男女共同参画ワーキング会議

男女共同参画ワーキング会議
○ワーク・ライフ・バランスは、家族、
仕事、地域・社会とのバランスである。
○孤立する母が増えている。
(特に専業主
婦)
○母の孤立に比例するように、子どもの
虐待も増えている。
○母親は、昼間言葉が通じない子どもと
過ごすので、会話がしたい。
○父親が育児に積極的に関わると、母親
が会話をする機会が増える。
○育児に積極的に関わると、子どもの友
達や近所の子どもにも目が向くように
なる。
○周囲の子どもたちに目が向くと、地域
にも目が向くようになる。
○ファザーリングの極意6カ条
・子どもができたら OS(父親ソフト)
を入れ替えよう
・義務から権利へ。客体から主体へ。
さらば「家族サービス」
・男の育児は質より量。イイトコドリ
育児をやめよう
・子育てパパは仕事もデキル。育児で
備わる3つの能力
・パートナーシップの構築~妻の人生
は、夫のものではない
・地域活動を通じて、シチズンシップ
を獲得しよう
平成26年度の「福津市男女共同参画ワ
ーキング会議」は、福津市市民(住む人、
働く人、学ぶ人)で、子育て中の男性もし
くは将来子どもを持ちたいと考える男性を
対象にした講座・ワークショップを行いま
した。
「イクメン」という言葉が世間に広まり、
実際に「イクメン」を目指す男性が増えて
きているものの、男性に対象を限定した講
座にどれほどの参加者が集まるのか不安で
したが、多くの男性に参加していただくこ
とができました。
ワーキング会議の在り方としては、父親
同士が集まってお互いの育児体験を語り合
い、子育ての喜び・悩みを共有することが
できる場を作ることができるようにと考え
ましたので、父親を対象にしたイベントや
ワークショップ等に実績がある「ファザー
リング・ジャパン九州」に、講座の企画・
運営、講師の派遣を依頼して実施しました。
父親の孤立化を防ぎ、心に余裕を持って
育児に取り組むことができるように、また、
これから父親になる人が、先輩パパの体験
談を聞いて、育児に積極的に取り組んでも
らえるように、
「パパスクール・ふくつ~不
屈(福津)のパパ養成講座~」を行いまし
た。
「パパスクール・ふくつ
~不屈(福津)のパパ養成講座~」
◆ワーキング
ワーキング会議メンバー
会議メンバー
公募によるメンバー 15人
◆企画・
企画・運営・
運営・講師
ファザーリング・ジャパン九州
第1日目 9月 9日(火)
○「父親であることを楽しもう!
絵本の読み方・選び方」
講師:内木場 豊さん
(ファザーリング・ジャパン九州
理事)
講座の中では、参加者同士が語り合う時
間も設けられました。参加者は初対面同士
でしたが、とても楽しそうに自らの育児体
験を話していました。
後半は、パパの読み聞かせにおすすめの
絵本の紹介と内木場さんによる実演があり
ました。
参加者の多くが、幼少期のお子さんをお
持ちで、絵本の読み聞かせをほとんどした
ことがないというかたもいらっしゃいまし
たので、実演を見つめる姿は真剣でした。
参加者の熱意が伝わった瞬間でした。
◆当日の
当日の参加者アンケートより
参加者アンケートより
前半は、男性が育児や家事に積極的に関わ
・同じような悩みを持っているお父さんに
ることによって、家庭がよくなる、地域が
会えたり、改めてパパとしての子育てを
よくなるということについて学習しました。
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考えていこうと思った。
・あまり、絵本を読んでいなかったので、
今後読んでみたいと思う。
・今日の話を聞いて、もっと育児に関わり
たいと思った。
・子ども、妻の思いも含めたパパスクール
というものはとても参考になった。どの
父親も同じ思いなのだなと感じた。
・パパのサークルを作ってほしい。
・タイムマネジメント=ライフマネジメ
ント
・2割の時間で、8割の成果を(2・8
の法則)
・朝はゴールデンタイム(早朝時間の活
用)
・1%の真実
・パパ友に学ぶ(ピア・カウンセリング)
参加者は、子どもとの時間を確保するた
めに、効率的なタイムマネジメントを行う
ことがとても重要であることは、日頃の生
活から痛感していることもあり、講師の話
をとても熱心に聞いていました。
グループワークでは、前回よりも、テー
マの設定が少し難しかったため、話し出す
のに苦労する姿も見られましたが、誰かが
話しだすと、他の人も次々と口を開くよう
になり、どのグループも盛り上がっていま
した。
第2日目 10月 14日(火)
○「仕事にも役立つ
父親のタイムマネジメント!」
講師:川添 祐樹さん
(ファザーリング・ジャパン九州)
◆当日の
当日の参加者アンケートより
参加者アンケートより
・周りのパパの考えや悩みを知ることが
できたし、やはり時間管理の大切さを
実感した。
・様々な経験が共有できる場であり、貴
重な場だと感じています。
・先輩方の実体験を聞けて良かった。
・朝を大切に、有効に使っていきたい。
・妻からは、
「楽しんできて!」と送り出
されています。
第2日目の講座は、第1日目の講座をふり
かえることからスタートしました。
前回の講座で感じたことなどを語り合う
中で、受講後に、さっそくお子さんへの絵
本の読み聞かせにチャレンジし、このこと
をきっかけに、お子さんが絵本を持って寄
ってくるようになったという微笑ましい体
験談もありました。
第2日目は、以下のキーワードに沿って、
進められました。
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第3日目 11月 11日(火)
○「ママの気持ちを理解しよう!
