第1回会議議事録 (PDF:327KB)

第1回湯沢町総合戦略推進会議 議事録
日時 平成 27 年 8 月 5 日
場所 議会第二会議室
1 町長挨拶
町長 皆さんおはようございます。お暑い中集まっていただきありがとうございます。昨
利の 11 月に成立した街・人・仕事創生法に基づく地方版総合戦略の策定が求められ
ている。その策定について、この推進会議で皆様から諮問という形でお願いしたい。
総合計画審議委員の 12 名に加え、新潟大学から鷲見准教授、金融機関からは第四銀
行の高橋支店長、新潟県信用組合の佐々木支店長に委員になってもらった。皆様に
は負担をかけてしまうが、よろしくお願いしたいと考えている。多彩な観点から活
発な意見をいただき、数十年後に向けた湯沢町がとるべき進路をご議論いただきま
すよう、よろしくお願いします。
2
委嘱状の交付
3
委員自己紹介
鷲見委員
新潟大学の鷲見です。湯沢とは直接関係のない立場だが、先ほど町長とお話を
させていただき、地方創生に対する強い意志を拝聴したので、私としても何か
しら役に立てればと思う。よろしくお願いします。
林委員
湯沢町商工会の林です。地域として生まれ変われるかどうか、発想が今までの延
長だと何も意味がない。大胆な発想、予算がないということが先にないように、
戦略を練っていきたい。
小林委員
湯沢町観光協会の小林です。全国市町村と似たり寄ったりの政策にならないよ
うに、湯沢らしさを出せるのかがポイントなので、皆さんと議論したい。
高橋(延)委員
自営業をしている高橋です。今日のこの会議で勉強し、湯沢を発信させたい。
髙橋(信)委員
第四銀行の高橋です。この 2 月に赴任してきて感じたことは、湯沢は良いと
ころがたくさんあり、活かせる素材が多い。湯沢の良さを更にPRできるよう
に取り組んでいきたいと思う。
佐々木委員 新潟県信用組合の支店長の佐々木です。7 月に赴任してきた。湯沢町は様々な
観光資源が多い素晴らしい町だと思う。そのような情報を集約し、皆さんに還
元していきたい。
遠山委員
湯沢駅の遠山です。今年の 7 月 1 日から当駅に赴任となった。赴任して一カ月
が経過し、町の状況もわかってきた。微力だが、当町に貢献できるよう、意見
していきたい。
綿貫委員
会社を経営している綿貫です。事業所が苗場の上の方と、湯沢駅前にある。我
が町を次世代の人達へも伝えていけるように頑張りたい。
関口委員
愛宕町内の関口です。サイレントでメジャーな方々のスタンスに立って、ご提
案をしていきたい。よろしくお願いします。
髙橋(幸)委員
東口で飲食店を経営している高橋です。商売は厳しく、温泉通りも衰退して
いるが、頑張っている。商売も上向きになるように、こういった会議の中で意
見を言っていきたい。
今村委員
林組に勤務している今村です。微力ながら、町に貢献していきたい。よろしく
お願いします。
西川委員
西川です。7 年間住んでみて、何を具体的にやったら湯沢町が発展していくの
かがなかなか見えてこない。具体的にやっていく方法を話し合っていきたい。
剱持委員
釼持です。湯沢に引っ越してきて 31 年がたった。結婚・出産・子育てというの
は根幹なことで、自分の子どもの世代にとっても大事だと思う。微力ではある
が、町に貢献していきたい。
吉田委員
県の南魚沼地域振興局の吉田です。この間、知事とのタウンミーティングがあ
ったが、湯沢町の良さは都会から来た人たちを快く受け入れてくれることだと
お話の中であった。新潟県の中でも湯沢町は特別な地域だと思うし、より良い
戦略を推進できるよう、力になりたい。よろしくお願い致します。
野上委員
ゆのさと園で施設長をしています、野上です。これから迎える高齢化社会に向
けて、皆さんと一緒に考えていきたい。よろしくお願いします。
副町長
副町長の半澤です。本日はお越しいただき、ありがとうございます。総合戦略
は町職員だけでできるものではない。皆様の力をお借りしてやっていきたい。
3
事務局自己紹介
(高橋総務部長、田村企画政策課長、田村企画係長、笛田、岡村)
4
座長・副座長の選出
(事務局提案が承認され、鷲見氏と林氏が選出された)
