- 東京都三多摩公立博物館協議会

東京都三 多摩 公立博物館協議会報
ミュー ジ ア ム
ご
あ
い
さ つ
No.3
多摩
発 行 :昭 和 57年 2月 25日
東京 都三 多摩 公 立博 物 館協 議 会
会長
昨今多摩地区 の博物館 の数 も増 え、文化事業 も一段
と層 を厚 くしている感があ ります ことは 、誠 に喜 ば し
い ことで あ ります 。本会 も設立後 はや 4年 目を迎 え、
館相互 の情報 の交換 や 資料の貸 出 し等 も順調 に行 われ、
大 きな成果 を上 げて いることは 、関係 者 の ―Aと して
ィ
`
大変 うれ しく思 い ます 。
また 、全国的 には 、県 。市立 の博物館 、美術館 の新
設 が相次 ぎ、資料の購入費 も競 って増額 し、文化財 の
大幅 な収 集 が進 め られてお りますが 、我 々地域博物館
の運営を担当す るもの として、無関心 そはいられない
ものが あ ります 。そ うい う現実 の経緯 を見ながら、地
域 の博物 館 としての運営 のあ り方 とい うものについて
日頃 から常 に担 当諸 兄 の研鑽 が要求 される もの と思 わ
れ ます 。
博物館 とは 、そ の名 のごと くあらゆる「 物」 を対 象
とすべ き もので、美術品 に限 られる ものではな く、 こ
の博物館制腱 を外国 か ら取 り入れた明治初期 には 、美
術 工芸品、歴史資 料 、図書は もと より天産物 まで、形
あるものすべ てを陳列す る最 も生活 に密着 した 施設 で
あ りました 。「 物 」 の展示 に当 って、来 館 す る各層 の
人 々に何 を伝達 し得 ているか、 また、来館者 が展示 に
(_´
千
澤
槙
治
よって得 た知的 な質や量 に、 どれだけ満足 していただ
け るものがあ ったか とい うような ことにつ い て、常 に
反省を しなければならないで しょう。展示 資料を通 じ
て、その 時代相 や社会 の仕組 み 、環境、ま た、その物
を製作 し、あるいは使用 した人達 の生 き方 な どについ
て、認 識 を深 められ るよう十分 な配慮 が払 われねばな
らな いわけ であ ります 。
それには 、一般識者 の要望や援助 にいつで も応 えら
れ るよ うな、積極的 な態勢 を整 え、社会教育機関 とし
て作品 の収蔵 、保存 に加 えて、人類 の文化的遺産 に 目
を 向け るよ う、一般大衆へ の啓豪活動 とともに、学 術
調査研究 の機関 として、学問 の進歩 に寄与 す る機能 を
も、積極的 に推進すべ きもの と思 われます 。展覧 会や
そ の他 の教育活動 を通 じて、博物館 、美術館 が市民に
親 まれ、また、作品 に対す る深 い愛着 を覚 える よ うな
姿勢 を方 向 づけ るには 、毎 日毎 日が緊張 そ の もので あ
ると存 じます 。
三博協 は 、 この 1年 間町 田市立博物館 が運 営 を仰 せ
つ か りましたが、関係各位 の一 層 の ご協力 をお願 い し
本会 の ます ます の発展 を願 うもので あ ります 。
武蔵村山市立 歴史民俗資料館開館 一 昭和56年 11月
3日
一
〔ご案内 〕
〒
190-12
武蔵村 山市大 字 中藤 6,343番 地
TEL 0425-60-6620
開館時 間 :午 前 9時 ∼午後 5時
休 館 日 :月 曜 日、国民 の祝 日
毎月 15日 (館 内整理 日)
交
展
武蔵村山市立 歴史民俗資料館全景
通
国鉄立 川駅北 口 よ リバ ス
箱 根 ケ崎 か三 ツ藤住宅行
(横 田経 由 )バ ス にて
横 田下車 徒歩 7分
市内 の歴 史・ 民俗 。自然
に 力 を入 れ、 まち の移 り
かわ りにつ いて実物 や解
