<Debian xfce7.8.0 インストールマニュアル> Debian xfce は、とても軽量で、古い低スペックのパソコンでも使えるディストリビューション。 ●BIOS の操作 起動順位1位を CD/DVD に設定する。 1 PC の電源ボタンを押下し,起動画面が出たら直ぐに F2 キーを押下する。 2 BIOS 画面が表示されるので、矢印↓キーでStartupを選択し Enter。 3 Boot を選択し Enter。 boot 画面が表示されるので 矢印↑↓キー、F5、F6 キーを 使って、起動順位を上位から 1.CD/DVD 2.HDD に変更する。 1 4 F10 キーを押し終了(Save and Exit)する。 Startup confirmation ウィンドウで Yes。 ●Live DVD-ROM を起動し、システムをインストールする 5 インストール DVD-ROM をセットし、電源ボタンを押下し再起動する。 電気ケーブル、LAN ケーブルを忘れずに接続しておく。 6 インストール DVD が起動し画面が表示されるので、Live(486)を選択し Enter。 7 Live 環境(DVD-ROM で起動)のデスクトップが表示される。 2 8 デスクトップ上の install debian アイコンをダブルクリックし、インストーラーを起動する。 初めは言語の設定画面が表示される。Japanese を選択し Continue。 9 場所の設定は日本、キーボードの設定は日本語を選択し、続ける。 10 ネットワークの設定。このコンピューターの名称を入力。好きな名称を入れる。 ここでは、miyagi-pc と名付ける。 3 11 ドメインを入力。わからなければ、mydomain と。 12 root のパスワードを入力。root はシステムの管理者。忘れると後で面倒なことに。必ずメモを取っておく。 13 あなたが普段このパソコンを使用するアカウントのフルネームを入力。 ここでは、taro miyagi と名付ける。 4 14 あなたのアカウントのユーザー名を入力。ユーザーパスワードとともに忘れないように。 ここでは、taro と入力。 15 ユーザーパスワードを入力。 16 ディスクのパーティショニングの画面。初心者は、ガイド全体を使用するがおすすめ。 5 17 ディスクの選択。そのまま選択し続ける。 18 パーティショニング機構。今回は、/ home を分割。 19 ディスクのパーティショニングを書き込みます。 パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込みを選択し、続ける。 6 20 書き込みの確認画面。はい を選択。 21 パッケージマネージャの設定。ネットワークミラーを使うに、はい を選択。 22 ミラーの国を選択。日本。 7 23 アーカイブミラーの選択。ftp.jp.debian.org で。 24 プロキシ情報。わからければ空欄で。 25 GRUB ブートローダーのインストール。はい で。 8 26 インストールの完了画面。続ける。 27 デスクトップ画面に戻るので、menu から logout を選択し、再起動する。 続けて、黒い画面に細かい英文が表示されるので指示どおり、DVD-ROM を取出し、Enter キー。 28 インストールされたデスククトップ画面が再起動後に表示される。 9 ●システムを構築する 29 sudo コマンドの設定。 あなたのユーザーアカウント(taro)に、root(システム管理者)権限を与える sudo コマンドが、 使用できるように設定する。 terminal(ターミナル)を起動。Alt +F2 キーを押下。fxrun ウィンドウに、xfce4-terminal と入力し、実行。 30 terminal が起動する。コマンド su を入力。あなたのアカウントから root(管理者)に変更する。 root のパスワードを入力し Enter。パスワードは、画面には表示されません 31 taro@miyagi-pc から root@miyagi-pc に変更になった。$:一般ユーザー、#:root(管理者)のを表す。 ~:今いる場所が、ホームディレクトリーということ。 コマンド # visudo を入力。 #や$は、入力しないで良い。 32 構文の中ほど、User privilege specification の行の下に、 root この下に、Enter で行を差し込み、 taro ALL=(ALL:ALL) ALL とある。 ALL=(ALL) ALL と入力。 10 taro は、あなたのアカウント(ユーザー名) 書き込んだら、Ctrl + x キーを押下。 33 保存するかと問うてくるので、Y を入力。次の画面、File Name to Write で Enter。 34 元の terminal 画面に戻った。root から、あなたのアカウントに戻って操作を続ける。 exit と入力し root から戻る。 root のパスワード管理は慎重におこなう。root で操作をしてもすぐ戻り、普段は一般ユーザーが良い。 以後は、あなたのアカウントで sudo を使用すると root 権限が与えられる。 35 システムを最新の状態に更新する。 コマンド $ sudo apt-get update を入力。サーバーからパッケージの最新リストを入手する。 パスワードを求められるので、あなたのアカウントのパスワードを入力すると、アップデートが実行される。 11 36 コマンド $ sudo apt-get upgrade を入力。入手したパッケージをアップグレードします。 Yes No を問われるので、Yes と。upgrade –y で全て Yes と承認。 ディストリビューション(OS)を最新のものにするには、dist-upgrade で。 37 GUI で操作できるファイアーウォールをインストールする。 コマンド $ aptitude show gufw で、パッケージ gufw の内容を照会できる。 12 コマンド $ sudo apt-get install gufw でインストール。 続行しますかで、 y 。 38 ファイアーウォール gufw を設定する。 コマンド $ gufw gufw の設定ウィンドウが表示されるので、Unlock をクリック。 認証画面で、root のパスワードを入力。 Status を オン にスライドし、ファイル→終了。 13 39 日本語入力環境を整える。 今のままだと、日本語入力できない。 