チラシ:黒部峡谷探検-吉沢庄作と冠松次郎

第11回特別展
北陸新幹線開業記念
吉沢庄作 と 冠松次郎
冠 松次郎
吉沢 庄作
高嶋
石盛
山田
胖
堀田
弥一
7/31金 11/8日
平成
27年
[開館時間]9:00
▼
会期
~ 18:00
会場 黒部市歴史民俗資料館
(うなづき友学館)
井上
江花
富山県黒部市宇奈月町下立682 TEL0765-65-1010
休館日/月曜日(祝日の場合火曜日)、祝日の翌日、毎月最終木曜日
入館料/大人300円(団体20名以上240円)、中学生以下無料
主催/黒部市歴史民俗資料館(うなづき友学館)
後援/一般社団法人立山黒部ジオパーク協会・宇奈月の歴史と文化を楽しむ会
協力/公益社団法人日本山岳会・市立大町山岳博物館・富山県立山カルデラ砂防博物館・黒部観光旅館組合
8月22日(土)
講演会 13
:30 ~ 15:00
講師 ◆ 市立大町山岳博物館
学芸員 関
悟志 氏
北陸新幹線開業記念
第11回
特別展
井上 江花
吉沢庄作 と 冠松次郎
▼
7/31金 11/8日
平成
27年
北陸新幹線開業と立山黒部ジオパーク認定を記念
し、新川地域の自然を代表する黒部峡谷を取り上げる。
井上江花、吉沢庄作、冠松次郎、堀田弥一たちの明治
から大正・昭和の探検や登山を通じて黒部峡谷が日本
の景勝地として広く知られていく歴史をたどる。
Inoue Kouka
明治4年(1871)― 昭和2年(1927)
井上江花は高岡新報の記者であったが
明治42年に8日間かけて黒部探検隊を率
いて黒部峡谷を総勢16人で歩いた。
探検の目的は人の訪れることのない秘
境黒部の姿を新聞紙上に公表し、広く読者に知らすためで
ある。無事に探検を終え舟見村に帰ると大勢の人たちによ
り祝賀の宴が行われた。その席で井上は「今や秘密境黒部
の門扉を開くべき鍵は私の手に握られてありますから」と
帰社の後は文書に綴り写真と共にこれを高岡新報へ連載す
る考えを伝え、翌43年に探検記『越中の秘密境 黒部山探
検』を出版した。
吉沢 庄作 Yoshizawa Syosaku
冠 松次郎
明治5年(1872)― 昭和31年(1956)
明治16年(1883)― 昭和45年(1970)
吉沢庄作は明治25年8月の僧ヶ岳登山
から始まり、以来、北アルプスの山々を
盛んに登り、立山、後立山連峰の登坂、
縦走の記録を多く発表した。特に祖母谷温泉より白馬へ
の登山コース(明治42年)や黒部峡谷を中心とする立山、
剱岳への登山コース(大正2年)を開拓した。
また、黒部峡谷の観光に注目し大正15年の『天下の神
秘境黒部峡谷』や昭和4年の『黒部峡谷と宇奈月温泉』
などで黒部峡谷の探勝と温泉のすばらしさを紹介した。
博物学者の視点を生かした多くの黒部峡谷の本を執筆し
た。
堀田 弥一
冠松次郎は明治35年頃から山登りを始
め、そして同42年に初めて日本アルプス
へ入る。登山人の入らなかった黒部を探
り始めたのは大正7年の夏からで、以来、
立山・黒部・後立山をひとまとめにして、峰から峡谷へ、
峡谷から峰へと縦横に歩き廻った。そして黒部へ入って驚
いたことは、これは約60キロにわたる峡谷を中心とした山
と谷の絶勝であると述べている。
大正14年に剱沢と棒小屋沢が黒部本流に流れ込む場所を
十字峡と名付けるなど黒部峡谷のすばらしさを見出した人
であり、その景観を多くの文章で人々に伝えた。
山田 胖
Hotta Yaichi
明治42年
(1909)― 平成23年
(2011)
堀田弥一は立教大学学友会山岳部で夏
山登山に親しんでいたが、やがて冬山登
山に挑戦し、冬の北アルプスなどに精力
的に登った。夏には立山・剱へ登山し黒部川源流の山々に
登ったのもこの頃である。これを機に昭和5年には唐松岳、
不帰、白馬岳縦走と鹿島槍ヶ岳の冬期初登頂に成功し、昭
和6年槍ヶ岳、穂高岳、ジャンダルムを冬期初縦走した。
そして黒部の雪山登山の経験を活かし昭和11年に堀田を
隊長とする日本人として初のヒマラヤ遠征隊・立教大学隊
はインドのナンダ・コート初登頂に成功した。
Yamada Yutaka
明治19年(1886)― 昭和39年(1964)
山田胖は土木工事技師として大正5年
12月すでに雪が来ていたが黒薙まで踏査
し河川状況を視察した。これが山田と黒
部峡谷のかかわりの始めである。
黒部川の開発に当たり桃原(宇奈月)から吊橋で柳河原、
仏茶屋、黒薙温泉、鐘釣温泉、さらに上流の欅平、名剣温
泉まで踏査した。その後、欅平より十字峡に至る登山道の
測量を行った。
技師として黒部川の水力発電に適した場所を探すことに
重点は置かれたが、黒部峡谷の温泉にも注目し、大正12年
12月には黒薙から宇奈月までの引湯に成功した。
愛本橋
高嶋 石盛 Takashima Ishimori
保育所
下立駅
宇奈月中学校
うなづき友学館
黒部市歴史民俗資料館
道の駅うなづき
宇奈月麦酒館
うなづき食菜館
至 黒部IC・国道8号
トンネル
至 宇奈月温泉・黒部峡谷
黒部川
昭和22年
(1947)― 平成6年(1994)
高嶋石盛は黒部の山・川を知り尽くし
「黒部の主」といわれた昭和の山岳ガイド
である。
剱沢上流の断崖絶壁にはばまれ、そこまで行くことが難
しく、そして近寄ることが非常に困難で、水の音しか聞こ
えないといわれた「幻の滝」を単独で完全遡行した。
その後も黒部奥山にかかる仕事や、山岳ガイドをして平
山郁夫氏を黒部ダムや猿飛峡へ、手塚雄二氏を剱大滝へ案
内するなど黒部峡谷を描いた絵の取材にも同行した。そし
て、忘れてならないのは山岳遭難防止・人命救助に貢献し
たことである。
Kanmuri Matsujiro
富山地方鉄道
黒部市歴史民俗資料館(うなづき友学館)
富山県黒部市宇奈月町下立682 TEL0765-65-1010