説 パ ネル を中心 に展示 し
てい ます 。
ミュー ジアム 多摩
〔博 物 館 活 動 の お 知 ら せ 〕
△
青梅市郷土博物館 千 ケ瀬遺 跡 と多摩 の 56.325∼ 571.31
郷土 の桶 工展
― 桶 と樽 ―
奥多摩郷土資料館 小河 内の 郷土芸能
山村 の 生活用具
57.2.5∼ 57331
53.4∼
53.4∼
具」
疇
¨
郷土学 習展
57.2.23^う 。
23
特別展「相 田遺跡群
の調査」
56.5.19∼ 712
特別展「 多摩 の 神道 56.10.27∼ 11.22
・ 垂逃美 術展 」
人物 コー ナー
東村 山市立 郷土 館 農業 の くらし展
府 中市立 郷土館
57.2.16∼ 3.28
55.6∼
56.5.12∼ 16
府 中 の野′
鳥展
11回
の
56.7.22∼ 9.6
む さし府 中
第
自然展 ―浅 間 山 と人
見街道 ―
ヽと
た 具
ま
。靭
る
収蔵品展「 調布 の農 56121∼ 57.214
庶 味 つ開 物 地 係
ヽ意 行 公 実 部 関
秋季特別展 武者小 569.10∼ 11.15
路実篤遺品展 I
靡 裁 靡 ﹄ 瞬 蔽 脚
56.62∼ 830
を ま の と の
等 さ 品 J 態
っ
師 も 働 帥 け
の
夏 季特別展「 装 」
微
56.4∼
奥多摩 の蝶
調布市郷土 博物 館 郷土学 習展「 お じい 56.2.24∼ 5.24
ち ゃんの 時代 」
へを 治 U 民 を た の 資 区 を
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縄文
o譜 明 展 J 明 通
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大
仰
枷
聯
秘い
鍛敵
脚
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展
″
=
ミュー ジア ム多摩
市民芸 術文化祭参加 56.11.1∼ 11.3
刀会1、 甲胃等市民所蔵 品 を展覧。
「 刀剣 展 」
57.2∼ 5
武蔵国府展
の
56.4.1∼
57331
料室
ち
と
生市
り
立
福生 市郷土 資
成
福
人 び との歩 み I
56.7.31∼ 831
植物 の標本展
写 真展「 石の文化財」 5610.1∼ 10.31
特別 企画展「 近代 文 572.1∼ 2.28
学 者 の書跡」
町 田市立博物 館
564.21∼ 5.24
明治初期石版画展
武蔵国府 関連遺 跡発掘調査状況報 告展 。
昭和 55年 度に おい て展 示 して きた「福生市 の成 り立
ち と人 び との 歩 み 」 の路線 を継続 し歴 史、民俗等 の
各 コー ナ ー展示 を資 料 の 交換 、 テー マの交代等 に よ
って 、 メイ ンテ ーマの理解 をはか る。
昭和 55年 度 までに福 生 市 内 において採集 した植物 の
標 本 資 料 の 中 か ら、身近 な植物 である雑草 につい て
の展示 。
昭和 44年 度 より市民 の 協 力 (参 加 )を え て実 施 して
きた、市 内石造遺物 の分布調査 にお い て撮影 した も
のの中 か ら選 び展示 す る 。
近代文学 者 のの こ した原稿等 か ら、 日本近 代 文学 史
を構 成 し展示す る。
美人画 、風景画 、歴 史画等 の 1枚 絵 170点 、挿絵 本
20冊 等 、 明治 20年代 後半 までの作品 を展示 。
56.6.2-7.12
武相 の 民俗芸 能展
一面 、人形 、頭 、衣
神楽 面、芝居面 、人形 芝居 の頭 、獅子頭 、山車 人玖
衣装等 150点 、写真 パ ネル等 も併 せて展示 。
装―
56.7.21∼ 830
