知財の可視化 : 情報の解釈とベストプラクティス

知財の可視化 :
Licensing 101
情報の解釈とベストプラクティス
H. Joe Runge, JD, MS
Senior Licensing Specialist and Business Development Manager
UNeMed Corporation, University of Nebraska Medical Center
2014
April 2015
日本語 HP: http://www.innography.jp/
Table of Contents
可視化の理論と背景.................................................................................................................................................................................3
知財の可視化チャートの解釈...............................................................................................................................................................5
知財の可視化チャートライブラリ......................................................................................................................................................8
競合調査........................................................................................................................................................................................................9
知財の購入 ・ ライセンス ・ 収益化 ................................................................................................................................................. 16
訴訟とリスクと防衛.............................................................................................................................................................................. 20
ポートフォリオの管理.......................................................................................................................................................................... 25
研究開発..................................................................................................................................................................................................... 30
知財戦略..................................................................................................................................................................................................... 36
結論.............................................................................................................................................................................................................. 42
2
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可視化の理論と背景
1400 年代後半に、探検家たちがインドへの新たな航路を探し求め
た爆発的な発見の時代がありました。しかしながら、彼らが、自分
たちがどこにいたのか、どこを目指していたのか、どうすれば目的
地にたどり着けるのかを直ぐに見つけていなければ、彼らは「地球
の淵から落下して」死んでしまったことでしょう。その結果、探検
家たちが世界を一周するための、新たな航海用の道具と地図が発明
されました。今日、我々は初期の多くの探検家のようにビッグデー
タの海で溢れています。我々は、自分たちがどこにいるのか、どの
ように目的地にたどり着くのか、どのようにそれを得るのかを教え
てくれる道具を持っていません。データの可視化は、情報の海を道
案内し、洞察の発見を手助けしてくれる重要な道具の一部です。
特許はおそらく世界で最も情報の豊富なデータの集合です。第一に、
技術革新の全てをカバーしています - まさしく「人間によって創造
される全てのモノ」です。人々は特許を出願し、取得することに数
万ドルを費やしています。各々の特許は、高度な学位を持つ訓練を
受けた専門家によって検証され、意味のあるタクソノミーに分類さ
“ 特許は
おそらく
世界で最も
情報の豊富な
データの
”
集合です。
れます。特許のデータベースは、言うまでもなく多くの洞察の可能
性を持っています。
特許情報を正しく精製し他のデータ(例えば、財務、訴訟、製品、人物)と関連付けると、洞察の可能性は
無限大に拡がります。企業は現在、自社の特許の収益化、新たな研究開発の動向、発明の空白、戦略的意思
決定のための競合の景観、そして製品化の計画を見つけることができるはずです。潜在的な利益は何兆ドル
では無いにしても、数百億ドルになるでしょう。しかし、それらの洞察は、データの可視化作業の段階で多
くが失われています。
人々は、可視化の複雑さや新規性にこだわるあまり、意味を伝えるという点において多くを失っています。
ストーリーを正しく伝え、意思決定に影響を与えられないチャートは、その第一の目的に失敗しています。
ビジネスはデータに圧倒されていますが、洞察と理解の明確な欠如は、データを役に立たないようにするこ
とがあります。真に役立つ可視化とは、理解の生きた体現でなければなりません。特許データの可視化は、
目新しさを売りにするだけの「目の保養」的なチャートではなく、提示された情報から意思決定を行えるも
のでなければ意味がありません。
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3
本稿の目的は、新しい可視化理論の探求ではなく、ストーリーの単純化を奨励することです。特許データは
非常に情報量が豊富ですが、多くの場合で最も効果的なのは、最も単純な指標を抽出することです。
「単純
なチャートに表示するには情報が多すぎる」とはよく言われることですが、真に革新的な可視化とユーザイ
ンタフェースは、独自に、単純に、そして楽に正しい情報を伝える方法を見つけます。例として、「1812 年
のナポレオンの悲惨なロシア遠征」に関する Charles Minard のマップを取り上げてみましょう。このチャー
トでは、6 種類のデータ(ナポレオン軍の人数、遠征距離、気温、緯度と経度、進軍方向、特定の日付から
の相対的な位置)を 2 次元的に表現していることに注目すべきです。
Charles Joseph Minard による「ロシア遠征時のフランス軍の損失 1812 年 -1813 年」
このマップは、複雑で多次元的な情報を可視化した最良の図解の例の一つとして広く知られていますが、内
