2章 阪南市の都市づくりの主要課題(PDF:1.2MB)

2章 阪南市の都市づくりの主要課題
1) 阪南市の概況
①
位置と地勢
● 本市は大阪府の南部に位置し、大阪市の中心部から
約 45km、和歌山市の中心部からは約 10km の距離に
あります。
■阪南市の位置
● 東は泉南市に、西は岬町に、南は和泉山脈を境とし
て和歌山県に接し、北は大阪湾に面しています。
● 東西約 8km、南北約 6km、面積約 36.10 ㎢の市域を
有し、泉南地域で最小面積の市である。
● 地勢的には、市域の約 60%が和泉山脈の山林となっ
ており、古くからの市街地が和泉山脈から流れ出る
河川がつくった平野部に広がり、大阪近郊として高
度経済成長期以降に開発された住宅地が和泉山脈
裾野の丘陵部に広がっています。
● 瀬戸内式気候の地域に属し、雨量は少なく、冬は温
暖であり、自然災害が少なく暮らしやすいまちです。
②
人口
● 平成 23 年の人口は 58,065 人、世帯数は 22,926 世帯となっています。
● 人口の推移は、平成 15 年をピークに減少傾向にあり、現計画の将来人口予測値(平成 22 年で
69,000 人)を大きく下回っています。
● 少子高齢化も進展しており、将来の一層の高齢化の進行が想定されます。
■人口・世帯数の推移
(人・世帯)
5
■年齢3区分別人口の推移
(人)
(人)
出典;国勢調査
平成 22 年度について
は住民基本台帳より
③
産業
● 商業(卸売・小売業)は、事業所数、年間商品販売額ともに、減少傾向にあります。
● 工業(製造業)は、事業所数は減少傾向にあるものの、製造品出荷額は近年持ち直しています。
● 農業は、農家数、経営耕作面積ともに、減少傾向にあります。
■商業(卸売業・小売業)の推移
■工業(製造業)の推移
(百万円)
(百万円)
(注)平成 8 年の商品販売額は、飲食業も含むことから
表示していない
出典;商業統計調査
(注)従業者数 4 人以上の事業所を対象
出典;出典;工業統計調査
■農業の推移
(ha)
出典;農業センサス
6
④
交通
● 鉄道では、南海電鉄とJR西日本が、道路では、国道 26 号や第二阪和国道、阪和自動車道が、
大阪と和歌山を結ぶ動脈として走っているなど、広域交通基盤が整っており、30 分圏内の関西
国際空港をはじめ、通勤や日常生活での他の地域との交通条件にも恵まれています。
● 鉄道の駅は、市内に 5 つあるものの、全駅の乗降客人員(日平均)は、概ね減少傾向にありま
す。
■鉄道駅の1日平均乗降人員の推移
(人)
16,000
14,000
12,000
尾崎駅
10,000
鳥取ノ荘駅
8,000
箱作駅
6,000
和泉鳥取駅
4,000
山中渓
2,000
0
平成12年 14年
16年
18年
20年
22年
出典;阪南市統計書(南海電気鉄道㈱、西日本旅客鉄道㈱(JR 西日本)
⑤
土地利用
● 土地利用については、阪南スカイタウンなどの市街地整備、民間開発に伴い、市街化区域※3 内
において、その他空き地が減少する一方で、市民が利活用できる公園・緑地、一般市街地、学
校が増加しています。
● 中心市街地である尾崎駅周辺は、市役所・病院等の公共施設や商業・業務施設等が一定集積して
いますが、近年は店舗の閉鎖など、商業機能の低下が見られます。
● 持ち家率、戸建て住宅率は、それぞれ 77%、76%(平成 20 年土地建物統計調査)と、府内で最大
(府平均は 52%、39%)であり、戸建て・持ち家を中心とする住宅地を形成しています。
● 大阪市の中心部から約 45km、和歌山市の中心部から約 10km の距離に位置することから、昭和
40 年代以降住宅団地開発が進展し、現在も阪南スカイタウンの住宅開発が進められ、一定の新
しい居住空間が広がったまちとなっています。
● 平野部と丘陵部に居住空間が広がり、その周辺に海山などの自然が近接しており、身近に豊か
な自然環境が感じられるような土地利用の構成となっています。
7
■土地利用状況(地目別面積比率の推移)
増減(②-①)
平成12年度(①)
平成22年度(②)
市街化区域 市街化調整区域 市街化区域 市街化調整区域 市街化区域 市街化調整区域
0.543%
0.346%
0.732%
0.454%
0.189%
0.108%
道路・鉄軌道敷
0.058%
0.069%
0.039%
0.064%
-0.019%
-0.005%
畑
0.659%
0.078%
0.628%
0.090%
-0.031%
0.012%
集落地
0.114%
0.139%
0.109%
0.165%
-0.005%
0.026%
運動場・遊園地
0.468%
0.313%
1.734%
0.499%
1.266%
0.186%
公園・緑地
0.881%
0.072%
1.518%
0.082%
0.637%
0.010%
学校
0.618%
1.620%
0.621%
1.461%
0.003%
-0.159%
水面
0.083%
0.000%
0.206%
0.016%
0.123%
0.016%
公共施設
0.238%
0.030%
0.223%
0.042%
