(2) 会社更生法と民事再生法 金銭債権の全部又は一部の切捨てをした場合の貸倒れ(法人税基本通 達 9-6-1)では、 (1)更生計画認可の決定又は再生計画認可の決定があっ た場合とあります。ここでは、まず会社更生法と民事再生法の違い、手 続について解説します。 会社更生法と民事再生法の主な相違点は下記のとおりです。 項目 会社更生法 民事再生法 適用対象 比較的大規模な 会社を想定 個人、中小企業を想定 経営陣の辞任 有 無 手続に要する期間 比較的長い (1年超程度) 比較的短い (半年程度) 再建計画の提出時期 申立から1年程度 申立から3ヵ月程度 再建計画案の可決条件 一般更生債権額の1/2、 更生担保権額の3/4以上 債権者の1/2、 総債権額の1/2以上 債権者の競売申立 不可 可 まず適用対象について、会社更生法は比較的大規模な会社を想定して いる一方、民事再生法は、比較的中小規模の会社を対象としており、法 人だけではなく個人も対象となります。但し、会社の規模はあくまでも 法律上の想定であり、規模が大きな会社であっても民事再生を適用する 8
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