PEG造設:適応基準 絶対的禁忌と相対的禁忌

PEG造設:適応基準 絶対的禁忌と相対的禁忌
PEGの適応
1.嚥下・摂食障害
・脳血管障害、認知症などのため、自発的に摂食できない
・その他の疾患ののため、摂食不能または困難である
・注入時のポジショニングが確実にとれる
2.繰り返す誤嚥性肺炎
・摂食できるが誤嚥を繰り返す
・経鼻胃管留置に伴う誤嚥を繰り返す
・胃食道逆流による誤嚥がない
3.炎症性腸疾患
・長期経腸栄養を必要とする炎症性腸疾患、とくにクローン病患者である
4.その他の特殊治療
PEGの絶対的禁忌と相対的禁忌
絶対的禁忌
・内視鏡の挿入が困難である
・胃前壁が肋弓下にない
・補正できない出血傾向がある
・消化管閉塞(減圧ドレナージ目的以外の場合)である
相対的禁忌
・大量の腹水貯留がある
・極度の肥満(CTで皮下脂肪が5㎝以上)である→ボタン式は不可
・胃の腫瘍性病変がある
・横隔膜ヘルニアによる誤嚥がある
・著名な肝腫大・門脈圧亢進している
・全身状態不良(感染症がある場合:1000<WBC>10000)
・生命予後不良(予後が6か月未満)
・胃手術既往がある
・説明と同意が得られない
・絶食期間がない(2週間以上の絶食期間がない。)
PEGドクターズネットワークより参照
2012.11 NST文責