-0.015%
0.012%
官公署
15.640%
0.407%
16.410%
0.476%
0.770%
0.069%
一般市街地
0.801%
0.108%
0.853%
0.129%
0.052%
0.021%
商業業務地
5.421%
1.476%
3.123%
0.911%
-2.298%
-0.565%
その他空き地
0.324%
0.662%
0.319%
0.660%
-0.005%
-0.002%
原野・牧野
1.413%
53.418%
1.529%
53.282%
0.116%
-0.136%
山林
0.080%
0.186%
0.081%
0.198%
0.001%
0.012%
社寺敷地、公開庭園
0.069%
0.695%
0.073%
0.705%
0.004%
0.010%
墓地
3.964%
7.720%
3.678%
7.619%
-0.286%
-0.101%
田・休耕地
0.584%
0.280%
0.492%
0.273%
-0.092%
-0.007%
工場地
低湿地・荒蕪地
0.119%
0.302%
0.124%
0.386%
0.005%
0.084%
出典;都市整備課
⑥
都市計画決定及び整備の状況
● 市域全域が都市計画区域※4 に指定され、そのうち 33%が市街化区域に指定されており、平成 12
年以降大きな変更はなされていません。
● 用途地域※5 は、住居専用地域が 56%(そのうち低層系は 33%)、住居複合地域(第 1 種・2 種住
居地域)が 33%と住居系地域が多く、近隣商業地域は 3%、準工業地域は 8%と少なくなっていま
す。
● 平成 4 年以降、市街化区域内農地については、減少傾向にありますが、生産緑地※6 地区につい
ては、一定の面積を確保できています。
● 都市計画道路(市道)は、計画決定延長 7,320m のうち、整備済み延長(暫定供用含む)は 6,270m
と、整備率は 86%(平成 23 年 1 月現在)となっています。
は、平成 8 年の 19.43ha から、
平成 23 年には 79.34ha
● 公園・緑地の供用面積(わんぱく王国は除く)
と増加し、人口一人当りの面積も、3.45 から 13.66 ha/人へと大幅に増加しています。
● 公共下水道の整備状況は、平成 22 年で、処理人口 26,176 人、普及率 45.0%、水洗化率 91.1%と
なっています。
■区域区分経過
市街化区域(ha)
当初決定(S45.6.20)
合併(S48.3.19)
第1 回見直し(S51.8.4)
随時見直し (S58.10.19)
第2回見直し(S61.10.24)
第2回保留フレーム解除 (S63.3.30)
第3回見直し(H5.2.1)
第4回見直し(H12.11.7)
第5回見直し(H18.3.17)
第6回見直し(H23.3.29)
502
246
748
936
957
976
1,147
1,158
1,189
1,188
1,194
8
市街化調整区域(ha)
1,102
1,793
2,895
2,707
2,686
2,667
2,503
2,447
2,421
2,422
2,416
都市計画区域(ha)
備考
1,604 旧南海町
2,039 旧東鳥取町
3,643
3,643
3,643
3,643
3,650
3,605
3,610
3,610
3,610
■用途地域指定状況
用途地域
■高度地区指定状況
高度地区
面積(ha) 構成比(%)
第一種低層住居専用地域
390
32.7
第二種低層住居専用地域
5
0.4
第一種中高層住居専用地域
255
21.4
第二種中高層住居専用地域
第一種住居地域
22
240
1.8
20.1
第二種住居地域
149
12.5
近隣商業地域
35
2.9
準工業地域
98
8.2
1,194
100
面積(ha)
摘要
第一種高度地区
第一種低層住居専用地域
395
第二種低層住居専用地域
第二種高度地区
277
第一種中高層住居専用地域
第二種中高層住居専用地域
第三種高度地区
389
第一種住居地域
第二種住居地域
合計
1,061
平成 23 年 3 月現在
合計
平成 23 年 3 月現在
■防火・準防火地域指定状況
決定面積(ha)
準防火地域
摘要
15 近隣商業地域の容積率30/10の地域
平成 23 年 3 月現在
■生産緑地地区指定状況
地区数
決定面積(ha)
187
摘要
48.00
平成 23 年 3 月末現在
■都市計画道路整備状況
路線名
計画決定延長(m) 整備済み延長(m)
改良済み延長(m)
第二阪和国道
7,550
180
7,550
東鳥取南海線
2,240
2,240
2,240
国道26号線
6,860
6,620
6,620
鳥取自然田線
2,560
1,060
1,060
貝掛丘陵線
1,720
730
1,720
箱作駅前線
1,830
1,830
1,830
南山中丘陵線
1,070
1,070
1,070
丘陵西線
1,730
680
680
丘陵東線
970
970
970
26,530
15,380
23,740
合計