町田 の古 代文 化展
か
―縄文 時代 ら平安
時代 一
衣装 にみ る民族 の知 569.8∼ 10.11
恵展
縄 文 時代 か ら平安時代 まで の各遺跡 から 出土 した土
器 、石器 、装 身具 、宗教遺物 、植物 炭化資 料 、鉄製
農耕用 具 、鉄剣 等 200点 を展示 。
世 界 27ケ 国 、 38種 の民族衣装 を展示 。併 わ せ て付
属品 、写真 パ ネル も展示 。
創 作版画 の あけ ぼの 56.10.20∼ 11.29 大正期 か ら昭和期 まで の 同人誌「 月映 」「版 芸術」
「 版 画芸 術」「 白 と黒 」「 きつつ き」「 Lnga」
展
「 風 」「 版画座 」等 を一 堂 に 集 め展示 。
町田 の手 工 と諸 職展 56.128∼ 571.31 手 工 とは藁細 工 、竹 細 工 等 を いい、諸 職 とは屋根葺
き、桶屋 、鍛 冶屋等 で 、 これ ら の各種製 品 やそ の製
日本 の古地 図展
瑞穂町郷土 資料 館 思 い 出の写真展
武蔵村 山市立歴 史 常 設展
民俗 資料 館
東 京農 工大学 工学 ボ ビン レース展
部附属繊維博物 館
572.9∼ 411
作 工程 、使用用具 な どを紹 介 。
´
渡辺紳 一郎 コしク シ ョンの江戸時代 の古地 図 を展示
56.4∼
紙仕立地図 の他 、陶磁器製地 図皿 、屏風 、扇子 、根
付 け等 に描 かれてい る 日本古地図 を展示 す る。
町民 の所有 す る古 い 写真 を集 め展示 。
5611.3∼
武蔵村 山市 の 自然 、歴 史 、民俗 に関 す る展示 。
56.2.2-3.15
中世 ヨー ロッパ にて盛 んだ った ポ ビン レースの復 元
品約 40点 を展示 .
日本古来 の絹 東1指 操 と更紗模様 の展示約 20点 。
(福 山有彩作品 )
細 刺 しと手描 き更紗 56.3.17∼ 3.30
展 (多 田寿美江 、岩
見登子 作品 )
手 つむ ぎ作品展
56.41∼ 5.18
羊毛 の手紡 ぎ草木染 ニ ッ ト品等約 30点 展示 。
(小 り│1朋 子 作品 )
特別展 開風装囃
俳画展
」 56.4.12∼ 4.19
佐藤紙魚作 56.5.18∼ 626
品
フ ランス刺 しゅ う展 56.6.26∼ 727
(藤 原裕子 作品 )
古代 か ら近 代 までの 女性服装 史 、復元品 を 中心 に 日
本 、西洋 の服装 70点 を展示 。
水彩画一筆画 として知 られ る 日本伝来 の俳画 約 20
点 を展示 。
ヨー ロ ッパ式 の刺 しゅ う、ベ ッ トカバ ー な ど約 20
点 を展示 。
ミュ ー ジア ム多摩
後 藤 コンク シ ョン展
(後 藤毛織寄贈 品
56.731∼
明治期 の 後藤 毛織会社 (岐 阜 )の遺品約 50点 を展え
56.9.14∼ 10.24
高分子学 会 30年 記念 として の記念 行事「高分子 の歩
み 80年 展 」。
56.10.26∼ 1130
日本古来 か ら伝 わ る折 り紙人形 、十二単 衣 な ど重 ね
折 り紙 で表現 した もの約 20点 を展示 。
5611.14∼ 11.23
東 の 西陣 とい われ る桐 生地 区 を中心 とした 織物 の歴
史 、産業 を展示 。
友 の 会 5サ ー ク ルの 作品 を展 示 。
)
高 分子 の歩 み展
(高 分子学会 )
重 ね 折 り紙 展
(f/m間 八重作品 )
特別展「 北 関東 の織
物」
友 の会 サ ータ ル 作品 56.12∼ 573
展
教 育 普 及 活 動
…
座 会 会 会
習察 演
講 講 観 講
彩
566.28
市文化 財保 護 指導
民俗学講座 。民俗学入門
569.19∼ lo 24
員 中西 勲
