第12号 - 国際協力型がん臨床指導者養成拠点

第12号
2016/2 発行
1年でいちばん寒さの厳しい時期、春の便りが待ち遠しいですね。
 ごあいさつ
 活動報告
 全国がんプロ合同フォーラム
(外科FD)
 がんプロ全国e-learningクラウド
・WMV⇒MP4変換について
 がんプロ×OCW
・がんの診断と治療
今号では、1月に開催しました「全国がんプロ合同フォーラム」
(外科FD)について特集いたしました。「外科手術の安全性をいかに
確保するか」をテーマに講演とグループディスカッションを行いまし
た。
ま た 、 が ん プ ロ 全 国 e-learning ク ラ ウ ド で は 、 コ ン テ ン ツ の
WMV⇒MP4変換作業を実施いたしており、その詳細について掲載い
たしました。
ぜひ、ご覧ください。
がん緩和ケア多職種養成コース(インテンシブ)
群馬大学
日時:2015年10月9日(金)18:00-19:30
場所:群馬大学大学院保健学研究科 南新棟2F ミレニアムホール
テーマ:最後まで自分らしく生きる
講演者:緩和ケア診療所 いっぽ 萬田緑平 先生
埼玉医科大学
日時:2015年10月8日(木)~2015年12月10日(木)
場所:埼玉医科大学日高キャンパス保健医療学部棟 C301講義室
テーマ:緩和ケアにおける多職種チームアプローチ
プログラム:(抜粋)
講演1:10月8日(木)
「緩和ケア概論」他
講演2:10月15日(木) 「がん患者の心のケア」他
講演3:10月29日(木) 「緩和ケアにおける看護師の役割」他
講演4:11月12日(木) 「緩和ケアにおけるリハビリテーション」他
千葉大学
日時:2015年9月16日(水)~2016年3月2日(水)
場所:千葉大学医学部附属病院内 セミナー室3
テーマ:“家に帰ろう”をチームで支える
プログラム:(抜粋)
講演1:9月16日(水)
「緩和ケアにおける退院支援」他
講演2:10月14日(水) 「お薬を整理する」他
講演3:11月11日(水) 「緩和ケアにおける作業療法」他
講演4:1月13日(水)
「緩和ケアにおける看護の基本」他
近年、高難度手術を遂行することを責務とする大学病院に対して、
その安全性に社会的な厳しい目が向けられる様になりました。
がんプロフェッショナル養成基盤推進プランでは、全国15の拠点
間の交流、アウトリーチ活動として外科手術を安全に行う為の外科
Faculty Developmentを開催いたしました。
テーマ:「外科手術の安全性をいかに確保するか」
日 時:平成28年1月20日(水) 10:00〜17:00
場 所:筑波大学東京キャンパス(東京都文京区大塚3-29-1)
主 催:全国がんプロ協議会
参加者:76名(がんプロ参加大学の外科医師、手術部医療者、
医療安全担当者)
外科医は“手術”という診療行為において、他者(患者)の身体にメスを入れることを唯一法的に認められた
職業ですが、その高度な専門性ゆえに「手術における患者安全の確保」はこれまで外科医師個人または各組
織の“自律”に委ねられてきました。そのような状況の中、昨年腹腔鏡手術に関連した医療報道がきっかけと
なり、外科手術に対する安全性の確保が社会から強く求められていますが、我々医療者の対応は決して十分
とは言えません。
世界的には「手術合併症は世界中で死亡と障害の主な原因となっている」ことが今世紀初頭にはすでに問題
視され、2009年に「WHO安全な手術のためのガイドライン」が策定されました。しかし、その意義・内
容がどれだけ日本の外科医療の最前線で手術に携わっている外科医に周知されているでしょうか。「安全な
手術に必要な10の目標」をご存知でしょうか?それに基づいた手術安全チェックリストの意義を理解され
ていますでしょうか?
