インターバル延長形エポキシ樹脂下塗り塗料

インターバル延長形エポキシ樹脂下塗り塗料
New Tecnology
特許第3492224号
塗膜の劣化を遅らせる技術
表面疎水性を維持する技術
付着 性 を 向 上 さ せ る 技 術
次工程(上塗り)
までのインターバルを12ヶ月まで延長できる、
インターバル延長形の
エポキシ樹脂下塗り塗料です。
■特 長
◆インターバル12ヶ月
ポリウレタン樹脂塗料(ハイポン50上塗、ハイポン50上塗HB)やふっ素樹脂塗料(デュフロン100フレッシュ)などの
上塗りを塗り重ねる場合、インターバルを12ヶ月まで延長できます。ただしインターバルが12ヶ月以上の場合は、
必ず面粗しの後、ポリウレタン樹脂塗料用中塗り
(ハイポン30マスチック中塗K)を塗装し、上塗りを塗り重ねてください。
またふっ素仕上げの場合、面粗しの後デュフロン100中塗Kを塗装し、上塗りを塗り重ねてください。
◆膜厚200μm
エアレススプレー1回塗りで膜厚200μmまで塗装でき、上塗りとの組み合わせで2コート仕様が可能です。
◆乾燥が速い 乾燥が速く、耐ブラッシング性に優れています。
◆優れた耐水性、防食性
耐水性、防食性に優れています。
■ 用 途
①工場(下塗り)
と現地(上塗り)のインターバルが必要な場合(建屋・構造物鉄骨)
②工場内で下塗りと上塗りのインターバルが必要な場合(クレーンなど)
③インターバルにかかわらず、一般的な厚膜エポキシ樹脂塗料としても使用できます
■ 付着性および防食性能
【付着性メカニズム】
【複合サイクル試験による防食性および付着性】
水接触角が大きければ付着力が強い
(インターバル延長タイプ)
従来の変性エポキシ下塗り
自然暴露経過
大気中の水、雨水
塗膜表面の変化
・光、水による劣化で
塗膜は架橋、分解が起こり
硬くもろくなる
・表面が親水性に変化する
水滴
インターバルと水接触角の関係
水接触角︵度︶
触角
水接
角
水接
触
下地
1
2
3
熱風乾燥
湿風乾燥
50±2℃
時間:2時間
30±2℃
時間:2時間
4 5 6 7 8 9 10 11 12
12カ月まで
インターバル期間(カ月)
インターバルと付着力の関係
ハイポン20ロングとハイポン50上塗りとの
インターバル付着
10
2種ケレン面
碁盤目
ナイフ
カット
8
6
4
2
10 0
劣化しにくい塗膜
0
当社の実験データから水接触角50度を切る
と付着しなくなる傾向が著しくなります。
ハイ
ポン20ロングは長期にわたり50度以上を維
持しています。
付着力︵碁盤目試験︵点/ 点︶︶
表面に
密集
湿潤
温度:30±2℃
湿度:95±3%
時間:1.5時間
1サイクル
(6時間)
×120サイクル
40
上塗りを塗装すると界面に脆弱な層が残り
そこに水が侵入しやすくなり
上塗りとの密着不良をおこしやすくなる
付着性を
向上する成分
塩水噴霧
60
50
下地
ハイポン20ロング
JIS K 5600 7-9サイクル腐食試験(サイクルD)
サイクル条件:
温度:30±2℃
時間:0.5時間
80
20
疎水性を
保持する成分
ハイポン20ロング
従来品 変性エポキシ
他社品A
0
1
2
3
4 5 6 7 8 9 10 11 12
12カ月まで
インターバル期間(カ月)
評価条件:
高湿度(50℃ 97%RH 24h)
に置いた後
乾燥(23℃24h)
させ、
碁盤目試験にて評価
付着性良好
防
性良好
■ 容 量
■ 色 相
20㎏セット
(塗料液/硬化剤=18㎏/ 2㎏)
ホワイト(N-90近似色) ライトグレー(N-85近似色)
■ 標準塗装仕様例(ハイポン20ロング仕様)
(1)
ポリウレタン樹脂仕上げ仕様(1種ケレン面)
施工場所
工場
現場
塗装工程
工 程
素地調整
塗り
塗り重ね
シンナー名
製 品 名
使用量
(希釈率)
(一般名)
(kg/㎡/回) 回数 乾燥時間(23℃)
ブラストでISO Sa2 1/2まで除 してください。
ニッペジンキー 8000メタルグレー
16時間以上 ニッペジンキー
0.20
※1
1
プライマー
(有機ジンクリッチプライマー)
8500シンナー
(5∼15%)
6カ月以内
(エアレス)
※2
ハイポン20
ロ
ング
ハイポンエポキシ
シンナー
16時間以上
0.46
第1層(下塗り)
1
(長期暴露形・特殊変性エポキシ樹脂下塗り塗料) (エアレス)
12カ月以内 (0∼3%)
0.12
ハイポンウレタンシンナー
1
─
第2層(上塗り) ハイポン50 上塗
(ポリウレタン樹脂上塗り塗料)
(はけ・ローラー)
(0∼10%)
標準膜厚
μm/回
15
100
30
※1 プライマーには、
ニッペジンキー 1000P(無機ジンクリッチプライマー)
もご使用できます。詳細は製品使用説明書等をご参照ください。
※2 100μmが標準膜厚ですので、
はけ塗りの場合は2回以上塗り重ねてご使用ください。