日本 常民文化研 究
所 中村 ひ ろ子
河 岡 武春
市内 の桶 職 を予定
桶 を作 る
m_・
孵
自然科学 講座 ・植物観察
古文 書講座
565∼ 56.11
草履 作 り講 習会
56.lo.18
自然観察会
す まいの移 りかわ り
5610中 旬
5652
町 誌編纂委員他
庶 民文化 とよそおい
56711
武蔵野美 術大学
56_6.4∼ 716
神保 教子
学芸 員 金井安子
町文化財委員長他
於 町福 祉会 館
参 カロ自由
参 加 自由
1回
東海大学 助教 授
稲葉
日本 の や き もの
実演を通 じて伝統
技能 へ の理解 を深
める
和也
八王子御屋 敷 窯
会 会
画 演
映 講
八王子 市郷土 資
郷 土 の暮 らしを語 る会
56725∼ 88
夏休 み子供歴史教室
56.8.25-8.27
56.812
土 器 づ くり
。
。
注連縄 わ ら じ ぞ うり 56.12予 定
づ くり
吉田 明
学芸 員関 口宣 明
学 芸員関 回宣 明
″ 小野 崎満
毎 月第 1土 曜 日
縄文 と弥生 の ム ラ
56.614
多摩 の神道 ・垂述美 術 に
つ ヽヽ
て
56.11.8
女子美 術大 学講 師
学芸 員斉藤経 生
春 の特別講演会
八王子車人形 の公 演
親 と子 の歴史教室
57.3
未
立教大学 講 師
料館
岡本
会 座
演
講 請
56.7.31、
87∼ 9
3回
″ 金井安子
学 芸員小 野崎満
学 習映画会
56.10.17
全
全 3回
特別 展 記念講演会
勇
定
2回 開 催
西川古柳 座他
於八王 子市 民会館
郷 土 資料 館運営協
議会 委員他
全 7回
ミュー ジア ム多摩
府 中市立郷土館
56.10.31∼ 11.22
郷土 の歴 史 を探 る会
―神 々の歴史 と文化―
昆 虫 の飼 い方 とホタ ル の 56.8.17
一生
武蔵国府遺 跡発 掘調査報
青梅市郷土博物 館
長 稲 葉松 三 郎
全 4回
多摩動物公園昆 虫 夏 季特別展講演会
館 官路 忠良
573予 定
未
565.10
自然 調査団調査員
定
春季特別展講演会
告
多磨霊園 の野 鳥
武蔵野段 丘 崖 の植物
多摩 丘 陵 の地形 と地 質
56.6.14
秋 の鳴 く虫 の音 を聞 く会
立川段 丘崖 の地形 と地 質
56.9.26
56.6.28
rt
多摩 川 の冬鳥
春 の 植物 を訪 ね て
5611
572
573
夏 休 み 親子 自然教 室
5689。
東国 の古墳 と武蔵 国造 の
相馬 尚教
同 上 曽根 伸典
″ 島村 勇二
″ 青木 良
愛鳥 週間記念行 事
環境週間記念行 事
″ 島村勇 二
″ 相馬 尚教
16・
30
毎 月 1回
″ 曽根 伸典
″ 青木 良、 曽根
伸典 、島村勇二
夏 季特 別 展 記念 請
外部講 師及 び会員
請演 会 、会員発 表
座
会 、 史跡 見 学 会等
争乱他
を開 催
文 化財保 護審議会
初心 者古 文 書 講座
委員
北原 進
料
室
職員、市古
資
文書研 究会員
婦人 セ ミナ ー「柳 田国男
の世界を読 む 」
同上「 近代 史入門 」
565.26∼ 9.22
56.lo.9∼
1030
市文化財保護審議
会 委員 河 上一雄
古文 書 の読 解 と多
摩地 域 史 の学 習
全
10回
資料室職員
民俗学 の学 習 と多
摩 地 域 の 民俗 の学
市文化財保護審議
習
全 4回
会委員
明治 初期 の 多摩 地
新井勝紘
域 史 の学 習
同上「 私 の 民俗誌 の作成」 5611∼ 573
河 上一雄
資料 室職員
全 10回
子 ども天文教室
1杯 口
安り
幸
資料 室 職員
四季 の星
。
座 星雲・星 団 と
惑 星 に つ い て学 習
安 川 和幸
資 料室 職員