そこで、今回のフォーラムでは、まず午前の部で「安全確保の視点から、本邦外科手術の現状と問題点を認
識する」ことを目的とし、NCD (National clinical database)データベースから見える手術安全(死亡率、
合併症率)の現状、および昨年の腹腔鏡手術報道の当事者となった施設から、問題認識と再発防止策等につ
いてご講演をいただき、事前にご協力をお願いしました「ハイリスク手術に対する審査体制の現状」アン
ケートの結果をご報告させていただきました。
そして、午後の部では、現状を踏まえて「手術安全のために何をすべきか」をテーマとし、講演とグループ
ディスカッションを行いました。日本を代表するグローバル企業であり、その高い品質管理に定評のあるト
ヨタ自動車株式会社のノウハウを医療安全へと導入する先進的なプログラム「ASUISHI(アスイシ)」プ
ロジェクトを実施されている名古屋大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部の全面協力を得て企画を行
いました。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。
全国がんプロ協議会
会 長 大阪大学大学院医学系研究科特任教授
副会長 筑波大学医学医療系教授
企画:筑波大学医学医療系教授
筑波大学医学医療系講師
松浦 成昭
大河内信弘
小田 竜也
明石 義正
プログラム:
(午前)
開会挨拶
筑波大学医学医療系消化器外科 教授
文部科学省高等教育局医学教育課 課長
大河内信弘
寺門 成真
講演
「本邦における外科手術の安全性
-NCDデータベースから見た現状-」
千葉大学大学院医学研究院 教授
松原
久裕
講演
「ハイリスク手術関連死亡事案をくり返さないための対応策」
群馬大学大学院医学研究科長・教授
峯岸
敬
千葉県がんセンター 病院長
永田 松夫
事前アンケート結果報告
「ハイリスク手術に対する各施設における審査体制の現状」
筑波大学医学医療系消化器外科 講師
明石 義正
講演(1)
「外科手術に潜む医療事故のリスク」
名古屋大学医学部附属病院副病院長
/医療の質・安全管理部 教授
長尾
能雅
講評
全国がんプロ協議会顧問
(東京大学医科学研究所医療イノベーション推進室)
今井 浩三
(午後)
特別企画(講演+グループワーク)
「外科手術の安全を確保し、
問題点をKAIZENしていくためにどうするか」
名古屋大学医学部附属病院副病院長
/医療の質・安全管理部 教授
長尾 能雅
名古屋大学医学部附属病院
医療の質・安全管理部 病院助教
寺井美峰子
ビデオ上映
グループディスカッション/発表
・それぞれの病院における安全確認方法
・どのような体制が求められるか
・どのようなチームトレーニングが求められるか
講演(2)
「WHO安全な手術のためのガイドラインについて」
ビデオ上映 + 講演(3)
「チームビルディングについて」
講演(4)
「トヨタの品質管理と“ASUISHI”プロジェクト」
トヨタ自動車株式会社業務品質改善部主査 古谷
まとめ
閉会挨拶
全国がんプロ協議会会長
(大阪大学大学院医学系研究科特任教授)
松浦
医療事故についてのビデオ上映
名古屋大学 長尾先生
健夫
グループディスカッション
全国がんプロ協議会では、全国がんプロ合同フォーラムの報告書を作成中です。
成昭
⇒現状は、Silverlightが未対応のブラウザでは視聴できません。
ブラウザ
現状(WMV)
変換後(MP4)
IE9
○
◎
IE10
○
◎
IE11
要Silverlight
◎
Firefox
要Silverlight
◎
Chrome
×
◎
Edge
×
◎
Mac Safari
要Silverlight
◎
Mac Firefox
要Silverlight
◎
MP4変換後、Silverlight
が未対応のブラウザでも視聴
可能となります。
Silverlightプラグインが不
要となり、インストールの手
間が省けます。
変換後のコンテンツは順次利
用可能となり、学生側への影
響はありません。
【注意事項】
 コンテンツの更新、新規登録は変換作業終了まで、お待ちください。
 今後、コンテンツの保存形式、機器の設定等が変更になります。
(※詳細については後程お知らせいたします。)
肺がん
がんの診断と治療
筑波大学医学医療系 消化器外科
教授 大河内 信弘 先生
がんとはどういう
ものか、がんの診
断方法と治療方法、
日本の医療レベル
についてわかりや
すく説明。
・5月下旬(がんプロ協議会)
全国がんプロ協議会総会
・06/11(土)(全国がんプロ)
市民公開シンポジウム
(成果報告)
・未定(筑波)
がんプロ全国e-learningクラウド
実務担当者会議
概論
手術療法
放射線療法
非小細胞癌の化学療法
小細胞癌の化学療法
化学放射線療法
緩和療法
(佐藤 幸夫
(後藤 行延
(大西かよ子
(塩澤 利博
(中澤 健介
(関根 郁夫
(浜野 淳
先生)
先生)
先生)
先生)
先生)
先生)
先生)
(坂東
(井口
(沼尻
(池田
先生)
先生)
先生)
先生)
乳がん
概論
手術療法
放射線療法
化学療法
裕子
研子
晴子
達彦
次号は?
編集後記
・他拠点がんプロ紹介
・活動報告
・今後の予定
・e-learning機能紹介
等々(予定)
全国がんプロ合同フォーラムでは、70
名を超える参加があり、また、遠方か
らも多くの方に事務方としてご協力い
ただき、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたし
ます。
(森田)
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編集・発行
筑波大学 がんプロ事務局
E-mail: [email protected]
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