容はシンプルで美しく表現されています。
本稿では、特許の俯瞰における異なる立場の利用者 / 役割を取り上げ、情報が提起する課題、各々が使用す
べき正しい可視化と指標、そして可視化の結果からどのように最良の解釈を得るかを説明します。紹介する
チャートの多くは、新規性に富み画期的なものではないかもしれませんが、基本的な可視化チャートであっ
ても誤った解釈をしがちです。可視化チャートを役割によって分類し、各々から得られるビジネスの洞察を
説明することで、ビジネスの世界では、知財という無形資産に対するより良い理解を得ることができます。
4
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知財の可視化チャートの解釈
知財データの可視化と解釈には、基礎となるデータに関する具体的な理解が不可欠です。 知財の可視化
チャートは、個々の登録特許および出願特許を基礎にして作られています。用途と知財に関連する課題によっ
て、特許文献のカウントと可視化には様々な方法があります。以下の表は、特許文献をカウントする最も一
般的な指標の種類とその定義、および用途を説明しています。
特許の指標の種類
定義
用途
出願特許
Patent Applications
特許出願書はその出願特許によって記述されて、そして
主張された発明のための特許の付与のために国の特許庁
で未決定の要請です。出願は、出願に関連した公式の書
式と書簡と共に、発明の記述から構成されています。た
いていの特許庁が最も初期の有効な出願申告期日から 18
1
カ月以内で特許出願書を公表します。
特許の出願傾向
特許ファミリーの拡張とグローバルな特
許出願の傾向
出願放棄の傾向
登録特許
Granted Patents
特許の付与は、国の特許庁によって、他者による国内で 特許の登録傾向
の製造、使用、販売のための提供、発明の販売および 特許ファミリーの拡張とグローバルな特
国内への発明の輸入を発明の公開と引き換えに 20 年間排 許登録の傾向
除するために特定の発明者に付与された知的財産権です。 特許の失効の傾向
2
将来の特許失効の傾向
公開特許
Patent Publications
すべての公開された出願および登録特許の合計数。
特許ファミリーの拡張とグローバルの出
願傾向
シンプル(INPADOC)
特許ファミリー
Simple (INPADOC)
Patent Families
INPADOC の特許ファミリーは、直接または間接的(例 :
第三文献を介して)に少なくとも 1 つの優先権を含む全
ての文献として定義されています。これには、ある特許
庁に最初に出願された特許出願と他の国の特許庁にほぼ
同じ優先権主張期間内に優先権を主張して出願された同
3
一の特許出願から生じる全ての特許文献が含まれます。
発明 ( 例 : 新しい特許ファミリー ) の傾向
特許文献の指標の種類、定義および用途
1 USPTO: http://www.uspto.gov/main/glossary/
2 USPTO: http://www.uspto.gov/learning-and-resources/electronic-data-products/patent-grant-data-products
3 Espacenet: http://ep.espacenet.com/help?locale=jp_EP&method=handleHelpTopic&topic=patentfamily
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知財データの経過と傾向を可視化する場合、知財のアナリストは、最初に、全ての特許文献の日付の意味が
同じではないことを理解しておく必要があります。特許文献は、各々の特許に関連する 4 つの異なる日付を
持っています ( 1. 優先日 (Priority Date)、2. 出願日 (Filing Date)、3. 公報公開日 (Publication Date)、4. 失効日
(Expiration Date))。以下の表は、各特許文献の 4 種類の日付の定義と用途をまとめたものです。
日付の種類
定義
用途
特定の発明の最初の特許出願の提出日。その 発明 ( 例 : 新たな特許ファミリー)の傾向
優先日
最初の提出から 12 ヶ月、または最初の出願が 将来の特許失効の傾向
Priority Date
(Effective Filing (USPTO で)まだ保留されている間は、同一の
発明に対する後続の特許出願は、この「優先権」
Date)
4
に異議申立てをすることができる。
出願日
Filing Date
出願の提出日は、発明が正当に提出された日付
(例 : 関係する提出要件を満たすと認められた日
5
付)。
特許の出願傾向
特許ファミリーの拡大と世界的な出願傾向
特許有効期間の計算
公開日
Publication Date
公開日は、特許出願が最初に公開された日付、 特許の認可の傾向
または登録特許の場合は特許の公開日。これは、 特許有効期間の計算
文書が一般に公開された日付で、それによって 応用先行技術 (Public Notice)
6
先端技術の一部となった日付。
失効日
Expiration Date
失効日は、特許が有効として維持されなくなる
日付。特許権は、特許の維持費の未払い、また
は優先日から 20 年の特許期間の終了により失
7
効する。
特許の失効と維持の傾向
特許の日付の種類、定義および用途
4
5 6
7
6
Espacenet: http://ep.espacenet.com/help?locale=en_EP&method=handleHelpTopic&topic=prioritydate
Espacenet: http://worldwide.espacenet.com/help?locale=en_EP&method=handleHelpTopic&topic=filingdate
Espacenet: http://ep.espacenet.com/help?topic=publicationdate&locale=en_ep&method=handleHelpTopic
1995 年 6 月 8 日時点で効力がある特許、または 1995 年 6 月 8 日以前に提出され出願された全ての米国特許は、特許付与か
ら 20 年、または 17 年以上の特許権があります。
USPTO: http://www.uspto.gov/web/offices/pac/mpep/s2701.html
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日付の種類を選択する重要性を説明するにために、登録特許の集合を、優先日(Priority)
、出願日(Filing)
、
公開日(Publication)、および失効日(Expiration)の 4 種類の日付で可視化した以下のグラフを参照してく
ださい。
前述したように、各特許の日付にはそれぞれ適切な用途があり、上の可視化されたグラフ内には、傾向を示
す 4 種類の日付のラインがあることに気付くでしょう。登録特許の優先日(Priority Date)を表示している
ラインは、その登録特許の将来の失効日の推定に使用できます。登録特許の発明の傾向だけ調べたい場合は、
上記のグラフの基になるデータの集合をユニークな INPADOC ファミリー(シンプルファミリー)の件数に
減らしておきましょう。登録特許の公開日(Publication Date)のラインでは、特許庁による特許権発行の
傾向が分かります。出願日(Filing Date)から公開日(Publication Date)までの日数は、特許の審査期間の
長さを測り監視するために使用することができます。審査期間が長いということは、最終的にに特許の権利
8
を取得するために多くの時間と資源を投資している特許の権利者の意図を示しています。最後に、特許の
失効日(Expiration Date)のラインは、その特許技術が技術領域内で成熟しているか、または企業がその特
許料を継続して払いポートフォリオを維持しているかどうかを理解し判断するための便利な情報として使用
することができます。
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知財の可視化チャートライブラリ
聞き手に知財データの意味を伝える場合、
可視化されたチャートが明瞭で容易に解釈できることは重要です。
「悪い」または紛らわしい知財の可視化は、それが戦略的意思決定の根拠として使用された場合、取り返し
