福岡県における 危険ドラッグの現状

平成27年1月31日(土)
平成26年度第2回学校・環境・衛生研修会
福岡県における
危険ドラッグの現状
福岡県保健医療介護部薬務課
1
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
2
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
3
乱用薬物の種類・作用
覚醒剤
メタンフェタミン、アンフェタミン
興奮
作用
コカイン
覚せい剤取締法
メチルフェニデート
(リタリン−向精神薬)
※不適正使用の場合
MDMA
麻薬及び向精神薬取締法
LSD
幻覚
作用
麻薬170種類
向精神薬80種類
マジックマッシュルーム
ヘロイン
モルヒネ
大麻
睡眠薬(向精神薬)
※不適正使用の場合
大麻樹脂
大麻取締法
抑制
作用
あへん(けしぼうず)
あへん法
4
厚生労働省HP資料(一部改変)
薬物規制に関する法律
麻 薬
モルヒネ、ジアセチルモルヒネ(ヘロイン)等
コカインアルカロイド
コカイン 等
合成麻薬
ペチジン、メサドン、MDMA、LSD、2‐CB 等
麻薬原料植物
向精神薬
麻薬及び向精神薬
取締法
あへんアルカロイド
睡眠薬
精神安定剤
食欲抑制剤
鎮痛剤
中枢神経興奮剤
麻薬向精神薬原料
あへん法
大麻取締法
コカ、マジックマッシュルーム 等
トリアゾラム(ハルシオン)ニメタゼパム 等
メプロバメート 等
フェンテルミン、マジンドール 等
ペンタゾシン、ブプレノルフィン 等
メチルフェニデート(リタリン)等
無水酢酸、エルゴタミン、リゼルギン酸 等
けし、あへん、けしがら
大麻草及びその製品(大麻樹脂を含む)。
ただし、大麻草の成熟した茎・その製品、大麻草の種子・その製品を除く。
覚醒剤
アンフェタミン、メタンフェタミン
覚醒剤原料
エフェドリン、フェニル酢酸 等
医薬品医療機器等法
指定薬物
亜硝酸イソブチル、JWH‐122 等
毒物及び劇物取締法
興奮、幻覚又は麻酔の作用を
有する毒物・劇物
トルエン、シンナー 等
覚せい剤取締法
麻薬特例法
5
厚生労働省HP資料(一部改変)
■ 薬物乱用の状況(シンナー)
シンナー等乱用少年の
検挙補導数
14年連続全国ワースト第1位
・平成25年中にシンナー等有機溶剤を乱用し、検挙補導された少年は16人(前年比17人減)。
・女子(少年)は9人で、県全体の56.3%を占める。
・シンナー等乱用少年の検挙補導人員は、全国ワースト第1位(14年連続)
6
■ 薬物事犯検挙人員の推移(国)
(人)
25000
20000
15000
覚取法違反
大麻取締法違反
10000
麻向法違反
あへん法違反
5000
0
1
5
10
平成
15
20
25
(年)
5
■ H25年薬物別検挙人員の割合
大麻
麻薬
1,555名
478 名
覚せい剤
10,909名
84%
薬物事犯検挙者 12,951名
「平成25年の薬物・銃器情勢」(警察庁刑事局組織犯罪対策部)
8
覚醒剤
(アンフェタミン)
隠語:シャブ、エス、ネタ、氷
9
■ 薬物乱用の状況(覚醒剤)
少年の検挙補導数
全国ワースト第1位
・平成25年中に覚せい剤取締法違反で検挙補導された人員は760人(うち少年は20人)。
前年に比べ全体で88人(10.4%)減少、少年は11人(122.2%)増加。
・女子(少年)は18人で全体の90.0%を占める。
10
・無職少年は11人で、少年全体の55.0%を占める。
■ 薬物乱用の状況(大麻)
少年の検挙補導数
全国ワースト第4位
・平成25年中に大麻取締法違反で検挙補導された人員は87人(少年は5人)。
前年に比べ全体で17人(16.3%)減少し、少年は8人(61.5%)減少。
・少年は5人で前年に比べ8人(61.5%)減少しました。
11
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
12
合法ハーブ等として販売される薬物
