第7回三学会合同抗菌薬感受性サーベイランス —複雑性尿路感染症

第 7 回三学会合同抗菌薬感受性サーベイランス
2015/2/22
(院内掲示・ホームページ用)
第7回三学会合同抗菌薬感受性サーベイランス
—複雑性尿路感染症 2015—
の参加のお知らせとご理解・ご協力のお願い
1.三学会合同抗菌薬感受性サーベイランスとは
耐性菌という言葉をお聞きになったことがありますか?これまでの抗菌薬では効きにくくな
った菌のことです。昨今では、耐性菌の問題は深刻であり、国民の健康福祉のため、その実情の
把握と対策の検討が急務となってきています。抗菌薬を適正に使用することがその対策の柱とな
りますが、その基本情報として、病気の原因となった菌の抗菌薬感受性に関する情報は非常に重
要となります。当施設は、日本化学療法学会、日本感染症学会、及び臨床微生物学会の三学会共
同で検討している、複雑性尿路感染症の原因菌の抗菌薬感受性を全国調査するグループに参加し
ています。今回第7回目の全国調査がおこなわれ、—複雑性尿路感染症2015—と命名されていま
す。
2.調査方法
当院に受診され、複雑性尿路感染症と診断された患者さんから採取した尿から感染症の原因と
なる細菌を分離し、学会指定の施設にあつめ、様々な抗菌薬に対する感受性を測定します。患者
さんの臨床情報(年齢、性別、入院外来、基礎疾患、尿所見などの情報)を御使用させていただ
きますが、その他の個人情報(住所、氏名など)は報告書に記載されませんので個人情報が院外
へ漏出することは決してありません。その他には、通常の診察や治療内容にはなんら変わりはあ
りません。
3.この調査による患者さんの利益、不利益、プライバシーの保護
この調査により、直接患者さん自身に利益がもたらされることはありません。みなさまのご理
解・ご協力のもとあつめられた菌株と臨床情報を調査結果としてまとめた時に、今後の治療に大
いに役立つことになると考えています。患者さんの臨床情報は院外へ報告される場合には検体番
号として処理され、個人の特定ができないようになっております。さらに他の者が入手すること
ができないような管理下で常に厳重に保管されます。
4.謝礼
この調査にご協力いただくことについては、大変恐縮ではありますが、こちらから謝礼を差し
上げることはいたしかねますので、何卒ご了承願います。
以上、何卒ご理解・ご協力をお願いいたします。
西神戸医療センター 泌尿器科
部長 伊藤 哲之
医長 金丸 聰淳