のつかない結果を招くことになります。知財データの分析担当者は、たくさんの可視化オプションを持って
おり、多くの場合、知財データの分析結果の報告にどの可視化チャートを組み込むべきかを悩んでいます。
多数の可視化チャートライブラリが、様々な種類の可視化チャートとその適切な用途を分類するために作成
されています。いくつかの例とリンク先は以下の通りです:
9
•
Visual-Literacy.org による可視化方法の周期表
•
デューク大学図書館のデータの可視化の紹介
•
ジョージア工科大学の可視化分析のためのデジタルライブラリ
•
Visualizating.org のデータの可視化タクソノミー
10
11
12
知財のビジネス調査の開発、および定形化の過程において、関連する重要な知財の可視化チャートライブラ
リが作られてきました。 知財の可視化チャートライブラリは、知財のプロセスを、以下の 6 つの主要な領
域に分けています :
•
競合調査(マーケット全体の俯瞰、マーケット内の位置の把握、等)
•
知財の買収、ライセンス、および収益化(市場力学、マーケットの評価、等)
•
訴訟、リスク、および防衛(マーケット内の脅威、リスクの測定、等)
•
ポートフォリオ管理(特許の出願、審査、維持の判断、等)
•
研究開発(新しい発想、技術の空白領域の発見、等)
•
戦略(競合他社の長期戦略の監視、追跡、等)
9
10
11
12 8
http://www.visual-literacy.org/periodic_table/periodic_table.html
http://guides.library.duke.edu/vis_types
http://vadl.cc.gatech.edu/taxonomy/cat.php?cat=40
http://visualizing.org/stories/taxonomy-data-visualization
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競合調査
競合調査の分析に知財データと可視化を使用することで、自社のマーケットでの位置、強み、または弱み、
および特許の所有権の正確な現状をより包括的に理解することが可能になります。競合調査では、その会社
が保有する特許、出願している特許、およびその他の知財関連の活動と技術の方向性の傾向を監視し分析し
ます。Innography の高度な分析と可視化では、知財データは、特許の訴訟データとビジネス情報(例えば、
企業の売上、企業グループ構造、製品の説明)によって多層化されています。
用途
課題
ある多国籍の食品会社は、今後の研究と製品開発の予算化と適切な資源配分のために、自社のビジネスで競
争力のある特許の俯瞰と技術動向の評価を必要としています。
ソリューション
この食品会社は、自社の特許技術の領域内で最も頻繁に使用されている技術用語と概念を抽出するために、
Innography の PatentScape™(意味ネットワーク|ツリーマップ)を利用して、特許を個別に読み、分
析する時間を大幅に削減しました。さらに、PatentScape™ の可視化チャートに他の知財関連データ(例:
企業名、登録特許と出願特許)を重ねて表示することで、新興技術の動向を特定し、研究開発資源を投資す
る分野を識別することができました。最後に、同社は、マーケットマップ(デカルト座標|散布図|マジッ
ク Quadrant®)を使用して、多次元(例: 売上、技術の広さ、訴訟の多さ、技術的な影響力)に競争相手の
マーケット内での位置を評価することができました。バブルマーケットマップは、どの企業が資金を持って
いるか、特許技術の領域内の潜在的な脅威として存在する可能性があるかという洞察を提供しました。可視
化チャートは、技術的な方向性と確固たる特許の存在によって潜在的な知財の障害として立ちはだかる企業
を識別することも可能にしました。
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9
主要な可視化チャート
例1
バブルマーケットマップ(デカルト座標|散布図|マジック Quadrant®)
チャートの説明
バブルマーケットマップは、解析された特許データの集合に基づいて、各企業の競合状況のスナップショッ
トを提供します。各企業は、マップ上にバブルとして表示されます。可視化チャートは、特許の件数(バブ
13
ルの大きさ)と縦軸の企業の資源(Resources)
14
と横軸の方向性(Vision)
を比較します。
用途
•
競合他社、サプライヤー、またはパートナーのポートフォリオの比較。
•
新たな競合、新興の脅威、または潜在的なパートナーの識別と評価。
13 資源(Resources)
:売上高、世界の出願数、特許訴訟の件数(企業グループ全体の権スを集計)
14 方向性(Vision)
:ポートフォリオの広さ(ポートフォリオ全体の分類コードの件数 / 結果集合の分類コードの件数)、影響力(各
特許文献の引用数)(当該集合内の企業の件数を集計)
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可視化チャートの解釈と利用目的
•
方向性(Vision)軸上で右寄りにある企業ほど、ポートフォリオの大きさ、技術的な広さ、および技
術的な関連性(例:Pepsi、Mondelez)に関してより大きな位置を占めています。これらは、マーケッ
トを先導している企業で、最大の脅威として検討すべきです。
•
可視化チャートの上部に表示されている企業は、売上、発明者の国の数、特許訴訟の件数(例:
Cargill、Nestle、Unilever)に基づいたより大きな「資源」の要素を持っています。これらの企業は、
資源を持っており、彼らはあなたの領域にエネルギーを集中し、その膨大な量の資源は多くの圧力を
引き起こす可能性があります。
• 「資源(Resources」軸で高い位置にあり、「方向性(Vision)」軸で低い位置(左上の領域)にある特
殊な企業(新たな脅威)は、「コアではない、または周辺技術分野(例: Cargill)で、自社の位置を
上げる可能性があります。
•
買収先の候補 - 左下にある新興企業、または知財(右上)と資源(Resources)軸の高い位置(左上)
にある企業の合併。
•
経年変化 - このチャートを長期のスパンで追跡することで、同社のマーケットでの位置の長年の変化
を見ることができます。
例2
PatentScapeTM ( 意味ネットワーク|ツリーマップ)
A: 企業別の技術分布
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B: 登録特許と審査中特許の分布
チャートの説明
PatentScape™ は、対象の特許データ集合中のタイトル、抄録、請求項(クレーム)に対して頻度解析を行い、
請求項の文中の一般的な表現、ストップワード等を除いて、特許集合内で最も頻繁に使用されている技術用
語のリストを生成します。抽出された技術用語は、上の可視化チャートのようにテキストラベルとして表示
されます。この分析チャートは、特許データ集合内での技術の種類、方法、重要技術に関する洞察を提供し
ます。上位レベルのセル(スーパーセル)、"Moisture Content" の大きさは、この技術領域内の他の技術
用語と比較した、この用語の出現頻度の多さを表しています。さらに、これらの各々のスーパーセル内には、
単一の特許の件数を表すサブセルがあります。PatentScape™ は、含められたルール(特許の権利者名、企
業の収益、ポートフォリオの最新性 / 時間軸、以前の訴訟、ポートフォリオ内の登録特許と審査中特許、以
前の再審査、発明者のグループ、出願国分布、または各ルールの組み合わせ、等)に従ってサブセルを独自
に色分けすることができます。PatentScape™ のチャート A では、食品やスナックの技術領域内の 5 社に対
して独自の色分けが適用されています。上の PatentScape™ のチャート B では、独自の色分けは、同じ食品
およびスナックの技術領域内の登録特許と出願中特許の分布の割合を表示するために使用されています。
12
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要するに、PatentScape™ では、データを複数の次元(テキストクラスターの概念、位置の関連性)、大きさ
(特許の数)で組み合わせ、独自に色分けして表示することができます。
用途
•
テクノロジーの俯瞰と​企業の特許出願戦略の識別。
•
技術分類と企業の製品の整合性の分析。
•
技術パートナーの識別。
•