※改良済み延長;道路用地が計画幅員のとおり確保されており、一般の通行の用に供している延長。(暫定供用含む)
平成 23 年 1 月現在
9
■都市計画公園・緑地整備状況及び緑被率
園数 計画決定面積(㎡) 供用面積(㎡) 一人あたり供用面積(㎡/人)
都市計画公園(㎡)
21
117,400
117,353.45
2.02
都市計画緑地(㎡)
3
461,000
355,976.81
6.13
その他の都市公園(㎡)
7
-
193,178.05
3.33
その他の緑地(㎡)
2
-
126,940.00
2.19
合計
33
562,400
793,448.31
13.66
平成 23 年 1 月現在
園数 計画決定面積(㎡) 供用面積(㎡) 一人あたり供用面積(㎡/人)
21
117,400
81,237.24
1.44
都市計画公園(㎡)
都市計画緑地(㎡)
その他の都市公園(㎡)
その他の緑地(㎡)
3
6
1
410,000
-
-
60,000.00
43,417.48
9,679.00
1.07
0.77
0.17
527,400
194,333.72
3.45
合計
平成 8 年 3 月現在
市街化区域面積(ha) 樹木・樹林(ha) 草地(ha) 緑被(樹林・樹木+草地)(ha) 緑被率(%)
158.5
63.0
221.5
18.6
1,189.0
出典;みどりの大阪推進計画
参考資料(みどりの現況集計表(平成 14 年)
)
■下水道整備状況
名 称
都市計画
決定面積(ha)
区分
南大阪湾岸南部流域 汚水
関連公共下水道
雨水
1,191
1,191
区 分
整備済
整備率(%)
面積(ha)
認可面積(ha)
729
418
462
262
38.8
22.0
行政区域内人口 現在実処理人口
普及率(%)
(人)
(人)
汚水
58,168
26,176
45.0
平成 23 年 3 月現在
■市街地整備事業
新住宅市街地開発事業
名
称
決定年月日
区域面積(ha)
阪南丘陵新住宅市街地開発事業
約 170.7
摘要
S63. 3.30
平成 23 年 3 月現在
■区画整理事業
名 称
施行主体
施行区域面積(ha) 決定年月日
摘 要
鳥取土地区画整理事業
自然田土地区画整理事業
個人(共同)
個人(共同)
約39.2
約20.8
S51. 8. 4 事業完了
S58.10.19 事業完了
鳥取中土地区画整理事業
個人(共同)
約12.5
S61.10.24
箱作土地区画整理事業
組合
約13.2
H 5. 2. 1 事業完了
平成 23 年 3 月現在
10
■地区計画
名 称
阪南丘陵地区
鳥取中地区
阪南カレッジタウン地区
南山中地区
位置
桃の木台地内
鳥取中地内
箱作地内
南山中、淡輪地内
面積(ha)
170.7
12.5
30.0
2.6
決定年月日
H7.10.16
H11.8.11
H12.11.7
H23.3.29
平成 23 年 3 月現在
⑦
地域資源
● 山中渓の桜、箱作海水浴場、玉田山古墳、漁業や農業、地酒造り等の地場産業、歴史的なまち
なみ(尾崎地区、山中渓)など、豊かな自然や多彩な歴史・文化等の地域資源を有しています
が、市全域に分散しており、ネットワークが形成されていません。
<主な地域資源>
○自然
・せんなん里海公園・・・ぴちぴちビーチ 夕日観賞、ビーチバレー、海水浴場、ヒトモトススキ
・阪南スカイタウン・・・前山緑地、展望緑地、飯ノ峯川緑道
・阪南トレッキングコース・・・銀の峰ハイキングコース、俎石山コース
・山中渓地区・・・ 桜並木(山中渓さくら祭り)
、あじさい、ホタル観賞、わんぱく王国
・鳥取池(鳥取池緑地桜の園)
・男里川河口自然干潟、ハマゴウ
○歴史・文化
・歴史街道・・・ 熊野(紀州)街道、浜街道、信長街道、井関越街道
・秋祭り ・・・ やぐらの宮入り、やぐらパレード
・名所旧跡・・・波太神社、自然居士、玉田山古墳群、山中渓旧庄屋屋敷、成子家住宅 など
○地域特産
・酒 ・・・地酒(吟醸酒、酒蔵見学)
・農産物・・・水ナス、玉ねぎ
・海産物・・・ノリ、ワカメ、しゃこエビ、タコ、舌平目、いかなご(いかなごのくぎ煮)など
・郷土料理・・・押し寿司、じゃここうこ
・破魔矢、村雨 など
11
2) 市民意向
)より
(新総合計画策定に係る住民意識調査(平成 22 年実施)
(注)16 歳以上の住民 3,000 人を対象に実施(回収数;1,242 票、回収率;41%)
①
暮らしやすさ・暮らしにくさと理由
● 定住意向は 57%と、転出意向の 15%を大きく上回っています。
● 暮らしやすい理由は、地縁・血縁等の理由を除くと、本市の特徴である「自然環境が良い」が
突出しています。また、「生活環境が良い(騒音等がない)」「日常の買い物に便利」「治安が良
い」「通勤に便利」の順に高くなっています。
● 市外に移転したい理由は、「通勤に不便」「医療・福祉施設が充実していない」が特に高くなっ
ています。また、
「日常の買い物に不便」
「雇用・やりがいのある仕事がない」
「レジャー・娯楽
施設等の楽しむ場所が充実していない」の順に高くなっています。
◆今後の居住意向
無回答
1.6%
③ 考えていな
い・どちらともい
えない
26.9%
