部屋に閉じ込められています。 この真夏の暑い日でさえ… 「金曜になると

茨木市にある外国人収容所では
被収容者の人たちが
週末のあいだ64時間半も
シャワーも浴びられずに
部屋に閉じ込められています。
この真夏の暑い日でさえ…
被収容者たちは口ぐちに、
「金曜になるとうんざりする」
「地獄だ・・・」と訴えています。
外国人被収容者たちが、
土日に1日2時間でも
部屋から出られるように、
署名のご協力をお願いします
外国人収容所とは?
茨木市にある西日本入国管理センター(以下西日本入管)は、入管法違反と判断された外国人が自国に強制送還
されるまでの間収容される施設です。しかし、この中には収容されるべきではない人々、難民申請者や、日本に家
族のいる人々が収容され、送還されようとしています。
入管は、国家権力によって難民を収容し、家族を引き裂こうとしているのです。
また、西日本入管には、他にもたくさんの外国人が拘禁され、非人道的な扱いを受けています。彼らが生活する
部屋はひとり一畳ほどのスペースで、
「窓」がなく、外の景色を見ることはできません。平日には一時間だけ戸外運
動場に出て運動ができるものの、その運動場は狭く、四方には 4 メートルの壁、見上げた空には網が張られ、外に
出ても開放感が全くなく、むしろ逆に閉塞感を感じるために戸外運動場には出たくないという声を聞きます。被収
容者たちは人間にとって必要不可欠な時間感覚と空間感覚を奪ってしまう、密閉された収容施設で生活しているの
です。
収容所の外にいても、中にいても、そこにいるのは人間です。無機質な密閉空間に閉じ込められ、
「外」とのコン
タクトを制限されて、誰が人間らしく生きられるでしょうか。
入管は、最低限の人権すらも収容所内では保障しないのです。
どうして土日の開放処遇を求めるのか
中に収容されている人々が、
「最も辛い」と訴えるのが、この週末の拘禁状態だからです。
月曜日から金曜日の昼間は「開放時間」が設けられています。その間は、部屋から出て洗濯物をしたり、他の部
屋に行って話をしたり、また面会をすることができます。しかし、金曜日の夕方から月曜日の朝までの 64 時間 30
分もの間は、施錠拘禁され部屋から一歩たりとも出ることができません。
この大阪の暑い真夏、深夜 0 時になるとクーラーを切られます。扇風機すらない部屋の中、多い時には 11 人が一
部屋に鮨詰め状態で閉じ込められることになります。汗だくになっても、月曜の朝までの間シャワーを浴びること
すら我慢しなければならないのです。
被収容者は「金曜日の夕方が来るとうんざりする」
、
「地獄だ」と口々に訴えています。
日本にある他の2つの入管センターでは、土日にも開放処遇が設けられています。なのに、どうして西日本入管
ではできないのでしょうか?
ただでさえ、いつ強制送還されるかわからない――眠っている間に、こっそりと職員がやってきて、知らぬ間に
毛布にくるまれ、飛行機に乗せられ翌朝目が覚めた時には、もしかすると…――そんな恐怖を抱えた被収容者に、
土日の拘禁状態はさらなるストレスを加え、拘禁症状を引き起こします。
収容すべきではない人を収容しているだけでなく、さらに土日の拘禁によって、どれだけの人間を苦しませるの
でしょうか。そして、これからも続けていくのでしょうか。
西日本入管が、土日の開放処遇を実現することは被収容者の切実な要求です。
多くの市民がこのような入管行政に対して疑問を抱き、絶対に改善するべきだと感じていることを伝え、これを
入管が真摯に受け止め、要求を実現していくよう、みなさんの署名をよろしくお願い致します。
2008 年 8 月
呼びかけ団体:入管問題かんさい支援ネットワーク
代表連絡先:TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)
e-mail:[email protected]