(いわゆる脱法ドラッグ)
平成26年7月
厚生労働省・警察庁が
国民から新呼称を募集
他に、準麻薬、廃人ドラッグ、
危険薬物、破滅ドラッグ、
有害ドラッグ、違法ドラッグ、
殺人ドラッグ、幻覚ドラッグ、
錯乱ドラッグ など
危険ドラッグ
13
脱法・合法 = 安全・無害
=
危険
14
■ 危険ドラッグについて
○ 覚醒剤・大麻の成分に化学構造を似せて作られた物質などが添加された薬物が、合法ハーブ、お香などと
称して、店舗、インターネット等で公然と販売され、若者を中心に乱用が見られる。
○ 乱用による健康被害の発生、麻薬等の乱用へのゲートウエードラッグ(入門薬)となるおそれがある。
○ 危険ドラッグ対策として、幻覚等の作用を有し、使用した場合に健康被害が発生するおそれのある物質を、
薬事法に基づき厚生労働大臣が「指定薬物」として指定し、麻薬取締官・員、薬事監視員が監視・指導して
いる。(平成18年の薬事法改正(平成19年4月1日施行)で指定薬物規制開始。)
「合法ハーブ」「お香」などと称して販売
(大麻類似成分など)
危険ドラッグが関係している可能性のある事例(新聞報道から)
○死亡
・H24年8月
「ビデオクリーナー」などと称して販売
(幻覚剤類似成分など)
(神奈川県)横浜市で男性が路上で暴れて保護された後、死亡。いわゆ
る脱法ドラッグと見られる液体を所持。
・H24年10月 (静岡県)部屋で暴れた男性が死亡。部屋から乾燥した植物片が発見さ
れた。
・H24年11月 (東京都)いわゆる脱法ドラッグを吸引した女性が意識を失った後、死亡。
・H25年10月 (大阪府)いわゆる脱法ドラッグを吸引した女性が意識を失った後、死亡。
○交通事故(死亡、ひき逃げ、追突)
・H24年5月 (大阪府)いわゆる脱法ドラッグを吸引して車を運転した男が、商店街を
暴走し女性をひき逃げした(危険運転致傷罪で起訴)。
・H24年10月 (愛知県)いわゆる脱法ドラッグを吸引した男が高1をはねて死亡させた
(危険運転致死罪で実刑判決)。
・H26年2月 (福岡県)いわゆる脱法ドラッグを吸引した男が、次々に車に衝突する暴
走事故を起こした。
・H26年6月 (東京都)いわゆる脱法ドラッグを吸引したとみられる男が、次々に人を
はね、一人が死亡する暴走事故を起こした。
○救急搬送
・H25年2月 (大阪府)いわゆる脱法ドラッグを吸引した高校生が下校途中に体調不
良で救急搬送された。
○不審行動
・H24年10月 (東京都)いわゆる脱法ドラッグを吸引した男が上半身裸で小学校に侵
15
入し、児童を追い回した。
厚生労働省HP資料(一部改変)
危険ドラッグとは
• 「合法ハーブ」、「合法アロマ」などと称
して販売されているが、覚醒剤や大麻など
と同様の作用を持つ可能性がある化学物質
が添加された薬物
• 合法であると標ぼうしながら、規制された
薬物を含んでいることもある
• どのような薬物が添加されているのか、わ
からない大変危険なもの
16
危険ドラッグの例①
麻薬や指定薬物などが検出された製品例
○乾燥植物片(ハーブ)
「お香」等と称して販売されている。
17
危険ドラッグの例②
○液体リキッド
「アロマ」等と称して販売されている。
○粉末(パウダー)
「バスソルト」等と称して販売されている。
18
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
19
■ 危険ドラッグに対する規制
危険ドラッグ
・ 人体への適用(乱用に供する用途)を標榜せず、医薬品の該当性の立証が困難
※乱用に供することを意図して販売等がなされているものは、無承認無許可の医薬品として取締りの対象
・ 依存性、精神毒性等の有害性が厳密に立証されておらず、麻薬及び向精神薬取締法の規制対象ではない
医薬品医療機器等法(旧薬事法)に基づき「指定薬物」として規制 (平成19年4月∼)
・ 精神毒性(幻覚、中枢神経系の興奮・ 抑制)を有する蓋然性が高く、人に使用された場合に保健衛生上