企業、または技術による特許戦略の決定。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
企業が、特定の技術分野の範囲内での特許出願に集中しているのか(例:Neslte 社は、水分含量では
なくペットフードに集中している)、または多様な範囲の技術領域をカバーしているのか(例: Pepsi
社の特許は、ほぼ全てのカテゴリをカバーしている)どうかを確認できます。
•
最も活発で登録特許の件数が多い技術分野(例: スナックチップ、生地の生成)、または出願中の特
許が多い技術分野(例:安定保存)を識別できます。
•
上記の技術の傾向に関連するトピックスの相関関係が分かります。
•
潜在的なパートナーの識別のために企業同士の互いのポートフォリオの補完関係を調べることがで
きます。
•
訴訟リスクがある分野、またはリスクが重なっている分野(ベン図のように)の、時間をかけた企業
内での移行に利用できます。
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例3
合併、購入、売却 の影響を表すサンキー図(工程間の流量を表すチャート )
チャートの説明
サンキー図(Sankey Diagram)は、通常、工程間でのエネルギー、または材料の流れを可視化するために
使用されます。知財の競合調査に適用すると、サンキー図は、企業の特許の買収や売却の傾向を可視化する
ために有用です。上のチャートは、製薬メーカー(Sanofi: オレンジ色)の特許ポートフォリオの合併、購
入(緑色)、および売却(赤色)の過程を要約した可視化チャートの例です。
用途
14
•
競合他社、または自社のポートフォリオの「有機的、および無機的」な成長の追跡。
•
自社のポートフォリオの一部を売却している潜在的な特許の売り手、または企業の識別と監視。
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可視化チャートの解釈と利用目的
•
特許ポートフォリオの買収や売却の頻度と回数を理解できます(例: Sanofi 社は、2008 年から 2011
年にかけて多くの買収をを行ったが、1999 年から 2011 年にかけては、特許を 2 件売却しただけで
した)。
競合調査のための主な指標
•
公開された出願特許と登録特許の件数
•
最新年の技術動向の識別
•
競合他社のポートフォリオ内の独創的な発明
•
競合他社の国際的な特許出願戦略
•
デューデリジェンスの手段としての技術領域内の特許訴訟履歴
•
最も多く引用されている企業、または特定の技術領域内で将来性のある技術の識別
•
侵害に関連する特許訴訟の増加
•
自社のポートフォリオを引用している企業や将来的にライセンスの機会となりそうな、新しい収益の
流れを作りそうな新規参入企業の発見
•
業界内での高いシェアの維持に成功している企業の識別
•
業界内の競合他社の特許の廃棄、または統合の動向
知財のライフサイクルで行われる決定と行動
•
自社(または競合他社)の製品ラインにどのように沿っているか(優先順位の高、中、低をどのよう
に反映するか)。
•
私たちが以前に見てきた先行技術は、この発明にどう関連しているか。
•
重要な研究者のリストを管理するにはどうすればよいか。
•
異議申立にその技術(特許)を使用できるか。
•
どの特許に対して異議申立をするべきか。または USPTO の PTAB(審判部)に申請するべきか。
•
どの企業とパートナーを組むべきか。
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知財の購入 ・ ライセンス ・ 収益化
企業は、1) 自社のポートフォリオの防衛体制の強化、2) 既存の特許のより迅速な収益化、3) 他社との戦略
的パートナーシップの構築、等の目的で、他社の既存のポートフォリオを購入します。特許の収益化とは、
個人や企業が所有する特許の売却、またはライセンス(Out-Licensing)で、新たな収益を生み出すことを
意味します。適切な知財の可視化チャートの利用は、潜在的な買収ターゲット、またはライセンス先(特許
権の使用権者)候補の識別を可能にします。
用途
課題
国際的なテクノロジー企業のライセンス担当部門は、潜在的なライセンス先候補の識別だけでなく、技術領
域と特許の強さを基に既存のポートフォリオから、ライセンスするための特許のポートフォリオを整理する
作業に追われていました。
ソリューション
テクノロジー企業は、彼らがライセンスする特許のポートフォリオをまとめるために、「プロキシ基礎分析」
15
16
と「エキスパート基礎分析」 の両方を使用しました。ポートフォリオのベン図を使用することで、この
17
企業は、専門家の分析とプロキシ分析(例: Innography のセマンティック検索と PatentStrength )とい
う 2 つのポートフォリオのベン図の集合を視覚化して重複部分を直接比較することができました。ライセン
スする特許のポートフォリオをうまくまとめた後、この企業は、まとめられたライセンスする特許ポートフォ
リオの技術分野全体を既存の特許の適用範囲の集中に基づいて潜在的なライセンス先を評価するために、潜
在的なライセンス先マトリクス(二次元マトリクス)を使用しました。
15 「 プ ロ キ シ 基 礎 分 析 」 は、 任 意 の 人 物 の 審 査 に よ る「 品 質 ス コ ア 」 を 適 用 す る ア ル ゴ リ ズ ム で す( 例: Innography の
PatentStrength)
。Goldstein, Larry 著 「True Patent Value(真の特許価値)
」、P 45
16 「エキスパート基礎分析」は、特許や技術の背景知識を持つ人物によるは、事前に定義された複数の基準に従って、特許を読
み分析する技術です。Goldstein, Larry 著 「True Patent Value(真の特許価値)
」、P 44
17 PatentStrength™ は、高価値の特許を識別するために使用される Innography 独自の特許評価アルゴリズムです。指標を含む
がこれらの特許の PatentStrength™ スコアを計算する際に使用されているクレーム、後方引用、フォワード引用、訴訟、特許
の失効期限に限定されるものではない。 Innography の PatentStrength™ アルゴリズムは、John R. Allison、Mark A. Lemley、
Kimberly A. Moore、R. Derek Trunkey に よ る 論 文「Valuable Patents」 に 基 づ い て い ま す。 こ の 調 査 は、 約 300 万 件 の 特
許、および 4,000 件以上の特許訴訟を対象に実施された、特許システムと関連する価値に関する最も包括的な研究です。訴
訟を起こされた特許は本質的に価値があるるという前提から出発して、彼らはこれらの特許の追加の特性を調査しました。
Innography は、この研究成果を独自に拡張、精製して、独自の PatentStrength™ の計算に適用しています。
16
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主要な可視化チャート
例1
ポートフォリオのベン図
チャートの説明
ポートフォリオのベン図は、共通する何かを共有する集合、オブジェクトグループ(例えば、特許)間の関
係を表しています。上の図の例では、可視化チャートは、3 つの特許集合、1) 自社のポートフォリオ全体 ( オ
レンジ色)、2) エキスパート基礎分析 ( 緑色 ) による重要特許、3) プロキシ基礎分析 ( 青色 ) による重要特許、
の重なりを描写しています。
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17
用途
•
特許分析技術の評価と比較。
•
技術の重複の可視化による技術の空白や開発機会の特定。
可視化チャートの解釈と利用目的
特許の集合間の重なりの有無と同時にその大きさを評価します(例: エキスパート基礎解析とプロキシ基礎
分析技術との間の重なりが比較的大きいため、重要なエキスパート基礎分析による特許の 90%が、プロキ
シ基礎分析による特許と一致しました。
例2
ライセンス先候補のマトリクス(二次元マトリクス)
チャートの説明
二次元のマトリクスは、同時に 2 つの異なる規則、または次元に従ってデータを分類するのに有用です。ラ
イセンス先候補のマトリクス(二次元マトリクス)は、ターゲットのライセンス先が、ライセンスする技術
