南伊 町 地熱開発理解促進事業中間報告

南伊⾖町
地熱開発理解促進事業中間報告
平成26年度地熱開発理解促進関連事業中間報告会
平成26年12⽉15⽇
2
⽬次
 1.南伊⾖町の現状
 添付資料
 2.これまでの取り組み
1.
南伊⾖町 H26年度地熱開発理解促進事業詳細スケジュール
 3.本事業の⽬的と背景
2.
農林業WG現地視察(⼭梨県北杜市)報告
3.
 4.本事業の基本戦略
勉強会配布チラシおよび報告、伊豆新聞掲載記事
4.
⾒学会配布チラシおよび報告
5.
地熱通信vol.1〜vol.3
6.
事前アンケート結果
7.
HP概要出⼒
8.
パンフレット「南伊⾖町地熱 第1章」
 5.本年度の事業内容
 6.本年度の事業結果概要
 7.事前アンケート結果
 8.現段階での成果・効果
 9.本年度これからの事業と予想効果
 10 .今後の事業展開
1.南伊⾖町の現状
3
1-①南伊豆町が抱えている課題
1-②温泉産業が抱えている課題
⼈⼝減少・少⼦⾼齢化と地元産業である「観光」の衰退等により、 観光客の減少と未利⽤の源泉施設の
新たなまちづくりの展開が必要。
増加に伴い、南伊⾖の温泉産業のあり
⽅を⾒つめ直すことが必要。
■南伊豆町人口ピラミッド
女性
■産業別就業人口(15歳以上)
男性
(人)
90歳
6,000
80歳
5,000
70歳
4,000
60歳
3,000
50歳
2,000
40歳
1,000
30歳
0
第三次産業
3,772
3,520
868
20歳
第二次産業
第一次産業
3,418
3,204
963
798
731
681
729
560
499
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
出典:南伊豆町HPより作成
10歳
0歳
 南伊豆町の人口は本年6月1日時点で
8,991人
 特に20代の人口が少ない
 若年層の雇用環境が厳しいことが要因
と推察
 このままの状況が続くと、2040年には人
口約5900人と推計(国立社会保障・人
口問題研究所)
静岡県内で4番目に高い高齢者率
平成26年1月・・・40.5%
※静岡県ホームページより
<現状>
 南伊豆町の源泉は、南伊豆町の中心市街地である下賀
茂・加納地区にほぼ集中している。
 源泉所有者(一次利用者)の他、旅館や個人としてなど、
源泉所有者から温泉を供給してもらう二次利用者が存
在する。
 弓ケ浜周辺には源泉がなく、弓ヶ浜温泉の宿泊・温泉施
設は、下賀茂温泉から温泉供給を行っている。
 高温かつ塩分が高いことが下賀茂温泉の特徴であり、浴
用だけではなく、製塩やメロンハウス栽培などにも活用さ
れている。
■観光客及び宿泊者数の推移
(人)
観光レクリエーション客数
宿泊客数
900,000
800,000
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
0
平成11年
13年
15年
17年
19年
21年
23年
<課題>
 近年、観光業・別荘開発の低迷に伴い、温泉利用量が
減少し、休止井が発生している。
 スケール対策など、源泉の維持管理にコスト・労力負担
が大きい。
 源泉所有者の高齢化に伴い、一次利用者の中には温泉
経営の将来的な不安が芽生え始めている。
出典:南伊豆町町勢要覧より作成
人口減少と
少子高齢化
一次・二次産業の
落ち込みが顕著
観光客の減少に伴う
伊豆半島内での
観光客争奪戦
温泉利用量の減少に
伴う休止井の増加
高齢化に伴う
源泉管理と経営への
不安
2.これまでの取り組み
4
平成22年度 【総務省調査】
地熱資源を活用した地域活性化の検討
平成23~24年度 【環境省調査】
地熱構造のモデル化・解析調査
平成22年度〜平成24年度
新エネルギー利活⽤検討委員会 計8回開催
環境省掘削⼯事に関する地元説明会
(加納地区)
