各 位 株式会社 fonfun に対する株主提案に関する

平成 27 年6月 15 日
各
位
会
社
名
代 表 者 の役 職氏 名
問 い 合 わ せ 先
T
E
L
株 式 会 社 光 通 信
代表取締役社長 玉 村 剛 史
(コード番号:9435 東証第一部)
広
報
・
I
R
課
03-5951-3718
株式会社 fonfun に対する株主提案に関するお知らせ
当社は、株式会社 fonfun(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:林 和之、 東証 JASDAQ 2323)
に対し、同社の 515,000 株(発行済株式総数の 19.3%(平成 27 年3月 31 日現在))の普通株式を保有
する株主として、平成 27 年6月 26 日開催予定の同社定時株主総会に係る株主提案権の行使に関する
書面を平成 27 年4月 28 日付にて提出し、本提案事項が同株主総会において株主提案議案として付議
される運びとなりましたことをお知らせいたします。
提案の内容および趣旨については、下記のとおりになります。
記
1 . 提案内容の概要
取締役6名選任の件(詳細は、株式会社 fonfun「第 19 回定時株主総会招集ご通知」1頁および
41 頁から 43 頁までに記載のとおりです。)
2.提案の趣旨
当社は、株式会社 fonfun(以下「fonfun」または「同社」といいます。)との間で、両社の利害
関係を一致させることで業務提携をより一層加速し、長期に亘り提携関係を継続していくことを目
的として、平成 21 年 10 月に資本・業務提携の合意をし、同年 11 月、fonfun の普通株式 515,000
株を第三者割当増資の引受けにより取得し、また、平成 22 年6月には、業務提携をさらに推し進
めるための包括業務提携の合意および実施を図る等、fonfun の株主として、また、事業パートナー
として、同社との関係を刻んでまいりました。
しかし、平成 22 年 12 月、同社において一部取引先との間で不適切な取引が行われたことが発覚
し、平成 23 年3月には同社株式は監理銘柄に指定され、過年度決算や財務報告に係る内部統制に
重要な欠陥がある旨の記載が必要とされる経営体制であることも判明し、かつ、同社の自己資本が
著しく毀損しており経営が危機的な状況にあることがわかりました。
そのような状況の中、林和之氏(以下「林社長」といいます。)を代表取締役社長に擁する現経
営陣は、前経営陣の不正等により著しく悪化した fonfun の経営改善を図り、同社の上場維持に努
めました。この点、当社といたしましても、林社長の経営については一定の評価をいたしておりま
す。
しかしながら、fonfun の業績は、売上に関しては、平成 20 年3月期の 29 億円をピークに一貫し
て減少しており、林社長在任中も、平成 24 年3月期の 7.6 億円から平成 27 年3月期の 4.8 億円に
至るまで一貫して減少し、じつに約 40%減という大幅減収となっています。さらに、直近では2期
連続で営業赤字および最終赤字(純損失)に陥っています。また、平成 27 年3月期において、期
末時点の有利子負債が営業キャッシュフローの約 14 年分、フリーキャッシュフロー(営業キャッ
シュフローと投資キャッシュフローの合計)の約 28 年分(有利子負債金額 2.8 億円)となってお
ります。
売上高
(百万円)
株式会社fonfun 業績推移
営業利益
(百万円)
1,200
1,000
800
120
売上高
100
営業利益
80
600
60
400
40
200
20
0
-200
0
平成22年3月期 平成23年3月期 平成24年3月期 平成25年3月期 平成26年3月期 平成27年3月期
-20
このように、fonfun の業績は客観的・数値的な事実として明らかな縮小経路をたどっております。
直ちに経営破たんするおそれまではないものの、このまま推移すれば企業として消滅すると考える
ことが合理的であり、すなわち、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)に関して疑義があると、
当社は考えております。
そのため、当社は、fonfun の企業価値向上を企図し、収益拡大と利益改善のための実現可能で具
体的な経営改善策を提案しましたが、同提案は現経営陣からは受け入れられませんでした。林社長
からは、同氏の考える今後のソリューションの方向性をご説明いただいたものの、これまで一貫し
て縮小してきた fonfun の業績を、十分な規模で拡大に向かわせるほどの要因があるとは考えられ
ず、同社の存続と成長を可能にする客観的な根拠としては評価できないものでした。その後、林社
長からの具体的かつ客観的な経営改善策が示されないまま、今日に至っております。
以上の経緯より、当社といたしましては、fonfun がその企業価値を守り、かつ、雇用を守るため
には、客観的事実としてここまで業績縮小を続けてきた現経営責任者の経営責任を総括し、株主の
選択によって経営体制を刷新し、経営方針の転換を図ることが避けられない局面であると考えてお
ります。
そのために、林社長の退任と林社長に替わる新たな代表取締役社長の選任、および、成長ドライ
バーとなる新規事業の確立やその事業を展開していくための新たな人的リソースの投入が必要で
あると考え、本株主提案に至りました。
したがいまして、本株主提案に係る取締役候補者には、林社長を含まず、一方で、fonfun の企業
ブランドや独自性を活かしつつ、成長の実現を可能とするための、同社の既存事業と親和性の高い
事業分野として、法人向けの携帯電話、OA 機器等の法人向け商材、携帯ポータルサイト事業等を新
規事業として展開していくために、これらの事業分野に精通した人材を含めております。
なお、当社といたしましては、本株主提案に係る提案内容が fonfun の経営改善にとって唯一無
二のものと考えているわけではなく、fonfun の企業価値向上に資すると当社を含む多くのステーク
ホルダーが納得できる別の方策があれば、当該方策による fonfun の事業・経営運営を否定する考
えはございません。もっとも、当社といたしましては、現時点では、そのような方策は提示いただ
けていない認識でおり、また、現経営責任者による経営結果に対する一つの総括をけじめとして行
わない限り、fonfun の経営の立直しと今後の利益成長への新たなステップを踏み出すことはできな
いと考えております。
したがいまして、本株主提案が受け入れられなかった場合や、本株主提案と fonfun の会社提案
の両議案が受け入れられた場合等、林社長を擁する現経営体制に実質的な変更がなされないと判断
されるときには、当社といたしましては、遺憾ながら、同社株式の保有を継続するか否かを含め、
株主として取りうる手段や方策を検討してまいる所存です。
当社および fonfun の株主の皆様その他関係者各位におかれましては、本株主提案および本株主
提案に至った当社の意向につき、ご理解とご賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以 上