事業への取り組み リテールバンキングユニット・事業法人ユニット

事業への取り組み リテールバンキングユニット・事業法人ユニット
リテールバンキングユニット
法人・個人一体、銀行・信託・証券一体による
「永きにわたる法人・個人両面のビジネスパートナー」の実現
「お客さまの『事業をつなぎ、資産をつなぐ』、永きにわたる法人・個人両面のビジネス
パートナー」
となることを目指し、
事業の成長・拡大、円滑な事業承継・資産承継、
安定
した資産運用等の企業オーナーを中心とするお客さまのニーズに対して、
「法人・個人
一体」
「銀行・信託・証券一体」
での総合的なソリューションを提供しています。
大串 桂一郎
リテールバンキングユニット長 兼 事業法人ユニット長 事業環境と戦略
平成26年度実績
現在、日本企業の代表者の高齢化が進む一方で、社長交代
このように他社行に先駆けて取り組みを強化した結果、新
率は依然として低水準に留まっています。また、日経平均株価
規顧客数は平成24年度実績の1.8倍となる等、顧客基盤は一
や地価の上昇を背景に、企業オーナーや地権者の方々の承継
層拡 大しました。また、事 業承 継・資 産 承 継に着目したアプ
コストは増加傾向にあります。このような環境下、従来 以上
ローチを通じ、オーナー個人や資産管理会社向けの賃貸不動
に事業承継・資産承継が喫緊の課題となるとともに、承継手
産向け貸出金実行額は平成24年度の1.3倍、資産運用関連
法もますます多様化しており、お客さまごとに最適かつ円滑
収益も1.4倍の水準にまで拡大しました。加えて、お客さまの
な承継スキームの提案が求められています。
個々の状 況に応じた多面的な情 報 提 供と、最 適なソリュー
当ユニットは、オーナー戦略を専門に担うユニットとして、
ション提案を可能とする態勢整備の一環として、さまざまな
平成25年度から、
「法人・個人一体」
「銀行・信託・証券一体」で
承継対策手法を網羅したグループ共通の承継提案冊子を制
事業承継・資産承継を軸とした取り組みを強化してきました。
定する等、オーナーのみなさまによりわかりやすい提案ツー
昨今、他社行も富裕層、中小オーナーへの法人・個人一体営業
ルの開発にも努めてきました。
を軸とした戦略を打ち出す等、競争環境は一層激化しつつあ
そのほかにも、事業承継・資産承継に係る重要な課題を営
りますが、法人・個人一体戦略の先駆者としてのアドバンテー
業部店長自らが共有するオーナーとして、約2万先を選定し、
ジに加え、法人・個人一体拠点や銀行・信託・証券共同店舗等
営業部店長自らが、本部やグループ各社の機能を活用しなが
のインフラ面、承継・不動産ノウハウ等のグループ内の知見等、
らお客さまと直接向き合う取り組みを始めています。また、総
5つの優位性を活かし、お客さまにとって最適なソリューショ
資産額の大きな超富裕層のお客さまに対しては、PB専門会
ンの提供を続けていきます。また、法人・個人一体戦略をさら
社のみずほプライベートウェルスマネジメントが銀行・信託・
に加速すべく、研修体系の整備等を通じ、法人・個人両面から
証券と一体で、金融面に加え、医療機関や教育関連企業の紹
お客さまへアプローチが可能な人材の育成も進めています。
介等の非金融面のサービスも提供しています。
外部環境、強みのデータ
社長交代率と社長年齢
(歳)
60
50
(%)
5
58
4
56
3
54
2
52
1
H4年 H7年 H10年 H13年 H16年 H19年 H22年 H25年
平均年齢
交代率
社 長 の 平均 年齢は一貫
して上昇を続けています。
また、
社長交代率は平成
22年以 降 低下傾向を
続けています。
(出典)
帝国データバンク
新規顧客獲得数
(倍)
2.0
1.8倍
1.5
1.0
0.5
H24年度
H25年度
H26年度
新たに貸 出 取引に至っ
たお客さまの 数は平成
24年度対比1.8倍の水
準 と なり 、顧 客 基 盤 の
一層の拡 大 が図れてい
ます。
オーナーへの法人・個人一体、銀行・信託・証券一体ビジネスモデル
法人
“オーナー”
事業拡大
事業
承継
総資産の安定運用
ファイナンス
「銀行・信託・証券一体」での
ビジネスマッチング 「法人・個人一体」
投資信託・保険
株式・債券
承継関連ソリューション提供
銀
事業承継
信
承継コンサルティング
遺言信託
信
資産承継
証
MBO・M&A
次世代
承継をキーに取引メイン化
銀
ファイナンス
投資信託・保険
信
不動産
信託商品
他社行との差別化
〈みずほ〉
の5つの優位性
資産
拡大
資産
承継
個人取引の永続化
法人取引の永続化
事業
拡大
個人
