-在宅医療市民講演会およびシンポジウム- 「人生の最期まで、住み慣れた地域で、 自分らしい暮らしを」 三重県介護支援専門員協会桑員支部 支部長 福本 美津子 療養相談と介護相談 病院・治療 在宅療養・介護 介護(生活) 治 療 医療保険 医療相談員 (MSW) 介護保険 介護支援専門員 (ケアマネジャー) 介護保険の基本理念 介護保険制度の制度上の基本理念 介護サービスの社会化 介護保険制度の提供面での基本理念 =高齢者介護の基本理念 自立支援 ・自己決定権の尊重 ・生活の継続性の尊重 ・残存能力の活用 自宅で 生活を 続ける 自分らしい生き方 人権を尊重する視点 • 自己決定権・・・基本的人権 誰からも干渉されずに 自分の個人的項目の決定を 自分でできる権利 課 題 1.自己決定ができない 2.自己決定が聞き入れられない 3.自己決定が守られない 介護支援専門員とは 利用者の自立の支援及び 生活の質の向上を図るための 居宅介護支援の能力を有する者 介護保険の流れと ケアマネジャーの支援 一時判定 介護保険 申請 認定の更新 要介護度の 訪問調査(82項目) (コンピュター) 特 記 事 項 二次判定 主治医意見書 認定審査会 認定まで 約1ヶ月 認定結果 要支援1・2 要介護1~5 見直し ケアプランの 見直し 居宅サービス 施設サービス ケアプランの作成 介護支援専門員依頼 支給限度額と介護度(めやす) 介護度 要支援1 支給限度額 生活状況 50,030円 要支援2 104,730円 予防給付 生活機能の著しい低下 要介護1 166,920円 手段的日常生活に何ら かの支援、一部介助 要介護2 196,160円 日常生活動作に部分的 介助 要介護3 269,310円 住宅改修 20万円 日常生活動作に全面的 介助 介護給付 要介護4 308,060円 介護なしでは日常生活 が難しい 要介護5 360,650円 介護なしでは日常生活 が不可能 福祉用具購入 10万円 介護保険 居宅サービス 自宅 「訪問」 訪問介護・訪問看護 訪問リハビリ・訪問入浴 在宅生活の支援 「通い」 通所介護 通所リハビリテーション 福祉用具 貸与 特殊寝台 車椅子等 購入 ポータブルトイレ シャワーチェア等 住宅改修 「地域密着」 認知症対応型通所介護 グループホーム 小規模多機能居宅介護 「泊り」 短期入所生活介護 短期入所療養介護 総合事業 自宅での療養はできますか? カテーテル管理皮下注射・静脈注射・点滴 〇 人工呼吸器、腹膜かん流 〇 麻薬などの痛み止めの管理 〇 ストマ、褥瘡、キズの処置 〇 血液検査、エコー、心電図の検査 〇 歩けない、食べられない、トイレが失敗 〇 終末期の看取り 〇 事例の紹介 79歳 男性 脳出血:右麻痺・言語障害 要介護2 時間 6 9 11 12 月 火 水 ヘルパー ヘルパー デ イ サ ー ビ ス 看護 木 デ イ サ ー ビ ス 金 ヘルパー 受診 土 デ イ サ ー ビ ス 日 ヘルパー 17 20 子電話 子電話 子電話 子電話 看 血圧、睡眠、排便、食事の調整、薬のセット 護 言語・運動機能リハビリ、緊急通報装置 86歳 女性 老衰(食欲低下) 時間 月 火 水 木 金 隣の人が朝に訪問 6 往診 往診 9 11 看護 看護 看護 12 土 日 17 20 隣の人が夕に訪問 看 24時間対応:体調管理:睡眠、排便、清潔、 護 食事の調整、薬のセット、点滴、相談(不安) 最期に必要なこと ●医療を含めた多職種連携(家族を含) ●365日・24時間の“安心”の提供 ●医療保険と介護保険による サービスの組合せ ナーシングホームもも居宅介護支援室 最期のケアマネジメントの配慮 ナーシングホームもも居宅介護支援室 