平成23年10⽉〜平成25年5⽉ 計22回開催
2.これまでの取り組み
5
①地熱資源、温泉資源の調査の継続
②地熱資源、温泉資源の
南伊⾖町活性化への活⽤⽅策検討
(例:地熱発電、地熱・温泉の農業への活⽤等)
地熱調査および町の活性化検討を
国の補助⾦によって推進する
3.本事業の⽬的と背景
6
■南伊豆町の背景
南伊豆町総合計画
南伊豆町全体の課題
人口減少と
少子高齢化
一次・二次産業の
落ち込みが顕著
南伊豆町の温泉産業の課題
観光客の減少に
伴う伊豆半島内で
の観光客争奪戦
地熱発電の実現に向けた理解促進
総合計画で計画している「地域資源である下賀茂温泉鉱泉地群を活用した
地熱発電」の実現に向け、源泉所有者をはじめとする多くの住民が地熱へ
の理解を深め、円滑に事業を推進する。
温泉利用量の減少
に伴う休止井の増加
高齢化に伴う
源泉管理と経営の
不安
資源、エネルギーの
新たな活用
下賀茂温泉鉱泉地群を
活用した地熱発電など、
新エネルギーの導入を検討
地熱資源の活⽤によるまちづくり
地熱資源を利用した新たな産業の発掘等を目指すことで、南伊豆町の
まちづくりを活性化する。
■事業の基本方針
正確な地熱知識の理解の促進
地熱資源の調査や開発に対する不安を解消するため、正しい知識を広め、理解を得るための取り組みを行う。
多くの住民へ分かりやすい情報発信
多くの住民に分かりやすい情報を発信する広報活動を行い、地熱資源開発をきっかけに地熱・温泉と地域が共生する
持続的な南伊豆町のまちづくりの第一歩となる場とする。
地熱資源を活用した新しい産業創出の検討
主に利用事業調整会議の中で、地熱資源活用の新しい産業創出について具体的に検討を行っていくことで、住民や
事業者等の意欲向上を図る。
4.本事業の基本戦略
7
4-①地域住民に対する理解促進事業の進め方
地熱資源の活⽤を南伊⾖町全体で好循環につなげていくために、多くの住⺠・事業者への理解促進を図ります。
関心や関与度の高さ
理解促進事業
参加意欲の高い住民等
利用事業調整会議
/考える・行動する機会の提供
勉強会(講演会)等
/聞く、考える機会の提供
中間層
関心の高くない住民
地熱資源活用を南伊豆町全体で好循環につなげるため、
一部の産業のみならず、多くの住民・事業者の参画を促す。
視察研修会
/実際に見て
知識を習得する
機会
広報・PR等/知る機会の提供
 住民全体の地熱資源活用への理解を高める。
 多様な立場の住民にあわせて様々な包括的な取り組みを展開。
4-②温泉一元化の検討について
4-③地熱・温泉の活用による
福祉サービスの充実化の検討について
4-④温水・余剰熱を活用した事業創出について
 他市町村における先行事例における一
元化の方式等を参考にしながら、町内の
源泉についての調査を踏まえ、具体的な
湯量の算出等を行い、南伊豆町に適した
一元化の方策の検討を行う。
 他市町村における福祉施設での熱水利用等の事例
を参考にしながら、地域特性の整理を踏まえ、地域で
の福祉サービスの提供状況や、地域でのニーズ等を
踏まえ、熱水等を利用した新たな福祉サービスの創
出・充実化についての検討を行う。
 他市町村における先進事例を参考にしながら、ワーク
ショップ参加者のニーズも踏まえ、南伊豆町で事業化
が考えられる熱水を利用した新たな産業について、熱
収支や事業収支等を含めて具体的に検討を深める。
 また、民間事業者のノウハウやネットワークを利用し、
事業の実現化を図る。
4.本事業の基本戦略
8
地熱開発理解促進の5つのステップ
5つのステップ
と必要な施策
地熱開発による町の好循環開始
⑤ 広めるステップ
もっと多くの⼈
を巻き込もう
地熱開発への合意
・活動の場、仲間づくりを⽀援
・活動資⾦⽀援
③ 考えるステップ
・討論の場の提供
・詳しい情報の提供
② 知るステップ
正しい知識を
得ていない住⺠
WGメンバー
地熱って何?