顧客基盤拡大
「銀行・信託・証券」
共同店舗数No.1
信託の高い
不動産ノウハウ
承継コンサルティングの
知見(信託30年、銀行10年)
相続
証
首都圏「法人・個人一体」
拠点ネットワーク
IPO・PO
株式・債券
産業知見に基づく
法人ソリューション提案力
事例 ①
事例 ②
オーナーへの法人・個人一体のアプローチ
タブレット端末を活用した提案力強化
〈みずほ〉では地域に密着した取り組みの1
つとして、商工会議所や地元の集会等に積極
的にアプローチを行い、
オーナーとの関係強化
に努めています。
オーナーの事業承継ニーズに
応えるとともに、グループ共通の「承継提案冊
子」を使い、個人資産を次世代に遺す(資産承
継)に際してのアドバイスを行う等、法人・個人
一 体 で 、お 客 さ ま の 幅 広 い ニーズ に スピー
ディーにお応えする取り組みを強化しています。 承継提案冊子
〈みずほ〉では、全営業担当者を対
象にタブレット端末を配布していま
す。タブレット端末には、さまざまな
情報コンテンツのほか、相続税試算
ツール等の提案ツールも搭載してお
り、お客さま個々のニーズを把握し
たその場で、
スピーディーな情報提供
や、ソリューション提供を全営業 担
当者が行える態勢を整えています。
タブレット端末での提案風景
事例 ③ 中長期的な成長に向けた取り組み事例
オーナー向けのセミナー・会員組織の展開を通じたお客さまとのリレーション強化
オーナー向けに、銀行・信託・証券
一体でトップオーナーズセミナーや
事 業 承 継・資 産 承 継 、資 産 運 用 と
いった個 別テーマごとの セミナー
等を開催しています。グループ各社
の役 員も参加して「オーナーと顔の
見 える関 係」を 築くとともに、オー
ナーのニーズに即した情報提供やア
ドバイスに努めています。 賃貸不動産向け貸出金実行額
(倍)
1.5
1.3倍
1.0
0.5
H24年度
H25年度
H26年度
また、オーナー専門の会員組織で
あるFORUM−Mに2万先超のお客
さまにご加入いただいています。経
済動向に関する講演会や社内啓発
用のコンテンツ提供に加え、会員同
士のビジネスマッチング等にも取り
組み、オーナーとの中長期での信頼
関係の構築に努めています。
事業承継・資産承継に着
目したアプ ロー チを 通
じて、個人のお客さまや
資産管理会社向けのみ
ずほ銀行の賃貸不動産
貸 出 実 行 額 は平 成 24
年 度 対比1.3倍 ま で 拡
大しました。
銀 行・信 託・証券 共催 FORUM−M 秋季トップセミナー
資産運用関連収益
(倍)
1.5
1.4倍
1.0
0.5
H24年度
H25年度
H26年度
「 法 人・個 人一 体 」ア プ
ローチを通じて、グルー
プベースで の 資 産 運 用
関 連 収 益 は平 成 24 年
度 対 比1. 4倍 ま で 拡 大
しました。
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事業への取り組み リテールバンキングユニット・事業法人ユニット
事業法人ユニット
幅広い金融機能の発揮と企業の成長戦略支援による
日本経済成長への貢献
中堅・中小企業のお客さまの成長段階に応じて、資金供給や決済ソリューションへの
対応のみならず、M&A、事業承継、海外進出支援等、お客さまの事業戦略・財務戦略
等の幅広い経営課題に対する成長戦略支援を通じて、
「銀行・信託・証券」一体となっ
て多様なニーズにお応えしています。
大串 桂一郎
リテールバンキングユニット長 兼 事業法人ユニット長 事業環境と戦略
平成26年度実績
日本経済の緩やかな回復基調が続くなか、雇用環境や企
平成26年度は、このような取り組みを強化した結果、新規
業収益の改善がみられ、中堅・中小企業のお客さまの資金需
顧客 数は、平成24 年度 実績の 約1.3倍となる等、顧客基 盤
要も徐々に回復への期待感が高まっています。また、お客さ
を拡 大させたほか、多様な資 金調達ニーズへ の対応により、
まの 金融ニーズは、多様 化、高 度化、グローバ ル 化しており、
中堅・中小企業向け貸出金は、前年比で増加しました。
〈みずほ〉としても最適なプロダクツやソリューションを提供
加 えて 、成 熟 期 に あ るオーナー 企 業 の 成 長 戦 略として 、
することにより、経営課題の解決や企業価値の向上に向け貢
M&Aや海外進出ニーズも高まるなか、お客さまのライフサイ
献していく必要があります。
クルに応じた経営課題への対応として、マーケットインの視
このような環境下、事業法人ユニットでは、資 金供給機能
