平成27年度事業計画 一昨年来からのアベノミクス経済政策の効果が必ずしも個々人まで行き渡っ ていない状況にあるなか、昨年4月からの消費税の引き上げによる影響や円安 傾向による物価高が庶民の暮らしに重くのしかかってきており、富山県内の製 造業総生産も3年ぶりにマイナスとなり、先送りされたとはいえ今後はさらな る消費税の増税が予定されているなど、まだまだ経済情勢の不透明さがうかが える状況にあります。 一方、60歳定年から65歳までの継続雇用などの影響により、期待していた 団塊世代の会員確保においても、なかなか取り込められていない状況で、年々、 会員数の減少と高齢化を改善できていない現状です。したがって、会員の皆様に は毎年大変な負担をお願いしていますが、会員数の減少により町民の皆様の受 注に応えることが出来なくなり、事業費の減少を余儀なくされてきています。 センター運営にあたっては、補助金体系も運営費補助金の減額、不足分を事業 費補助金の形態へと変わってきており、使途の明確化を求められるなど厳しい 制約のあるものに変わってきています。また、一昨年の監督行政庁(労働局)か らの是正指導につきましては、昨年中に派遣労働に切り替え是正措置は完了し ましたが、今後もさらなるコンプライアンス(法令遵守)を重視したセンター運 営を求められております。 このように、当センターは内憂、外患を抱えている現状の対応策として、昨年 度1年間を掛けてシルバー人材センターの本来のあるべき姿、将来にわたり継 続可能なあり方を検討し「入善町シルバー人材センター中期計画」を策定いたし ました。 本中期計画は、本年度を初年度とし平成31年までの計画となっており、当セ ンターの運営に役員の方々を含め各会員の積極的な参画お願いすることにより、 開かれたセンターを目指すとともに、シルバー会員の皆様の地位向上を目指す こととし、事業の適正かつ効果的な運営を通して新たな入善町シルバー人材セ ンターを形作って行き、地域のシルバー人材センターとして、公共・民間及び一 般の発注者からの信頼を得ながら、地域の要望に応えて行ける組織づくりを目 指します。 そのためにも、会員の皆様の一層の理解と協力が必要となります。今後の運営 が一段と厳しくなっている中で、役職員はもちろん会員1人ひとりがこれまで 以上の創意・工夫を重ね、 「自主・自立、共働・共助」の基本理念のもと、高齢 者がそのもてる力を地域社会づくりに寄与することにより、より良い形で地域 の皆様のご理解が得られるよう平成27年度事業計画を次のように取り組んで 参ります。 Ⅰ.基本方針 1.基盤拡大事業の推進(中期計画に沿った機構改革および事業の推進) 2.高齢者活用・現役世代サポート事業の推進 3.安全就業の徹底と適正就業の推進 4.研修・講習の充実 5.健全な財政運営 Ⅱ.実施計画 1.基盤拡大事業の推進 中期計画に基づき、シルバー人材センターの本来のあるべき姿、将来に わたり継続可能なあり方、シルバー人材センターの本来のあるべき姿、あ らゆる手段を講じて機能強化及び基盤拡大を図ります。 (1) 中期計画の着実な実行を図る。特に今年度は、委員会の整備を図り 役員及び会員のセンター運営への参画により、自主・自立の立場で センター機能の強化を図る。 (2) 会員による「1人ひと声」の口コミ運動の一層の周知徹底を図り 「会員確保」を目指す (3) センター会報及び町広報誌による事業の広報やイベント会場での PRを図る (4) 社会奉仕活動を通じて地域へのアピール 2.高齢者活用・現役世代サポート事業の推進 特にシルバー派遣事業の就業開拓、就業会員確保の推進を図るととも に、サポート事業の可能性を検討する。 3.安全就業の徹底と適正就業の推進 シルバーは安全適正就業が基本であり、事故防止あるいは安全に対する 会員の意識の向上を図るため周知啓発に努める。 また、偽装請負等の是正を図り、法令遵守にそった就業の徹底により、 会員がより安心して働ける就業形態を整える。 (1)職群班研修等において事故発生などの周知徹底 (2)就業現場のパトロール強化 (3)「臨、短、軽」の就業形態のコンプライアンスを徹底する (4)有料職業紹介事業の推進 4.研修・講習の充実 中期計画に基づき、職群の研修・講習を充実して技能の習得及び知識向 上を図り、後継者確保等に努める。 5.健全な財政運営 運営補助金の削減から運営の合理化による経費の削減を図るととも に事業費補助金の有効活用を図る。
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