の危害のおそれがある物質 (定義)
・ あらかじめ定めた正当な用途(化学合成等)以外の用途を規制することにより、乱用を防止
有害性立証の程度
大
麻
薬
に
指
定
指定薬物
輸入、製造、販売
所持、使用を禁止
小
※医療用麻薬について、
許可制による厳正な管理
罰則:最高で、無期若しくは3年以上の
懲役及び1000万円以下の罰金
麻薬及び向精神薬取締法による
規制
輸入、製造、販売
所持、使用を禁止
罰則:最高で、5年以下の懲役及び
500万円以下の罰金
指
定
薬
物
に
指
定
指定薬物に該当する物
麻薬
麻薬に該当する物
依存性
有
害
性
保
健
衛
生
上
の
危
害
精神毒性
大
小
危険ドラッグ
摂取を目的とする場合、
無承認医薬品として、
輸入、製造、販売等を禁止
医薬品医療機器等法(旧薬事法)による規制
摂取を目的と
しない場合に
は規制困難
20
厚生労働省HP資料(一部改変)
いわゆる“イタチゴッコ”について
流通する危険ドラッグに含まれる
未知の薬物(X)の化学構造を特
定し、有害性を評価
↓
薬物Xを指定薬物に指定
(=取締りが可能となる)
↓
化学構造の一部を変えた新たな
薬物(X’)が市場に流通
(=指定薬物に指定される
までの間、取締りが困難)
21
α−PVP
隠語:パウダー
指定薬物(H24.11.16施行)
↓
麻薬(H25.3.1指定)
22
α−PVP
(隠語 パウダー)
覚醒剤(1グラム2∼3万円)より安価(1グラム5千円∼)
平成25年11月押収
23
4−fluoro−α−PVP
隠語:スコンブ
指定薬物(H26.1.12包括指定)
24
4−fluoro−α−PVP
(隠語 スコンブ)
覚醒剤(1グラム2∼3万円)より安価(1グラム5千円∼)
25
覚醒剤
パウダー
α−PVP
スコンブ
4−fluoro−α−PVP
26
■ 危険ドラッグの現状と最近の取組(国)
<危険ドラッグの現状>
★店舗等による直接販売に加え、インターネットによる販売など、組織化・広域化の傾向。
★規制を逃れるため新たな乱用薬物を海外から次々に導入しており、規制と規制のがれ
のいわゆるイタチごっこの状態が継続。
★ネット、メディア等を通じて「合法」、「使っても罰せられない」などといった情報が流布。
若年層を中心に広がりを見せている。
★指定薬物を現場において簡易に検査する方法がない。
薬事法の改正等
○ 包括指定の導入
○ 麻薬取締官(員)による取締り、指定薬物の疑い物品への迅速な対応(H25年10月1日施行)
○ 指定薬物の所持・使用の禁止(H26年4月1日施行)
違反した場合は3年以下の懲役又は300万円以下の罰金
監視指導の強化
○ いわゆる脱法ドラッグの情報提供・啓発、警察と連携した監視指導
○ 「偽造医薬品・指定薬物対策推進会議」の設置
有識者、医薬品製造・販売、メディア、行政などの関係者が一体となって対策を推進
○ 「薬物乱用対策推進会議」で「いわゆる『脱法ドラッグ』の乱用の根絶のための緊急対策」を
取りまとめ
厚生労働省HP資料(一部改変)
法律で罰せられます
∼所持なども規制されました∼
・ 平成26年4月1日、改正薬事法が施行
・ 指定薬物について、従来の「製造」・「販売」等
に加え、「所持」・「使用」・「購入」・「譲り受け」
も禁止
・3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金
又はその両方
28
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
29
危険ドラッグに関係する
事件・事故が多発
• 最近、危険ドラッグを使用したことに
よって、意識障害、おう吐、呼吸困難に
おちいり、病院に運ばれたり、死亡する
事案が発生しています。
• また、幻覚や妄想などから交通事故や他
の犯罪を犯したり、裸で暴れたりするた
め大きな社会問題になっています。
30
■ 薬物に関する乱用状況(全国調査)
平成25年度厚生労働科学研究
