一般社団法人全国保健師教育機関協議会 委員会活動報告書 記入者 【委員会名】 安齋 由貴子 教員研修委員会 【メンバー】 ◎安齋由貴子(宮城大学) 中尾八重子(長崎県立大学) 福島道子(国際医療福祉大学) 都筑千景(神戸市看護大学)** 播本雅津子(名寄市立大学) 船橋香緒里(藤田保健衛生大学) 岡本玲子(岡山大学)* 和泉京子(武庫川女子大学)** ◎委員長 ○副委員長 *オブザーバー **外部委員 【活 動 方 針】 ・ 委員会の体制を整える。 ・ 委員の質保証に向けた長期方針を立てる。 求められる教員像と教員のキャリアラダーを考える。 ラダー毎の研修内容・方法を検討する。 ・ 他の委員会やブロックと共同した研修のあり方を検討する。 ・ 教員の教育力の向上を目指した研修会(夏季、秋季)を開催する。 達成 目標 平成 26 年度 1. 求められる教員像とキャリアラダーの原案を作成する。 2. 平成 26 年度の夏季教員研修会と秋季教員研修会の企画・運営を行う。 3. 平成 27 年度の夏季教員研修会と秋季教員研修会の計画を立てる。 活動報告 1. 公衆衛生看護学教員のキャリアラダー 看護学教育における FD マザーマップ、Midwifery Education Core Competencies(WHO)等を参考に、公 衆衛生看護学教員のキャリアラダーの素案について検討した。 2. 夏季教員研修会の開催 8 月 21 日(木)10:00~16:30、フォレスト仙台で開催した。参加者は会員校 174 人、非会員校 15 名。テー マは「公衆衛生看護学をコアとした保健師教育の充実」 午前は、 「東日本大震災後の住民の健康状態の推移と課題」をテーマに、東北大学大学院医学系研 究科社会医学講座公衆衛生学分野の辻一郎教授に、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県内の 地域における住民の保健ニーズ(生活環境・衛生状態、心身の健康状態など)や保健衛生ニーズの 推移と課題等についてご講演いただいた。続いて、保健師教育検討委員会「保健師教育におけるカ リキュラム作成について~ミニマム・リクワイアメンツを活用して~」 、国家試験対策委員会「国家試験対策委員 会報告 ~第 100 回保健師国家試験問題について~」の報告があった。 午後は、3 つの会場で行われた。まず、第一会場では、 「すべての看護職に共通に必要となる地域 看護教育とは」というテーマで、座長大西章恵教授(日本赤十字北海道看護大学)のもと、 「保健師 選択制学士課程において全員が学ぶ地域看護教育」大川聡子准教授(大阪府立大学看護学部)、 「看 護師教育に特化した学士課程における地域看護教育」二宮一枝教授(岡山県立大学保健福祉学部) の講演を行った。その後、 「これからの看護職共通に必要となる地域看護教育とは何か」をテーマに グループワーク行った。 第二会場では、テーマ「保健師教育の上乗せおよび大学院化に向けて 保健師教育の大学院教育 の推進に向けた戦略について」座長の五十嵐千代(東京工科大学)将来検討委員会委員長から趣旨 説明をし、「保健師教育大学院化決定までの検討プロセス 」吉田礼維子教授(天使大学看護栄養学 5 活動報告 部看護学科)、「保健師教育大学院化への取り組みと戦略」麻原きよみ教授(聖路加国際大学看護 学部)が講演し、その後グループワーク「保健師教育大学院化を進めるにはどうすればよいのか ~ 問題点と課題~」を行った。 第三会場では、座長佐伯和子教授(北海道大学)のもと、 「保健師が活用できることを目指した疫 学の教育」をテーマとし、 「保健活動において重要な疫学的視点と技術」栗山進一教授(東北大学大 学院医学研究科)、「保健師教員の疫学教育への挑戦」髙嶋伸子教授(香川県立保健医療大学保健医 療学部)による講演を行った。その後、 「保健師活動において疫学を活用できるようにするために、 保健師教育ではどのような教育をする必要があるのか」をテーマにグループワークを行った。 アンケートは 119 人から回答を得た。研究会の企画・運営に関するすべての項目について 90%以 上が「適当」と回答していた。自由記述については、 「良かった」 「有意義だった」というプログラ ムへの評価と、運営上の課題(役割分担等)についての記述があった。 準備については、事務局が申込受付を担当するようになったことから、担当校の負担が軽減した。 3.秋季教員研修会の企画 11 月 4 日(火)13:30~17:40、コンセーレ大ホールで開催した。参加者は会員校 96 名、非会員 校 3 名、テーマは「実践力を重視し、着実に保健師教育の質向上を図ろう」 教育講演として、座長福島道子理事のもと、 「思春期の性を支える健康教育の方法-共感・共有で 仲間の自己決定に寄りそうピアカウンセリング-」をテーマに高村寿子名誉教授(自治医科大学)、 「栃木県における思春期保健対策 -ヘルス部門・教育部門・NGO の連携の基に-」をテーマに栃 木県保健福祉部こども政策課の伊東利枝課長補佐による講演を行った。 その後、教員研修委員会による 「保健師養成に関わる教員のキャリア開発」をテーマに座長安齋 由貴子理事のもと行われた。「キャリア開発とその潮流」吉田澄恵准教授(東京女子医科大学)による 講演が行われ、その後グループワークを行った。 アンケートは 66 人から回答を得た。研修会の企画・運営に関する項目では、日程については 92%が 「適当」、時間配分は 85%が「適当」、テーマについては 86%が「適当」、講師については 83%が「適当」、 運営方法は 91%が「適当」と回答していた。自由記載では、「キャリア開発の講演が興味深く、何のため 誰のためのキャリア開発なのか考えることの原点に立ち戻れた」という意見や「スライドが小さく見えにく い、冊子資料の紙が光沢紙でメモがにじんでしまい、使いにくかった」などの検討事項の記述があっ た。 4.教員研修会のマニュアルの作成 教員研修会の企画・実施の流れ、役割分担等の開催に関するマニュアルについて検討し、案を作 成した。 6
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