上塗りが隠ぺい性の低い濃彩色系については2回塗りとなりますので別途ご相談ください。
ふっ素樹脂仕上げ仕様の場合は、
デュフロン100フレッシュを塗り重ねください。
(2)
ポリウレタン樹脂仕上げ仕様(2種ケレン面)
施工場所
工場
現場
塗装工程
工 程
素地調整
塗り
塗り重ね
シンナー名
製 品 名
使用量
(希釈率)
(一般名)
(kg/㎡/回) 回数 乾燥時間(23℃)
パワーツールでISO St3まで除 してください。
16時間以上 ハイポンエポキシシンナー
0.46※1
第1層(下塗り) ハイポン20 ロング
1
(長期暴露形・特殊変性エポキシ樹脂下塗り塗料) (エアレス)
12カ月以内 (0∼3%)
0.12
ハイポン50
上塗
ハイポンウレタンシンナー
1
─
第2層(上塗り)
(はけ・ローラー)
(ポリウレタン樹脂上塗り塗料)
(0∼10%)
標準膜厚
μm/回
100
30
※1 100μmが標準膜厚ですので、
はけ塗りの場合は2回以上塗り重ねてご使用ください。
上塗りが隠ぺい性の低い濃彩色系については2回塗りとなりますので別途ご相談ください。
ふっ素樹脂仕上げ仕様の場合は、
デュフロン100フレッシュを塗り重ねください。
(3)
クレーン2コート仕様
(厚膜形ポリウレタン樹脂仕上げ仕様)
施工場所
工場
現場
塗装工程
工 程
素地調整
塗り
塗り重ね
シンナー名
製 品 名
使用量
(希釈率)
(一般名)
(kg/㎡/回) 回数 乾燥時間(23℃)
ブラストでISO Sa2 1/2まで除 してください。
16時間以上 ニッペジンキー
ニッペジンキー 8000メタルグレー
0.20
プライマー※1
1
6カ月以内
(有機ジンクリッチプライマー)
8500シンナー
(5∼15%)
(エアレス)
※2
ハイポン20
ロ
ング
16時間以上
ハイポンエポキシ
シンナー
0.58
第1層(下塗り)
1
(長期暴露形・特殊変性エポキシ樹脂下塗り塗料) (エアレス)
12カ月以内 (0∼3%)
0.30
ハイポンウレタンシンナー
1
─
第2層(上塗り) ハイポン50 上塗HB
(エアレス)
(厚膜形ポリウレタン樹脂上塗り塗料)
(10∼20%)
標準膜厚
μm/回
15
125
75
※1 プライマーには、
ニッペジンキー 1000P(無機ジンクリッチプライマー)
もご使用できます。詳細は製品使用説明書等をご参照ください。
※2 125μmが標準膜厚ですので、
はけ塗りの場合は2回以上塗り重ねてご使用ください。
注1)
(1)
(2)
(3)
において、第1層塗装後、付着塩分がある場合には、水洗などで塩分を除去した後、第2層を塗り重ねてください。
注2)ボンデ鋼板や冷間圧延鋼板(ミガキ軟鋼板)
などの容易に変形する素材には適用を避けてください。
これらの素材に適用する場合にはハイポン20デクロを素材に1回塗装後に所定の仕様を設定してください。
■ 塗装標準(使用上の注意)
下地調整:ブラストでISO Sa2 1/2もしくは、
パワーツールでISO St3まで除 してください。
塗 装 方 法
希 釈 率
使 用 量
膜厚(ドライ)
膜厚(ウェット)
エアレススプレー塗り
0∼3%
0.46kg/㎡
100μm
220μm
はけ・ローラー塗り
0∼3%
0.17kg/㎡
50μm
110μm
混合:2液形のため
「塗料液/硬化剤=90/10」の重量比により混合し、十分にかくはんしてください。
ポットライフ:5時間(23℃)
シンナー:ハイポンエポキシシンナー
乾燥時間:
※使用量、膜厚は標準の数値です。被塗物の形状、素地の状態、気象条件、希釈率および測定方法により幅を生じ増減します。
また、
この塗料は100μmが標準膜厚ですので、
はけ塗りの場合は2回以上塗り重ねてご使用ください。
エアレス条件:一次圧0.4∼0.5MPa 二次圧12MPa以上 チップNo.163-617,619など
使用上の注意:ワニス浮きがありますので、
ディスパーなどで十分かくはんしてからご使用ください。
特に小分けして使用する際にはご注意ください。
塗装場所の気温が5℃以下、湿度85%以上、
また換気が十分でなく結露が考えられる場合は塗装を避けてください。
密閉場所では換気を十分に行い、溶剤許容濃度以下で作業してください。乾燥中も換気してください。
指 触 乾 燥
半 硬 化 乾 燥
塗り重 ね 乾 燥
ハ イ ポ ン50 上 塗
ハイポン50上塗HB
5℃
2時間
12時間
24時間以上
12カ月以内
23℃
1時間
8時間
16時間以上
12カ月以内
● 安全衛生上の注意事項(ハイポン20ロング ホワイト 塗料液)
1. 本来の用途以外に使用しないでください。
2. 使用前に取扱説明書を入手してください。
3. すべての安全注意を読み理解するまで取り扱わないでください。
4. 熱/火花/炎/高温のもののような着火源から遠ざけてください。