知りたい
・事業化法的⽀援
・事業化資⾦⽀援
多くの住⺠
・正しい情報の提供
① ふれるステップ
無関⼼
• ⾼校⽣の介護予防教室交流
• 温室トライアル⽣産
補
助
• ブルーツーリズム提案
④ ⾏動するステップ
よし、やろう!
どう活⽤
できるの?
どういう
しくみ?
今年度の事業
・興味を起こさせるイベントの実施
危ない?反対
しなくては!
⾦
以
外
• プチジオサミット
実⾏委員会
•
•
•
•
•
•
•
•
ワーキンググループ
⾒学会
勉強会
説明会
パンフレット
地熱通信
ホームページ
アンケート
• プチジオサミット
(実⾏委員企画)
補
助
⾦
の
活
⽤
補
助
⾦
以
外
5.本年度の事業内容
9
5-①実施方法について
本事業の様々な実施項⽬間の連携を図ることにより、効率的、かつ効果的な理解促進事業として進めています。
平成26年度 地熱開発理解促進事業
地熱資源開発に対する
正しい知識の発信
地熱資源を活用した
新しい産業創出の検討
地熱資源活用方法の検討
利用事業調整会議の運営
勉強会の運営
視察研修会の運営
〈3回開催〉
〈WG見学会 3ヶ所〉
〈地熱発電所見学会 2ヶ所〉
【事業提案内容】
 幅広く住民が地熱を知ることができる
勉強会開催および運営
 地熱・温泉や産業の活性化に関する
専門家の講師の招聘
 地熱を中心とした町の活性化を考える
きっかけづくりを推進
内容に即した
見学会
フィードバック
【事業提案内容】
 地熱発電所及び南伊豆町の今後の産業
活性化につながる見学会の企画・運営
 見学会より得られた課題解決策や活性化
アイデアの取りまとめと啓蒙活動
(勉強会、ワークショップでフィードバック)
活動報告
広報・PR
開催の
告知
〈アンケート調査/2,700名+勉強会・WG開催時〉
〈通信発行/6回、 各回5,000部〉
〈パンフレット/5,000部〉
〈ホームページ/制作+通年管理〉
開催の
活動記録
告知
内容に即した
見学会
フィードバック
〈温泉WG 5回+分科会4回〉
〈福祉WG 4回〉
〈農林業WG 5回〉
〈漁業WG 5回〉
【事業提案内容】
 産業創出やコミュニティ活性化のリーダー
となる若い世代の人材発掘を目指した
会議の企画・運営
 温泉活用の現状把握と活用策を検討する
場の創出
 住民のコミュニケーションによる直接的な
情報提供の場の創出
【事業提案内容】
 住民の地熱開発に関する意向調査
 上項の活動等の予告・お知らせ
 本事業と地熱資源開発調査の事業報告
 その他、地熱に関係する情報発信
活動記録
意向調査
南伊豆住民
開催の
告知
活動記録
5.本年度の事業内容
5-②実施スケジュール
10
定例会議
7
⽉
8
⽉
9
⽉
現在
8/4 第1回定例会議
8/11 第2回定例会議
8/18 第3回定例会議
8/25 第4回定例会議
9/1 第5回定例会議
9/22 第6回定例会議
10/15 第8回定例会議
11
⽉
11/10 第10回定例会議
1
⽉
2
⽉
⾒学会
10/20 第9回定例会議
11/21 第11回定例会議
第12回定例会議
第13回定例会議
第14回定例会議
第15回定例会議
第16回定例会議
勉強会
温泉利⽤実態調査
WG①
地熱通信
9/4 アンケート
9/4,5
9/19 温泉WG分科会①
WG
②
10/23,24、11/26,27
10/26-28
11/4-6
WG
9/23
勉強会①
11/16
勉強会②
視察①
視察②
③
11/26,27、12/4
WG
④
2/11
WEB開設
10/1 地熱通信
10/1
11/17
12/1
地熱通信
パンフレット
地熱通信
12/7-8、12/17,18
温泉WG分科会②
温泉WG分科会③
温泉WG分科会④
温泉WG分科会⑤
温泉WG分科会⑥
温泉WG分科会⑦
WG⑤
広報・PR
9/1
9/29 第7回定例会議
10
⽉