① これからも阪
南市に住んでい
たい
56.8%
②できれば阪
南市以外の場
所に移りたい
(移る計画があ
る)
14.7%
◆住んでいたい理由(上位(10%以上)を抽出)
◆移転したい理由(上位(10%以上)を抽出)
12
②
今後の施策の重要度(比較的達成度が高くないものを抽出)
「医療サービス」
「地域の福祉施設等」や「自然災害への対策(施設や組織)」
「子
● 特に高いのは、
どもを産み育てる環境」など、安全・安心に係る項目となっています。
「道路(幹線道路、生活道路)」
「日常生活に必要な移動手段」などの交通に関す
● 次に高いのは、
る項目とともに、
「安心・快適な住環境」や「安心して憩える公園や空間」
「まちの景観を守り、
誇りをもてるまち」「商業の活力」「生涯学習やスポーツ」など、身近な生活環境に係る項目が
続いています。
● また、「製造業の活力」や「歴史・文化の保全・継承」「協働の取り組み(市民の助け合い、ま
ちづくり等への協働の取り組み、ボランティア等の活動)」も高くなっています。
◆阪南市の施策毎の現状の達成度と、今後の重要度 (それぞれ 5 段階の回答を点数化(指数化))
1.00
施策
2.00
市民は健康づくりに取り組むための行政
サービスを受けられる環境になっている
安心して医療サービスを受けられる環境に
(2)
なっている
地域の福祉施設等が充実し、誰もが安心し
(3)
て暮らしている
3.00
4.00
5.00
2.66
(1)
健
康
・
福
祉
4.67
2.43
4.26
3.20
(4) 子どもが地域に守られて育っている
4.30
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
安
心
・
安
全
な
暮
ら
し
4.20
2.20
(10)
高齢者が支援サービス等を利用しながら安
心して暮らしている
障がい者が支援サービス等を利用しながら
住み慣れた地域で安心して暮らしている
生活に困窮している市民が自立した生活に
向けた支援を受けることができる
地震や水害等の自然災害への対策(施設や
組織)が進められ、安心して暮らしている
地域や行政の救急・消防体制が整っており、
安心して暮らしている
市民が犯罪やトラブルにあわずに安心して
暮らしている
2.78
4.28
2.82
4.12
2.67
3.85
2.58
4.33
3.04
4.28
3.09
4.25
3.64
(11) 市民が安全な水道水を安定して利用できる
4.23
適切な排水処理により、衛生的な生活環境
や海・川が守られている
市民や事業者はごみの分別に配慮してお
(13)
り、適切な処理が行なわれている
2.77
(12)
4.25
3.42
4.02
2.81
(14) 行政は環境問題にしっかりと取り組んでいる
4.05
(15)
(16)
快
適
な
暮
ら
し
(17)
(18)
(19)
(20)
市民は環境問題に対してできることから取り
組んでいる
幹線道路や生活道路が適切に整備・維持さ
れ、安全・快適に道路を利用できる
日常生活に必要な移動手段が整っており、
不便なく生活している
市民が安心して、また快適に暮らすことので
きる住環境が整っている
市民が安心して憩える公園や空間が整って
いる
まちの景観が守られており、市民が誇りをも
てるまちとなっている
2.96
3.99
2.80
4.03
2.77
3.97
2.97
3.91
2.53
3.87
2.62
3.77
2.33
(21) 農業に活力があり、持続的に発展している
3.69
2.60
(22) 漁業に活力があり、持続的に発展している
3.60
産
業
観光の魅力を活かし、多くの観光客が訪れ
(23)
ている
製造業に活力があり、持続的に発展してい
(24)
る
1.61
3.28
1.98
3.69
1.97
(25) 商業に活力があり、持続的に発展している
3.81
市民が就労の機会を得て、良好な労働環境
(26)
のもとで安心して働くことができる
2.06
4.10
達成度
13
重要度
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
施策
安心して子どもを産み育てられる環境が整っ
ている
未就学年齢の子どもが、それぞれの子ども
(28)
にあった幼児教育を受けている
2.71
(27)
、
子
育
て
、
教
育
(29)
4.25
2.87
4.02
2.78
安全で快適な教育環境のもと、子ども達が一人ひとりの
個性と能力にあった適切な学校教育を受けている
4.12
青少年が地域の方々とともに、心豊かに成
(30)
長している
生涯を通して様々な学びやスポーツにふ
(31)
れ、生きがいを持って生活している
2.64
3.96
2.70
3.79
2.65
生
涯
学
習
ュ
協
働
・
コ
ミ
(32) 地域ぐるみで子どもや青少年を育てている
3.94
市民は市の歴史や文化を理解しており、保
(33)
存や継承に取り組んでいる
国際交流等を通じて、多様な文化を理解し
(34)
ている
市民一人ひとりの人権が守られ、お互いに
(35)