5
審議題
鷲見座長
座長を務めます鷲見です。湯沢町のプロフェッショナルの皆様から屈託のない
意見をいただき、総合戦略に反映させていきたい。それでは事務局から総合戦
略の説明をお願いしたい。
事務局(笛田) 改めて、おさらいという事で説明の方をさせていただく。総合戦略の策定につ
いて、まず経緯だが、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口減少に歯止めを
かけるため、まち・ひと・しごと創生法が昨年の 11 月に制定された。その第
10 条において、すべての市町村は、地方版人口ビジョン、地方版総合戦略の策
定に努めるよう、規定された。
地方版人口ビジョン、地方版総合戦略について、人口ビジョンとは、地方公共
団体における人口の現状を分析し、今後目指すべき将来の方向と、人口の将来展
望を示すものである。まち・ひと・しごとの創生の実現に向けての総合戦略にお
いて、効果的な施策を企画立案する上での基礎資料となる。それができた後に、
地方版総合戦略を取りまとめることとなるが、そちらは人口ビジョンを基礎資料
として 4 つの基本目標を達成するための具体的なものとなる。
地方版総合戦略の目的とは、大きく2つある。一つは人口減少の克服、もう一
つは東京一極集中の是正である。地方創生とは、国民一人一人が夢や希望を持ち、
潤いのある生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う多
様な人材の確保、及び地域の魅力ある多様な就業の機会を具体的に推進すること
としている。目的を達成するための 4 つの基本目標を国が設けている。①地方に
おける安定した雇用を創出する、②地方への新しい人の流れをつくる、③若い世
代の結婚出産、子育ての希望を叶える、④時代に合った地域をつくり、安心な暮
らしを守るとともに、地域と地域を連携する。この 4 つの基本目標に向けた総合
戦略を策定することとなる。次に進捗状況を説明する。湯沢町の総合戦略は 10
月末までに策定することを目標に作業を進めている。庁内で施策案を検討してい
る他、ふれあい懇談会、広報ゆざわや、ホームページを通じ、地方創生のアイデ
アを広く募集している。ふれあい懇談会というのは、町長と町民が直に対話をす
る、いわゆる座談会の形式をとった会である。町内全 13 会場で 6 月末から 7 月
末まで実施してきた。その中で地方創生についてみなさんに説明をしてきた。ま
た、広報湯沢やホームページでもアイデア募集という事で呼びかけている。現在、
7 件の応募がある。そのうち 1 件は県外の方である。湯沢町にスキーに毎年来て
おり、創生のアイデアをいただいた。
今後のスケジュールについてだが、8 月下旬に第二回の会議を行う予定である。
その後、
第三回を 9 月中旬に予定しており、その後パブリックコメントを実施し、
10 月下旬に第四回を開催し、10 月末に総合戦略を完成させる予定である。
事務局(田村) 補足で説明する。簡単な概要についてただいま説明を申し上げたが、まず人
口ビジョンについては 2040 年を目標に設定している。また総合戦略について
は、5 年ごとに見直すかたちをとる。ですので、今回策定していただく地方版
総合戦略にいては 5 年を目標に策定していただく。人口ビジョンでは現状分析
及び将来推計として 2040 年を目標に設定していただく。
もう一点、10 月末に設定した理由だが、国から追加交付という事で、10 月
末までに策定した場合には、2 つのパターンで町にお金を交付するというお話
がある。1,000 万円交付されるというものと、各市町村において先駆的かつ先
進的な施策を行うものに対しては、3,000 万円を目安として交付するという話
がある。1,000 万交付されるものについては、10 月末までという条件があり、
10 月末策定とした。ただし、必ずしも 10 月末という事ではなく、この会議の
中でじっくり話さなければならないとなれば、今年度末までに決めていきたい
と考えている。
鷲見座長 委員の方で何か意見はないか?