12
⽉
地熱利⽤事業調整会議
勉強会③
情報共有
2/11
各WG報告
地熱通信
アンケート
地熱通信
6.本年度の事業結果概要
11
事前アンケート実施(発送数2,794、回収数1,101)
ワーキンググループ会議開催(延べ81⼈参加)
 9⽉と11⽉の2回:温泉・福祉・農林業・漁業WG、10/23温泉WG
福祉WG
漁業WG
温泉WG
農林業WG
6.本年度の事業結果概要
12
ワーキンググループ現地視察3回開催(延べ20⼈参加)
 10/24(⼭梨県)農林業、12/4(東京都)漁業、12/7-8(⼤分県)温泉
農林業WG
トマト栽培ハウス視察
温泉WG
地熱発電の説明
漁業WG
アワビ養殖設備視察
温泉WG
地熱発電施設視察
6.本年度の事業結果概要
13
第1回勉強会開催(104⼈参加)
 9⽉23⽇「地熱資源と地域づくりの可能性を考える」
新妻⽒の
講演の様⼦
町⻑と講演者との
ディスカッション
⼩⾕村副村⻑の
講演の様⼦
ディスカッション
会場の様⼦
6.本年度の事業結果概要
14
第2回勉強会開催(69⼈参加)
 11⽉16⽇「先達から学ぶ!」
曽根原⽒
講演会場の様⼦
試⾷コーナー
⾒学会展⽰コーナー
の様⼦
庄⼦⽒
講演会場の様⼦
講演者と住⺠
との質疑応答
6.本年度の事業結果概要
15
第1回⾒学会開催(17⼈参加)
 10⽉26〜28⽇「秋⽥県上の岱地熱発電所
他」
※10⽉上旬実施予定だったが台⾵の為延期となり、
当初の予定参加者22⼈のうち17⼈の参加となった。
温泉熱利⽤
栽培施設⾒学
地熱発電所
蒸気井⾒学
試錘井⾒学
地熱発電所
PR館⾒学
6.本年度の事業結果概要
16
第2回⾒学会開催(22⼈参加)
 11⽉4〜6⽇「北海道森地熱発電所
地熱発電所
PR室
地熱⽔利⽤
栽培施設⾒学
他」
地熱⽔熱交換器
施設⾒学
ジオガイド
による解説
6.本年度の事業結果概要
17
⾒学会報告会開催(34⼈参加)
 12⽉10⽇
 「参加意欲の⾼い住⺠」の意識・知識を⾼めるために、地熱発電所⾒学会の参加者
フォローアップとして報告会を開催。プログラムの内容は、⾒学会の振り返りと同
時に、⾒学会等で出た疑問点を再整理し、その回答を丁寧に説明した。
 対象者は、2回の発電所⾒学会の参加者だけでなく、地熱資源の利害関係者(温泉
WG)も対象とし、地熱に対して関⼼のある層については、地熱に関する知識の深
度化を図ることができた。
報告会会場の様⼦(資料画像の上映)
報告会会場の様⼦(質疑応答)
6.本年度の事業結果概要
18
地熱通信vol.1〜vol.3 発⾏(延べ15,000部)
ホームページ開設(随時更新)
パンフレット「南伊⾖地熱 第1章」発⾏(5,000部)
その他の活動
 12⽉2⽇ 商⼯会⼯業部会安全⼤会にて講演
「地熱資源によるまちづくりについて」(町内事業者34⼈出席)
地熱通信やパンフレットは
各⼾配布の他、町内施設に設置
•
•
•
•
南伊⾖町役場
道の駅
図書館
銀の湯会館(町営温泉施設)
など
7.事前アンケート結果
19
問6
地熱資源開発(地熱発電及び地熱資源活用によるまちづくり)についての興味
◯「興味や関⼼がある」が72.7%となっており、約7割が興味や関⼼を持っている。
◯ワーキンググループは「興味や関⼼がある」が93.8%、温泉協同組合は85.0%となっており、興
味や関⼼を持っている⼈の割合が⾼い。
◯加納・下賀茂は「興味や関⼼がある」が69.0%、⼀般は74.1%となっており、加納・下賀茂と⽐
べて⼀般の⽅が「興味や関⼼がある」とする⼈の割合が⾼い。
0%
20%
40%
ワーキンググループ
(n=16)
80%
100%
93.8%
温泉協同組合
(n=20)
加納・下賀茂
(n=420)
60%
6.3%
85.0%
69.0%
15.0%
29.3%
1.7%
一 般
(n=645)
74.1%
24.3%