分野で出願した特許の数を検証します。マトリクスは、書式の変更や、傾向、占有技術の密度、または技術
の空白の識別を容易にするために色分けすることでさらに見やすくすることができます。
用途
18
•
ライセンス候補先の識別。
•
ポートフォリオの買収、またはパートナーの識別。
•
競合他社のポートフォリオの評価。
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可視化チャートの解釈と利用目的
•
色分けは、特定のライセンス技術(横軸)内でライセンス先候補(縦軸)が所有している特許の密
度(高低)を示すために特定のセルに適用しました。(Apple は音声フィードバックと媒体(Audio
Feedback & Media)の集中していますが、心拍数センサ、GPS、モーションセンサー技術には、ほと
んど、または全く集中していません)。
知財のライセンス、購入、収益化のための主な指標
•
ライセンス収入(推測と実際)。
•
売却の費用。
•
ファンネル分析(パイプラインに追加したリード率、コンバージョン率、収益の継続期間、およびパ
イプラインの規模を含む)。
•
買収による企業ポートフォリオ価値の成長。
•
会社全体の売上に占めるライセンス収入の割合。
•
規格団体の要件の一部としてライセンスされている知財資産。
•
公共政策に影響を与えたライセンスや買収。
知財のライフサイクルで行われる決定と行動
•
最も所有する価値のある特許はどれか。
•
特許の価値をどのように値付けするか(税金、経理、売上、保険のため)。
•
どの企業が特許をライセンス、または購入したいのか。
•
どの企業が特許を侵害しているか。
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19
訴訟とリスクと防衛
訴訟やリスク、防衛の主な焦点は、フリーダムトゥーオペレート調査の実施と潜在的脅威となる特許の所有
者の監視によって、様々な知財リスクを分析し監視することです。また、効果的な訴訟やリスク、防衛の管
理は、購入や製品を守るための特許のライセンス契約 訴訟や訴訟の脅威への対応による特許の強化による
知財リスクの積極的な軽減を含んでいます。知財データと特許訴訟のデータを 1 つの可視化チャートへ組み
合わせることにより、企業はリスクと脆弱性に効率的にアクセスすることができます。
用途
課題
企業内弁護士は、企業の予算を策定し、訴訟とリスク管理活動を調整するために、自社の技術分野の特許訴
訟の状況を俯瞰し動向を理解する必要がありました。
ソリューション
同社の内部弁護士は、訴訟と防衛活動のための予算化のために、また、侵害の可能性がある企業を積極的監
視するためにいくつかの知財の可視化チャートを使用することができました。、
訴訟結果のヒートマップ(ツリーマップ)を使用して、特定の原告、裁判官、裁判所、および法律事務所の
訴訟結果の傾向を分析することで の原固有の特許侵害の結果の傾向を分析することにより、社内弁護士は、
過去の特許訴訟の結果や行動に基づいて予算を予測することができました。さらに、引用マップ(散布図)
を使用して引用の傾向を分析することで、潜在的な侵害者に備えた自社のポートフォリオの重要な特許を識
別し監視することができました。
20
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主要な可視化チャート
例1
訴訟の結果のヒートマップ(ツリーマップ)
チャートの説明
ヒートマップは、可視化された知財データの集合内でグループ化されたデータを、セルの大きさと関連性で
表示します。上の訴訟の結果のヒートマップ(ツリーマップ)の例は、NPE である Intellectual Ventures の
米国の特許訴訟の結果を表しています。各セルのラベルは、結果の種類を表しています。また、各セルの大
きさと色は Intellectual Ventures により提訴された訴訟の件数に比例しています。
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21
用途
•
脅威の評価と監視。
•
訴訟とリスクの管理、予算組みと予測。
•
訴訟のリスクレベルの評価。
•
異議申立を貫くか、和解するかの判断。
可視化チャートの解釈と利用目的:
•
特定の企業に対して、または特定の企業によって、技術領域内で提出された特許訴訟の結果を分析で
きます(例:Intellecual Ventures 社の特許訴訟事件の大多数は却下(Dismissal)されています)
。
例2
引用マップ(散布図)
22
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チャートの説明
引用マップ(散布図)は、特許分類コード(縦軸)によって分けられた特定の特許の全ての前方引用と後方
引用をグラフで表示します。黒い縦線は、対象特許の公開日(横軸)を表す。後方引用の特許はバーの​​左側に、
前方引用の特許はバーの右側に表示されています。各引用特許は、下部の凡例の特許所有者ごとにマップ上
に色分けされたドットとして表示されます。
用途
•
特許侵害の監視。
•
先行技術の調査。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
引用の数、引用の新しさ、審査官による引用の有無などの要素に基づいて企業の引用クラスタを
識別し評価します。(例: Tesla の特許 US 7739​​005 の引用マップ内の円で囲まれたクラスターが、
Caterpillar、Porshe、General Motors、Honeywell からの引用を含んでいます)。例えば、企業はこ
の技術領域での投資を継続していますか。技術を完全に異なる用途や応用に切り替えましたか。初期
の先駆者でしたか、それとも新規の参入者ですか。
•
周辺技術を識別するための方法として引用の CPC コードを調べます(それが、全く違う技術の用途
なのか、または自然な隣接技術なのかどうかを識別します)
訴訟とリスクと防衛のための主な指標
•
被告としての訴訟への関与が全くないこと
•
知財の開発に携わる全ての当事者が技術の訴訟になりやすい分野を知ることを保証するための知財
部と研究開発チーム間のコミュニケーション
•
外部の弁護士費用
•
業界内での十分なマーケットシェアの維持
•
リスクの軽減と損害賠償回避のための総費用
•
保険の費用
•
実際の損害(弁護士費用、原告への損害賠償、潜在的なマーケットシェアへの影響、等)の費用
•
ロビー活動のための費用
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23
知財のライフサイクルで行われる決定と行動
24
•
どの企業がそれらを侵害しているか。
•
侵害になる用途の証拠は何か。
•
異議申立に対して防衛すべきか、それとも和解すべきか。
•
特許を無効化するにはどうすればよいか(先行技術、PTAB、権利の連鎖、負担)
•
検討すべき訴訟リスクや保険や差し戻しのレベルは。
•
この発明を発表する前に見た先行技術は何か。
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ポートフォリオの管理
知財ポートフォリオマネジャーは、企業のポートフォリオ戦略の重要な意思決定者で実行者です。ポートフォ
リオ管理の主な業務としては、作成、開発、提出、分類、製品のマッピング管理、維持、および知財資産の
リスク分析などがあげられます。 知財データと可視化チャートは、知財ポートフォリオ管理の業務で行われ
る決定とプロセスの大部分の基礎になります。したがって、可視化方法の選択とチャート化した結果の解釈
は、知財ポートフォリオ管理プロセスにとって極めて重要な要素です。
用途
課題
国際的な半導体企業は、業界のベンチマークポートフォリオに対する自社の既存の特許ポートフォリオと出
願中の特許のパイプラインの違いを理解し測定しようとしました。
ソリューション
「特許の強さ」の要素のレーダーチャート(蜘蛛の巣チャート)を使用することで、半導体企業は、他の業
界のベンチマークポートフォリオに対する自社のポートフォリオを比較することができました。この課題の
可視化の作業で、彼らは、ベンチマークのポートフォリオと比較したときに自社のポートフォリオの平均年
齢が高いことを確認しました。さらに、特許活動の動向のチャート(折れ線グラフ)を使用して、出願特許
と登録特許の動向を可視化することで自社のポートフォリオを分析し、ポートフォリオのパイプラインの急
激に減少する傾向を明らかにしました。彼らは、高齢化したポートフォリオのバランスを取るために新しい