気 象 の 観 測 を通 し
て天 気 の変 化 を学
自分 史 と
して「 私 の日 窄劇
を作 る
t
56.4.24∼ 11.20
夏 休 み 自然科学教室
全
習
町 田市 立博物館
明治 の 石版 画 に つ い て
565.17
神奈川県立 鎌倉近
代美術館
青木茂
武 相 の 民俗 芸 能
566.21
国立劇場専門員
瓦 の うつ りか わ り
56.8.2
西角井正大
駒沢大学 教授
武 相 の 民俗
56.11.1
成城大学 名誉教授
大 藤時彦
創 作版 画 の人 々
日本 の 古地 図
56.11.15
57.3.7
版 画家小 野忠重
日本地図 セン ター
倉 田芳郎
佐藤 俳
8回
ミュー ジア ム多摩
民俗映画 とお話 の会
56.5.24、 8.23、
学芸員 畠山
全 3回
豊
57.2.28
市 内古代遺跡見学会
竹 カ ゴ細 工をつ くる会
56.7.23・
,日屋の膿
56.6.13
文 楽 相模 人―
形 芝居
ルー ブル 美術館
56.6.20
30
571
″ 川松康 人
田長吉
竹 力批
バス見学会
全 2回
友 の会対象
56.711
縄文土器 なすな原遺跡 56725、 8.30
絶 海 の 島 々 ア ジア・ オ 56.8.1
セ ア ニ アの動物達
56.8.15
まぼ ろ しの狼
大 昔 の 生活 鉄剣 は 語 る 56.8.16
あらい ぐまのいた ず ら 日 568.29
記 、多摩川
峠
武蔵村 山 市 立
歴 史民俗 資料 館
講 演 会
友 の 会対 象
東大寺大仏 殿 昭和大修理 56.11.14
随 時
瑞穂町 の史跡 め ぐり
の
56.118
狭山 丘 陵 自然
町文化 財審 議 委 員
日本野鳥 の会
荻野
武蔵 村 山 の歴史
56.11.15
村 山織物 の あゆみ
56.11.22
多摩 の近世 史
中国 の手抄技 術 の現 状
57 1∼
56 5.2
伝統織物 と草 木染
宇 宙 を さ ぐる
カ ー ド織
56:7.3
ガ畔生 0婦 邸
他
開館記念 講演会
豊
市文化財専門 委員
村 山美 春
ボ ビン レー ス
会 会
習学
学 見
手 づ く り和 紙 の花
わ らべ は り絵
覚
村 山定 男
56.2.10
並木
56 224
56.39
56.522
56 619
小林平 男
56.5.16
町田市立博物館
「 養蚕展 」 56.2.21
56. 328
藍染 とシルク ロー ド
山 村 の く ら し
並木
56 77
イ ン ドの 染 織
たなばた祭
定韻
ひ も結 び
2
未 活
座 会
演
請 講
鵜
鮒 ¨…
東京農 工大学助教
授
佐 々木 清文
全 5回 定 員 40人
対 象 は 特別招待者
″ 本学 婦 人 懇
″ 一般
″ 友 の会
覚 、岸 田
福 山有彩他
″ ―
一舟交
海部 桃代
/Jヽ 路
和
石橋
裕
″
″
館員
路
藁
′
友 の会
56.77
`
奥 多 摩 郷 土 資 料 館
館長
大
舘
勇
吉
らしの 中 に一 村 の和 楽 を求 めた祭礼風景 (民 俗芸 能 )
の再現 及び災厄 か ら脱 出 しよ う、安楽 を得 よ うと朝 に
晩 に礼 拝願 かけを した で あろ う路 傍 の 石仏類 の一 部 を
‐
その ものの見本 です。奥多摩町地 内 には 現在 で も―m
の米田 もあ りません 。昔 の村 人たちの食生活 が豊か で
あった筈 はあ りません 。主食作物 として挙 げられ るも
のは 、大麦 、粟、稗 、蕎麦 、大豆 、手 、何首烏等 で換
金作物 としては コンニ ャク手 と少量 の ワサ ビと養蚕 だ
け で、小麦 、大豆等 は贅沢 な作物 と考 えられてい まし
た 。江戸時代に備荒貯 穀を行 った郷倉 のことをこの地