1.6%
興味や関心がある
興味や関心はない
無回答
7.事前アンケート結果
20
問8
地熱資源開発(地熱発電及び地熱資源活用によるまちづくり)についてのイメージ
◯地熱発電について、「再⽣可能エネルギーの1つである」が54.2%と最も多く、「安定的に電⼒を供給できる」
「⼆酸化炭素の排出量が少ない」「⽇本には豊富な地熱資源がある」等について約2〜3割が選択しているが、
「⽇本の地熱発電に関する技術を世界中に輸出している」は3.8%と低い。
◯地熱資源活⽤によるまちづくりについて、ハウス栽培、養殖、暖房や温浴施設への利⽤について、いずれも約
2〜3割が選択している。
◯懸念事項について、「温泉との共⽣が可能である」が25.2%となっている⼀⽅で、「温泉への影響が懸念され
る」が26.4%となっているほか、「調査してみないと、充分な地熱資源があるかわからない」が42.7%と多く、
また、「周辺への影響はない」が6.8%と低くなっている。
問8
0
20
40
60
再生可能エネルギーの1つである
20.3%
二酸化炭素の排出量が少ない
32.9%
3.8%
余剰熱をハウス栽培に利用できる
26.7%
余剰熱や電気を養殖に利用できる
30.1%
温泉との共生が可能である
25.2%
温泉への影響が懸念される
26.4%
発電まで時間がかかり、建設費が高い
3.3%
懸念事項について
6.8%
19.5%
調査してみないと、充分な地熱資源があるかわからない
無回答
地熱資源活用による
まちづくりについて
16.4%
余剰熱を暖房や温浴施設に利用できる
周辺への影響はない
地熱発電について
29.2%
日本には豊富な地熱資源がある
有毒ガスが発生し悪影響が懸念される
100
54.2%
安定的に電力を供給できる
日本の地熱発電に関する技術を世界中に輸出している
80
42.7%
12.6%
7.事前アンケート結果
21
問9
地熱資源活用によるまちづくりについて
◯「地熱資源活⽤によるまちづくりを進めるべきだと思う」が48.4%となっており、約5割が地熱
資源活⽤によるまちづくりを進めるべきと考えている。
◯⼀⽅で、「地熱資源活⽤によるまちづくりを進めるべきではないと思う」は6.0%となってい
る。
◯また、「分からない」が25.7%、「どちらでもない」が10.0%、無回答が9.9となっており、約5
割が地熱資源活⽤によるまちづくりを進めるべきか否か迷っていると考えられる。
109; 9.9%
283; 25.7%
533; 48.4%
地熱資源活用によるまちづくりを進めるべきだと思う
地熱資源活用によるまちづくりを進めるべきではないと思う
どちらでもない
110; 10.0%
分からない
66; 6.0%
無回答
8.現段階での成果・効果(1)
22
地元温泉協同組合、住⺠の地熱理解が深まった
(第1回⾒学会アンケートより)
 地熱資源活⽤をまちづくりに役⽴てるには住⺠の理解とアイデアを活かさなければと思
う
 再⽣可能な地熱はエネルギー資源の少ないわが国としては多くの発電が急務である
 地熱は南伊⾖町の宝であることを再認識すべきだ
(農林業WG現地視察アンケートより)
 地熱資源活⽤によるまちづくりについて関⼼や興味が⾼まった、熱の活⽤について理解
が深まった(参加者6名中6名が回答)
 ⾒て聞いて知る事、⼈との会話の中での発想がこの事業に役⽴つ
(⾒学会報告会の意⾒より)
 地熱発電には、数千メートルの⽣産井のフラッシュ発電だけなく、杉の井ホテルのよう
な温泉フラッシュ発電といったように地域によって様々な形式があることがわかった。
 地熱発電時は、スケール対策について温泉への影響の無い⽅法を検討して欲しい。
8.現段階での成果・効果(2)
23
8-②地熱資源活用によるまちづくり
WGでの地熱資源活⽤によるまちづくりへの興味が⾼まった
(WGメンバーより出された様々な熱を利⽤した事業案)