特許を出願するという課題を迅速に特定することができました。
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25
主要な可視化チャート
例1
「特許の強さ」の要素のレーダーチャート(蜘蛛の巣チャート)
チャートの説明
レーダーチャートは、3 つ以上の量的変数の多変量データの可視化表示形式です。通常、多変量を表す棒グ
ラフの代替として使用されるレーダーチャートは、整合性を考慮して使用することで内容を素早く理解する
ことができます。レーダーチャートは、カウントできるデータと連続データの両方に使用することが可能で、
他のベンチマークポートフォリオと比較して、自社のポートフォリオの強みと弱みを計算する際に考慮され
る様々な要因を表示する場合特に便利です。上の「特許の強さ」の要素のレーダーチャート(蜘蛛の巣チャー
ト)は、複数の知財ポートフォリオの変数(ポートフォリオの年齢、後方引用の件数、企業の売上、前方引
用の件数、特許請求項の数、発明者数、特許訴訟の件数、ポートフォリオの寿命)全体に対する 5 社のベン
チマークの比較を表示します。
26
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用途
•
ポートフォリオのベンチマークと強さの評価。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
ベンチマークウェアラブルポートフォリオに対するあなたの会社のポートフォリオのパフォーマン
スを評価し比較します(例: Fitbit は、Apple、Adidas、Nike、Garmin が所有する他のベンチマーク
ポートフォリオに比べて新しく「若い」ポートフォリオを持っています)。
例2
特許活動の推移(折れ線グラフ)
チャートの説明
特許活動の推移のチャート(折れ線グラフ)は、登録特許、出願特許、および失効特許の知財ポートフォリ
オの傾向を現在までの時間軸で描いて、ポートフォリオの動きを要約しています。このグラフは、アナリス
トがポートフォリオの高低を判断し、ポートフォリオの構成の変更、またはそれ以上の処置や調査を必要と
する異常をピンポイントに実施することを可能にします。2013 年、2014 年、および 2015 年の特許データは、
出願後 18 ヶ月の公開規則
18
のため不完全なことに注意してください
用途
•
測定するポートフォリオの管理と開​​発の生産性の向上
•
特許資源の投資に向けた新技術やポートフォリオのギャップの特定
•
ポートフォリオの維持と特許審査のための予算の予測
18 新米国特許法第 122 条 ( 出願の秘密性;特許出願の公開 ):各々の特許出願は、本特許法に基づいてその利益を享受する最先
の出願日から 18 ヶ月の期間が満了した後に速やかに特許商標庁長官が定める手続に従って公開される。出願人の請求があっ
たときは、出願は、当該 18 ヶ月の期間の終了前に公開することができる。
35 U.S.C. 122 http://www.uspto.gov/aia_implementation/bills-112hr1249enr.pdf
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27
可視化チャートの解釈と利用目的
•
ポートフォリオの全体的な傾向の特定に使用できます(例: Tesla の特許出願の増加は 2005 年に始
まり、安定した登録特許の傾向は特許の出願傾向の割合を反映しています)。
•
異常な傾向の発見に使用できます(例:特許出願の急激な増加や出願の停止、特許の失効、または特
許の付与)。
ポートフォリオ管理のための主な指標
•
ポートフォリオの大きさ。
•
特許の放棄率。
•
特許の出願と登録率。
•
知財ポートフォリオの管理費用:特許の年金支払額の予測。
•
侵害の訴訟。
•
製品ラインの整備のためのポートフォリオ。
•
ポートフォリオの価値。
•
戦略的技術、または製品領域による価値、費用、領域の範囲と活動。
•
費用と収入の比率(原価率)。
•
発明が収益化するまでの時間。
•
クライアントとの共同開発で生まれた知財。
•
ライセンス販売による収入、またはライセンス購入による節約。
•
ロビー活動費用と効果。
知財のライフサイクルで行われる決定と行動
28
•
公開特許をどのように増やすか。
•
出願までの時間をどのように短縮するか。
•
特許の出願、または登録までの技術者の時間をどのように削減するか。
•
自社の戦略的な優先事項とどのように揃えることができるか。
•
事前に評価することで発想は改善するか。
•
同僚は何ををやっているのか - 以前に行われた研究と重複していないか。
•
どの国(法域)に出願すべきか。
•
どの弁護士を利用すれば良いか。
•
技術ユニット(審査官の)に対してどのように請求項を構築すれば良いか。
•
このアイデアは、内部的に出願されているか。
•
過去にどのような議論が審査官と行われたか。
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•
アイデアを評価する必要があるか。
•
この特許を維持する必要があか。
•
この技術はポートフォリオを補完するか。重複していないか。出願する価値があるか。
•
認められると仮定して継続した場合の訴訟費用は(継続した場合請求項は問題になるか)。
•
放棄すべき特許を遅れて申請していないか。
•
この技術はまだ費用と有効範囲、廃棄費用に見合っているか。最新の規則による製品へのの影響は無
いか。
•
保有している特許から税務上の利益を得られるか。
•
予算を予測するにはどうすればよいか。
•
出願 / 審査 / 維持費用はどのように削減できるか。
•
所有権の報告に関連するコンプライアンスはどのように管理すれば良いか。
•
所有している中で最も価値のある特許はどれか。
•
特許の価値はどのように決められるか(税金、会計、売上、保険)
•
どの特許に異議申立てをすべきか、または PTAB に申請する必要があるか。
•
私たちが以前に見てきた先行技術は、この発明にどう関連しているか。
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29
研究開発
研究開発の主な機能は、価値のある新製品やプロセス、サービスの開発を可能にする科学技術に関する新し
い知識を発見し生み出すことです。知財データと可視化は、発明者の研究開発ライフサイクル全体に適用さ
れるべきです(例: テックスカウト、リクルーティング、コラボレーション)。 知財データと可視化を適切
に実装することは、資産価値の効率的な取得、提案、最終的な保護や実現を特許や企業秘密の形で可能にし
ます。
用途
課題
国際的な消費財(CPG)の企業は、「緑と環境に優しい猫砂」を製造し商品化しようとしましたが、彼らは
原材料に関する知識が無く、アプローチすべき技術パートナーも知りませんでした。
ソリューション
Innography のセマンティック検索 19 を使用して、消費財の企業は、周辺領域の包帯や創傷ケア技術で、猫
のトイレに使える性質(例: 吸収性、臭気制御)を持つ天然素材を識別することができました。テキストク
ラスター(同心円|意味ネットワーク)を使用することで、企業は彼らが望んでいる猫のトイレの性能属性
が記述されている特許を迅速に分類、分析し、同様に、望んでいる性能属性を達成するために頻繁に使用さ
れている天然素材を識別することができました。最後に、特許の発明者の分析によって、企業は、環境に優
しい猫のトイレの開発と商品化のために雇用し共同研究を行う、天然素材の主題専門家を特定しました。
19 Innography の「セマンティック検索」は、次世代の検索技術です。入力された技術の概念を解析することによって、検索エ
ンジンは、使用されている特定の単語に関係なく、関連する特許技術を識別することができます。通常のキーワード検索は、
正確な(または近い)キーワードの一致を検索します。それらの一致は、そのキーワードが含まれている特許技術を含んでい
ますが、内容がまったく一致しない場合があります。具体的には、セマンティック検索では、使われている技術用語が完全に
異なっていても内容が一致している特許を見つけることができます。
30
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主要な可視化チャート
例1
テキストクラスター(同心円|意味ネットワーク)
チャートの説明
テキストクラスター(同心円|意味ネットワーク)の可視化チャートでは、特許の集合を分析し、それらの
