パルプ・せっこう混入けい酸カルシウム板 エコラックス 地球資源を節約し、大切な環境を守ります。 けい酸カルシウム板として初となる 「エコマーク」認定を取得。 地球の未来を考えて、 エコラックス」 「 は生まれました。 けい酸カルシウム板としては初となる 「エコマーク」を取得。 エコロジー&クオリティーが、 これからのけい酸カルシウム板の新しい常識です。 環 境で、性能で、 「 」 エコラックス は時代の先を行く。 CONTENTS 特長 1 用途 2 仕様・物性 3 施工方法 4∼6 禁止事項・注意事項 7 「エコマーク」 認定取得 けい酸カルシウム板の原料として、 火力 発電所や製紙工場より発生する再生 材料を有効活用しています。 特長 不燃材料です。 不燃認定 NM-1217 注 1 寸法安定性に優れています。 内装材としては 比較的水濡れに強い。 加工が容易で、施工性に 優れています。 パルプ・せっこう混入けい酸カルシウム板 耐衝撃性に優れています。 ホルムアルデヒドは使用しておりません。 エコラックスは建築基準法令20 条の 7 告示対 象外 製品です。ホルムアルデヒドは使用しておりません。 注1:貫通板の不燃認定番号はNM-2988となり、単独での認定ではなく貫通板+裏打材(不燃材料(金属板を除く)) となります。裏打材とは平成12年 建設省告示第1400号に開示された不燃材料のうち、すでに化粧を施されたものおよび鉄鋼、 アルミニウム、金属板を除くものとなります。 エコラックス ※「ECOLUX」 はニチアス㈱の登録商標です。 ※「パーマボンド」 はニチアス㈱の登録商標です。 1 用途 不 燃 材料として、天 井 や壁 などに 幅 広くお使いいただ けます。 ●ビル、店舗 、工 場 、一 般 住 宅 、マンション、病院など 各 種 建 物の内 装( 天 井 、壁 ) ●厨 房 、給 湯 室、トイレなど 水 廻りの天 井、壁 ●駐 車 場 の天 井 玄 関、ロビー ピロティー 駐車場 店舗天井 ベランダ、のき天 ※凍結する可能性のある部位には使用しないでください。 ※板に水が入らないよう、塗装やシーリング処理などを施してください。 2 仕様 エコラックスⓇは、 平板と平板を加工した貫通板、およびエンボスがあります。 厚さ mm 品 名 許容差 mm 6 エコラックス 平板 幅×長さ mm 910×910 910×1820 910×2420 910×2730 10注1 ±0.5 12注1 注1:910×910と910×1820のみとなります。 3mm ※ 上記以外の寸法については、お問い合わせください。 ※ 面取り加工も可能です。 面取 重量 kg/m2 約 5.0 ±0.4 8 許容差 mm 約 6.7 +0 −2 約 8.3 約 10.0 3mm ※ エコラックスの表面、または裏面のシーラー処理品もあります。 (受注生産品) 許容差 mm 幅×長さ mm 許容差 mm 910×910 6, 8 +0 −2 ±0.4 穴数 孔と縁との距離 (A×B)mm 45×45 15×15 45×90 15×20 孔径-ピッチ (P) mm 6φ- 20 (開孔率6.9%) 910×1820 P 長 さ方向 ※ 貫通板は受注生産ですので、あらかじめ納期・数量をお問い合わせください。 ※ 厚さ10mm、 12mmも穴開け可能です。 A B エコラックス 貫通板 厚さ mm P 品 名 幅 品 名 厚さ mm 許容差 mm 6 ±0.4 エコラックス エンボス 幅×長さ mm 許容差 mm 910×910 +0 910×1820 −2 重量 kg/m2 約 5.0 ※ 面取り加工も可能です。 ※ 面取りは地域によって受注生産となります。 