尊重し合う社会になっている
3.57
2.18
3.35
2.67
3.77
2.74
(36) ボランティアやNPO等が活発に活動している
3.58
(37)
ィ
ニ
テ
(38)
(39)
(40)
行
政
経
営
2.53
(41)
(42)
(43)
市のまちづくりや公共サービスを市民が協働
して取り組んでいる
市民はお互いに理解し、助け合って生活し
ている
市民参画の機会が充実し、市政に対して意
見を述べることができる
市民と行政は多様な手段により情報を共有
している
届出や申請の電子化が進み、行政サービス
を便利に、快適に利用できている
広域的な課題や公共施設の共同利用等に
ついて他の市と連携して取り組んでいる
市職員一人ひとりが市民の視点に立って働
いている
2.72
3.61
2.68
3.74
2.45
3.82
2.48
3.83
2.71
3.66
2.52
3.68
2.43
4.09
達成度
③
重要度
産業の活性化
● 産業活性化の方向性としては、
「業種に関係なく早急な誘致」や「新たな産業の創造・育成」が
特に高く、次いで、
「環境への負荷の少ない産業の創造・育成」が続いています。
● 製造業等の企業誘致の進め方については、
「税金等を優遇しても活性化すべき」よりも「市民負
担を増やすべきでない」が突出しています。
◆産業活性化の方向性
①地域産業(例:観光産業)の活性化に重点を置くべき
3.3%
7.9%
2.0%
17.2%
21.6%
5.3%
10.5%
22.1%
10.1%
②市内の雇用を創出するため、新たな産業の創造・育成に重
点を置くべき
③市内の雇用を早急に創出するため、業種に関係なく外部か
らの誘致に重点を置くべき
④農産ブランドの確立や農家の担い手育成等、農業振興に重
点を置くべき
⑤海という資源を活かし、水産物の流通拡大や担い手育成
等、漁業振興に重点を置くべき
⑥多くの観光客が訪れるよう観光資源の掘り起こしやPR等、
観光振興に重点を置くべき
⑦地域のイメージアップのため環境への負荷の少ない産業の
創造・育成に重点を置くべき
⑧ その他
無回答
14
◆企業誘致の進め方
無回答
2.3%
①税金などを優
遇してでも、活
性化のために
推進すべき
25.5%
③ 必要ない
3.6%
②企業誘致は
必要であるが、
市民負担を増
やすべきではな
い
68.6%
④
中心市街地の方向性
● 「商業機能の集積」、「市民の文化交流・教育(生涯学習)の場所」、「来訪者との交流の場所」
に比べて、
「住むための機能の集積」が突出していることから、商業機能の集積よりも、日常生
活を支援する生活関連施設(病院、診療所、銀行、食料品店等)を重視する意向が伺えます。
◆中心市街地の方向性
⑤ その他
1.4%
④ 来訪者との
交流の場所
2.0%
無回答
5.4%
① 住むための
機能が集積した
場所
46.1%
③ 市民の文化
交流・教育(生
涯学習)の場所
16.4%
② 商業機能が
集積した場所
28.6%
⑤
阪南市の資源・強み
● 「自然環境・景観」が突出し、次いで、「祭り・イベント」「暮らしの利便性(交通、買い物な
ど)」「人情・助け合いの気風」が続いています。
◆阪南市の資源・強み
15
⑥
協働のまちづくり
● なんらかの形で社会活動に参加したいと考えている人は 81%います。
● 行政の役割への期待は、「人材育成」「多様な活動の機会の提供」「地域で交流する機会の提供」
「ノウハウ・情報の提供」
「資金支援」の順に高くなっています。
◆社会活動(ボランティアやNPOなど)への参加意向
無回答
2.3%
① 積極的に参
加したい
13.7%
④ 参加したくな
い
17.1%
② 付き合い程
度に参加したい
36.6%
③ 参加できな
い(参加したい
が機会がない)
30.3%
◆協働のまちづくりを進めていくための行政の役割
①地域づくりのキーマンとなる人材発掘・育成
10.5%
19.9%
1.4%
② 地域づくりの活動の担い手の拡大
③ 地域づくりのためのノウハウ・情報の提供
15.9%
④ 地域づくりのための資金支援
9.5%
⑤地域の人材・組織が交流する機会・場の提供
3.6%
⑥ 啓発活動
12.9%
⑦ 多様な市民活動の機会・場の創出・提供
14.8%
11.6%
⑧ その他
無回答
16
3) 踏まえるべき社会情勢の変化
キーワード
計画検討に際して留意すべき事項
人口減少・少子
○人口減少に伴い、賑わいやコミュニティ※7 活力が低下するとともに、既存の都
高齢化社会への
市施設等のサービス水準の維持が困難となることが懸念されるとともに、人口
確保に向けた都市間競争※8 が想定されることから、人口の維持・定着化、特に、
対応の必要性
現居住者の居住継続や子どもの定住促進が重要です。
○少子高齢化に伴い、社会保障費増大、労働力の減少、買い物困難者等が想定さ
れ、高齢者対策(福祉・生きがい・健康対策、高齢化する団地対策)とともに
子育て支援対策、若者の元気を育て活かす都市づくりや、次世代を担う人材育
成等に留意することが望まれます。
○市内外の交流促進は、多様な人・もの・情報の交流を促し、交流活動の活性化
