回覧 テレビ共視聴施設管理組合よりお知らせ 平成19年9月 テレビ共視聴施設管理組合員 各位 牧の里小林北テレビ共視聴施設管理組合 組合長 大曲代介 Ⅰ.地上デジタル放送対応改修工事完了と現在の状況のご報告 6月にお知らせしたとおり、当組合施設の地上デジタル放送対応改修工事は予定通り完了いたしました。 工事完了後、組合に寄せられたお問い合わせを別紙「よくある質問と回答集 (保存版)」にまとめ、皆様に 配布しましたので、今後の快適なテレビ視聴に向けてお役立ていただければ幸いです。 Ⅱ.地上デジタル放送対応改修工事後の施設の性能調査及び評価結果のご報告 工事完了後に寄せられたお問い合わせの中で特に受信レベルが低く受信障害が発生したことを重視し 東京アンテナ工事殿に依頼して施設全体の性能評価のための調査を行いました。 調査結果の詳細につ いては別紙(裏面)の「タップライン調査分析一覧表」をご参照下さい。 調査の結果、①ケーブルの経年変化による劣化と思われるレベル低下がみられること、②当初の設計 時にタップラインが長いもの(最長200m)が多かったこと、これら①と②が原因となりタップライン先端部の レベル格差が大きくなっている(最低68デシベル∼最高93デシベル)ことが確認できました。 アナログ放送ではレベル低下も小さく障害はでませんが、デジタル放送の場合は電波の特性からレベル 低下が大きくなり、レベルの低い部位においては弊害が発生します。 尚、先の工事において、増幅器の出力レベルは定格以上の高レベルで正常に動作していることが確認 できております。このレベル低下は想定の範囲外でありました。 当組合としては、今後、デジタルテレビの急速な普及に伴い、問題が多発する前に、早急に受信環境を 整備する必要があるものと判断し、下記のⅢ.以下の改善策を推進することといたしました。 補1) タップラインとは幹線増幅機より分岐されたケーブルで、各戸への引き込み線を接合する2∼4個 のタップを接続するものです。当施設には73本が有ります。今回はレベルが最も低下する末端に 接続されたタップを測定点として、73ヶ所のレベル測定と評価を行いました。 補2) 経路は、アンテナ → 幹線ケーブル → タップライン → 引き込み線 → 保安器(家屋)、順です。 Ⅲ.当施設の品質管理基準の設定 1.保安器までが共視聴施設組合の管理責任範囲であり、宅内配線においては各個の責任範囲とする。 2.当施設全体の品質(レベル値)を均質にし、公平性を満たすことを最重要事項とする。 3.タップライン先端の電界レベルを最低でも80db(高いほど良)に維持する最低保証管理基準を設ける。 4.機器及びケーブル等の経年劣化対応保守交換基準年数として、平均で約25年以上とする。 (通常は15∼20年とされますが、当地域は環境に恵まれていることと費用負担を配慮し長めに設定) Ⅳ.当施設の強化対策工事実施方針 1.全てのタップラインを現状の(7cケーブル)より高性能な(10cケーブル)に交換し強化を行う。 2.ケーブルの強化を行い更にレベル値が不足するタップラインには拡張増幅機を補い強化を行う。 3.タップライン先端の電界レベルを若干の余裕を見込み、今回82db(高いほど高品質)に設定する。 4.障害発生確率の高いタップライン先端の実測値が80デシベル未満を緊急対策対象として優先する。 5.上記強化対策工事の費用は保守積立金より充当し、組合員の皆様へ追加費用負担等は行なわない。 6.各戸への引き込み線と保安器について、毎年の交換数を定め定期保守実施と同時に計画実施する。 7.幹線ケーブルについては現在問題点は発見されておらず、必要性を確認後、速やかに更新を行なう。 Ⅴ.当施設の強化対策工事実施計画 1.緊急対応対象タップライン40本(別紙「タップライン調査分析一覧表」参照)について本年11月に実施。 (タップ及びタップラインの交換、及び17台の増幅機追加工事 費用¥11,865,000円) 2.残りタップライン全てを来年度定期点検実施時(5∼6月)に行い、実質的に定期点検を省略可能とする。 (タップ及びタップラインの交換、及び一部の系統変更工事含 費用¥4,935,000円) 3.幹線ケーブル、及び各戸の引き込み線と保安器の更新は平成21年度以降、然るべき時期に計画する。 最後に、上記の各報告に至る種々の検討にあたり旧デジタル委員の有志の皆様に多大なご協力を頂いたこと ご報告します。 以上
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