世田谷清掃工場フェア2015中止について 世田谷清掃工場の現状と今後

Clean Authority of TOKYO
発行:東京二十三区清掃一部事務組合 世田谷清掃工場
〒157‐0074 世田谷区大蔵一丁目1番1号
電話 03‐3416‐5355(代)
平成27年10月1日 第15号
世田谷清掃工場の現状と今後の対応について
東京二十三区清掃一部事務組合(以下「清掃一組」という。)では、清掃工場棟内の作業におけるダイ
オキシン類のばく露を防止するため、炉室内でダイオキシン類作業環境測定を実施しております。世田谷
清掃工場は、平成26年11月19日の測定結果(10月10日サンプリング)が第3管理区域になったことから焼
却炉を停止して対策を行い、作業環境の回復を確認した上で12月下旬に再稼働しました。しかしながら、
平成27年2月12日の測定結果(1月5日サンプリング)が再度第3管理区域になったことを受け、作業環
境の回復に取り組んでいます。
3月以降、漏えい個所の補修を中心とした対策工事を実施しながら3度にわたり試験稼働を行い、効果
の確認を行っているところですが、7月下旬のサンプリング結果が、一部で第3管理区域となったため、
原因の更なる究明と新たな設備の導入が必要と考えています。
つきましては、再稼働に向けた対策と今後の対応について下記のとおりお知らせします。
なお、このことについて世田谷清掃工場の周辺環境への影響はありません。
記
1
再稼働に向けた当面の対策
停止状態では漏えいはありませんでしたが、運転状態での漏えいの可能性が否定できないことや機器
の温度上昇に伴い機器に付着しているダイオキシン類が揮発していることも考えられるため、現在、そ
の両面から対策を進めております。
(1)機器類の囲い込み(仮設)
(2)同上箇所からの吸引ダクトの設置
(3)炉室内の洗浄、封じ込め作業
2 今後の対応について
早期再稼働の必要性が高いことから、再稼働に向けた当面の対策工事を1号炉について重点的に行
い、9月下旬に完了させる予定です。その後、試験稼働を行い、作業環境の回復を確認後、本稼働して
いく予定です。2号炉についても追って再稼働していく予定です。
なお、対策の効果が確認できれば1(1)機器類の囲い込みを本設化しますが、工事等に一定の時間
を要することから、定期点検補修期間(平成28年1月~3月)に実施する予定です。
※
詳細については、一組ホームページをご覧ください。
世田谷清掃工場フェア2015中止について
『世田谷清掃工場フェア2015』について、中止となりましたことをお知らせいたします。
世田谷清掃工場では、昨年来より工場建物内の作業環境改善対策工事を実施しています。開催を予定して
いました10月18日(日)前後は、対策工事完了の最終段階となる試験稼働とその確認作業等の時期と重
なることが判明しました。
フェア開催準備が整わないことから、大変残念でありますが中止することにいたしました。
本フェアを楽しみにしていらっしゃいます区民の皆さま、また、フェア開催にあたりご協力をいただきま
す関係団体の皆さまには、開催中止となったことを深くお詫び申し上げます。
来年以降については、皆さまに楽しんでいただける工場フェアを開催できるよう取り組んでまいりますの
で、何卒ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
第15回 運営協議会を開催しました
7月13日(月)、地域住民代表の方々をはじめ、世田谷区、清
掃一組の委員による運営協議会を開催しました。
世田谷清掃工場の作業環境改善に伴う現状報告を行ったほか、当
工場の操業状況や環境調査結果の報告、排ガスのアスベスト濃度測
定結果などについて説明を行いました。
運営協議会の様子
排ガス調査結果(抜粋)
基準値
項目
法律
協定書
ばいじん
0.04
0.01
硫黄酸化物
151
10
窒素酸化物
250
50
塩化水素
430
10
水銀
-
0.05
ダイオキシン類
0.1
-
(注) 1
2
3
4
5
6
7
炉
1号
2号
1号
2号
1号
2号
1号
2号
1号
2号
1号
2号
1号
2号
調査年月日
平成27年1月8日
平成27年3月20日
平成27年1月26日
-
不検出
不検出
不検出
-
不検出
不検出
不検出
-
34
34
37
-
不検出
不検出
不検出
-
不検出
不検出
不検出
-
-
-
0.00000066
-
単位
g/m3N
ppm
ppm
ppm
mg/m3N
ng-TEQ/m3N
「不検出」とは、定量下限値未満を表します。
各項目の値は、酸素濃度12%換算値です。
m3N(ノルマル立方メートル)は、0℃、1気圧の標準状態における気体の体積を表します。
ppmは、100万分の1の割合を表します。
ダイオキシン類は、ポリ塩化ジベンゾ‐パラ‐ジオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン、コプラナーポリ塩化ビフェニルの総称です。
TEQ(毒性等量)とは、ダイオキシン類の量を最も毒性の強い2,3,7,8-四塩化ジベンゾ‐パラ‐ジオキシンの毒性に換算した値です。
ng(ナノグラム)は、10億分の1グラムの質量を表します。
10月は「不適正搬入防止月間」です
清掃一組では、清掃工場を安全かつ安定的に運営するため、10月を「不
適正搬入防止月間」とし、焼却に適さない物の搬入防止に取り組みます。
一般家庭から収集されるごみの中に、布団、毛布などの『粗大ごみ』、針
金ハンガー、傘、フライパンなどの金属類やガラス瓶、蛍光灯などの『不燃
ごみ』、さらには、収集を行わない水銀を含んだ体温計、血圧計などのが混
ざっていると、機器の動作を妨げ、清掃工場の運転を停止する事態を招くこ
とがあります。
焼却炉をいったん停止させると、清掃工場の設備復旧に多くの時間と費用
が必要となるだけではなく、ごみの搬入先となる清掃工場の変更によりごみ
の収集が遅れるなど、23区の清掃事業に重大な影響を及ぼします。
このような事態が起きないよう、ごみは正しく分別して出していただくこ
とが大変重要です。皆さまのご協力をお願いします。
啓発リーフレット
工場見学のお申し込み・お問合せ先(一般団体及び個人見学会は、当面中止しています。)
世田谷清掃工場
技術係
℡ 03-3416-5339 までお電話ください。