平成 26 年度定期監査結果報告書

監査公表第26-1号
地方自治法第199条第4項の規定により、平成26年度定期監査を実施したので、同
条第9項の規定により公表する。
平成27年1月14日
福岡地区水道企業団
監査委員 伊 藤 嘉 人
監査委員 安 武 研 二
平成 26 年度定期監査結果報告書
第1 監査の対象
1 事務監査
(1)対象期間
○監査日
平成 25 年4月1日から監査日まで
・総務課
平成 26 年9月9日、9月 10 日
・財務課
平成 26 年9月 16 日、9月 17 日
・計画課
平成 26 年9月 24 日、9月 25 日
・施設課
平成 26 年9月 30 日、10 月1日
・牛頸浄水場
平成 26 年 10 月6日、10 月7日
・水質センター
平成 26 年 10 月 23 日、10 月 24 日
・海水淡水化センター 平成 26 年 10 月 17 日、10 月 21 日
(2)監査対象 福岡地区水道企業団の財務に関する事務の執行及び業務の運営
2 工事等監査
(1)対象期間 平成 25 年4月1日から平成 26 年3月 31 日まで
(2)監査対象 福岡地区水道企業団の工事等(修繕費、請負工事費及び委託料)
第2 監査の方法
監査は、前記の監査の対象が、適正かつ効率的に行われているかを主眼として、諸
帳簿等関係書類を検査するとともに、関係職員から説明を聴取した。
第3 監査の期日
1 事務監査
平成 26 年9月9日から 11 月7日まで
2 工事等監査
平成 26 年7月 29 日から 11 月7日まで
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第4 監査の結果
1 事務監査
(1)総務課
特に指摘する事項はなかった。
(2)財務課
特に指摘する事項はなかった。
(3)計画課
特に指摘する事項はなかった。
(4)施設課
特に指摘する事項はなかった。
(5)牛頸浄水場
特に指摘する事項はなかった。
(6)水質センター
特に指摘する事項はなかった。
(7)海水淡水化センター
特に指摘する事項はなかった。
2 工事等監査
(1)総務課
工事等監査の対象となる工事等はなかった。
(2)財務課
特に指摘する事項はなかった。
(3)計画課
特に指摘する事項はなかった。
(4)施設課
特に指摘する事項はなかった。
(5)牛頸浄水場
① 工事施工管理において、次のような不適切な事例が認められたので注意を求め
るもの
・牛頸浄水場沈でん物処理施設機械設備外修理(その2)
(契約金額 8,951,250 円)
本修理は、浄水場沈でん物処理施設の配管の仕切弁等の取替及びポンプの点
検整備を行うものである。仕切弁の塗装仕様や弁耐圧仕様は、仕切弁の性能を
左右する重要なものであるが、現場施工の段階で、設計変更を行うことなく、
監督員の承認のもと、仕様を変更し、取替を行っていた。
本来、設計変更を行うべきであり、今後は、適正な工事監督に努められたい。
② 工事設計積算において、
次のような不適切な事例が認められたので注意を求め
るもの
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・牛頸浄水場脱水機設置工事
(契約金額 456,750,000 円)
本工事は、浄水場の沈でん物を脱水する脱水機施設及びその補機類を設置す
る工事である。
プラント設備工事設計積算要領によると、小配管数量の計上の際、スケルト
ン図で数量を計上した場合、管口径65ミリメートル以下は材料補完率を計上
しないとされているが、この工事では材料補完率を計上しており、過大な積算
となっている。配管工の工数算出についても、同様の理由で、過大な積算とな
っている。
また、真空ポンプ及び消火ポンプについて、設計当初は移設し再使用する設
計であったが、設計検討のなかで移設の必要がなくなったにもかかわらず、撤
去費及び据付費を計上したため、過大な積算となっている。
一方、撤去費計上の際、普通作業員等については適正な工数算出がされてい
るが、設備機械工において鋼材加工の工数を加算しなかったため、過小な積算
となっている。
今後は、適正な設計積算に努められたい。
(6)水質センター
特に指摘する事項はなかった。
(7)海水淡水化センター
① 工事設計積算において、次のような不適切な事例が認められたので注意を求め
るもの
・多々良混合施設下原導水ポンプ改良工事(機械) (契約金額 17,325,000 円)
本工事はポンプモータをインバータモータに取り替える工事である。
ア プラント設備工事設計積算要領によると、総合試運転費とは、一連の設
備に実負荷をかけて総括的に一定期間運転し、総合的なプラントとしての
機能を確認し、併せて維持管理職員に対する運転操作・保守点検方法等の
基礎的指導を行うことに係る費用であり、通常は計上せず、新規大規模工
事のみ計上することとされている。
本工事において、総合試運転費が計上されているが、工事の規模から、
必要のない項目である。
今後は、適正な設計積算に努められたい。
イ 機器の据付工積算において、プラント設備工事設計積算要領による工数
の積算の際、計算方法に誤りがあったため、直接労務費が過小な積算とな
っている。同様の理由で、据付間接費についても過小な積算となっている。
今後は、適正な設計積算及び精査を行うよう努められたい。
むすび
監査の結果は、おおむね良好と認められたが、前述のとおり注意、改善を要する事
項が見受けられたので、今後、適切な処置を講じられたい。
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