標準物性 (エコラックス平板) 密度 曲げ強度 〈タテ〉 ヤング率 〈タテ〉 ×103 吸水率 wt% (60℃乾燥→飽水) 〈タテ〉 % 実測値 0.8 12.7 5.8 65 0.10 規格値 0.7以上 0.9未満 10.0以上 − − 0.15以下 試験方法 JIS A 5430 JIS A 5430 − JIS A 5430 JIS A 5430 g/cm3 N/mm2 N/mm2 吸水による長さ変化率 ※ 平板6㎜品の910×1820の標準物性となります。 ※ 上記数値は実測値であり、保証値ではありません。 3 施工方法 1 留め付け方法 エコラックスは、釘やタッピンねじ(ワンタッチねじ) により、下地 へ のじか 留 め が 簡単 に行えます。ボード下地(エコラックス、 石 膏 ボードなど ) に 対しては、接 着 剤 併 用 のステープル留 めも行うことが でき、工 期 の 短 縮 につながります。 また、電 動 丸のこ、ストレートのこやボードカッター で 容 易に切 断 できます。 (1) 釘打ち ●よく乾 燥した平滑な木製下地に対し、板 厚、部位に応じて留め付けます。 ( 5 ページ「2 留め付け間隔および 下地間隔」参照 ) ● 釘は、JIS A 5508 ( 鉄 丸釘 ) のメッキ処理したものまたはステンレス釘などを使用してください。 釘の長さは板厚の約2.5∼3倍程度としてください。 (2 ) ねじ留め ●平滑な鋼製下地に対し、板厚、部位に応じて留め付けます。 (5ページ「2 留め付け間隔および下地間隔」参照) ● ねじは、JIS B 1122( 十字穴付きタッピンねじ)のメッキ処 理したものを使用してください。 ねじ の長さは板 厚より約10∼20mm長いものを使用します。 ● 板厚 が 6 mm、8 mmのものについては、ワンタッチねじ 留めが 可能で す。 (3 ) ステープル留め ● エコラックス、石 膏ボードなどの下地に対し、接着剤併用のステープル留めが 可能で す。 ● 接着剤は、パーマボンドEL - 102 を使用します。 単位: (mm) 留付金物 釘 タッピンねじ ステープル 6 N22 以上 3φ×20 以上 4×19 (419) 以上 8 N25 以上 3.5φ×22 以上 4×22 (422) 以上 板厚 (mm) 板厚による 留め付け 標準仕様 推奨 副資材 4 10 N32 以上 3.5φ×22 以上 4×22 (422) 以上 12 N32 以上 3.5φ×25 以上 4×25 (425) 以上 接着剤 接着剤 パーマボンド EL-102 特殊合成ゴム系 水性エマルションタイプ 商品名 メーカー名 備考 パーマボンド EL-102 ニチアス (株) 一缶18kg入り (シーラー不要、無溶剤) 留め付け間隔および下地間隔 ■ボードの繊 維方向と下地 が直交 施工個所:天井・内 壁 E G 40以上 E A ■ボードの繊 維方向と下地 が平行 施工個所:内 壁 B A D G G C B (注)●天井施 工の場 合の下地は、ボードの 繊 維 方向と直交させてください。 (繊維方向はボード裏面に矢印でマーキング しています。) 40以上 2 繊維方向 F F E ●ボードの目地部は、 下地またはジョイナーを 使用してください。 ●留め付け金具は、亜鉛メッキ処 理したもの を使用してください。 ●下地は凹凸のないよう、 フラットに仕上げて ください。 F G ●内 壁に施工する場合は、2枚貼りを標準と します。 E 単位: (mm) 部位 留め付け 間隔 標準仕様 下地幅 板厚 下地間隔 A B C 45 以上 25 以上 303 以下 45 以上 40 以上 D E F G 150 以下 200 以下 12以上 コーナー部 40以上 300 以下 300 以下 12以上 コーナー部 40以上 6 天井 8 6, 8 303 以下 内壁 10, 12 目地処理 留め付け間隔 455 以下 [面取り突き付け] 303 以下 455 以下 [面取り目すかし] 敷目板 注1 釘またはタッピンねじ [目すかし] 敷目板 注1 注1 目すかし張りで内装 制限がある場合は、 敷目板を不 燃 材と します。 [ジョイナー] リブ付目地板 [ジョイナー] [ジョイントレス] H型ジョイナー 5 ニチアス エコラックス ジョイントレス工法 エコラックス®は、 ジョイントレス工法により、目地の無い大壁仕上げができます。 工程 標準施工 仕様Vカット ボードの場合 5601 3 仕様 3 3 備考、留意事項 1.目地加工 ●3C面取板 ● 現場加工も可能ですが工場加工品の方が良好です。 2.シーラー処理 ●メーカー指定のシーラーで、仕様通り全面に塗布する。 ● 特に面取り部は、塗り残しがないよう行ってください。 3.目地処理 (1) ●カーボライトMS - 25を、目地長さ1m当たり33∼50g、 目地部のみヘラ付けを行う。 ● 必ず16時間以上の乾燥時間をとってください。 4.目地処理 (2) ●目地パテを、目地長さ1m当たり20∼50mℓ 目地部のみヘラ付けを行う。 ● 必ず6時間以上の乾燥時間をとってください。 5.目地処理 (3) ●カーボライトMS - 25を目地長さ1m当り10∼13g、 目地部のみ ヘラ付けを行う。 ● 必ず4時間以上の乾燥時間をとってください。 ●エマルション系塗料仕上げの場合 寒冷紗用パテを400∼500g/㎡ (約0.3mm厚) 全面1回パテ付けを行う。 ●溶剤系塗料仕上げの場合 6.パテがい グロスパテを400∼500g/㎡ (約0.3mm厚) 全面1回パテ付けを行う。 ●クロス貼りの場合 ● 仕上げは、各パテが乾燥してから (5時間以上) 行ってください。 ● 特に溶剤系塗料の場合、 十分乾燥が必要です。 クロス専用パテを400∼500g/㎡ (約0.3mm厚) 全面1回パテ付けを行う。 4 仕上げ方法 エコラックスは多くの他 種材料と接着できますが 、材料により下 記の要領で行ってください。 1 接着 (1) エコラックス + 壁紙、クロス などの接着 工程 仕様 1.下地調整 ●表面のごみ、ほこりなどを取り除く。 2.シーラー処理 ●メーカー指定のシーラーで、仕様通り全面に塗布する。 ●トアASシーラー水性♯100〔トウペ〕 ●シーアップ〔ヤヨイ化学工業〕 3.接着剤塗布 ●標準的施工として、約60%の水で希釈し 135g/㎡を塗布してください。 ●詳しくはメーカー仕様に従ってください。 ●ルーアマイルド〔ヤヨイ化学工業〕 工程 (2) エコラックス + タイル(室内) 備考、留意事項 仕様 備考、留意事項 1.下地調整 ●表面のごみ、ほこりなどを取り除く。 2.シーラー処理 ●メーカー指定のシーラーで、仕様通り全面に塗布する。 ●トアASシーラー水性♯100〔トウペ〕 3.接着剤塗布 ●メーカー指定の接着剤を指定量金ベラにて塗布する。 〔タイルメント〕シーラー不要 ● マルチEP(エポキシ系) ● GL - 20(アクリルエマルション) 〔 タイルメント〕 4.タイル貼り ●直ちにタイルを圧着貼りする。 ●縦目地1.5∼2mごとにエクスパンション ジョイントを設ける。 5.目地詰め ●接着剤の硬化後、目地詰めを行ってください。 ●目地材は白セメントのみよりも、骨材入りが良好です。 ● CG - 411〔 タイルメント〕 ※詳細は、接着剤メーカーにお問い合わせください。 2 塗装 エコラックスへの塗装は、 下記の要領で行います。 工程 一般内装用 塗料 仕様 備考、留意事項 1.下地調整 ●表面のごみ、ほこりなどを取り除く。 2.シーラー処理 ●メーカー指定のシーラーで、仕様通り全面に塗布する。 ●トアASシーラー水性♯100〔トウペ〕 3.上塗り ●エマルションペイント (EP、AEPなど)で上塗りを行う。 ●トア Vフリーマット〔トウペ〕 ※詳細は、塗料メーカーにお問い合わせください。 6 B32 禁止事項 *用途以外には使用しないこと。 *製品の上に重量物を載せたり、上に乗らないこと。 *傷・破損防止のため、製品を引きずったり過度の衝撃を与えないこと。 *エコラックスウォール (FP060NP-0243, FP060NP-0241, QF060NP-0049) 以外の耐火構造には使用しないこと。 *凍結する可能性がある部位には使用しないこと。 *浴室やサウナルームなど湿度の高い環境や、製品が吸水するような部位または雨水が吹き掛かる部位への使用はしないこと。 *ボイラー設備などの高温熱源が近傍にある場合、 エコラックスにクラックが生じる場合があるので、 そのような場所では使用しないこと。 注意事項 ■一般的注意事項 *斜光および外付きの照明の光によっては、表面の陰影が見える場合がありますが品質上問題ありません。 *持ち運びの際には、垂直に持ってください。 *吊り上げる場合は当て板などを用い、 ロープ 掛けによる損傷を防止してください。 *積み降しの際には、 カド欠けなどの損傷がないようにしてください。 *積み重ねの高さは1m以下とし、 下敷板またはパレットを使用してください。 *板に水が入らないよう、塗装やシーリング処理などを実施してください。 *保管の際は風雨や直射日光を避け、地面に直接置かず、パレットまたは屋内の固い平らな場所に水平に置き、 シート類で保護してくだ さい。 *廃棄する場合は、 廃棄物の処 理および清掃に関する法律に従って処分してください。 ■施工上の注意事項 *カタログの内容(または施工要領書)に従って、正しく取り扱ってください。 *電動工具を使用して切断する場合は、必ず集じん装置を使用し、防じんマスク、防じんメガネなどの適切な保護具を使用してく ださい。 *のこぎり、カッターナイフ、やすりなどの手動工具を使用して切断する場合は、防じんマスクなどの適切な保護具を使用してく ださい。 *ドアなど開口部へ施工する場合は、クラックの原因となりますのでエコラックスに切り欠き ド ア廻り割り付け を入れず目地を設けてください。 (右図参照) *マスキングテープを使用する場合は、紙素材の粘着力の弱い建築塗装(内装)用マスキング テープを使用し、剥がす場合は180°逆方向にゆっくり剥がしてください。またテープは長 時間貼ったままにしないでください。 *ボードの目地は、下地の上にくるように割り付けてください。 *建物構造の動きや地震などによる躯体の変形により、エコラックスにクラックが生じる可 能性がありますので、躯体変形の力がエコラックスに伝わらないように、伸縮目地を設けるなどの処置を施してください。 *製品を取り付ける場合は必ず下地に留め付けてください。 *天井施工の場合、板の繊維方向と下地は、直交させてください。 *下張り材は凹凸のないよう、フラットに仕上げてください。 *ねじは、必要以上に強くしめ込まないでください。 *エコラックスの表面をボードなどでこすりますと、 「テカリ」などを生じることがありますので、取り扱いにご注意ください。 *天井下地およびボードに常時熱がかかる箇所への使用については、熱に対する下地の動きを考慮して(下穴を開けるなど)ボード を留め付けてください。 *内壁に施工する場合は、2枚貼りを標準とし、6mm単体仕上げはしないでください。 *製品の性質上、スプレーなどの塗装時に毛羽立ちが目立つ場合があります。必要に応じて下地処理を行ってください。 *天井施工の際、吊り天井以外の工法ではクラックが発生する場合がありますのでご注意ください。 *室内プールのロックウール化粧吸音板下地材として使用する場合は、天井裏(躯体、設備、壁)や天井表面に多量に結露水が発生 したとき、下地として使用されるけい酸カルシウム板などが影響を受け、天井材が落下する要因の一つとなる恐れがあります。 設計・施工の際は必ずロックウール化粧吸音板メーカーの標準施工要領書に従って、躯体の断熱や天井裏の換気などの結露防止 対策を図って頂くとともに、ロックウール工業会ホームページに掲載の「室内プール天井の設計、施工及び日常管理の注意に ついて」に基づいて日常点検管理を行うなど、製品を安全にご使用ください。 B32 2015 年 8 月 改訂 B32-1508-05-SK-SH-改-1411
© Copyright 2025 ExpyDoc