マンション再生法制定の提案 平成27年10月10日 NPO法人全国マンション管理組合連合会 全 国 マ ン シ ョ ン 管 理 組 合 連 合 会( 全 管 連 )は 、既 存 マ ン シ ョ ン の 改 良 、改 善 に よ る 長 寿 命 化 を 図 る マ ン シ ョ ン 再 生 法 制 定 を め ざ し て い る が 、2 0 1 5 年 9 月 2 8 日 の 通 常 総 会 に お い て 、再 生 法 案 を 承 認 、今 後 、全 国 的 に 制 定 を 目 指 す 運 動 を 展 開 す る こ と に な っ た 。マ ン シ ョ ン 管 理 組 合 団 体 が 、法 案 成 立 を 目 指 す に は ハ ー ド ル が 高 い こ と は 覚 悟 の 上 で 、マ ン シ ョ ン 住 民 の 居 住 環 境 の 維 持 、建 替 え に よ る 経 済 的 ロ ス を 防 ぎ 、コ ミ ュ ニ テ ィ を 継 続 さ せ な が ら 、建 替 え で は な く 、既 存 マ ン ションの長寿命化を目指したい。 再生法制定を目指す背景 マ ン シ ョ ン が 供 給 さ れ て 半 世 紀 を 超 え 、既 存 マ ン シ ョ ン は 現 在 6 3 0 万 戸 と さ れ 、 そ の う ち 築 30 年 以 上 の 高 経 年 マ ン シ ョ ン は 、 1 5 0 万 戸 に 達 し て い る 。 そ の 一 方 、マ ン シ ョ ン の 建 替 え 事 例 は 全 国 で 、こ れ ま で 2 0 2 件( 阪 神 淡 路 大 震 災 に よ る 建 替 え は 除 く )と 報 じ ら れ て お り 、建 替 え が い か に 難 し い か を 示 し て い る 。 全 管 連 は 、 そ う し た 背 景 の も と で 「 マ ン シ ョ ン 再 生 法 ( 仮 称 )」 に よ り 、 既 存 マ シ ョ ン の 長 寿 命 化 と と も に 、そ の 間 に「 再 生 」よ る 改 善・改 良 を す る こ と で 時 代 の ニ ー ズ に 応 え る こ と が 重 要 で あ る と 考 え 、「 マ ン シ ョ ン 再 生 法 検 討 委 員 会 」 を 2014 年 12 月 に 立 ち 上 げ 、 約 半 年 か け て 検 討 し た 。 マ ン シ ョ ン 再 生 法 検 討 委 員 会( 以 下 、委 員 会 と い う )の 委 員 構 成 、経 過 等 は 下 記のとおりである。 1. 検討委員会の構成(敬称略) 外部委員:小林秀樹(千葉大学大学院教授・検討委員会委員長) 鎌野邦樹(早稲田大学法科大学院教授) 篠原みち子(弁護士) 内部委員:山本育三(全管連会長) 川上湛永(全管連事務局長・記録担当) 西尾弘之(全管連省エネ・再生委員会委員) 2. 委員会開催経過の概要 ・ 2014 年 12 月 か ら 2015 年 5 月 ま で 検 討 委 員 会 を 計 5 回 開 催 。 ・ そ の 間 、「 論 点 整 理 」、「 た た き 台 案 1 」 ~ 「 た た き 台 案 4 」 を 検 討 。 ・「 た た き 台 案 4 」 を 基 に 「 ま と め 案 」、「 ま と め 修 正 案 」 を 作 成 、 マ ン シ ョ ン 再 生 法 案 を 作 成 、2 0 1 5 年 9 月 2 8 日 の 大 阪 に お け る 通 常 総 会 で 承認された。 1 3. 検討委員会立ち上げまでの経緯 ・ 全 管 連 は 、 2010 年 4 月 の 代 表 者 会 議 ( 総 会 ) で マ ン シ ョ ン 再 生 ( 改 善)法案要綱案を決議し、関係各団体、機関、国土交通省、政党等 にマンション再生法の法制化を働き掛ける。 ・ 2014 年 9 月 の 代 表 者 会 議 (総 会 )で 、「 検 討 委 員 会 」 を 構 成 し 、「 マ ン シ ョ ン 再 生 法 」を「 要 綱 」を 基 に「 再 生 法( 案 )」を 作 成 し 、 2015 年 9 月 通 常 総 会 の 議 を 経 て 、関 係 各 機 関 他 に 働 き か け る こ と と し た も の である。 ◇再生法案提出の理由 1.背景 ① 今 日 マ ン シ ョ ン は 、住 宅 供 給 の 中 で 相 当 の 比 率 を 占 め て お り 、地 域 へ の 影 響 も大きく、私有財産であっても、半ば公共財的位置づけの対象である。 ②既存マンションの建替えは、合意形成の難しさ、建替えによる既 存建築物の 取り壊しや建替え建設等によるエネルギー消費量の増加、建替え工事期間の 住み替えの煩雑さ等があり、実現は極めて難しい。 ③国全体で既存住宅が世帯数を上回る今日、既存マンションを大規模修繕工事 等でより長寿命化させ、その間に改良による再生を実施することが現実的で ある。 ④既存マンションの建替えについては、すでに区分所有法、建替え円滑化法等 の諸法が整備されているが、改良による再生については、未だ体系だった法 律は整備されていない。 2.趣旨 ① 既 存 マ ン シ ョ ン の 改 良 に よ る 再 生 を 円 滑 に 行 う こ と で 、既 存 マ ン シ ョ ン を よ り長寿命化させることに寄与できる。 ②その間の全工事額による経済的効果は、数少ない建替えによる経済的効果よ り期待できる。 ③既存マンションの空き家化や老朽化を防ぎ、我が国の既存住宅の劣悪化を防 ぐ一方、既存住宅の水準向上に寄与できる。 ④それぞれのマンションでそれまで培われた持続的居住環境を存続し、かつ居 住者の住要求に応え、かつ一定の水準を維持しながらより長寿命化を目指す ことが必要である。 <註>区分所有法及び標準管理規約等の範囲 ・現 行 の 区 分 所 有 法 は 、約 2 0 年 ご と に 大 改 正 さ れ て は い る が 、築 4 0 年 以 上 、 ま し て 1 0 0 年 以 上 の 長 寿 命 化 を 射 程 に 入 れ た 時 、現 実 が 法 の 枠 を 超 え 始 め ている。具体的な課題は次のとおりである。 2 ① 「 共 用 部 分 の 維 持 管 理 を 目 的 と す る 管 理 組 合 に 限 定 し た 管 理 」を 、一 部 専 有部分まで射程に入れた長寿命化と改良による再生ができる法 をもたな いと、これまでの通常の維持保全しかできない。 ② 結果として、不良住宅化を招き、社会的損失を招くことになる。 ③ 管 理 組 合 が 「 共 用 部 分 の 管 理 」 を 前 提 に し つ つ も 、「 規 約 に よ っ て 一 部 専 有部分を共同管理できる仕組み」の構築が急がれる。 ④ そ の 際 、 非 同 意 者 に 対 す る 扱 い を ど こ ま で 規 制 で き る か に つ い て 、「 私 有 財 産 権 と 公 権 と の 相 克 」が 、管 理 組 合 と い う 組 織 の 中 で も 必 要 に な っ て い る の で は な い か 。直 接 民 主 主 義 実 践 の 場 で あ る 管 理 組 合 が 社 会 実 験 の 場 で もある。 これらの背景と趣旨がこの法律案を提出する理由である。 ( こ の 法 律 案 で の 条 項 は 、以 下 に 示 す よ う に わ ず か 6 条 し か な い が 、関 連 す る 条 項 を ひ と ま と め に し て お り 、現 実 に は そ れ ぞ れ の 条 項 で 複 数 に な る 可 能 性 が あ る 。) (名称) マンションの改 良 による再 生 等 を円 滑 に促 進 するための法 律 (案 ) 総則 (目的) 第一条 この法律は、マンションをより良質な状態で長寿命化させると同時に、 改 良 に よ る 再 生 を す る こ と で 、現 在 お よ び 将 来 の 国 民 生 活 の 基 盤 に な る マ ン シ ョ ン の 水 準 を 維 持・向 上 し 、住 生 活 の 向 上 及 び 環 境 へ の 負 荷 を 低 減 し 、で き る だけ長く住み続けられることを目的とする。 (定義) 第 二 条 こ の 法 律 で い う マ ン シ ョ ン は 、政 令 に 定 め る と こ ろ に よ り 、多 く が 居 住 の用に供する専有部分を有する全ての区分所有建物を対象とする。 2 長 寿 命 化 と は 、長 期 修 繕 計 画 に あ る 大 規 模 修 繕 工 事 を 繰 り 返 し 行 い 、建 築 後 概 ね 100 年 以 上 に 亘 り 、 住 み 続 け ら れ る こ と を い う 。 3 改 良 に よ る 再 生 と は 、原 則 と し て 主 要 構 造 部 を 残 し 、部 分 的 な 模 様 替 え 、設 備等の更新等により居住者の住生活要求にできるだけ応える改良工事をい う。 < 註 > 、 以 下 の レ ベ ル 1 、 レ ベ ル 2 、 レ ベ ル 3 の 3 段 階 を 設 け る が 、「 長 期 優 良 住 宅 の 普 及 の 促 進 に 関 す る 法 律 ( 優 良 住 宅 促 進 法 )」 の 施 行 規 則 に 準 ず る よ 3 うな認定基準は設けない。 < 註 > 日 本 建 築 学 会 「 建 築 物 の 改 修 の 考 え 方 ・ 同 解 説 」( 2002 年 2 月 同 学 会 発 刊)では、修繕、改修、更新について、以下の定義がある。 修 繕:劣 化 し た 部 材 、部 品 あ る い は 機 器 な ど の 性 能 ま た は 機 能 を 現 状 あ る い は 実 用 上 支 障 の な い 状 態 ま で 回 復 さ せ る こ と 。た だ し 保 守 の 範 囲 に 含 ま れ る 定 期 的 な 小 部 品 の 取 り 換 え な ど は 除 く ( 表 1.1 調 査 ・ 修 繕 関 連 用 語 ( 同 書 P - 1、 P - 19) 改 修:劣 化 し た 建 築 物 な ど の 性 能 、機 能 を 初 期 の 水 準 以 上 に 改 善 す る こ と( 同 上) 更 新:劣 化 し た 部 材・部 品 や 機 器 な ど を 新 し い も の に 取 り 換 え る こ と( 同 上 ) ( イ )レ ベ ル 3 は 、① 専 有 部 分 を 伴 う 共 用 部 分 の 変 更 、② 使 用 目 的 の 変 更 等 を 含 む 敷 地 ま た は 共 用 部 分 の 変 更 、( 変 更 に は 、 管 理 上 必 要 な 土 地 の 購 入 ま た は 専 有 部 分 の 取 得 を 含 む )③ 専 有 部 分 の 配 管 類 の 管 理 組 合 に よ る 更 新 工 事 等の共同管理 ただし、上記改良のための主構造部の一部変更を含むことがある。 ( ロ )レ ベ ル 2 は 、共 用 部 分 の 著 し い 変 更 や 外 壁・屋 根 等 の 外 側 の 改 良 、共 用 部 分と構造上一体となった一部専有部分まで含めた修繕・改良等をいう。 ( ハ )レ ベ ル 1 は 、上 記 レ ベ ル 2 、レ ベ ル 3 に 該 当 し な い 性 能 向 上 や 法 的 水 準 に 近づくことを目途とした改良をいう。 (国、地方公共団体及びマンション区分所有者、同組織、関連業等の努力義務) 第 三 条 国 や 地 方 公 共 団 体 は 、既 存 マ ン シ ョ ン の 高 経 年・老 朽 化 に よ る 財 政 上 の 負 担 を 低 減 し 、マ ン シ ョ ン の 改 良 に よ る 再 生 の 普 及 を 促 進 す る た め に 必 要 な 財 政 上 及 び 金 融 上 、租 税 上 の 措 置 、そ の 他 の 措 置 を 講 ず る よ う 努 め な け れ ば ならない。 2 国や地方公共団体は、マンションの改良による再生の普及の促進に関し、 国 民 の 理 解 と 協 力 を 得 る た め 、こ の 法 律 に 関 す る 知 識 の 普 及 及 び 情 報 の 提 供 に取り組まなければならない。 3 国 や 地 方 公 共 団 体 は 、マ ン シ ョ ン の 改 良 に よ る 再 生 の 普 及 を 促 進 す る た め に必要な人材の養成及び資質の向上に努めなければならない。 4 国や地方公共団体は、維持不全・不良状態の既存マンションに対しては、 そ の 管 理 組 合・区 分 所 有 者 等 に 対 す る 指 導・助 言・勧 告 等 に 取 り 組 ま な け れ ばならない。 5 マ ン シ ョ ン 区 分 所 有 者 及 び そ の 管 理 組 合 、占 有 者 等 は 、マ ン シ ョ ン の 改 良 に よ る 再 生 決 議 が 成 立 し た と き は 、こ の 法 の 目 的 を 尊 重 し 真 摯 に 取 り 組 ま な ければならない。 6 マ ン シ ョ ン 管 理 会 社 お よ び マ ン シ ョ ン 管 理 士 、そ の 他 マ ン シ ョ ン の 管 理 に 関わる者は、マンションの改良による再生に際して、適切な情報を提供し、 4 この法の目的に真摯に取り組まなければならない。 7 マ ン シ ョ ン の 修 繕 工 事 の 設 計・監 理 、施 行 工 事 等 を 業 と し て 行 う 者 は 、マ ン シ ョ ン の 改 良 に よ る 再 生 に 際 し て 、適 切 な 情 報 を 提 供 し 、こ の 法 に よ る 工 事の実施に真摯に取り組まなければならない。 (議決権) 第 四 条 次 々 条 (第 六 条 )の 別 表 1 の 実 施 に 関 わ る 総 会 議 決 に つ い て は 、( 定 義 ) 第 二 条 の レ ベ ル 1、 レ ベ ル 2、 レ ベ ル 3 ① 、 ② に よ り 以 下 の 議 決 と す る 。 ( 1 )レ ベ ル 1 は 、議 決 権 総 数 の 半 数 以 上 の 組 合 員 の 出 席 を 要 し 、そ の 過 半 数 で 決 す る 。た だ し 、規 約 で「 区 分 所 有 者 及 び 議 決 権 の 過 半 数 で 決 す る 」と す る こ と が で き る 。( 参 考 : 区 分 所 有 法 第 39 条 第 1 項 ) ( 2 )レ ベ ル 2 は 、区 分 所 有 者 数 及 び 議 決 権 の 3 分 の 2 以 上 の 多 数 に よ る 集 会 の 決議で決する。 た だ し 、区 分 所 有 者 の 定 数 は 、規 約 で そ の 過 半 数 ま で 減 ず る こ と が で き る 。 ( 同 上 第 17 条 第 1 項 準 用 ) ( 3 )レ ベ ル 3 ① 、② は 、区 分 所 有 者 数 及 び 議 決 権 の 各 4 分 の 3 以 上 の 多 数 に よ る 集 会 の 決 議 で 決 す る 。規 約 に 別 段 の 定 め と し て 、区 分 所 有 者 数 及 び 議 決 権 数の各3分の2以上の多数による決議で決する」とすることができる。 (4)上記各決議の結果、一部の区分所有者の権利に特別の影響を及ぼす時は、 その対象となる区分所有者の同意を求めるものとする。 ( 5 )上 記( 4 )号 で 同 意 を し な い 区 分 所 有 者 は 、管 理 組 合 に 対 し て 損 失 の 補 て んを求めることができる。 ( 6 )別 表 1、12.団 地 管 理 組 合 に 関 わ る 議 決 に 際 し て は 、団 地 総 会 の 議 決 の 他 、 当 該 棟 の 議 決 を 要 し 、 そ れ ら の 議 決 は 、そ れ ぞ れ レ ベ ル 1 、 レ ベ ル 2、ま た はレベル3の議決による。 (専有部分の配管類の共同管理と議決権) 第 五 条 専 有 部 分 の 配 管 に つ い て 、管 理 組 合 が 一 括 し て 更 新 工 事 等 の 管 理 を 行 う ときは、規約で別に定めることができる。 2 .第 1 項 の 規 定 に よ り 集 会 で 決 す る 時 は 、区 分 所 有 者 数 及 び 議 決 権 数 の 各 4 分 の 3 以 上 の 多 数 に よ る も の と す る 。た だ し 規 約 に 別 段 の 定 め と し て 、区 分 所 有 者 数 及 び 議 決 権 数 の 各 3 分 の 2 以 上 の 多 数 に よ る 決 議 で 決 す る 、と することができる。 3.当該区分所有者は、正当な理由のない限り拒否できない。 4 .前 項 の 正 当 な 理 由 と し て 、区 分 所 有 者 が 一 定 の 年 数 以 内 に 管 理 組 合 が 行 う 更 新 工 事 と 同 等 以 上 の 更 新 工 事 を す で に 実 施 済 み の 時 は 、管 理 組 合 に 対 し て一定の損失補てんを請求することができる。 (対象となる再生項目) 第 六 条 改 良 に よ る 第 四 条 の 再 生 の 主 な 対 象 と な る 工 事 は 別 表 1 に 、第 五 条 の 対 5 象となる工事は別表2にそれぞれ示 すとおりである。別表1については、 特段の定めがない場合は、原則として共用部分とする。 註:表中右端欄に理解しやすいよう、議決権の目安を簡単に記載 詳細は第四条、第五条を適用し事例を記す。 別表1 改良による再生項目とその工事内容(特記すべき事項を記載) 改良による再生項目 対 象 と な る 改 良 工 事 議決権目 例 安 1. 劣化対策 長期修繕計画表に基づく大規模修繕工事 過半数 が対象になるが、その中で仕様や施工方 法等により、従前の耐用年数を上回る手 法を講じる工事 2. 耐 震 化 旧耐震構造のマンションを対象とし、 過半数 1981 年 制 定 の 新 耐 震 基 準 を 目 標 と す る 専 有:2/3 が、これに至らなくても、新基準値に近 い耐震性が確保される場合は、耐震補強 工事の対象となる。専有部分にあっても 必要に応じて対象とする。 3. 設備の水準向上 4.可変性化 5. バ リ ア フ リ ー 化 6. 省 エ ネ ル ギ ー 化 共用部分の更新 給水、排水、汚水等の配管等の更新工事 で、構造上共用部分と一体となった専有 部分を含む 2/3 2/3 別段の定 め: 区分所有 者数の過 半数 3/4 主構造でなくその他の構造部分の変更、 あるいは主構造部の一部を補強し、開口 部を設置することが可能な主構造部の変 更 で 、居 住 性 能 の 向 上 が 期 待 さ れ る 場 合 、 隣接2住戸の 1 住戸化や多住戸の住戸数 変更等により、あるいは専有部分まで射 程に入れた 1 住戸内での間仕切り変更等 も対象とする。 既 存 マ ン シ ョ ン で は 、 構 造 上 完 全 な バ リ 2/3 アフリーに至らなくも、部分的バリアフ 別 段 の 定 リー化も対象とする。 