インプッドメソッド(言語入力システム)と日本語フォントをインストールする。 インプッドメソッド:ibus-mozc や ibus-anthy など、どちらも日本語 IMF フォント:ipafont コマンド $ sudo apt-get install -y ibus-mozc fonts-ipafont 続けて、メニュー→設定→Ibus の設定をクリック。 14 ibus デーモンの起動を問われたら、はい。 Ibus の設定画面で、インプットメソッド タブから、インプッドメソッドの選択をクリックし、 日本語 Mozc を選択し、追加をクリック。閉じる。 15 これで、日本語が入力できます。 40 メールソフトをインストールする。 コマンド $ sudo apt-get install -y icedove 41 ウェブブラウザー(デフォルトで iceweasel)、メーラー(icedove) 、 オフィスソフト(デフォルトで libreoffice)の日本語化を設定する。 コマンド $ sudo apt-get install iceweasel-l10n-ja icedove-l10n-ja libreoffice-l10n-ja それぞれで、日本語環境が整いました。 42 install や upgrade の後に、不要なものを削除します。 コマンド $ sudo apt-get autoclean コマンド $ sudo apt-get autoremove 古いアーカイブファイルを自動削除 依存関係を調べて不要なパッケージを自動削除 43 terminal を終了 コマンド $ exit 16 44 ショートカットキーを割り当てる。 Alt + F2 キー で fxrun(プログラムの実行)画面を表示、ウィンドウに、xfce4-keyboard-settings と入力。 または、メニュー→設定→キーボードで。 キーボード ウィンドウで、アプリケーションショートカットキータブ→追加をクリック。 ショートカットのコマンド ウィンドウで 開く をクリック。 17 コマンドの選択 ウィンドウで xfce4-popup-applicationsmenu を選択し、開く をクリック。 ショートカットのコマンド ウィンドウで OK。 割り振るショートカットキー Alt + F1 を押下。以後は、Alt + F1 で、メニューが開く。 同じように、xfce4-terminal.wrapper(terminal の起動)を、Alt + Ctrl + T と登録。 45 パネルを整える。パネルは、Windows でタスクバーに当たるもの。 18 Alt + F1 で、メニュー→設定→パネル パネル 2 を選択 - で、削除。 アイテム タブから、 アプリケーションメニューを選択、 スパナアイコンをクリック。 アプリケーションメニュー ウィンドウで、 ボタンタイトルを表示する にチェック。 ボタンタイトルに、menu と入れる。 アイコン の ネズミマークをクリック。 19 アイコンを選択してください ウィンドウで アイコンを選択にシンボルを選び、Debian マークを選び、OK。 アプリケーションメニュー ウィンドウに戻り、閉じる。 パネル ウィンドウに戻り、 アクションボタンを - 削除 (あまり使わないので)。 20 新しいアイテムを追加。 + をクリック。 セパレータを選択し追加。 セパレータの場所を上にあげる。 セパレータを選択し上矢印を数回クリック。 ウィンドウボタンとワークスペーススィッチャ の間まで動かす。 21 ワークスペーススィッチャを選択し、 スパナアイコンをクリック。 ワークスペーススィッチャを格好良くする。 ワークスペーススィッチャ ウィンドウで、 外観行数を 2 にして、閉じる。 こんな感じで自分の好みに パネルを設定し、格好良く使いやすくする。 22 46 デスクトップ画面をカスタマイズする。 メニュー→設定→デスクトップ。 デスクトップウィンドウで、アイコンタブ、デフォルトアイコンのチェックを外すと、 デスクトップ上のアイコンが消え、すっきり。 47 ホームディレクトリの各名称を英語表記に修正する。 ディレクトリの名称が、日本語表示のままだと、terminal でコマンド入力の際に使いづらい。 まずは、ファイルマネージャ Thunar で確認。xfrun(Alt + F1)で、thunar と入力、実行。 すべて日本語表示になっている。 terminal を起動し、確認。 コマンド $ ls ls -a 隠しファイルを含めすべてのファイルを表示。 ls -l ファイルの詳細を表示。 23 コマンド $ sudo apt-get install xdg-user-dirs-gtk で、 ユーザーディレクトリを管理する GUI ツールをインストールする。 コマンド $ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update Don’t ask me this again をチェック。Update Names をクリック。 コマンド $ ls で確認。デスクトップが消えていない。 コマンド $ cd デスクトップ/ $ ls –a で 中身に何も入っていないのを確認。 . .. は、無視して可。 中身が入っているディレクトリはリネームされません。中身の移動は手動で行う。 なお、Ibus-mozc 設定直後に、コマンドで日本語入力できなかったら、再起動した後に再度トライ。 また、コマンド入力時に、$ cd デス とディレクトリ名の入力途中で、 Tab キーを押下すると自動入力してくれるので便利。 コマンド $ rmdir デスクトップ/ で、ディレクトリの削除。 日本語に戻したいという場合は以下のコマンドを実行。 $ LANG=ja_JP.UTF-8 xdg-user-dirs-gtk-update xdg-user-dirs-gtk を install しなくとも、次のコマンドで英語に変更できます。 24 $ LANG=C xdg-user-dirs-update --force 但し、元の日本語ディレクトリは残るので、自分で削除する必要があります。 コマンド $ sudo shutdown –r now で、再起動後に、変更が完了。 以上で、システムの基本設定が終了。 インターネット上で多くのサイトから情報を得られるので、自分なりにシステムをつくり、 Linux の世界を楽しみましょう。 25
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