につながるとともに、まちの資源やフィールドを活用した交流促進により、地
域への誇りや愛着の醸成、コミュニティの育成、人材育成等への効果が期待さ
れます。また、交流人口(観光・レクリエーションや文化・イベント等のため
に市内の施設・資源を利用する市民や市外観光客の数)の増大により、市内の
施設・資源の利活用促進や消費拡大が期待されることから、まちの活力を維持
向上させていくためにも、観光も含めた交流人口の増加・拡大が望まれます。
様々な環境変化
【安全・安心に対するニーズの高まり】
に対応したまち
づくりの必要性
○近年の全国での大規模地震や風水害、津波被害の発生状況を踏まえ、防災や減
災に対する関心が高まっており、適切な対応が望まれます。
○高齢化社会も踏まえつつ、医療、健康、福祉やバリアフリー※9 のニーズの高ま
り、ユニバーサルデザイン※10 や防犯対応など、すべての人が暮らしやすい環境
づくりに対して、適切な対応が望まれます。
【地球環境への配慮の高まり】
○地球温暖化対策や省エネルギー問題など、地球規模での環境共生への取り組み
が重要となっており、自然環境の保全や、資源循環型社会※11 づくりなど、地球
環境に配慮したまちづくりが望まれます。
○効率的、効果的なまちづくりの観点から、都市機能※12 の集約化と、不必要に拡
散させないコンパクトな市街地形成、さらには、過度に車に依存しない交通社
会の実現が望まれます。
【量的拡大から質的向上を重視したまちづくり】
○まちの環境(魅力)の質の向上や、重要課題に対する重点投資など、量から質
への対応が望まれています。
○自然環境、歴史・文化遺産など、地域固有の環境や景観の保全と活用は、それ
に支えられ発展してきたまちにとって重要な課題であり、景観法※13 等の制度の
充実も図られている状況です。良好な環境・景観資源を将来にわたって守れる
のか、都市化により喪失や魅力の低下の懸念があればどのようなルールにより
守るのか、また、環境・景観資源を「まちの魅力・ブランド」としてより一層
観光交流振興等につなげていくためには、どのような質の向上や対策が必要な
のかについて、適切な対応が望まれます。
17
キーワード
計画検討に際して留意すべき事項
コンパクトなま
ちづくりの要請
○都市機能や人口の散在に伴い、非効率な公共投資の発生や、中心市街地や既成
市街地等の空洞化・環境悪化・活力低下を招き、まち全体の魅力や競争力の低
下を招く恐れがあることから、機能集約型のコンパクトなまちづくりとともに、
中心市街地等の活性化や、既存鉄道駅等の利便性を活かした既成市街地の活性
化等が望まれます。
市民参加・市民
自治の重要性の
高まり
○真に市民満足度の高いまちづくりを着実に実現していくためには、市民参加や
市民自治など、市民のパワーを活かしたまちづくりの推進や、そのための仕組
みの充実が望まれます。
市民参加・市民
自治の重要性の
高まり
○真に市民満足度の高いまちづくりを着実に実現していくためには、市民参加や
市民自治など、市民のパワーを活かしたまちづくりの推進や、そのための仕組
みの充実が望まれます。
効率的、効果的
○都市基盤や建築物等の老朽化に伴い、まちの維持・更新にかかるコスト増大が
想定されることから、選択と集中による公共投資のメリハリ、まちの魅力(プ
ラス面)増進への投資拡大が望まれます。
財政力強化の必
な行財政運営と
要性
○市民の暮らしやまちの魅力に貢献している既存ストック(公共施設、自然、歴
史・文化遺産等の地域資源、地域の個性など)について、資源の有効活用、施
設の適切な維持更新、市民の利用しやすい環境づくり等の観点から、積極的に
有効活用していくことが望まれます。
○協働の取り組みの推進や、ハード面だけでなく、交流・コミュニティ活動の促
進など、ソフト施策の充実が望まれます。
○まちの活力の持続性や段階的な成長等にも充分留意したまちづくりが望まれま
す。
○まちの自立性と活力を高めるためにも、社会情勢変化に強い産業基盤の強化な
ど、財政力の強化を図っていくことも望まれます。
18
4) 都市づくりの主要課題
阪南市の概況や市民意向、社会環境の変化とともに、現計画(平成 7 年度末策定)の検証を踏まえ、将来の都市づくりの主要課題を、以下のように設定します。
■ 現計画の将来目標 (総合計画(H5 年度)と同じ)
<将来の都市像>
<基本目標>
海・緑・太陽
にめぐまれ、
ふれあいと活
力のある
快適な居住・
文化・産業都
市
広域的な
ネットワー
クと確固
とした都
市基盤の
形成
<都市マスに関連する主な施策方向>
広域的な交通ネ
ットワークの形成
第二阪和国道の整備
大阪湾環状都市構想の一部
を形成する新臨海軸の整備
総合交通体系
の整備
はしご状の幹線道路網の整
備
公共交通サービスの充実
交通対策の充実
供給処理体系
の整備
■ 現計画の検証 (取り組みの成果と、残る主な課題)
<現計画に基づく、主な取り組みの成果>
<残る主な課題>
◆交通体系
○第二阪和国道を基軸とするはしご状の道路網の構築
○駅・交通広場の整備
箱作駅及び交通広場整備、和泉鳥取駅前整備
○“コミュニティーバス※14”の運行
○各駅の駐輪場整備