パパのNGワード集」
講師:山根 佑介さん
(ファザーリング・ジャパン九州)
もらっています。ありがとうございま
す。
第3日目の講座の講師は、
「しつもんプロ
デューサー」の山根さんです。
グループワークでは、独自に工夫された
「しつもん」が投げかけられ、参加者はポ
ジティブな思考のもとで、お互いの体験や
感じたことを語り合っていました。
第3日目の講座の一番のキーワードは、
「パパのNGワード:地雷を踏む言葉」
・手伝おうか?
・がんばって!
・大丈夫だよ
・○○でいいよ
パートナーと良好な関係を築きたいのは、
おそらく参加者全員共通の願いだろうと思
います。いずれも、ついつい口にしてしま
いそうなNGワードたちですが、これらを
避けていけば大丈夫と思うこともまた危険
第4日目 12月 9日(火)
です。
○「パパ達による井戸パパ会議
「地雷を踏む言葉」には、その原因があ
不屈(福津)パパ宣言!」
って、日頃から、良好な関係を築いておく
講師:小津 智一さん
という基本的なことができていないまま、
(ファザーリング・ジャパン九州
パートナーの不満がたまってしまったとき
代表)
に、NGワードがスイッチになってしまい、
不満が一気に噴き出してしまうのです。
今年度最終日の講座の講師は、ファザー
「ママの気持ちを理解する」ことの大切
リング・ジャパン九州代表の小津さんです。
さに気付いた講座でした。
テーマは、「井戸パパ会議」ですから、
メンバーが語り合えるグループワークを
◆当日の
中心に展開しました。
当日の参加者アンケートより
参加者アンケートより
・温かい気持ちになりました。
最初は、自己紹介ワーク。
・自分自身を振り返ることができました。
話し始める前に、用紙に、自分を表現す
みなさんと話せてよかったです。
る時にキーワードとなる単語を書き出し
・NGワードのことばかり気になってい
ます。書き終わったら、全員、用紙をテー
たが、家族の雰囲気が大切だと思いま
ブルの真ん中に置きます。真ん中に出され
した。
た用紙に記載された単語を見て、気になっ
・
(パパスクールに参加していない福津の
た単語について、記入者に質問していきま
パパたちへ)福津が自分の子どもの故
す。一般的に順番に一人ずつ話していく形
郷になるということを意識してほしい。 式の自己紹介がほとんどですが、このよう
・自分が考えもしなかったことを教えて
な質疑応答形式での自己紹介は、メンバー
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同士の対話が活発になって、みんなが話し
やすい雰囲気を作り出すのに、効果的だと
感じました。
話しやすい雰囲気が出来上がったところ
で、本題に入っていきます。
まずは、メンバーの「子育ての仕方」
成功したこと、失敗したこと、思い出に
残っていることなど、先輩パパの体験談が
飛び交います。お子さんの誕生を控える新
米パパには、貴重な情報源。とても興味深
そうに話を聞いていました。
次は、「妻とのパートナーシップ」
第3日目のテーマにもなっていました。
前回の受講から、少しだけどパートナーの
気持ちについて意識するようになったとい
う人もいて、前回講座を機に、考え方に変
化が生まれたようです。
最後のテーマは、
「今年のパパスクール・
ふくつに参加してどうでしたか?」
全4回にわたる「パパスクール・ふくつ」
において、参加者を「不屈(福津)のパパ」
に変えるメッセージやフレーズがいくつも
ありました。講師から与えられたものやメ
ンバー同士の対話の中から導き出されたも
のなど、仕事や家庭・育児に追われる中で、
貴重な時間を割いて参加していただいたか
らこそ得られたこれらの財産は、きっとこ
れからの生活において、役に立つ時がある
だろうと確信しています。
講座の最後に、今年度の「パパスクール・
ふくつ」の全講座に参加してくださったメ
ンバーに、
「不屈(福津)のパパ認定証」を
授与しました。
●facebook の取り組み
メンバーへの告知および、交流、参加者募
集のツールとして facebook にページを開
設しました。
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