「飲酒・喫煙・くすりの使用についてのアンケート調査(2013年)」
通称:薬物使用に関する全国住民調査(2013年)
和田清(国立精神・神経医療研究センタ− )
対
象:全国の15∼64歳の男女5,000人
(層化二段無作為抽出)
期
間:平成25年10月17日∼27日
有効回答:2,926人(58.5%)※有効回答数
※危険ドラッグの乱用の広がりを調べた
初の全国調査
31
■ 薬物に関する乱用状況(全国調査)
○結果
‐ 薬物乱用の生涯誘惑率、生涯経験率は、大麻だけがともに漸増傾向
‐ 生涯被誘惑率は、大麻が初めて第1位
⇒ 現時点で最も乱用されている薬物は大麻と考えられる。
‐ 生涯経験者の平均年齢は、脱法ドラッグが最も若かった(33.8歳)。
参考:シンナー43.8歳、大麻40.7歳、覚醒剤40.1歳
⇒ 脱法ドラッグの乱用が現時点での重要問題であることを強く示唆
‐ 脱法ドラッグを使ったことがあると答えた人は0.4%(1/250人に相当)
⇒ 全国で約39万9800人に上ると推計
参考:シンナーの1.9%、大麻の1.1%、覚醒剤の0.5%に次ぐ4位
違法薬物を使ったことがあると答えた人は2.5%(1/40人に相当)
※ 脱法ドラッグ乱用に対する啓発活動、教育活動と
大麻乱用対策が今日的急務と考えられる。
32
■ 県内の危険ドラッグの乱用による救急搬送事例
40
38
35
30
28
件数
25
平成24年
平成25年
平成26年
28
22
20
15
10
5
11
10
6
10
6
4
6
6
1 1 0
0
10代
20代
30代
40代
50代
1 1
不明
年代
平成24年84人
平成25年56人
平成26年:39人(暫定値)
福岡県薬務課調査
33
■ 都道府県警察の取締り
「脱法ドラッグ」に関する適用法令別の検挙人数
平成23年 6人
全て薬事法違反
平成24年 112人
薬事法違反:57
麻薬取締法違反:26
危険運転致傷罪等交通関係法令違反:19
その他:10
平成25年 176人
薬事法違反:37
麻薬取締法違反:89
危険運転致傷罪等交通関係法令違反:40
その他:10
その他:保護責任者遺棄致死など
警察庁発表「平成25年の薬物・銃器情勢」より(平成26年3月)
事件・事故
• 上半身裸の男が小学校に乱入して小学生を追い掛け回した
• 女子高生を車ではね死亡させた
• 3階の自分の部屋から飛び降りて、下半身裸になり付近の
塀やフェンスを壊し自分がした大便を食べた
• 親から身体に異物を入れられたと思い、包丁で自分の腹を
切り腸を引っ張り出した後、裸で街中を走り回った
• 誰かに追われているような気がして、車両を暴走させ6件の
当て逃げやひき逃げを繰り返した
• 歩行困難となっていたため病院搬送しようとしたところ救急
隊員に暴行
• 車で自爆事故を起こし死亡
• ふらふらしながら住居侵入した
(神奈川県警HPより)
35
体調異変
• 裸で部屋の窓から物を投げるなどして暴れていた男性が死
亡
• おう吐後意識が無くなり病院搬送されるも死亡
• 車の屋根に上って暴れ、その後意識不明となり病院搬送さ
れるも死亡
• 裸で路上で暴れ、その後意識不明になり病院搬送されるも
死亡
• 突然暴れだし意識不明となり死亡
• 身体がしびれ、寒気、気持ち悪くなり暴れた後意識不明で病
院搬送されるも一時心肺停止状態
• 液体と粉末状の危険ドラッグを口にし、腹痛としびれ、呼吸
困難になった
• 全身がけいれんし顔面蒼白となり、その後錯乱状態となった
(神奈川県警HPより)
36
幻覚・幻聴・妄想等の精神症状
• 駅に行こうとして走ったがいくら走っても駅に着かないと110
番通報してきた
• 暴力団に追われていると言って助けを求めてきた
• 知っている人の声に導かれて屋根に上った
• 「大きなものが身体の中に入って来て押さえきれない。足が痛
い」等と言って暴れた
• 漫画喫茶で床の隙間から男が入ってきたと、下半身裸で助け
てくれと言って叫び大騒ぎした
