ANONYMOUS

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オークションで入手した謎のテ
ナー・ギターで年式不明。売った
人も素性がわからなかったみたい
で、僕もわからない という 1 本
で、細身の 4 弦ネックに大ぶりの
ボディが際立つルックスが特徴的
だ。曰く ちょっとだけデザイン
を間違えた感じっていうか、ずん
ぐりむっくりしてて、それが魅力
的。誰が作ったのかまっ
たくわからないけど、4
弦っていう時点でかな
り セ ン ス が い い! と
お 気 に 入 り。 ボ デ ィ・
トップが割れた状態で
組まれた PU は後付けだ
と推測しており、 あと
から無理やり付けたか
らこんなことになって
るんじゃないかな。い
つか直してあげたいん
だけどね と語ってい
る。ボディの色合いや
ヘッド形状については
グレッチのパラシュー
ト・ウクレレとも似て
る と指摘する。
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1970 年代初頭あたりの中国製
ストラト・コピーで、本物よりも
数が少ないレアなギター(笑)
と語る本器は、ラージヘッド仕様
を踏襲しながらもご愛敬のスペッ
クがちりばめられている。 ネッ
クは 1 ピースで、ローズウッド指
板を貼るんじゃなくて、ローズっ
ぽい色の木を使って、ヘッドと
ネック裏側をメイプルっぽい色
に 塗 っ て あ る う え に PU は 釘
で打ってあって、ペグもクラシッ
ク・ギター風のものが付いてる 。
さらに印刷と思われるデカール
はスモール・ヘッド最終期のト
ランジション・ロゴに似ており、
SYNCHRONIZED TREMOLO の 表
記もあるが、ブリッジ・ユニット
はダイナミック・トレモロ風を搭
載している。20 年ほど前にコレ
クターの友人から譲り受けた逸品
で、 音が鳴るかどうかもわから
ないエセラトキャスター だ。
どこのモノかわからない安いギターを買ってはペイン
トするのが好きな人がいて、その人が売りに出した とい
う 2 本で、いずれもメーカー不詳のストラト・タイプに
歴史的なギターの柄が描かれている。左はクラプトンの
ザ・フール SG をストラトに置き換えており、オリジナル
をアレンジしてピックガードにまで精緻なイラストがあ
しらわれている。右も同じ素性のギターで、こちらはジ
ミ・ヘンドリックスのモンタレー・ポップ・フェスティ
バル・ストラトをモチーフにしたモデルだ。ヘッドのフェ
ンダー・デカールは、本器に関しては野村によるもので
はなく、ペイントを施した人物が本来ついていたロゴを
剥がして後貼りしたものだ。自身も同じ試みをしてきた
だけあり、 作り手は純粋に楽しんでいるんだろうな と
共感の模様。
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スティーヴンス・ギター(P109)と同じくギブソン・フュー
チュラを再現したモデルだが、コリーナ・ボディのスティー
ヴンスに対して、メーカー不詳の本器はマホガニーである。
ボディとネックの詳細は不明だが、 パーツはすべて 1960
年代のギブソン製で、でもギブソンが 1960 年代にフュー
チュラを作った記録はないんで得体が知れない 。しかも
それでいてトレモロは後付けではなく、もとから付いてた
みたい で、その根拠はオリジナルを採寸して作られたス
ティーヴンスと比較すると明らかだが、 後付けだとしたら
トレモロとコントロールが干渉するはずなのに、最初から
コントロールがズラしてある のだ。オーダー品の可能性
もあるが、野村が入手した 30 年以上前に 1960 年代パーツ
を使って組まれたというのも不自然で、謎は尽きない。近
藤真彦の 96 年のライブで使用した。
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オリジナルと思われるコフィン(棺桶型)ケースも美し
いコンディションで残るクラシック・ギターで、バロック・
ギターにも通じる小ぶりなボディが特徴的だ。 1840 年代
にヨーロッパで作られたギターみたいなんだけど、手に入
れたのは日本 という 1 本で、G. ビアンキの No.310(P77)
と同様に 一時期、ルネッサンスっぽい感じの古いギターを
探してた という中で出会った楽器である。とりわけボディ
外周のバインディングやブリッジの形状に手工の跡が色濃
くうかがえ、独特の風合いを醸し出している。
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!()(*+),-./01--23.4,2516.789:; 近藤真彦のセットリス
トをケース内から発見!
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