特許で使用されている重要なフレーズに基づいて、カテゴリをグループ化します。テキストクラスタの可視
化チャートは、指定された特許文献集合のタイトルと抄録、またはタイトル、抄録、および請求項(クレー
ム)に対し頻度解析を行い、請求項で使用されている一般的な表現やストップワードなどを除き、特許集合
内の最も頻繁に出現する技術用語やフレーズを抽出して可視化チャートを精製します。最も頻繁に使用され
る技術用語やフレーズは、テキストの可視化チャートで表示されているテキストラベルです。テキストクラ
スタの可視化チャートでは、特許の集合を概念的に評価し、文献集合には含まれていない主要な意味的概念
を識別することができます。任意の指定された文献は、分析の一部として複数のクラスタに関連しています。
テキストクラスタは、外側の円内に存在する広義のトピックと内側の円内に存在するより詳細なトピック(そ
れぞれの広義のトピックの配下)を持つ 2 層レベルの階層の可視化チャートです。
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用途
•
特許を概念的に評価し分類。
•
新技術の概念、または検索キーワードの識別。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
特許の文献内で多く使用されている用語は暖色で色分けされます(例 : Fitness Monitoring、Heart
Rate)。
・ 新しい新興技術の概念は Innography 内でこの可視化チャートを表示するときに識別できます。
Innography の Advanced Analysis
20 内でテキストクラスタを表示すると、使用頻度の低い / 新興技
術の概念は矢印をクリックすることで拡張して表示することができます。
例2
発明者のネットワーク(意味ネットワーク|クラスタリング)
A
20 Innography の Advanced Analysis は、パワーユーザとビジネスユーザ両者のために設計された唯一のフルライフサイクルの
特許調査と特許分析ソフトウェアです。 https://www.innography.com/solutions/products/advanced-analysis
32
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B
チャートの説明
発明者のネットワーク(意味ネットワーク|クラスタリング)の可視化チャートは、発明者と技術の専門性
の関係を分析のために使用する複雑な多変数のネットワークです。バブルの大きさは、発明者らの共同特許
の数に比例しています。バブルの色は、発明の数や特定の技術にフォーカスしています。各発明者のバブル
間の距離は、同じ特許の共同発明者や共同作業者として掲載されている頻度を示しています。関連付けられ
ています特許。
用途
• 研究者のグループや企業間の共同研究の評価と測定。
• 企業内、または技術分野内の主要な発明者と共同研究者の識別。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
大きなバブルを持っている多作の発明者と多数と連携している多作の共同研究者を識別します。
・ 特定の技術内の発明者と共同研究者のクラスター(例: 上の図 B は、Tesla の創業者 Elon Musk の発
明の共同研究の関係を示しています)。
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例3
マインドマップ(マインドマップ)
チャートの説明
マインドマップは、関連するトピックのブランチ(枝)のための基礎となる中心的な概念やアイデアを含む
階層情報を視覚的に表現したものです。ブランチとサブブランチは、アイデアと技術の概念をさらに拡張す
るために使用されます。発明者のマインドマップは、新しい発明を探索したり問題を解決したり、主要技術
の概念と属性を可視化するのに役立ちます。さらに、それら、新しい発明や複雑な技術トピックの伝達を助
けます。
用途
•
公開された発明の評価と改善。
•
知財の障害物の周りのブレインストーミングと発明。
•
特許の分類および空白分析のためのフレームワークを提供。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
34
ブ ラ ン チ( 枝 ) と サ ブ ブ ラ ン チ( 例:Heart Rate: Heart Rate Sensor と Heart Rate Data、
Wearable Locations:Chest、Neck、Wrist 等)間の重複と関連性を識別できます。
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研究開発のための主な指標
•
発明の審査委員会への提出。
•
特許の提出。
•
特許の付与。
•
発明者の賞与えられました。
・ 特定の研究開発の貢献から得られる競争上の利益 / 利点(マーケットシェアや達成した利益として得
られた)。
•
重要な発明者の数(インセンティブプログラムによって定義)。
•
対象となる発明者の数 / 雇用された発明者。
•
放棄 / 拒絶 / 付与された出願特許の割合、取得特許の維持された割合。
•
特定の特許ごとの実現割合(従業員、および組織レベル)。
• 「貢献度の高い」特許の提出数。
•
発明や研究開発で受賞した業界の賞の種類と数。
•
業界水準よりも高い貢献利益を持っているか。
•
現在、業界標準となっている技術を開発したか。
知財のライフサイクルで行われる決定と行動
•
特許の出願 / 取得に費やす技術者としての時間を短縮できるか。
•
誰(人、または会社)と共同研究を行えば良いか。
・ 同僚の研究者は何をやっているのか(以前に行われた研究と重複していないか)。
•
専門家をどのように見つける(雇う)か。
•
発明の改善に事前評価はどのような役に立つか。
•
この発明はすでに内部で提出されてるか。
•
誰が発明を評価する必要があるか。
•
特定の技術単位に近づけるために請求項(クレーム)をどのように構築するか。
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35
知財戦略
知財戦略は、企業の長期的なビジネス目標を達成するための知財の活動とプロセスの調整と組織化です。知財
戦略の可視化の主な利用者は、分析やその解釈にあまり時間を割けない個人です。そのため、効果的な知財戦
略の可視化チャートでは、複雑なデータの集合を凝縮して明瞭かつ実用的な方法で伝達する必要があります。
用途
課題
国際的な電子機器の企業の知財マネジャーは、自社のポートフォリオと戦略的な特許ポートフォリオ買収の
価値の高度な概要を、知財の非専門家、最高経営幹部やビジネスリーダーに要約して伝えようとしました。
ソリューション
知財マネジャーは、自社のポートフォリオのサイズと適用範囲を要約するために世界地図(マップ|バブル
チャート)と知財の要約表(表|棒グラフ)などの可視化チャートを使用しました。企業の戦略と知財の位
置に関連した知財の買収の 価値と効果を伝えるために、知財マネジャーは Innography の PatentStrength™
(ヒストグラム|円グラフ|棒グラフ)のような可視化チャートを使用しました。知財戦略の可視化チャー
トは、最高経営幹部が使い慣れた解釈しやすい形式で、自社のポートフォリオの高度な概要を提供しました。
主要な可視化チャート
例1
World Map(マップ|バブルチャート)
36
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チャートの説明
World Map(マップ|バブルチャート)は、知財投資コレクションの上位の出願国を、特定の企業、または
技術領域毎に地域毎に識別できます。特許がどの地域で保護されているかの識別は、企業の国際特許出願戦
略と戦略的な方向性に対する洞察を可能にします。
用途
•
自社のポートフォリオ、または競合他社の出願地域と知財戦略の分析。
•
出願対象地域の決定。
•
競合他社の特許出願の範囲と戦略的意図の評価。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
自社の特許出願地域の範囲と戦略的優先事項との整合性を判断できます。
•
特定の特許出願地域内での特許の有効範囲の欠落、または集中を判断できます。
例2
知財の要約表 ( 表|棒グラフ )
チャートの説明
知財の要約表 ( 表|棒グラフ ) は、企業やデータ集合内の登録特許、出願特許、失効特許の全体的な集計数