• 時計とエアコンが私を殺すと言っていると言って助けを求めて
きた
• 壁際で怖い誰かが自分を見張っている
• 監視カメラで見張られている
• 足にダニが入ってくると言って暴れた
37
(神奈川県警HPより)
危険ドラッグの恐怖
2014年6月東京都池袋
で成人男性が危険ドラッ
グを吸って車を運転し、
意識不明状態になり、歩
道を暴走。何の罪もない
人々をはねて女性一人
が死亡、数人に重軽傷を
負わせた。似たような事
故が全国で多数起こって
いる。
38
乱用薬物の種類・作用
覚醒剤
メタンフェタミン、アンフェタミン
興奮
作用
コカイン
覚せい剤取締法
メチルフェニデート
(リタリン−向精神薬)
※不適正使用の場合
MDMA
麻薬及び向精神薬取締法
LSD
幻覚
作用
麻薬170種類
向精神薬80種類
マジックマッシュルーム
ヘロイン
モルヒネ
大麻
睡眠薬(向精神薬)
※不適正使用の場合
大麻樹脂
大麻取締法
抑制
作用
あへん(けしぼうず)
あへん法
39
厚生労働省HP資料(一部改変)
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
40
■ 県の取組(啓発)
○違法ドラッグ夜回り隊による街頭啓発
7月中旬から8月上旬に販売店の多く存在する小倉、黒崎、天神において、
若者を対象に夜間街頭啓発活動を実施。
○駅貼りポスター(4連貼り)
販売店舗の最寄り駅(JR小倉、黒崎、西鉄福岡、福岡市営地下鉄天神、
北九州モノレール)において、7月から8月にかけて4週間掲出。
41
■ 県の取組(啓発)
○駅貼りポスター(4連貼り)
※参考(H25年作成)
○リーフレットの作成・配布
大学・短期大学での新入生オリエンテーリングや、小中高等学校や企業・
地域等での薬物乱用防止教室などで活用していただくよう配布。
42
■ 県の取組(指導・取締り)
※国の緊急対策前(∼H26.7)
○店舗への立入調査
九州厚生局麻薬取締部と合同で立入調査を実施し、経営実態
を把握や法規制を周知するほか、文書による販売自粛を要請。
○製品の買上検査
販売店から製品を買上げ、保健環境研究所で分析。
指定薬物が検出された場合は、九州厚生局麻薬取締部、福岡
県警と連携して、厳正に対応。
<参考>
平成25年度に福岡県が買上検査を行った危険ドラッグの疑いがある4製
品(3店舗)から指定薬物が検出された。1店舗を薬事法違反として販
売店舗を所管する警察署に告発したほか、残り2店舗に対しては九州厚
生局麻薬取締部及び県警と合同で捜査している。
43
■ 県の取組(指導・取締り)
※国の緊急対策後(H26.7∼)
○危険ドラッグ販売店舗への指導・取締りの強化
・昨年8月、危険ドラッグの販売が確認されていた12店舗を
対象に国と合同で立入検査を実施
‐ 指定薬物である疑いがある物品の販売等が確認された店
舗に対して、検査命令や販売等禁止命令を発出
‐ 3店舗について廃業することを確認
・昨年9月、9店舗を対象に立入検査を実施
‐ 販売する全ての物品を無承認医薬品であるとして販売し
ないよう警告
・これらの取組みにより、8月以降、相次いで店舗が廃業
44
■ 福岡県内の危険ドラッグ販売店の状況
福岡市:6店舗
中央区:2
博多区:4
北九州市:8店舗
小倉北区:4
八幡西区:4
平成26年8月
14店舗
45
■ 福岡県内の危険ドラッグ販売店の状況
福岡市:6店舗
中央区:2
博多区:4
北九州市:8店舗
小倉北区:4
八幡西区:4
平成26年12月
0店舗
46
危険ドラッグは治療が非常に難しい
• 覚醒剤や大麻・コカイン・ヘロインは、昔から違
法薬物として取り締まられ、医学上もその乱用者
に対する、急性症状から生命を守るための薬や治
療法が確立されている。
(ただし命は取り留めても、依存症の効果的な治
療は非常に難しく、回復は困難)
• 危険ドラッグは、含まれている成分が不明であり、
急性症状から命を守る薬や治療法が確立していな
い。
47
危険ドラッグは絶対に使用しない!