林副座長 二つ提案だが、一つは、必ず事業主体、誰が何を行うのかという事を明確にする
必要があると思う。町がやるのか、商工会がやるのか、あるいは町観がやるのか。
100 の新規の事業をとても町だけでやることはできない。また、やらない方がい
い事業もあるはず。だから、必ず事業主体を明確にして行う必要がある。もう一
つは、黒字になる事業についてはプラス、予算が伴う、つまり出費がある場合に
ついてはマイナス、という風に考えることだ。これからの行政は、自らお金を稼
ぐ、という考え方を取り入れなければならない。
事務局(田村) 今現在、具体的な施策案を検討している。その中で、町も政策をするとき、
具体的にどのくらい予算が必要で、どういう経済効果、経済波及、収入があ
るのかを検証しながら、案を作成している。自ら資金調達をするという部分
については、今のところ検討していない。どういう方法があるのかは、皆さ
んの意見を聞きながら検討していきたいと事務局サイドは考えている。町が
お金を作り出すというのはなかなか難しい面である。なので、皆様からの屈
託のない意見をいただきながら検討したい。事業主体については、異論はな
い。町サイドから提案するときは、事業主体を明確にしながら提示していき
たい。
鷲見座長 官民連携が積極的に語られているので、公共の強み、民間の強みを活かしながら、
責任主体を明確にして議論できたらと思う。それから資金調達の面だが、今回は
金融機関の方もいらっしゃるので、こうすれば収入が上げられるのではないかと
いうことも積極的に議論したい。収入の裏付けというのは必要となってくる。と
にかく柔軟に、世の中もだいぶ変わってきているので、再度考えていきたい。
二つ目の議題に移る。湯沢町の人口ビジョンについて事務局から説明をいただき
たい。
事務局(笛田) 第一章の人口ビジョン策定の目的、目標年度は先ほど申し上げた通りである。
続いて 4 ページの人口の現状分析について説明する。下のグラフの説明。平
成 22 年と平成 27 年の間に線が引いてあるが、線の左が実績値、右が推計値
を示している。人口は減少傾向にあり、15 歳~64 歳の層も減少している。
続いて、性別・5 歳階級別人口の推移について説明する。平成 2 年と平成 22
年の男女別対比を示している。平成 2 年の頃に若年層だった人が平成 22 年
になって、そのあとの世代が続かなかったことがグラフから見て取れる。全
国値で比べても、湯沢町の少子高齢化が進んでいることが 7 ページのグラフ
から見て取れる。その原因だが、自然減(生まれてきた数より、亡くなった人
数の方が多い)が続いていることが挙げられる。
合計特殊出生率について説明する。
平成 25 年のデータだと、
湯沢町は 1.26、
全国では 1.44 である。そのことより、湯沢町の出生率が低いと見て取れる。
また、晩婚化、晩産化も人口減の原因となっている。
次に町から転入、転出した数を分析する。平成 25 年では、転入数が 459
人、転出数が 416 人で、40 人ほどの社会増が見て取れる。この状況は平成
24 年から続いている。年齢別の推移をみると、20 歳~24 歳、25 歳~29 歳
の減少が見て取れる。これは、進学、就職の関係で町から出ていく人数が多
いことが原因である。逆に、60 歳~64 歳の転入数が多い。これは推測だが、
定年退職して湯沢のリゾートマンションを購入し、住所を湯沢に移したこと
が上げられる。
転居理由別転入・転出の状況をみると、県内からの転入、県外からの転入
で大きく占めているのは、どの年齢層においても職業による転入が高くなっ
ている。県内、県外への転出で大きく占めているのも職業による理由が大き
く占めている。
続いて、就業の状況を説明する。湯沢町の就業者数を分析すると、第 3 次
産業に従事している人数が 3,384 人、
第2次産業に従事している人が 575 人、
第 1 次産業に従事している者が 197 人であり、第 3 次、つまりサービス業に
従事している人数の割合が大きいことがわかる。その中でも宿泊業、飲食サ
ービス業、不動産業、物品賃貸業が高い。以上を踏まえた上で、人口減少が
地域に与える影響を分析した。1住民生活、2地域経済、3地方財政 の 3 つ
に影響を与える。住民生活に与える影響として、世代間の支え合いや地域コ
ミュニティ機能の低下、地域経済に与える影響として、地域経済力の停滞、
地方財政に与える影響として、財政規模の縮小が挙げられる。
次に、若者の定住意向、今後も湯沢町に住み続けたいかどうかについての回
答だが、1自然環境が豊かで美しいから 2町に愛着があるから 3両親や
親戚が住んでいるから という点が上位だった。移りたい理由として、1買
い物や余暇活動に不便だから 2自然環境が厳しいから 3通学や通勤に不
便だから という理由が上位を占めた。人口減少に歯止めをかけるために取
り組むべき施策として、1若者の働く場の確保と雇用の創出 2若者のUタ
ーン、Iターン促進に向けた取り組みの充実 3日常生活での利便性が高く、
安全で快適な生活環境の整備 が挙げられた。
以上を踏まえ、湯沢町の目指すべき方向性として挙げられるのは、1魅力
にあふれ、やりがいを感じて働くことができるまちづくり 2雇用が安定し、
活力ある産業が持続するまちづくり 3若者が生活の場として選択するまち
づくり 4子供がすくすく育つまちづくり 5多くの人が訪れ、交流する活
気あふれるまちづくり 6時代に合った安全、安心で快適なまちづくり 以
上の6つの方向性でやっていきたい。
鷲見座長 人口ビジョンに基づき、総合戦略が決まるプロセスとなるので、課題を抽出し、
情報共有をしっかりしてこれからもやっていきたい。1 章から 4 章の中で説明に質
問、意見はあるか。
? 20~24 の女性が転出超過となっているが、なぜか?男性はそうでなく、女性の転出が気
になる。
事務局(田村) その理由を内部で問題として考えてみたが、まだ不明なので調べて検討した
い。
林副座長 考えられるのは、ホテルの従業員の離職だと思う。いったんホテルに就職したが、
辞めてしまったケースが考えられる。1~2年で辞めたのではないか。
鷲見座長 データをとってみて、検証したい。どうやってその離職率を下げるかも同時に検
証しなければならない。その他質問はないか?
