「事業所共通情報交換用紙(ホットネット連絡表 Ver 3.0)」の活用について 平成 27年 3月 1、 連絡表の目的 (1) 対象者やその家族が地域の医療機関や介護サービスなどを受ける場合、必要な情報が正確に 伝えられることによって切れ目なく、行政 ・医療 ・福祉 ・介護サービスが受けられるようにする。 (2) 各関係機関が共通の書式を使うことによって、書式の違いによる無駄を省きスムーズな情報 交換ができるようにする。 2、 準備 * ホットネット連絡表 Ver 3.0を受取った場合、使用する前に以下の準備をして下さい。 1) パソコン内の保管場所を決める * 「マイドキュメント」に入れることが一般的と思いますが、使用する方が使いやすい場所で良いので ホットネット連絡表フォルダを作成して、その中に「ホットネット連絡表 Ver 3.0 」を移してください。 2) 印刷状態を確認する * お使いのパソコンやプリンターの種類によっては連絡表がA4用紙に上手く印刷されない場合が あります。よって「ホットネット連絡表 Ver 3.0 」を入れたパソコンで印刷状態を確認して下さい。 (1) 「ホットネット連絡表 Ver 3.0 」の中にある「連絡表 Ver 3.0、追加用紙 」の各シートを 印刷プレビュー画面で用紙内に納まっているかどうか見る。 ・ 納まっていれば印刷範囲がA4用紙 2ページになっている。 ・ 納まってない場合は、各自で調整してください。 ・ ページの切れ目が用紙と合っているか確認して下さい。 ・ 両面印刷が可能なプリンターの場合、初めに印刷を設定しておくと便利です。 (2) 印刷がA4用紙 2ページに納まってない場合の対応について ① 2ページに納まっているが、1ページ目の行末に2ページ目の行頭が入っている場合 → 1ページ目の行末に行を挿入することによって、2ページ目の行頭が1ページ目に入らない ように調整する。 ② 1ページ目がA4用紙からはみ出ている場合 → 印刷設定で拡大/縮小率を100%より小さくすることによってちょうどいい倍率に調整して みて下さい。 ・ 左右の余白を小さくすることで納まる場合もありますので調整してみて下さい。 ・ 列の幅を狭くする方法もありますが、入力した数字が表示できなくなる場合がありますので 注意してください。 3) 「連絡表 Ver 3.0 」シートに事業所情報を入力する * 各シートが適切に印刷できることを確認したら次に使用する事業所名などをあらかじめ入力して おくことによって同じことを入力する手間を省く。 (1) シート内の情報提供元、事業所名、住所、TEL、FAX を入力する。 3、 連絡表 Ver 3.0 シートの使い方 * 実際に利用者の情報を入力するときの手順について簡単に説明します。 1) シートのコピー ① マウスポインタを「連絡表 Ver 3.0」のシート名に合わせマウスの左ボタンを押したまま Ctrlキーを押しながらマウスを左右にずらしマウスの左ボタンを離しCtrlキー を離すと新しく出来たシート名に(2)が自動で表示されシートがコピーできる。 ② コピーされたシート名をWクリックし、シート名を利用者名や日付などに変える。 2) シートの保管 ① 1、- 1) で作成した「ホットネット連絡表」フォルダ内に利用者名フォルダなどを作成し 情報を管理しやすくする。 ② 入力したら印刷する前にプレビュー画面で確認して下さい。 ホットネット連絡表 Ver 3.0 -1- H27年3月 4、 連絡表 Ver 3.0 の改訂ポイント 1) 障がい相談事業所も情報連携で使えるよう項目を加えた * 国東市在宅医療連携推進運営会議より、障がい相談事業所との連携が可能になり情報交換の 対象を障がい者にも適応できるよう「障がい区分、手帳、番号、サービス種類等」を追加した。 2) 食事形態の名称統一など食事に関する情報を詳しくした * 国東市在宅医療連携推進運営会議より、栄養士会との連携が可能になり嚥下障害を少しでも防ぐ 取り組みとして、食事形態の名称統一や水分へのとろみの付け方などに地域内の基準を設定した。 3) 書式にプルダウンリストを設定 ① 平成26年度のホットネット総会でアンケート調査をした結果、連絡表を使っている方の9割以上が パソコンを使用していることがわかり、使いやすさと機能性を重視しプルダウンリストを組み込んだ。 ② リストに無い文字を入れたい場合は、空白を選択(又は空白のまま)し、直接入力することができる。 ③ リストの文字に言葉や数字を追加したい場合は、選んだリストに直接打ち込むことができる。 ④ 選択したリストを変更したい場合、[Delete]キーで消すこともできる。 ⑤ リストの設定を変更したい場合、セル番地 AE115~AI227を再表示すれば内容を修正できる。 例)良く使う保険者を入れたい など ⑥ 書式を修正したい場合は、「シートの保護」を解除する必要がある。(操作には注意が必要) ⑦ リストだけのシートを付けているので、救急外来などの受診時手書きで記入するときにリストが あると便利だと思います。 4) 項目に応じてコメントをつけた * わかりにくい項目の説明やどのような情報を入れたらよいか、わかりやすくするためのコメントや リスト項目の説明文などをコメントにいれることによって、入力しやすくした。 * 書式の使い方に慣れたらコメントを全て削除することも可能。 5、 連絡表 Ver 3.0 書式内の項目説明 1) 情報提供 元・理由・先 を書式の先頭に移した * どこから、何のために、どこへ 情報提供されたものかわかりやすくした。 2) 障がい情報を追加 * 「障害区分、障害者手帳、療育手帳、障害受給者証番号、サービス種類等」を追加した。 * わかる範囲で入力し、確認が取れてない情報の場合「不明」を選択してください。 3) 年金等について * 対象者の主な収入状況を把握することによって、自己負担の割合や負担限度区分の目安にする。 よって、その内容を次のようにそれぞれリストを設定した。 (1) 年金等の基本情報を選択 * 老齢 * 恩給 * 障害 * 生活保護 * 遺族 * 無年金 * 傷病手当 * 不明 (2) * * * 年金の種類を選択 基礎年金 厚生年金 共済年金 (3) * * * 障がいの場合、等級を選択 1級 2級 3級 4) 麻痺や筋力低下の程度の判断について * 軽度: 軽度の障害はあるが、おおむね日常生活は自力で可能。 * 中度: 中度の障害があり、日常生活に何らかの介助が必要。 * 重度: 重度の障害があり、日常生活はほぼ全て介助が必要。 ホットネット連絡表 Ver 3.0 -2- H27年3月 5) 視力・聴力・言語障害の程度の判断について * 低い: 軽度の障害はあるが、日常生活にはあまり支障がない。 * 中度: 中度の障害があり、日常生活に何らかの介助や器具が必要。 * 高い: 重度の障害があり、日常生活における支障が大きい。 6) 食事情報について * 嚥下食・とろみ剤の定義は、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」 (以下、学会分類)を参考にした。 (1) 食事形態 主食 ① 米飯・軟飯・全粥・部粥は、事業所ごとの差は少ないと思われるため定義してない。 ② ミキサー粥・とろみ粥は、粘度に明らかな差があるため分けて定義した。 副食 ① 各事業所によって食事形態の名称が異なる為、同じ名称の食事でも違う形態の場合がある。 対象者に合わない形態で食事を提供する事で、誤嚥事故の危険が高くなる。 しかし、食事形態を統一する事は困難である為、地域内で名称を統一した。 ② 嚥下訓練食・嚥下食は、学会分類のコードに対応するよう定義した。 嚥下訓練食を提供している場合は、空欄に学会分類のコードを記入する * 0j ・・・・・・・・・ ゼリー状のものでタンパク質含有が少ない。 * 0t ・・・・・・・・・中間から濃いとろみのものでタンパク質含有が少ない。 * 1j ・・・・・・・・ (嚥下食 1)ゼリー・プリン・ムース状でタンパク質を含む。 * 2-1、2-2 ・・・ 嚥下食 2 * 3 ・・・・・・・・・ 嚥下食 3 ③ カット食については、地域内の事業所で「刻み食や軟菜食」と表現している事業所が多い ため、どこも使ってない表現の「カット食」にした。(誤嚥の危険性が高い) ④ 該当するものが無い場合や、食材によって2つ以上の形態を一緒に提供している場合は、 安全に摂取可能な低い方の形態を選ぶ。 (2) 嚥下調整 ① 同じミキサー食・カット食であっても、ミキサーにかけたままのもの・カットしただけのもの、 粘度をつけたもの・とろみのついたあんをかけたもの等の違いがある為、リストを設定した。 ② 食材に増粘剤を混入している場合は、増粘剤使用を選択する。 ③ 食材の上にとろみのついたあんをかけている場合は、あんかけを選択する。 (3) 水分指示 * 水分量の指示がある場合、リストから選択する。 指示理由がわかる場合は、具体的に空欄へ記入して下さい。 (4) とろみ剤 * 同じ量のとろみ剤を使用していても、とろみ剤の種類や、溶かす食材によって粘度が異なる ため、対象者に合わないものを提供し誤嚥につながる危険性がある。 その為、とろみ剤の使用量ではなく、学会分類の3段階の性状を用いてリストを設定した。 各性状は、下の写真を参考にして下さい。 薄いとろみ ホットネット連絡表 Ver 3.0 中間のとろみ -3- 濃いとろみ H27年3月 7) 在宅生活状況について (1) 8)の「居宅サービス利用歴」「週間利用表」の選択枠は、 障がいサービスも選べるようリストに組み込んでいる。 (2) 9)の「居宅支援事業所」と「担当ケアマネ」の枠は、 障がいの場合、「相談支援事業所」と「担当相談員」に変更できるよう設定されているので 目的に応じてプルダウンリストから選択してください。 6、 注意事項 1) 本書式は * Microsoft office 2007 を使用し作成してますので説明内容もそのソフトに準じて作成しました。 バージョンが違う場合や他の類似ソフトをお使いの方はそのソフトに応じた操作をして下さい。 2) 本説明内容は * パソコンの基本操作を習得していることを前提に作成してますが、Excelの用語で解りにくい 部分があるかもしれません。操作上の不明な点については使われる方の努力に頼るしかあり ません、どなたか詳しい方に聞いてみて下さい。 3) この書式を使ってみて * 不都合な点や不可解な点などありましたら、ホットネット運営メンバーへお伝えください。 出来るだけ応えられるようにしたいと思います。 また、事務局へ意見を集めることによって次回改訂時の参考にしたいと思います。 4) 法令遵守(コンプライアンス)について (1) この書式を使う場合においても、「個人情報保護や守秘義務」などをお守りください。 また、情報の流出防止などは使用する方の責任で管理していただくようにお願いします。 (2) 情報提供する場合は、【情報提供経緯】内の「情報提供承諾の確認」を取ってください。 また、情報を受ける側は「情報収集承諾の確認」を取り、必要に応じて情報提供側にその 承諾の証明を示してください。 この場合の「情報収集承諾の確認」書式は各事業所のものでかまいません。 5) 連絡表の利用方法 (1) 新規利用者の紹介(事業所間の初回情報交換の場合) ① 原則として、ホットネット連絡表を使用する。その他必要な情報は相互に協議して追加する。 ② 紹介元は、本人又は家族の承諾を得てから紹介先の事業所へ連絡し、情報の提供方法や 時期について確認する。(メール、FAX、郵送、手渡しなど) ③ 紹介を受けた事業所は、サービス提供の可否の検討結果を紹介元へ連絡する。 (2) 初回情報交換終了後 ① 紹介元は、最新の情報を紹介先へ提供する。 * この時期の情報書式は、紹介先と相談の上決定する。 (連絡表・看護サマリー・リハビリ添書など) ② ホットネット連絡表の場合は、追加変更部分のみ追加用紙への記入でよい。 ③ 情報記入は、無理に埋めるのではなく正確な情報を確実に伝えるように心がける。 (3) 追加用紙の使い方 ① 必要に応じて使って頂くシートです。業種別情報用紙又は補足用紙のみ使いたい場合は、 不要な部分を削除することも可能です。 6) 書式の完成度について * 本書式は、ホットネット運営メンバーが知恵を出し合って作成したものであって、パソコンに 精通したプログラマーなどの専門家が作ったものではありません。使い勝手が悪い部分 もあると思いますが皆様のご理解をいただければと思います。 ホットネット連絡表 Ver 3.0 -4- H27年3月
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