方 では「 へ え ぐら (稗 倉 )」 と呼 び貯 穀物 は稗 でこの
収 集 して音 を偲 ぶ よすが としてい ます 。
小河 内 の生活 ―それは取 りもな お さず 山村 民 の生 活
稗 は「 御稗」 と呼 ばれ ました 。
奥 多摩地方 では小正月 の行事 として 、ああぼへ えぼ
奥 多摩町 の 旧小河 内村地 区 は小 河 内貯水 池建設 のた
め 、峰谷川 に沿 った一 集落 だけ を残 して他 は 全部水没
して昔 の姿 は 見 る よし もあ りま せん 。
奥 多摩郷 土 資料 館 は この地域 住民 が汗 に まみ れなが
ら使用 した生 業用具 と生活 用具 、そ の ゆ とりのない く
ミュー ジア ム多摩
(粟 穂 稗穂 )飾 りと、 め えだ ま (繭 玉 )飾 りを します 。
い うまで もな く これ は そ の年 の豊 作 を願 う心情 か らの
祝 事 で す 。 この粟穂稗穂 と繭玉 飾 りは生 活 にかかわ る
あ らゆ る所 へ飾 るので す。室内 では大神 宮、年神 、荒
(竃神 )、
水神 (水 がめ )、 えびす 、床 の間 、仏 壇 、
自 場等 、屋外 では庭先 、大便所、堆肥合 、納 屋 、畑等
神
で これは 大正月 の松 飾 りも同様 で した 。
江 戸時代 の産 業 統計 は 定 かで あ りませ んが 、 こんな
に熱心 な豊 作祝 事 を した として も食料が 自給 できたわ
け ではないので す 。村 人 の 多 くは木炭 を焼 いて これを
取 引先 の 商家 へ 出荷 、そ こか ら米 塩 を物 々交換 式 に通
帳 に よって精算 して い ました 。
繭 玉飾 りは養 蚕 の豊作を願 う祝 事 です。米 又 は トウ
モ ロヨ シの挽粉 で球形 又は南 形 の団子 を つ くり、 これ
を楓 又 は梅 の枝先 に さす もの で す 。座敷 へ は挽 自 を根
堅 めに して畳 3・ 4帖 に及 ぶ繭玉飾 りを します 。 これ
には南玉 のほか 種 々の縁起物 や蚕種紙 、 お しら様 のお
札等 をつ るし、 また 枝 か ら枝 へ糸 を引 きまわ して蚕 が
南 つ くりのためにす る、あ じか け の形 をす る こと もあ
ります 。 もっともこの地方 では蚕 まぶ しの代 わ りに栂
枝 を使 って南 を作 らせ てい ました 。
宝 暦 3年 の小河内 4村 (原 、河 内、川野 、留浦 )の
村鑑 帳 に 、
一 農業 間 男 ハ耕 作 の こや し支度 二相懸 り稼 ニハ 少 々
ツ 駄 賃 取 仕 候 女 ハ作間 ニハ布 姉 少 々 ツ 仕候。
とあ り、 これ は奥 多摩 地方 の各村 々の書 上 もだ いた い
同様 で 、中 には「 蚕少 々仕候而御年貢 えた しに仕候
猪鹿 三拾 年 以来発 向諸 作 井漆若生段 々喰枯 し申候 」 と
もあ り、山村 の くら しの様子 が 想像 で きま し ょう。
奥 多摩町地 内 の畑 は急傾斜地 で これを耕 な す るのは
たいへ んで す 。常 に谷側 へ 向 って鍬 を使 い耕土 を下 か
ら上 へ か き上 げ るのですが これを怠ればたち まち畑頭
の耕 は 無 くな ります 。 このため 巾の極 めて狭 い手鍬 か
二本 又 の鍬 を使 い ます 。ふんが あ (踏 鍬 一鋤 )の 使 え
る所は僅 かな一 部分 だけ です 。水肥 も荷 な い桶 は 使 ヘ
ず 、耕土 を踏 み くず さな い よ うに柴 や茅束 を条並 べ に
して土 止 めにし ます 。
小 河 内は 民俗芸能 の宝庫 です 。中 で も鹿 鳥 踊 り (男
子 女装 )は 国 の無形 文化財 で、車 人形 、花神楽 、 さ ゝ
ら獅子 舞 は都 の無形文化財 に指定 されて い ます 。 さ ゝ