• 危険ドラッグなどの薬物は、脳を刺激して興奮さ
せる作用や脳を鎮める作用、幻聴や幻覚を起こす
作用などがあり、「1度だけ」のつもりでも、再
び同じ感覚を味わいたくなり、繰り返し、薬物に
手を出してしまうことになります。たった1度の
使用でも、死につながる危険もあります。
• 危険ドラッグを使用することは、犯罪にもつなが
る行為です。危険ドラッグに手を出すことは絶対
に止めましょう。
48
○シンナー、覚醒剤・大麻
- 国内・県内の乱用状況
○危険ドラッグ
- 危険ドラッグの概要
- 法規制、国の取組
- 国内・県内の乱用状況
○県の取組
- 啓発、指導・取締り
- 県薬物濫用防止条例
49
福岡県薬物の濫用防止に関する条例の概要①
目的
薬物の濫用を防止するための具体的な方策を推進することによ
り、県民の健康と安全を守り、平穏かつ安心して暮らせる健全な
社会の実現を図るもの。
薬物の定義
大麻、覚醒剤、麻薬等及びこれらと同等以上に、興奮、抑制、
幻覚その他これらに類する作用を人の精神に及ぼす物で、それ
を濫用することにより人の健康に被害が生じると認められるもの
(危険薬物)。
公布日
平成26年12月25日
■条例本文、情報は県ホームページで確認できます。
福岡県
薬物濫用防止条例
検索
50
福岡県薬物の濫用防止に関する条例の概要②
県民
県民・事業者の責務
事業者
・薬物の危険性に関する知識と理解を深め、薬物濫用を防止するとと
もに本条例に基づく県の施策に協力するよう努める。
・危険薬物に関する情報を入手したときは、県に通報するよう努める。
・県が実施する危険薬物等の流通及び使用の禁止に関する施策に配
慮し、協力するよう努める。
・危険薬物に関する情報を入手したときは、県に通報するよう努める。
県の責務及び基本的な施策
・薬物の濫用防止に関する施策の総合的かつ計画的な推進
・薬物濫用防止施策の推進を図るための必要な体制の整備
・薬物の危険性及び迅速かつ正確な分析等に関する調査研究の推進
・薬物の危険性、濫用状況等の情報収集・分析等
・薬物濫用防止施策の推進に関する国や他の地方公共団体等との連携等
・薬物の危険性に関する情報を県民へ情報提供及び教育・啓発の推進
・危険薬物等依存症者の治療及び社会復帰の支援
施行期日:
・平成26年12月25日
・事業者等に求める取組や協力等は平成27年4月1日
51
福岡県薬物の濫用防止に関する条例の概要③
特定危険薬物の指定
○ 特定危険薬物の「緊急指定」
危険薬物である疑いがある物品の濫用により、県民の生命、
健康又は安全に対する危害を防止するため緊急を要すると認
めるときは、専門委員の意見を聴いて、当該物品を知事が特定
危険薬物として指定することができる。
○ 特定危険薬物の「広域指定」
危険薬物について他の地方公共団体の条例に基づき大臣指
定薬物に準じる手続による科学的知見に基づく検証を経て規制
が行われたときに、知事は、特定危険薬物として指定する。
施行期日:規則で定める日
52
福岡県薬物の濫用防止に関する条例の概要④
特定危険薬物に係る禁止事項等
禁止
行為
警告
命令
特定危険薬物を、①製造、加工すること。 ②販売、授与、販売・授与目的で
購入、譲り受け、所持すること。 ③販売・授与の目的で広告すること。 ④
購入、譲り受け、所持すること。(販売・授与目的を除く。) ⑤使用すること。
⑥みだりに使用することを知って、その場所を提供し、あっせんすること。
①∼⑥の禁止行為を行った者に対して警告
①∼⑤の禁止行為に対する警告に従わない者に対して中止命令
罰則
①∼⑤の禁止行為に対する警告に
従わなかった者
①∼②の禁止行為に対する命令に
違反した者
③∼⑤の禁止行為に対する命令に
違反した者
特定危険薬物等を取扱う場所等へ
の立入調査等を拒否した者
5万円以下の過料
2年以下の懲役又は100万円以下の罰金※
1年以下の懲役又は50万円以下の罰金※
20万円以下の罰金
※ 法人の代表者等に対しては罰金刑
施行期日:規則で定める日
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危険ドラッグ(脱法ドラッグ)
全てを失う危険な薬物
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