~ケーブル識別表示器~ 2015年05月07日 テクサジャパン株式会社 ものづくり事業部 2015/05/07 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 1 ご挨拶 はじめに 携帯電話基地局の工事では同軸ケーブルを複数本利用している。 複数の同軸ケーブルを扱うことから、従来より工事時の接続間違いが 発生し通信サービスの遅延や停止が発生している。 これを防止するために施工各社は同軸ケーブル敷設後に様々な 確認方法をとっている。 弊社も例外でなく、従来の様々な確認方法をとってきたが、手間が かかる割に確実でないことに不便を感じていた。 そこで現場で簡単に確認でき、知識も不要な治具はできないものか 模索してきた。 2015/05/07 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 2 同軸ケーブル敷設 【実態図】 【簡略図】 ○○ビル A端 同軸ケーブル×3本 (数10m)実際は黒色 機器 5F コネクタ 4F コネクタ 3F 2F 同軸ケーブル×3本 (数10m)実際は黒色 B端 A端 B端 1F 機器 コネクタ ※例えば、ビル内など両端が数10m離れて、お互いが目視できない距離で連係を取りながら試験する必要がある。 (試験=同一ケーブルであることの導通確認、及び3本のケーブルの個体識別) 2015/05/07 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 3 同軸ケーブル敷設の画像 コネクタ コネクタ取付前 同軸ケーブル カラーテープ 2015/05/07 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 4 今までのやり方-<従来の方法①> ①カラーテープを巻き敷設する A端 <手順> <問題点> 2015/05/07 B端 ・事前にルールを決め、ケーブルへカラーテーピングする。 ・ケーブルを敷設する。 ・カラーテープを巻きなおす。 ・端末を取り付ける。 ・導通確認をする。(従来の方法②または③を実施) ・識別時に人による勘違い(識別間違いのヒューマンエラー)が発生する。 ・ケーブル敷設中に脱落する。 ・敷設時、狭い空間を通過するときに識別物が作業の障害となる。 ・識別のルールを周知する必要がある。 ・端末を取り付けるときにテープ位置調整のため巻きなおす必要があり、 そのときに巻き間違いが発生する。 ・別途、導通確認が必要。 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 5 今までのやり方-<従来の方法②> ②敷設後、VSWR測定器で確認する 測定器 終端器 A端 <手順> <問題点> 2015/05/07 B端 ・ケーブルを敷設する。 ・端末を取り付ける。 ・片側に終端、もう一方に測定器を接続する。 ・連絡を取り合いながら導通を確認する。 ・個体識別をする。(従来の方法①を実施) ・VSWRの波形の乱れで確認するため、測定器操作の知識が必要。 ・VSWRの波形の乱れで確認するため、末端同士での連絡・連携(接続・開放)が 必要で相互にヒューマンエラーを起こしやすい。 ・コネクタの接続と開放作業が必要なため、作業環境の悪い現場(天井裏など)では 時間を要する。 ・測定器の電源が必要(AC100V) ・確認後、ケーブルから手を離すため、カラーテープの巻き間違いが発生する。 ・別途、個体識別(ケーブル①②③)が必要。 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 6 今までのやり方-<従来の方法②> ※左のような波形状態が、終端を緩めることにより右の波形のように乱れることで同一ケーブルであることを確認する。 (確認後、決められたルールでカラーテーピングする。) 2015/05/07 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 7 今までのやり方-<従来の方法③> ③敷設後、テスターの導通有無で確認する。 テスター (導通有無) ピンに接触 短絡・解放 A端 <手順> <問題点> 2015/05/07 B端 ・ケーブルを敷設する。 ・端末を取り付ける。 ・片側に終端、もう一方に測定器を接続する。 ・連絡を取り合いながら導通を確認する。 ・個体識別をする。(従来の方法①を実施) ・測定リードの先端をN型コネクタのピンに接触させるのに技術と精度を要する。 ・コネクタの短絡と開放作業が必要なため、作業環境の悪い現場(天井裏など)では 時間を要する。 ・テスターの0Ω⇔∞確認するため、末端同士での連絡・連携(接続・開放)が必要で 勘違い(ヒューマンエラー)を起こしやすい。 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 8 発案の方法 ③敷設後、装置のLED発光で確認する。 両端3個づつ取り付ける 青 青 赤 赤 黄 黄 A端 <手順> <良くなる点> <発案品の特徴> 2015/05/07 B端 A端 B端 ・ケーブルを敷設する。 ・端末を取り付ける。 ・両端に発案装置を取り付ける。 ・従来の方法の問題点すべてが解消される。 ・工程が1工程で終わり、連係も取る必要がないため作業時間の短縮となる。 (色点灯することで導通確認も個体識別もできる) ・3本同時に確認するため、確認後のケーブル取り違えがなくなる。 ・N型コネクタをインターフェースにすることで、接続に技術を必要としない構造。 (ねじ込むだけ) ・LEDでの点灯確認という単純な方法で複数のケーブルを識別可能にしている。 (高所や天井裏など、作業環境の悪い場所であっても容易に確認できる) ・回路の工夫(特許技術)により、A端のLED色が「青」ならばB端は「青」でしか 光らないので、導通だけでなくケーブルの識別も可能となる。 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 9 発案の方法-画像 2015/05/07 Copyright © 2015 TEXA All rights reserved. 10
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