ら獅 子舞 は奥 多摩全域 の代表的 民俗芸 能 で現在 で も町
内 の 14集 落 の祭 礼 で行 われ ています 。文化 財 とい え
ば奥 多摩郷 土 資料 館 に展示 されてい る もの として これ
ら民俗芸能物 のほ か民具類 の大 部分 も国 の重要 民俗 資
料 に指定 され てい る もの です 。
奥 多摩郷 土 資料 館 の敷 内 には小 河 内 の 旧原村地域 に
あ った石仏類 が建立 されてい ます が この うち最 も多 い
の が馬頭観音 です 。馬 は 木炭運搬 の主役 で したが危険
個 所 の 多 い道路 のため時 々転落 事故 を起 こし ました 。
馬頭 さまは この馬 の安 全 を願 い 、 また遭難馬 の供 養 の
ため造立 された もの です 。馬方 たちは時 々観 音請 を行
な って役馬 の安 全を祈 りました 。 また道路 事情 が悪 く
馬 も使 えず、近年 まで人背運搬 だけにた よっていた所
もあ ったのです 。
八王子市郷土 資料館 における博物館 実習
(
当館 での 実 習生 の受 け入 れは 、これま で 11年 度 にわ
た って行 な ってきた 。は じめ の ころには 、特別 な実 習
生 の 受 け入 れ条 件 や実 習 の計画 を持 たず に博物 館 実 習
を実 施 して きたが 、次第 に実 習希 望者 が増 加 して きた
こ とな ど もあ って 、博物 館実 習 に ともな う種 々 の問題
が顕 在化 してきた 。
そ こで 、昭和 51年 度 か ら受 け入れ側 としては職員数
も少 な く施設 も限 られてい るの で 、多数 の実 習生 を受
け入 れ ること も不 可能 なため、 受け入 れ条 件 を定 めた
り、実 習 を計画的 か つ な るべ く体系的 に行 な うた め実
習 日程 表 を作成 して受 け入 れ る ことをは じめた 。昭和
51年 度以 降 も、実 習依頼 の ある ごとに職員間 で問題 点
を話 し合 い 、少 しづつ実 習方法 の改善 を しなが ら行 な
ってい る 。
そ れ では 、昭和 56年 度 の博物 館実 習 の例 を 中心 に 報
告 してみ る 。
毎 年 夏 期 を 中心 として 、 5∼ 8名 の実 習 生 を二 週間
メ、王 子 市 郷 土 資 料 館
藤
佐
学芸 員
広
受け入れているが、その受け入れの条件 としては、①
市内出身者・居住者を最優先 とする、②次に市内の大
学に在学 している者を優先 とす る、 (こ の 2点 を核に
す るが、実習生が一 つの大学 に偏 らないようにしてい
る。)③ 実習中における実習生 の事故についての責任
1暮 負 えないこと、C戻 習生は実習終了後 、必ず ンポー
トを提出す る、以上の 4点 である。
① 、②は 多数 の実習希望者 があった場合 の選考基準
で 、当館が八王子市立 で地域 を基盤 とした博物館 であ
るとい う性格 か らつ くられた ものである。③は 、実習
において当然考 えておかねばな らない ことで、館外 で
の交通事故 や館内 での不慮 の事故 の場合 、大学や学 生
の家族な どに対す る責任 を負 い きれる ものではない 。
④は学生 自身に対す るもので、 レポ ー トは 自由なテ ー
マで 提出 して もら っている。 レポー トの提 出がな か っ
た り学生 に不誠実な行為 の あった場合 には 、その学生
の属 していた大学 からの受 け入 れは行 なわない ことと
ミュージア ム多摩
してい る。
な お 、受け入 れ に先 だ って実 習希 望 者 には 、履歴書
を持参 し面接 を 受け て もら ってい る。
昭和 56年 度 には 四大学 六 名 の実 習生 を受け入 れた .