点で、営業部店、本部やグループ会社が一体となって向き合
の強化を軸とした顧客基盤の拡大とともに、お客さまの成長
い、お客さまの企業価値向上に努めてきました。お客さまの
段階に応じた経営課題を把握のうえ、
〈みずほ〉のアドバイザ
海外進出支援においては、海外での事業戦略立案や現地法
リー機能やコンサルティング機能をフルに活用し、お客さま
人設立、設立後の事業運営等の最適な情報とサービスの提
の成長戦略支援への取り組みを積極的に推進してきました。
供に努め、平成24年度対比で1.2倍の支援実績となりました。
具体的には、創業期・成長期にある将来有望な企業の早期
その他にも、M&A戦略に係るアドバイザリーやファイナン
発 掘を強化し、ビジネスマッチング(顧客 紹 介)や「銀 行・信
ス組 成 等 の取り組み 強化や、IPOを展 望されるお客さまの
託・証券」が一体となったIPO支援等に取り組むとともに、成
ニーズに対して、みずほ証券やみずほ信託銀行等のグループ
熟期・転換期等の企業のライフサイクルに応じ、MBO、事業
横断的なサービスの提供に積極的に取り組んできました。
承継、新規事業参入、事業再編、海外進出等企業の経営課題
としての成長戦略支援を行い、
〈みずほ〉グループ一体となっ
て高度な金融ソリューションの提供に努めています。
外部環境、強みのデータ
日銀短観 景況判断DI(製造業/実績)
(%ポイント)
40
20
大企業
中小企業
※「良い」ー「悪い」
(出典)日本銀行
新規顧客獲得先数
(倍)
1.50
1.3倍
1.25
0
1.00
ー20
ー40
52
H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度
0.75
H24年度
H25年度
H26年度
顧客基盤の拡大を推進
した結 果 、平 成26年 度
の新たな貸出取引の獲
得件数は、平成24年度
の1.3倍の水準となりま
した。
企業のライフサイクルに応じた経営課題への対応
成熟期・転換期
創業期・成長期
・販路拡大 ・資本調達
・事業基盤の安定化 ・安定資金調達 等
創業期
・販路拡大(海外進出) ・競合買収
・ブランド確立(信用力強化) ・資金調達(設備・増加運転資金等)
・リスク管理 成長期
・人材確保 ・財務体力強化 ・コストダウン ・PO、IPO 等 ・新規事業参入・進出・転換 ・販路拡大(海外進出) ・調達・資金管理手法高度化 ・競合買収 ・他業買収 等
拡大期
・事業再編 ・親族内承継 ・調達効率化・合理化 ・資本(株主)構成見直し 等
成熟期
・事業再生・整理・売却
・負債圧縮・経営改革 ・コストダウン 等
衰退期
事例 ①
事例 ②
ビジネスマッチング
事業承継への取り組み
みずほ銀行では、お客さまのビジ
ネスパートナーの出会いの場として、
ビジネスマッチングフォーラムを開
催しています。平成 26 年度は、
「働
く女性支援」や「ものづくり」をテー
マに開 催し、それぞ れ 約200 件 の
商談が行われました。
中堅・中小企業のお客さまにとって重要な経営課題の1つであ
る事業承継問題は、企業の経営権の承継にかかわる課題であると
同時に、企業オーナーご自身の資産承継にかかわる課題でもあり
ます。
〈みずほ〉は、事業承継課題への対処として、個々の事情に応じた
オーダーメードの解決策をご提案しています。
ビジネスマッチングフォーラム
開催風景
事例 ③ 中長期的な成長に向けた取り組み事例
IPO支援体制
〈みずほ〉では、上場を展望するお
客さまとの活発 な情 報 交 換 の場と
して、未上場企業の交流会(「みずほ
若 葉 会」)を、メガバンクでは唯 一、
「銀 行・信 託・証 券」の3 社 共催で 取
り組んでいます。
平成26年7月に開催した「みずほ
若葉会」には、約140社のお客さま
にご参加いただきました。
銀行・信託・証券共催
「みずほ若葉会」の様子
中 堅・中 小 企 業 の お 客
さまの幅広い成長 資 金
ニーズに対し、積極的に
対応しています。
中小企業等貸出残高
(兆円)
31
海外進出支援先数
(倍)
1.25
1.2倍
1.00
30
29
〈みずほ〉は、今後もグループ一体
となって、お客さまのIPOをサポー
トし、日本の産業発展に貢献してい
きます。
H24年度末
H25年度末
H26年度末
0.75
H24年度
H25年度
H26年度
お客さまの 経 営 課 題に
対し、最適なソリューショ
ンの提供に努めた結果、
中堅・中小企業のお客さ
まに対する海 外 進 出 支
援数は伸長しています。
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