◆下水道
○公共下水道の普及率の向上(平成 22 年度末で 45%)
◆その他の公共施設
○し尿処理施設の建設
◆交通体系
○臨海部を通過する広域幹線道路構想(新海浜軸)
○交通結節点機能の強化
尾崎駅前までのアクセス※15 道路の整備(仮称・尾崎黒田南線
他 2 路線の整備)及び交通広場の整備
◆下水道
○公共下水道整備 普及率の向上
◆市街地整備
○阪南スカイタウンのまちづくり推進、地区計画※16 制度活用
○箱作土地区画整理事業※17、開発指導による規制誘導
◆水と緑の環境
○広域的公園・緑地の整備(せんなん里海公園、前山緑地)
○開発と併せた身近な公園整備の推進(阪南スカイタウン内の街
区公園、その他開発指導による公園整備)
○親水空間の整備(福島海岸、飯ノ峯川親水公園整備)
○緑の保全(近郊緑地保全、生産緑地保全など)
◆都市防災
○水路・ため池等の改修
○洪水ハザードマップ※18 作成(男里川水系)
○自主防災組織※19 の設置促進
○土砂災害情報相互システム整備
◆市街地整備
○西部丘陵開発構想地区の市街地整備(東部地区、西部地区)
○尾崎駅前地区市街地再開発事業の凍結
○鳥取中土地区画整理事業の未着手
◆水と緑の環境
○既成市街地内の効果的な緑空間の確保・充実
◆都市防災
○建築物の不燃化促進(防火・準防火地域※20 指定など)
○市街地の耐震対策
○旧市街地におけるオープンスペース※21 の確保
◆ノーマライゼーション※22 に基づく社会づくり
○阪南市交通バリアフリー基本構想の策定
◆コミュニティ
○自治基本条例の制定、アダプト活動の進展
◆ノーマライゼーションに基づく社会づくり
○阪南市交通バリアフリー基本構想に基づく重点整備地区の整
備
◆コミュニティ
○協働のまちづくりへの取り組みの活性化
◆国際交流・文化交流
○阪南カレッジタウン地区の整備(大学施設の誘致)
○せんなん里海公園を活用したスポーツ交流の促進(ビーチバレ
ー全国大会の開催)など
○泉南地域の広域連携による情報発信・PRの進展、歴史街道の
PRツールの作成・発信
◆交流イベントや情報発信
○既存の取り組みの継続と活性化
◆産業都市の形成
○職住近接型の多機能都市の形成(阪南スカイタウンへの企業
等の立地促進)
◆観光振興
○都市近郊型広域レクリエーションゾーンの整備(せんなん里海
公園)
◆産業都市の形成
○阪南スカイタウンへの企業等の立地促進
○西部丘陵開発構想の具体化検討
○尾崎駅前地区の整備・活性化検討
◆観光振興
○都市近郊型広域レクリエーションゾーンの整備(せんなん里海
公園)
下水道の整備
し尿処理施設の整備
夢のある
住みよい
生活環境
の形成
生態系に配慮し
た環境づくり
自然環境の保全と活用
安全で魅力ある
都市環境の形
成
自然災害等の防止
既成市街地の再編整備
良好な新市街地の整備誘導
魅力ある都市景観の形成
水と緑の環境整
備の推進
魅力ある快適
な居住都市
河川環境の整備
公園緑地の体系的整備
せんなん里海公園の整備
安らぎとふれ
あ いのあ る豊
かな地域社会
文化の香る活
力ある産業都
市
戦略的な拠点
開発の推進
西部丘陵開発構想の推進
安らぎと
ふれあい
のある地
域社会の
形成
地域福祉と福祉
サービスの推進
地域福祉の推進
ふれあ いのある
コミュニティ形成
コミュニティ活動の振興
魅力ある
国際文化
交流都市
の形成
文化交流盛んな
地域社会の形
成
文化財の保存
地域 ら しさのあ
る国際交流の推
進
国際交流活動の推進や、外
国人の暮らしやすい環境づく
り
農林漁業の振興
農林漁業の振興
高付加価値型産
業構造への再編
研究開発型産業拠点の整備
魅力ある商業・観
光産業の育成
観光農漁業の推進
職・住の
調和した
活力ある
産業都市
の形成
国際的な学術・文化拠点の
整備
観光振興とリゾートゾーンの整
備
尾崎駅周辺の活性化
19
■ 現計画の検証 (残る主な課題)
■ 市民ニーズや環境変化を踏まえた評価
<残る主な課題>
<環境変化等を踏まえた留意すべき事項>
◆交通体系
○臨海部を通過する広域幹線道路構想(新
海浜軸)
○交通結節点機能の強化
尾崎駅前までのアクセス道路の整備(仮
称・尾崎黒田南線 他 2 路線の整備)及び
交通広場の整備
◆下水道
○公共下水道整備 普及率の向上
◆交通体系
○環境変化により、広域軸としての新海浜軸整備の必要性は低下し、南部大阪都市計
画区域マスタープランでの位置づけがない。
○「道路(生活道路)」や「日常生活に必要な移動手段」など、「身近な交通サービスの充
実」への市民ニーズが高い
○高齢化の進展により、バリアフリーやユニバーサルデザイン(まちなかで移動・活動し
やすいまちづくり)への対応の必要性が増大
○地球環境への配慮も含めて、車に過度に依存しない交通社会の実現が求められて
おり、駅周辺等の公共交通利便性を活かしたまちづくりの必要性が増大
◆市街地整備
○西部丘陵開発構想地区の市街地整備
(東部地区、西部地区)
○尾崎駅前地区市街地再開発事業の凍結
○鳥取中土地区画整理事業の未着手
◆水と緑の環境
○既成市街地内の緑空間の確保・充実
◆都市防災
○建築物の不燃化促進(防火・準防火地域