を提供します。この表では、会社の概要に関する基本的な数値情報だけでなく、出願特許、登録特許、失効
特許別の件数と上位の出願国の要約も提供します。
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37
用途
•
高度な知財ポートフォリオ、または競合他社のポートフォリオ情報の要約と説明。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
関連する特許の登録率を決定する手段としての登録特許に対する出願特許の割合を計算できます。
•
関連する保留中、または放棄された特許の件数を決定する手段としての登録特許と失効特許の合計に
対する出願特許の割合を計算できます。
•
出願特許、登録特許、失効特許の件数が多い国の識別ができます。
例3
Innography の PatentStrength™ ( ヒストグラム|円グラフ|棒グラフ )
A
B
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チャートの説明
Innography の PatentStrength™(ヒストグラム|円グラフ|棒グラフ)の可視化チャートは、Innography
の PatentStrength™ のアルゴリズム(上図 A)を使用して、ポートフォリオの相対的な特許の強さを表示し
ます。PatentStrength™ のチャートでは、ヒストグラムから特定のバーを、円グラフから特定のくさび形の
ように、任意のセグメント(上図 A)をクリックすることで、Innography の PatentIQ™21 内でポートフォ
リオの詳細を表示することができます。チャートには、そのセグメントの詳細なビューが表示されます(上
図 B)。上記のチャート B は、円グラフ(図 A)の High のセグメントくさび型をクリックして、そのセグメ
ントの詳細を出願国と CP 分類コード別に表示した例です。
21 Innography の PatentIQ™ を使用すると、最新の動的知財分析データを複数の利用者で共有することができます。あなたが作
成した自社の知財の状況、競合分析、または検索結果のチャートは、PatentIQ で簡単に配布することができます。
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39
用途
•
ポートフォリオから除く特許と優先すべき特許の決定。
•
ポートフォリオ全体の品質と価値の評価。
可視化チャートの解釈と利用目的
•
ポートフォリオ内の各特許の PatentStrength™ スコアの分布を確認できます。
•
PatentStrength™ の各スコア別に最も多い、または不足している特許分類と出願国を識別できます。
戦略のための主な指標
•
特定の特許、従業員、企業単位の実現割合。
• 「貢献度の高い」の特許の提案数。
・ 発明や研究開発で受賞した業界の賞の種類と数。
•
業界水準よりも高い限界利益があるか。
•
現在、業界標準となっている技術を開発したか。
•
特許がクライアントとの共同開発で取得されているか。
•
収益に結びついたライセンスの販売、または節約に貢献するライセンス購入。
•
ロビー活動費用と利益。
•
買収による企業ポートフォリオの価値の成長。
・ 会社全体の売上高に占めるライセンス収入の割合。
40
•
特許資産が標準化団体の要件の一部としてライセンスされている。
•
公共政策に影響を与えたライセンスや買収。
•
業界内でのマーケットシェアの維持。
•
業界内での競合他社の排除と統合。
•
リスク軽減と対回避した損害の総費用。
•
保険の費用。
•
実際に発生した損害費用(弁護士費用、原告への損害賠償、潜在的なマーケットシェアへの影響等)
。
•
ロビー活動の費用。
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知財のライフサイクルで行われる決定と行動
•
知財に対応していないビジネス領域は。
•
どのような知財の取り組みを推進していくべきか。その期間は。
•
知財の成功の対策は何か。測定の頻度は。
•
予算を予測できるか。
•
企業の戦略的優先事項とどのように整合性をつけるか。
•
特許ポートフォリオの質と量は。
•
ポートフォリオはどのように調節されているか。
•
どのような発明が優先されているか。
•
どのような CI(コーポレートアイデンティティ)を持っているか。他社と比較、対比して自社のポー
トフォリオは確立しているか。
•
競合他社はどのようにポートフォリオを使用しているか(ライセンス、販売、訴訟)。
•
どの国(法域)に出願するか。
•
どのような法律、または規制が業界に影響を与えるか。
•
業界に起きている大きな混乱は何か。
•
テクノロジーと競争環境は変化しているか。
•
ポートフォリオの買収による組織の成長はあるか。
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41
結論
本稿で概​​説した知財の可視化チャートライブラリは、以下の知財プロセスの各分野のための主要な可視化方
法とその解釈のヒント、主要な指標、ライフサイクルで行われる決定に焦点を当てています。
•
競合調査
•
知財の購入、ライセンス、および収益化
•
訴訟、リスク、および防衛
•
ポートフォリオ管理
•
研究開発
•
戦略
知財の可視化チャートを作成、または知財指標を計算する前に、対処する用途と知財の課題を十分考慮して
ください。知財のプロセスの特定分野にあなたの労力や課題を集中することで、最適な知財データ、可視化
チャート、および測定指標を絞り込むことができます。それによって、時間を節約し、アナリストは、洞察
の抽出や知財の可視化チャートや指標で、情報を伝えるための最良のストーリーの検討などの付加価値の高
い仕事に専念することができます。さらに、知財データのストーリーを作り上げる場合には、以下の戦術的
な提言を念頭に置くことが重要です:
•
シンプルなことが重要です。可視化チャートや測定指標の入れすぎに注意してください。
•
使用する測定指標と可視化チャートは使用目的毎に定型化してください。
•
可視化チャートに何を期待しているのか、何を伝えようとしているのかを決めてください。
•
使用する知財の可視化チャートや測定指標に影響する業界の事件、取引、またはマーケットの変化が
あるかどうかを自問してください。
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使用する可視化チャートや測定指標は、確実で明白な結果を示すように心がけてください。「だから
何なのか」が重要です。
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可視化チャートや指標で聞き手の注意を引くことは構いませんが、それらのチャートや指標は、以後
のコミュニケーションにも継続して使用するようにしてください。
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組織や個人が適切な知財の指標や可視化の分析とコミュニケーションでより洗練されていくにつれて、知財
の活動は、以下のような知財成熟度の 4 つの段階に進んでいきます:
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反応性:内部や外部から要求がある都度限定的に回答する段階。
積極性:事前に計画、通知、および調整できる段階。
戦略性:競争上の優位性を保つために全体的な事業戦略を整理し実行することができる段階。
最適化:将来を形作り、業界の方向性を動かし、環境に影響を与える段階
以下の「マズロー(Maslow)の欲求の階層(自己実現理論)」の階層図における個人のように、組織は、基
本的な生理学的反応性の状態から成長し、より成熟度の高いレベルに進化することができます。
知財の活動が単発的に行われている段階では、組織は、基本的な反応の状態で行動しています。適切な知財
の可視化と指標を使用することにより、アナリストは、組織の知財の洞察に対する欲求を満たすことができ、
組織や個人は、複雑な特許データを操作することが可能になります。 知財の成熟度の高いレベルへの成長は、
知財のプロセスを形式化し、体系的にビジネスに知財の可視化と指標を適用する組織の能力にかかっていま
す。 このように、分析ツールは、個人個人の知財の方向性の理解を助け、人々が技術革新を探求して新しい
世界を発見できるようにします。
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