− 禁煙です。
5. 容器を密閉しておいてください。
6. 容器を接地/アースをとってください。
7. 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器を使用してください。
8. 火花を発生させない工具を使用してください。
9. 静電気放電に対する予防措置を講じてください。
10. 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないでください。
11. 取扱い後は、手洗いおよびうがいを十分に行ってください。
12. この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないでください。
13. 屋外または換気の良い場所でのみ使用してください。
14. 必要な時以外は、
環境への放出を避けてください。
15. 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用してください
16. 気分が悪い時は、医師の診断/手当を受けてください。
17. 緊急の特別な処置が必要な場合は実施してください。
18. 口をすすいでください。
19. 容器からこぼれた時には、
布で拭き取って水を張った容器に保管してください。
20. 皮膚または髪に付いた場合、
直ちに、汚染された衣類をすべて脱いでください。皮膚を流水かシャワーで洗ってください。
21. 吸入した場合:気分が悪い時は、
医師に連絡してください。
22. 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させてください。
30℃
30分
6時間
16時間以上
12カ月以内
横倒禁止
23. 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗ってください。次に、
コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場
合は外してください。
その後も洗浄を続けてください。
24. ばく露またはばく露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けてください。
25. 皮膚刺激を生じた場合:医師の診断/手当てを受けてください。
26. 眼の刺激が続く場合は:医師の診断/手当てを受けてください。
27. 汚染された衣類を脱いで、
再使用する場合には洗濯してください。
28. 火災の場合:消火に適切な手段を使用してください。
29. 施錠して保管してください。
30. 換気の良い場所で保管してください。涼しいところにおいてください。
31. 直射日光や水濡れは厳禁です。
32. 塗料等の缶の積み重ねは3段までとしてください。
33. 日光から遮断し、換気の良い場所で保管してください。輸送中も50℃以上( スプレー缶の場合は40℃以上)
の温度にばく露しないでください。
34. 容器はつり上げないでください。
やむを得ずつり上げるときには、適切なつり具で、垂直に持ち上げ、落下に十
分注意してください。
(偏荷重になると取ってが外れ、落下事故の危険があります。)
35. 内容物/容器を国/地方自治体の規則に従って産業廃棄物として廃棄してください。
36. 塗料、塗料容器、塗装具を廃棄する時には、産業廃棄物として処理してください。容器、塗装具などを洗浄し
た排水は、
そのまま地面や排水溝に流すと環境に悪影響を及ぼすおそれがありますので、排水処理場などの
施設に持ち込むか、産業廃棄物処理業者に処理を依頼してください。
※上記の表示は、
一例です。色相などにより、
容器の表示とは異なる場合があります。
■詳細な内容、表示例以外の製品については、安全データシート
(SDS)
をご参照ください。
■本製品は日本国内での使用に限定し、
輸出される場合は事前にご相談ください。
危険有害性情報
危 険
引火性の高い液体及び蒸気/皮膚刺激/強い眼刺激/吸入すると有害/遺伝性疾患のおそれ/発がんのおそれ/生殖能又は胎児
への悪影響のおそれ/臓器の障害(単回ばく露)/長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害/水生生物に毒性/長期継続的
影響によって水生生物に有害
●本カタログ中の製品名・会社名は、
日本ペイント株式会社・その他の会社の、
日本およびその他の国の登録商標または商標です。
C Copyright2015NIPPONN PAINT Co.,Ltd All right reserved.
●○
●本カタログの内容については、将来予告なしに変更することがあります。
カタログ
NP-S181
●このカタログは、再生紙を使用しています。
KE150302T
2015年3月現在