長浜バイオ大学

長浜バイオ大学
バイオサイエンス学部 構造生物学研究室
高速グラフマッチによるドラッグ分子の構造比較と分類
■ 研究テーマ
タンパク質超分子構造モデリングと構造創薬(SBDD)を支援するバイオインフォマティクス技術
の開発
■ キーワード
構造創薬(SBDD)、構造バイオインフォマティクス、タンパク質-リガンド相互作用
■ 内容
構造創薬(SBDD)はタンパク質に相互作用するドラ
ッグ分子の構造設計を、コンピュータを用いて行い
ます。様々なドラッグ分子を、立体構造ベースで比
較し分類する為には、グラフマッチアルゴリズムが
必要です。
我々の開発した高速グラフマッチアルゴリズム
COMPLIG は、ドラッグ分子の構造比較を高速に行う
ことが可能です。具体的には図に示す様に、構造の
類似したドラッグ間で対応する原子を特定する原
子アライメント、およびドラッグの立体構造の重ね
合わせが可能になります。これらの情報は、整理活
性の類似したドラッグの有効部分構造を特定し、構
造改変を計画する際に必要になります。また、この
情報を使って大量のドラッグ分子構造をクラスタ
ー分類することも可能です。
この方法は、ドラッグ分子に限らずグラフ(点と
線)で表現されるデータ構造一般に応用することが
できます。
■ 考えられる応用範囲
1) このアルゴリズムを利用した創
薬支援アプリケーションの開発
2) このアルゴリズムにより構造分
類されたドラッグなどの付加価
値データベース開発
3) 一般にグラフ化可能データを比
較分類するアプリケーションの
開発
など
しらい つよし
名前 白井 剛
職名 教授
主な経歴:名古屋大学 博士(理
学)
名古屋大学工学部、生物
分子工学研究所など
所属学会:タンパク質科学会、バ
イオインフォマティクス
学会、生物物理学会
ここで紹介したアル
ゴリズムは、創薬等
支援技術基盤プラッ
トフォーム事業によ
り高度化を進めてお
り、我々のチームで
はタンパク質などの
分子モデリング一般
について、研究支援を行うことが
可能です。詳しくは以下の HP をご
覧ください。
http://pford.jp/
特許・共同研究等の状況
特願 2010-31526、 PCT 出願 PCT/JP2011/053280
希望する連携形態
ライセンス供与、共同研究開発など、形態は問いません
希望提携業種
IT 企業、製薬企業など
【お問い合せ先】
関西文理総合学園 長浜バイオ大学
研究推進機構事務室 マネージャー 堀 伸明
Tel 0749-64-8133、Fax 0749-64-8140
E-mail:[email protected] HP:http://www.nagahama-i-bio.ac.jp/