発議第 9号 TPP協定書作成業務からの撤退と調印中止を求める意見書について 上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条第1項の規定により提出します。 平成27年12月 9日 野 田 市 議 会 議 長 鈴木 有 様 提出者 野田市議会議員 織田 賛成者 野田市議会議員 小室美枝子 同 長南 真理 博邦 TPP協定書作成作業からの撤退と調印中止を求める意見書(案) アメリカで開かれていたTPP(環太平洋連携協定)12カ国閣僚会合は、10月5日「大 筋合意」を発表した。 徹底した秘密交渉のもと、市場開放分野では、全品目の 95%で関税を最終的に撤廃す る。農産物重要5項目でも 586品目のうち 174品目(約 30%)で、関税を撤廃する。 米ではミニマムアクセス(最低輸入機会)77万トンとは別に、今回さらにアメリカ、 オーストラリアから無関税で輸入する7万8千トン枠を新設、牛肉 38.5%の関税を 16 年かけて9%へ、脱脂粉乳とバターに低関税のTPP枠など、軒並み関税引き下げや撤 廃、輸入特別枠などを設けた。 その一方で、日本車に対するアメリカの関税は、乗用車で 25年目に撤廃、トラックに ついては 30年目に撤廃するとした。 さらに、製薬大企業の利益を担ったアメリカはデータ保護期間を実質8年で合意し、 製薬大企業が高値で独占販売できる期間を長くした。日本政府もそれに同調し、自動車 や製薬などの多国籍企業の利益を優先した。 TPP交渉は「大筋合意」であり、決着したわけではない。 今後、協定の文書化や調印、各国の批准、国会承認が必要となる。 TPP交渉内容は、米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖の重要5品目を交渉から除外 するとした国会決議(2013年4月)にも明白に反する内容である。また、日本国民の利 益をアメリカや多国籍企業に売り渡すものであり、決して容認できない。 よって、政府においてはTPP協定書作成作業から撤退し、調印を中止することを強 く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成27年 月 日 野 田 市 議 会 議 長 内閣総理大臣 宛て 総 務 大 臣 財 務 大 臣 経済産業大臣 内閣府特命担当大臣(経済財政政策) 発議第10号 社会保障制度の改悪をやめるよう求める意見書について 上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条第1項の規定により提出します。 平成27年12月 9日 野 田 市 議 会 議 長 鈴木 有 様 提出者 野田市議会議員 星野 幸治 賛成者 野田市議会議員 長南 博邦 同 小室美枝子 社会保障制度の改悪をやめるよう求める意見書(案) 財務省は 10月9日に 2020年度までに実施すべき社会保障制度「改革」案を財政制度 等審議会に示した。この内容は医療、介護、年金、生活保護などの 64項目に及び、利用 者の負担増や給付の削減等の大改悪を行おうとするものである。 その主な内容は、介護保険分野では 65歳から 74歳の利用料負担を原則1割から2割 に引き上げるもの、要介護1、2への通所介護サービスなどを介護保険から外し、自治 体予算の範囲で行う仕組み(地域支援事業)に移行させるもの、軽度者の受ける生活援 助を原則自己負担とするもの等である。医療の分野においては、「かかりつけ医」以外 での受診に定額負担を上乗せするもの、難病患者等を除く全ての病床について水光熱費 の負担を実施するもの等である。年金においては支給開始年齢のさらなる引き上げを検 討し、生活保護分野においては能力に応じた就労等を行わない受給者に対し保護費の減 額等を検討するものである。 こうした財務省の示す大改悪案を実行に移せば、社会保障制度を根底から打ち壊すも のとなり、憲法第 25条に反し、国民生活を破壊するものであり決して許されるものでは ない。よって、政府においては、こうした社会保障制度の改悪を行わないよう強く求め る。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成27年 月 日 野 田 市 議 会 議 長 内閣総理大臣 厚生労働大臣 財 務 大 臣 宛て 発議第11号 国における平成28(2016)年度教育予算拡充に関する意見書について 上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条第2項の規定により提出します。 平成27年12月16日 野 田 市 議 会 議 長 鈴木 提出者 有 様 文教福祉委員会委員長 西村 福也 国における平成28(2016)年度教育予算拡充に関する意見書(案) 教育は、憲法・子どもの権利条約の精神にのっとり、日本の未来を担う子供たちを心 豊かに教え、育てるという重要な使命を負っている。 社会の変化とともに子供たち一人一人を取り巻く環境も変化して、教育諸課題や子供 の安全確保等の課題が山積している。また、東日本大震災、原子力発電所の事故からの 復興はいまだ厳しい状況の中にあると言わざるを得ない。子供たちの健全育成を目指し 豊かな教育を実現させるためには、子供たちの教育環境の整備を一層進める必要がある。 そこで、以下の項目を中心に、平成 28年度に向けての予算の充実をしていただきたい。 1 2 震災からの教育復興にかかわる予算の拡充を十分に図ること。 少人数学級を実現するため、公立義務教育諸学校の教職員定数を改善する計画を早期 に策定・実現すること。 3 保護者の教育費負担を軽減するために義務教育教科書無償制度を堅持すること。 4 現在の経済状況を鑑み、就学援助にかかわる予算をさらに拡充すること。 5 子供たちが地域で活動できる総合型地域クラブの育成等、環境・条件を整備するこ と。 6 危険校舎、老朽校舎の改築や更衣室、洋式トイレ設置等の公立学校施設整備費を充 実すること。 7 子供の安全と充実した学習環境を保障するために、基準財政需要額の算定基準を改 善し、地方交付税交付金を増額することなど。 国においては、教育が未来への先行投資であり、日本の未来を担う子供たちに十分な 教育を保障することが、国民の共通した使命であることを再認識され、国財政が非常に 厳しい状況の中ではあるが、必要な教育予算を確保することを強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成27年 月 日 野 田 市 議 会 議 長 内閣総理大臣 宛て 財 務 大 臣 文部科学大臣 総 務 大 臣 発議第12号 義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書について 上記の議案を別紙のとおり、会議規則第14条第2項の規定により提出します。 平成27年12月16日 野 田 市 議 会 議 長 鈴木 提出者 有 様 文教福祉委員会委員長 西村 福也 義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書(案) 義務教育費国庫負担制度は、憲法上の要請として、教育の機会均等とその水準の維持 向上を目指して、子供たちの経済的、地理的な条件や居住地のいかんにかかわらず無償 で義務教育を受ける機会を保障し、かつ、一定水準の教育を確保するという国の責務を 果たすものである。 政府は、国家財政の悪化から同制度を見直し、その負担を地方に転嫁する意図のもと に、義務教育費国庫負担金の減額や制度そのものの廃止についても議論されている。 地方財政においても厳しさが増している今、同制度の見直しは、義務教育の円滑な推 進に大きな影響を及ぼすことが憂慮される。また、同制度が廃止された場合、義務教育 の水準に格差が生まれることは必至である。 よって、国においては、21世紀の子供たちの教育に責任を持つとともに、教育水準の 維持向上と地方財政の安定を図るため、義務教育費国庫負担制度を堅持するよう強く求 める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成27年 月 日 野 田 市 議 会 議 長 内閣総理大臣 宛て 財 務 大 臣 文部科学大臣 総 務 大 臣
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