 ⾜湯プロジェクト(福祉WG)
 温泉塩づくりと特産品開発(福祉WG)
 森林再⽣と多段乾燥⽊材⽣産(農林業WG)
 野⽣⿃獣対策とジビエ加⼯品⽣産(農林業WG)
 アワビやナマコの乾物商品化(漁業WG)
 温⽔を利⽤したアワビの稚⾙育成(漁業WG)
8.現段階での成果・効果(3)
24
次世代や観光の分野でも考え、⾏動する住⺠が広がった
(WGメンバーを核とした他分野の事業提案や交流)
 ⾼校⽣の介護予防教室での交流案
⇒ 農業⾼校⽣の⾷品開発と介護ケア⾷検討のマッチング
 町内の農業⾼校での、地熱を活⽤した温室栽培の実施(3年⽬以降のハード事業)
⇒ 卒業⽣の町内での就業の可能性が広がる(試験場機能や産業創出)
 温室を再利⽤した新特産品のトライアル⽣産
⇒ 若⼿農家のやる気と研究者&熟練農家の技術を融合
 海の観光業と漁師が連携したブルーツーリズム提案
⇒漁師、体験ガイド、宿泊施設が集まり漁師体験プログラムを開発
企業とのマッチングを推進し、住⺠の興味が広がった
 10/30〜31 熱利⽤の⿂介養殖分野のプラントメーカーが町を視察
・漁業協同組合との情報交換と蓄養所⾒学
・既存温⽔熱利⽤施設の⾒学
 11/13〜14 ⼤規模農業ハウスメーカーが町を視察
・農業協同組合との情報交換
・耕作放棄地等ハウス施設建設候補地の⾒学
9.本年度これからの事業と予想効果
25
きめ細かな説明により地熱発電事業開始へと進める
 1〜2⽉
温泉WG分科会(予定)
・下記団体員を主体とした分科会で地熱発電事業について説明
温泉協同組合/旅館協同組合/⾏政協⼒員会(区⻑会)
/加納地区住⺠/観光協会/商⼯会
等
・温泉分科会では、地熱発電に対する基本的な知識を重ねて説明すると
ともに、理解促進事業の進捗状況(地熱の利活⽤検討)を説明すること
で、町内の地熱の利⽤に対して関⼼が深まっていることも理解していた
だく予定。
WGの分野だけではない活動を広げ、町全体の機運を⾼める
 2/11 第3回勉強会(ワーキンググループ発表)
・WGに加え、次世代や観光分野に関する事業化案も発表
・講演者と町⻑、住⺠によるディスカッション
26
9.本年度これからの事業と予想効果(その他)
住⺠が中⼼となってイベントを開催し、理解と期待を深める
 1/18「プチ・ジオサミット」開催(住⺠による実⾏委員会主催)
・地熱理解コーナー:南伊⾖町および他地域での温泉利⽤の展⽰
・ジオキッチン:熱利⽤による特産品を使った料理の提供
・ジオトーク:地熱資源をもつ南伊⾖町の特性と可能性を知る
 12/3
「プチ・ジオサミット実⾏委員会」
キックオフミーティング 7名出席
 12/15
第2回 プチ・ジオサミット実⾏委員会
 現在、実⾏委員は14名
4分野WGからそれぞれ数名
WG以外の住⺠も参加
10 .今後の事業展開
27
平成27年度(2年⽬)
 JOGMECの事業で、掘削準備・熱量の確認を⾏いつつ、継続して地元住
⺠と地熱発電に関する理解促進の深度化を図り、⼈的連携を推進して地熱
発電の事業化へ模索を加速させる。
 地熱資源の活⽤による事業の具体化の検討を進めるなかで、地熱開発への
理解促進を加速させる。
平成28年度(3年⽬)〜
 地元住⺠と地熱発電に関する合意を達成し、熱⽔を利⽤した事業の実証実
験を開始し地域活性化の好循環を軌道に乗せる。
1年次
2年次以降
地熱理解促進
地熱開発の理解促進
活性化のきっかけ作り
・⼈的連携の推進
・事業化への模索
地熱資源調査
地表調査
掘削準備・熱量確認
(掘削)
熱⽔を利⽤した事業
の実証実験
10 .今後の事業展開
28
地熱開発理解促進の5つのステップ
地熱開発による町の好循環開始
・活動の場、仲間づくりを⽀援
・活動資⾦⽀援
③ 考えるステップ
・討論の場の提供
・詳しい情報の提供
② 知るステップ
正しい知識を
得ていない住⺠
WGメンバー
地熱って何?
