キャリアコンサルティング技能検定2級(第15回)論述試験

(第 15 回)キャリア・コンサルティング技能検定 2 級
論述問題
解答例【中里】
問1. 相談者がこの面談で相談したい「問題」は何かを記述せよ。
(20 点)
ずっと憧れてきた英語を使う仕事に就くために、勉強をしながら幼稚園でパート勤務として事務
職に就き 3 年目になるが、今の職場で「正社員」にならないかと声をかけてもらい、ありがたい
話と思う半面、憧れの仕事に就くことをあきらめてしまっていいのかどうか迷っている。
問2. キャリア・コンサルタントとしてあなたが考える相談者の「問題」は何かを記述せよ。
(20
点)
英語を使う仕事に就きたいという大まかな「キャリア・ビジョン」はあるものの、何かの役に立
てばと英検や秘書検定を取得するだけで、具体的なキャリア・ビジョンに向かい、雇用形態や経
済面などを含めた職業内容の理解や準備などできていずに、自己のライフキャリア・プランが描
けていないこと。
問3. あなたは、上記 2 つの「問題」を合わせ、相談者を援助するために、①どこに目標をおい
て、②どういうことを実施したいか、あなたの具体的な方策を記述せよ。
(60 点)
① 将来的にどのような職業に就きたいか、そのために何をすべきか、という自己の「キャリア・
ビジョン」を明確にした上で、中期・長期的な「ライフキャリア・プラン」を作成することで、
自身のキャリア・ビジョンに向かい、今、何を選択すればよいのかについて自らが決定できる
ように支援すること。
② 将来を見据えて勉強をしながら幼稚園のパート事務職として 3 年間勤務し、職場での仕事を
認められたことなどを支持し労う。現在の仕事について「職務内容の棚卸」を提案し、一方で、
キャリア・ビジョンを明確にするため「英語を使う仕事」の書き出しを行い、具体的な職業や
職種の吟味・選択を行うことも提案する。その際に、現在の上司や家族へ相談することも促す。
その上で、雇用形態や給与、職務内容、資格などを含めた自身の中・長期的な「ライフキャリ
ア・プラン」を作成し、
「正社員としての現在の仕事」と、
「具体的な英語を使う仕事」を照ら
し合わせ比較・検討していただき、自ら今後の仕事について選択・決定できるよう支援する。