介護保険申請 病状進行と サービス事業所選択 福祉用具購入 早急な介護認定調査 医師の意見書依頼 今後の病状を予測した 事業所の紹介 トイレでの排泄支援 ポータブルトイレの貸与 自宅 色々な自宅への訪問医療 「住まい」24時間の対応 医師 訪問看護 有料老人ホーム サービス付高齢者住宅 グループホーム (認知症対応型生活介護) 特別養護老人ホーム 平成26年度の利用者 月平均 85名 1年間の終了者 48名(月4名) 平成26年度 もも居宅終了者48名の転帰 死亡 軽快他 19 29 平成26年度 もも居宅終了者状況 20 死亡 軽快 12 7 5 2 1 自宅 病院 施設 1 予防 居宅変更 死亡者の疾患名 9 8 4 3 2 1 1 1 ケアマネジャーとして 本来の“自然な死”を 支えるということ どう生きるかを支える 自然な死を支える医療 社会福祉法人老人ホーム「同和園」 附属診療所所長 中村 仁一先生 土台となること(前提) 1.「老いと死につきあう」ことを支える 2.「支える」・・・本人・家族の問題 介護側の「死生観」 3.「看護・介護」は、回復や生死に関係ない 4.いのちのつながり 自然な死を支えるための基礎知識 1.「支える」ための基礎知識 ・病気やケガを治すのは、本人の「自然治癒力」である。 ・医療は、本人の身体の反応を利用する ・・・発熱、咳、下痢、痛み等の身体の言っていることを聞く。 ・「死」を先送りするのは、本来、医療の適応ではない。 ・「老い」と「死」に対し医療は無力・・・“人”が支える。 ・主権在患(原則として患者の許可、承諾が必要) ・患者の考える「再善」と医師の考える「再善」とは異なる。 2.「病」にとらわれず連れ添う 生活習慣病は完治しない・ガンも老化 3.「死」には、妙にあらがわない 1)死に行く自然の過程を邪魔しない。 2)死にゆく人間に無用な苦痛は与えない。 *本来、自然な死は安らかで穏やかなもの 本来の“自然な死” 本来、“自然な死”は安らかで穏やかなもの 食べないから死ぬのではない「死に時」がきたから食べられない 自然死の実態・・・食べられなくなる・・・いわゆる“餓死” 「飢餓」 ・・・・・・“脳内モルヒネ”の分泌 「脱水」 ・・・・・・意識レベルの低下 「酸欠状態」 ・・・ ・“脳内モルヒネ”の分泌 「炭酸ガスの貯留」 ・・・麻酔作用あり ◎「死」は心地よいまどろみの中でのこの世からの旅立ち ※家族・介護の拷問:無理に食べさせ・・・吸引・・・ 「死に時」にきちんと死なせてやれる“家族の愛情” ◎「死」を視野にいれて生きること 知っていますか制度や法律? ご相談は地域包括支援センターへ 成年後見制度 判断能力が十分でない人(認知症等)が不利益を被らない ように家庭裁判所に申立てをして、その人を援助してくれる 人を付けてもらう制度 日常生活自立支援事業 認知症等で、日常生活を営むのに支障がある人に対して、 福祉介護サービスの利用に関する相談・助言や手続・支払など の援助を行うもの 高齢者虐待防止法 高齢者の身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待、 介護・世話の放棄・放任を発見した人は速やかに 地域包括センター等の行政へ通報しなければならない 自分で自分の生き方決めましょう。 日頃から、規則正しく生活を整えましょう (快食快便で元気に過ごす) 日頃から家族 (親戚)と生き方を語り合おう ご近所お友達と 助け合いましょう 健康年齢!! 「療養中でも自分らしく」 を支援します。 ご清聴ありがとうございました。
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