院内広報 13 - 宝塚市立病院

院内広報 13
部門紹介
健康メモ
○
〇
結石破砕室 ○
尿路結石 ○
結石破砕室は、2階の夜間出入り口の近くに位置し、泌尿器科、中央
脇腹、背中に急に激しい痛みを起こしたことはありませんか?
尿が通る道に結石が詰まって、激しい痛みを引き起こすのが尿路結石です。
放射線室、中央診療、(泌尿器科医師、放射線技師、看護師)のチームに
より運営されています。
装置はドイツ、シーメンス社の体外衝撃波尿路結石破砕装置『LITHOSTAR』
● 「尿路結石」とは
尿は腎臓→尿管→膀胱→尿道と流れ体外に排出されます。(これらの道
が稼動しています。
のことを尿路といいます。)この尿路に結石が詰まる病気を尿路結石と
この装置は、全尿路の治療と診断に最適な泌尿器科用多目的装置で、
いいます。結石の約80%はカルシウム含有結石です。激しい痛みを引
体外衝撃波砕石術(ESWL)、腎盂、尿管カテーテル検査等、広範囲に適
き起こすのが特徴ですが、症状のないものもあります。
用できます。X線テレビの使用により尿路系の画像がリアルタイムでモ
ニタでき、またテーブルに内臓したスポット撮影装置を使用して尿路系
● 「尿路結石の治療」は
水分を多くとり、自然排石を促すことが第一ですが、補助的に利尿剤や
のX線撮影が可能です。
尿管を広げる薬を使用したりします。ただこれだけでは排石しない場合
結石を破砕する衝撃波は、広い表面をもつ電磁変換器より発生された
は対外衝撃波破砕(ESWL)や経尿道的結石破砕といった外科治療が必
高振幅の衝撃波がレンズシステムを通過後、幾何学的に正確に設定され
要となることが少なくありません。
た焦点によって急激な立ち上がりをもつ衝撃波となり反射特性の低い媒
● 「尿路結石の予防」は
体(身体組織、水)の中をほとんど損失することなく伝わり、周囲の環
1.水分補給
境の密度と異なる密度のエリア(結石)に焦点を定めた衝撃波が突入す
2.食事は栄養のバランスを心がけて
ると、機械的エネルギーが境界面に放出されます。これが衝撃波結石破
3.疲労予防
砕の原理です。
4.ビールはよくありません(ビールには結石をつくりやすい成分
我々スタッフは、患者様の苦痛を少なく、結石破砕を効果的に行うた
めに、呼吸および心電図同期、2 系統TVシステム等を利用し、より正
が入っています。)
5.夕食を一杯食べて、ごろ寝するといった生活習慣はよくありま
確な位置決めに努めています。
せん
(泌尿器科
古倉
浩次)
( 中央放射線室
文責
濱口 義昭 )
宝塚市立病院広報委員会