知りたい
・事業化法的⽀援
・事業化資⾦⽀援
多くの住⺠
・正しい情報の提供
① ふれるステップ
無関⼼
• ⾼校⽣の介護予防教室交流
• 温室トライアル⽣産
補
助
• ブルーツーリズム提案
④ ⾏動するステップ
よし、やろう!
どう活⽤
できるの?
どういう
しくみ?
今年度の事業
⑤ 広めるステップ
もっと多くの⼈
を巻き込もう
地熱開発への合意
5つのステップ
と必要な施策
・興味を起こさせるイベントの実施
危ない?反対
しなくては!
⾦
以
外
• プチジオサミット
実⾏委員会
•
•
•
•
•
•
•
•
ワーキンググループ
⾒学会
勉強会
説明会
パンフレット
地熱通信
ホームページ
アンケート
• プチジオサミット
(実⾏委員企画)
補
助
⾦
の
活
⽤
補
助
⾦
以
外
10 .今後の事業展開
29
地熱開発理解促進の5つのステップ
地熱開発による町の好循環開始
⑤ 広めるステップ
もっと多くの⼈
を巻き込もう
③ 考えるステップ
・討論の場の提供
・詳しい情報の提供
② 知るステップ
多くの住⺠
・正しい情報の提供
① ふれるステップ
無関⼼
無関⼼層の
ステップ
アップ
・興味を起こさせるイベントの実施
正しい知識を
得ていない住⺠
地熱って何?
知りたい
・活動の場、仲間づくりを⽀援
・活動資⾦⽀援
危ない?反対
しなくては!
次年度以降の展開
今年度の事業
⇒
WGメンバー
のステップ
アップ
④ ⾏動するステップ
よし、やろう!
どう活⽤
できるの?
どういう
しくみ?
・事業化法的⽀援
・事業化資⾦⽀援
意⾒交換の場の環境づく
りにより正しい知識を得
ていただく
WGメンバー
地熱開発への合意
5つのステップ
と必要な施策
提案の事業化
•
•
•
•
•
温泉塩づくりと特産品開発
森林再⽣と多段乾燥⽊材⽣産
野⽣⿃獣対策とジビエ加⼯品⽣産
アワビやナマコの乾物商品化
温⽔を利⽤したアワビの稚⾙育成
• ⾼校⽣の介護予防教室交流
• 温室トライアル⽣産
⇒
• ブルーツーリズム提案
• プチジオサミット
実⾏委員会
•
•
•
•
•
•
•
•
⇒
活動から事業化へ
様々なイベントを定例企画
ワーキンググループ
⾒学会
勉強会
説明会
⇒
パンフレット
地熱通信
ホームページ
アンケート
引き続き正しい情報の提供
⇒
様々なイベントの企画実施
• プチジオサミット
(実⾏委員企画)
• ⾜湯プロジェクト
(実⾏委員企画)
補
助
⾦
以
外
補
助
⾦
以
外
補
助
⾦
の
活
⽤
補
助
⾦
以
外
30
ご清聴ありがとうございました。
静岡県賀茂郡 南伊⾖町