綿貫 湯沢で増えそうな業種は何か?
事務局(田村) 統計データを通じて、調べていきたい。
林副座長 建築関係が一番廃業している。職人さんの後継者がいないので、廃業につながっ
てしまう。新築物件も少なく、リフォームも少ないので雇用の機会にうまくつな
げられないのではないか。
野上 湯沢町の人口減少について、湯沢独自の特徴は何かあるのだろうか。どういう要因か、
現状分析がわかれば、その対策も考えることができるのでは。
鷲見座長 その特徴が分からなければ、他の市町村と似たり寄ったりの政策になってしまう
危惧がある。湯沢町独自の問題に対処し、それと向き合う必要がある。他との比
較も大事だと思うので、要因の特定を可能な限り、近隣の市町村と比較できれば
と思う。ポイントを絞ることが大事。
林副座長 仕事はある。ただ、若者が希望する職種がないことが問題。だから人手不足にな
る。このギャップを、事務局は分析に含めて、じゃあどうすればいいのかという
事を第4章に含めるべきだと思う。町がそういう状況である、その分析が全く書
いていない。弱み、強みを把握し、特色ある提案をしていくことが、資金調達へ
つながるのだと思う。あまりにも抽象的すぎてわかりづらい。観光に特化したこ
とに磨きをかけることも必要である。そのためにも、現状分析が大事。
小林委員 観光協会の理事として言わせてもらうと、10 月までに総合戦略を策定し、1,000
万、3,000 万を取りに行こうという話があった。非常に時間がないというのが現
実。先ほどから話にあるように、
「湯沢町らしさ」というのをしっかり出していか
なければならない。湯沢町は中山間地にある。その中で人口減というのが他の市
町村と同じくテーマとなってくる。どうやって食い止めていくか。先ほど人口の
比率というのが話に出たが、雇用は第三次産業が 80%ということで、新潟県でも
トップクラス。観光業に携わっている人が多い。その地場産業を発展させていく
戦略が大事だと思う。それには定住人口、交流人口を増やすことが大事だと考え
る。それによって地場産業はさらに発展していくと思う。そして、材料を地元で
現地調達していけばいいのだが、先ほど話にも合ったように、地元の商店は衰退
していっている。定住人口、交流人口を増やして、宿泊だけでなく、色んな産業
が成り立っていくということが大事だと思う。新潟県には非常に多くの外国人の
方が来ている。湯沢にも多く来ている。1300 万人の方が日本に来ているというの
は皆さんも知っていると思うが、その中で新潟県は 13 万人である。その中で 4
万 8 千人が湯沢町である。より多くの集客をあつめたい。
綿貫
ノリタ跡地の活用という事で、その後の進捗具合というのはどうなっているの
か?
事務局(田村)8月中に、帝国データバンクを利用して、関東圏を中心に 3,000 件の、そのな
かでも優良企業にノリタ跡地を紹介する予定である。そうした機会を含め、雇
用の創出につなげたい。
林副座長 抽象論ではなく、具体的な手法、予算を考えたオリジナリティーのある施策を考
えられたら良いと思う。
事務局(田村) 湯沢町の独自性を出した施策案を検討していきたい。
鷲見座長 本日の会議はこれで終わりたいと思う。他に何か意見、異議はないか。
出席者 特になし
以上