め:区分 所有者数 の過半数 各 種 省 エ ネ ル ギ ー 化 の た め の 、 外 断 熱 工 2/3 6 7.専有部分等の増 築 8. 敷 地 環 境 の 改 良 9.付 属 建 築 物 等 の 新 増設 10. 使 用 目 的 の 変 更 事、開口部の二重化、電気エネルギーの 仕様変更等による性能向上。 敷地の法定容積率に余裕がある場合の専 有部分の増築や増築による一部バルコニ ーの専有化 棟周辺敷地の良好な環境整備のための改 良工事 集会所や倉庫等の新築や増築、機械式駐 車場の新増減設 ただし、別段の定めがある場合 住戸専有部分を当該住宅管理組合が所有 し住宅関連施設に使用目的を変更する時 の各種改良工事 11. 団 地 管 理 組 合 で 本 項 は 、 国 の 「 団 地 再 生 検 討 委 員 会 ( 仮 棟 ご と に 異 な 称 )」の 成 り 行 き を 見 た う え で 、本 法 に 必 る再生 要な部分を組み入れる。 12. そ の 他 、 上 記 項 目に準ずるもの * ・ 棟 別 の 建 替 え は 、 団 地 管 理 組 合 3/4、 当 該 棟 4/5 3/4 団地・棟 3/4 過半数 ま た は 2/3 3/4 2/3 3/4 別段の定 め:区分 所有者数 2/3 団地・棟 3/4 * 各号に準 ずる 別表2 専有部分の配管等の再生項目とその工事内容 改良による再生項目 対 象 と な る 改 良 工 事 議 決 権 例 目安 1 . 専 有 部 分 の 配 管 全 戸 一 斉 に 更 新 す る こ と で マ ン シ ョ ン 全 3 /4* 等の更新 体の性能向上が期待される改良 * ・ 専 有 部 分 の 大 規 模 修 繕 計 画 費 用 は 、規 約 の 変 更 を 要 し 、 「長期修繕計画に 専 有 部 分 の 配 管 等 の 更 新 を 管 理 組 合 が 共 同 で 工 事 で き る よ う 、規 約 で 別 段 の定めをすることができる」むね記載する。 ・工 事 に 際 し て の 非 同 意 者 の 扱 い は 、拒 否 で き な い こ と と 損 失 補 て ん の 明 示 (第五条2項、3項、4項による) 附則 (施行期日) 1 この法律は、〇〇年○○月〇〇日より施行する。 7 (検討) 2 政 府 は 、こ の 法 律 の 施 行 後 5 年 以 内 に 、こ の 法 律 の 施 行 の 状 況 に つ い て 検 討 を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。 (租税の軽減) 3 第三条第 1 項に応じて、既租税法の一部を改正する。 (再生により関連する既法の扱い) 4 国 や 地 方 公 共 団 体 は 、建 築 基 準 法 、消 防 法 他 、既 法 の 中 で 、管 理 組 合 が 第 ㈣ 条の各号による改良をしようとする ときに、それらの法と整合しない場合は、 整 合 し な い 条 項 を 改 正 す る か 、ま た は 一 部 解 釈 を 変 更 し 、こ の 法 の 目 的 が 達 成 できるよう取り組まなければならない。 (マンション管理関連法の検討) 5 区 分 所 有 法 、建 替 え 円 滑 化 法 、管 理 適 正 化 法 、優 良 住 宅 促 進 法( 以 上 、略 称 名 )等 、マ ン シ ョ ン 管 理 に 関 す る 既 法 で 、こ の 法 の 成 立 に 伴 い 改 定 を 要 す る 条 項 に つ い て 、至 急 検 討 を 加 え 、そ の 結 果 に つ い て 必 要 な 措 置 を 講 ず る も の と す る。 以上 8
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