原則 として全職員 に半 日か 1日 以 上小 テ ーマ を持 って
担 当 して もら うこととして作成 した 。 この ことは 、実
に して行 な ってい る.単 にアル バ イ ト的 に実 習生 をつ
か うこと│ま 避け てい る。
こ うした当 館 での博物 館実 習 は 、確固 とした教育活
動 の一環 として 明確 に位置 づ け られ て い るわけではな
く、現実 の業 務 を考慮 して も特別 展 な どの仕 事を優先
させな けれ ばな らず 、必ず し も日程表 の とお り実 習 が
習生 に当館 の業務 の全体 を知 って もら うた め と、職員
に とっては 、 自らの仕事 を振 り返 る機会 とす るた めで
もある 。 さらに 、全戦員 で博物 館実 習 に対 応 す る こと
進 むわけ では な い 。職員 の仕事 の都合 に よって 日程 は
変 更 され る。
これ まで報 告 して きた博物 館実 習 のかた ち と内 容 は
は 、館内 のテ ーム ワー ク づ くりに も有効 で あ る。
実 習内容 は 、写真撮 影 。現像焼 付 ・ 拓本 の とり方
まだ まだ 館 内 で議論 の ある個 所 も多 く、現在 は試行 の
段 階 である。
0
資 料 の あつ かい方・ 催物 の準備や補助 な どの実 技 を主
な もの として いるが 、前半 は比較的郷土資料 館 の概説
な ど講義形 式 をと ってい る。実技 を充 実 させ よ うとす
近年学 ぶ 意欲 のあ ま りみ られない実 習生 もあ った り
して、誠 に残念 に思 うこ ともあるが 、 と もか く実 習 を
機 会 に学 生 が博物館 に関 心 を持 つ よ う努 力 し、後 に博
る と実 習生 を ご く少数 に しなけれ ば な らない し、一方
では実 習希望者 が 多 い のでな るべ く多数 の実 習生 の 受
物 館職 員 とな らな くとも、良 き博物 館 の理解 者 にな ャ
ば と考 えつつ博物館 実 習 を行 な ってい る 。
け入 れを と も考 え ると、 なかなか実 習 の方 法 を定 め る
のに困難 である 。
なお、博物館 実 習 に関す る問題 には 、当然 現場 だ け
では解決 の 見込 み のな い もの もあ り、実 習 を “させ て
や る側 "と "し て もら う側 "の 関係 だ け でな く、広 く
博物 館 の社会的役割 や将来 を考 え 、現 場 を踏 まえての
実 習 の期 間中 に 、催物 の ある場合 には 積極的 に参加
させ て い る。それ は 実 際 にはお手伝 いで もあ るが 、な
るべ く催物 の全体 の流れ を示 しなが ら会場 の 設営 、印
大学 との話 し合い も必要 であろ うと考 えて い る。
田稚
刷物 の作成 な どの個 々の 作業 の意味 を理解 させ る よ う
さん
市郷土 資料室
)
福生市 は 、戦後 、米軍 横 田基地 を 中心 とした基 地 の町 として知 られた 。都市化 の進行 も急
激 で 、都市 として の基盤整備 が不十分 な うちにそ の波 を受け て しまった の である 。
昭和 47年 、急激 な発展 の途 上に あ る当市 役 所 に彼 は 迎 えられた 。以後 、学務 課 、企画財 政
課 と勤務 し、文化 財 の担 当 とな った のは 5年 前、すでに 消滅 して しま った重要 資料 も数 多 く
あ った 。そ の よ うな状 況 にあ って 、彼 は文化財 の保 護思想 の普及 啓蒙 に 努力 し、 さらに博物
館 の建設 に向 けて の構想 、活動計 画等 を まとめあげ る。
彼 の一 挙 一動 には確 た る信念 が あ り、その 生 き ざまには哲学 があ る。頑固 な までの仕事 に
対 す る姿勢 ・ 情熱 。常 に最大限 の努力 を もって行動 す る。その 努力 を もって こそ 、規模 か L
して も、 資料の 点数 か らして も、小 さな 自治体 にす ぎない当市 において 、郷土 資 料 室 とい う
ひ とつ の "や かた "を 構 え られた ので ある。
一方 、土蔵 の 中 で何十年 も日の 目を見なか った 資料を 目覚 め させ 、古 文書 を通 してそ の 時
代 と対話 す ることで 、大 きな研究成果 をお さめてい る。
五 日市 に生 まれ 30年 、少林 寺拳法 は 有段者 と聞 く。彼 は言 う「 祖先 の残 した もの を次 の世
・…・」 。
天野幸 次
代 に伝 え る のが俺 たちの 役 目だ 。
編
集
後
記
昨年 の 11月 3日 (文 化 の 日)に 、武蔵村 山市立歴史民俗資料館 が
オー プンいた しました 。 これか らの益 々の ご発展 をお祈 り申 し上げ
ます 。
〔博物館活動 のお知 らせ 〕は 、各館 とも活発 な事業 が行 なわれて
いるため 、紙面 の関係上、展示会 と教育普及活動 のご報告 のみと さ
せていた だきました 。
(IQ)
発行 :東 京都 三舞 公市博物館協議会
0194町 田市本町田 3,562
町 田市立博物館内
a(0427)26-1531
編 集 委 員 :川 松康 人
佐藤
印刷 :福 川 印刷
広
近 藤 晏仲
横尾友一
町 田市 忠生 3-6-5