指定など)
○市街地の耐震対策
○旧市街地におけるオープンスペースの確
保
◆ノーマライゼーションに基づく社会づくり
○阪南市交通バリアフリー基本構想に基づ
く重点整備地区の整備
◆コミュニティ
○協働のまちづくりへの取り組みの活性化
◆市街地整備
○大型拠点開発の凍結等(尾崎駅前地区再開発、西部丘陵開発構想、鳥取中土地区
画整理等の凍結等)に伴い、投資効果を踏まえた整備方向の見直し・検討が必要
○市の財政状況は厳しく、財政力強化のためにも、産業活性化は重要
○市の人口は減少傾向にあり、中心市街地の商業活力の低下も進んでおり、現居住者
の居住継続や、少子高齢化の進展に対応した若年層の定住促進、空き地・空き家対
策など、適切な対応が必要
◆水と緑の環境
○市民意向からも、暮らしやすさの最大の要因は「良好な自然環境・景観」にあり、まち
の環境や暮らしの豊かさに最大限に活かしていくことが有効
◆都市防災
○近年の自然災害や津波被害に伴う防災意識の高まりへの適切な対応が重要
○「自然災害への対策(施設や組織)」への市民ニーズが高い。
◆ノーマライゼーションに基づく社会づくり
○高齢化の進展により、バリアフリーやユニバーサルデザイン(まちなかで移動・活動し
やすいまちづくり)への対応の必要性が増大
◆コミュニティ
○市民自治や市民参加ニーズへの適切な対応の必要性
(施策全般に関連)
20
○安心して暮らせる生活環境づくりへの取り組み
・一定の都市基盤整備が進み確保されたものの、今後は、安心して暮らせる
ような生活基盤の向上により、将来にわたり、定住促進を有効に進めていく
ことが重要
(住環境の保全と向上、歩行空間の充実、公共下水道の整備、など)
・一層の高齢社会の到来を見据え、バリアフリー・ユニバーサルデザインへの
対応、車に過度に依存しない公共交通や自転車等を利用しやすく歩きやす
い環境づくりなど、すべての人が暮らしやすい環境の充実が必要
○中心市街地の賑わいの再生
・中心市街地における交流イベント等の活性化、地域の特色を活かしたホス
ピタリティ(もてなし)のある交流を育むことなど、段階的な取り組みを実施し
ていくことにより、中心市街地の魅力や賑わいの強化を効果的に進め、活性
化につなげていくことが重要
・公共交通を活かした暮らしやすい居住環境の強化が重要
(中心市街地にアクセスする交通機能の強化、駅周辺のバリアフリー化など)
○大規模開発推進型からストック活用型・段階的整備型への転換
・大型拠点開発の凍結等に伴い、用地買収を伴う拠点開発に限定せず、実
効性ある段階的な整備・誘導や、既存ストック活用型(既存市街地、地域資
源など)へ転換していくことの必要性
・今後は、都市基盤の維持コストの増大が想定され、有限な財源のなかで選
択と集中、ハード偏重型からソフト施策や協働施策へ転換の必要性
○交通網や地域資源を活かした産業活性化への取り組みの強化
・物流基盤となる第二阪和国道など地域幹線道路を活かし、沿道及びその
周辺地域において、進出企業ニーズに対応できる土地利用の誘導を推
進し、実効性ある企業誘致、産業立地について検討する取り組みと併
せて、既存産業資源や豊かな自然環境を活かし、市民・地元企業等を中心
に、観光などによる交流促進を進め、地域で内発的に賑わいが増進するよう
な取り組みが必要
○防災・減災対策の充実
・近年の全国での大規模災害を通じて、防災・減災に対するニーズが高まっ
ており、想定被害を踏まえつつ、対策強化が必要(建築物の不燃化促進、
旧市街地におけるオープンスペース、緊急搬送路の確保、災害時の避難・
誘導体制の強化、津波対策など)
◆交流イベントや情報発信
○既存の取り組みの継続と活性化
◆産業都市の形成
○阪南スカイタウンへの企業等の立地促進
○西部丘陵開発構想の具体化検討
○尾崎駅前地区の整備・活性化検討
◆観光振興
○都市近郊型広域レクリエーションゾーンの
整備(せんなん里海公園)
■ 都市づくりの主要課題
◆産業都市の形成
○大規模開発は投資効果を踏まえた整備方向の見直し・検討が必要
○財政力強化のためにも、産業活性化は重要
◆観光振興
○都市近郊型広域レクリエーションゾーンの整備(せんなん里海公園)
◆効率的、効果的な都市経営と、協働のまちづくりの必要性
○既存ストック(地域資源、公共施設等)を有効活用したまちづくりが重要
○ハード偏重型から、ソフト施策や協働施策を重視した取り組みへの転換が重要
○段階的なまちづくりの推進・誘導が重要
○市民自治や市民参加ニーズへの適切な対応の必要性
○まちの特性(海・緑等)を活かした魅力度の高い生活環境の創造と交流
活動の活性化
・歴史・文化、漁港、農地、食材、景観などを含め、多彩な地域資源を活か
し、地域内外の交流・学習やコミュニティ活動等への活用促進を図っていく
ことが必要
・地域資源を活かした生活環境の魅力強化、ライフスタイルの提案(身近な自
然や食等の恵みを活かした生活)など、阪南らしいイメージの確立と、まちへ
の愛着を高めていく取り組みが必要
○協働の取組みの活性化
・自治基本条例に基づき、住民による自主的な「まちや地域をよりよくしていく
ための取り組み」を広く活性化し、優良な活動を拡充していくことが必要