1 月の雇用情勢(日本) - アムンディ・ジャパン

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2016 年 3 月 1 日
アムンディ・マーケットレポート
アムンディ・ジャパン株式会社
1 月の雇用情勢(日本)
① 1 月の失業率は前月比-0.1 ポイントの 3.2%でした。就業者数が順調に増加しています。
② 新規・有効求人倍率もさらに上昇、労働参加率も女性中心に上昇が目立ち、人手不足が鮮明です。
③ 雇用の増加傾向は今後も続き、企業業績次第では賃金増加の加速も有り得る状況になってきました。
記録づくめの指標改善
本日、総務省が発表した 1 月の失業率は、 (%)
3.8
前月比-0.1 ポイントの 3.2%と、「アベノミ
3.7
クス後」の最低に並びました。また、厚生
労働省が発表した 1 月の求人倍率は、新 3.6
規が前月比+0.17 ポイントの 2.07 倍で 3.5
91 年 10 月以来の 2 倍超えとなり、有効も 3.4
同+0.01 ポイントの 1.28 倍でした。
3.3
失業率、求人倍率の推移
(倍)
2.2
2.0
1.8
失業率(左軸)
新規求人倍率(右軸)
有効求人倍率(右軸)
1.6
1.4
1.2
3.2
1.0
就業者数は前月比+61 万人で、73 年 10
3.1
0.8
月以来の単月で 60 万人超の大幅増加と
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
出所:総務省、厚生労働省のデータよりアムンディ・ジャパン作成
なりました。季節調整上の特殊要因があ
※求人倍率=求人数÷求職者数(倍)
※有効とは?:前月末で期限が翌月以降となっている求人・求職+当月新規分
り得ますが、15 年 12 月も同+28 万人で
あり、雇用増加が鮮明です。また、新規求人倍率の急上昇は求職者数の急減(前月比-9.1%)に
よるものです。求職者数は 14 年後半以降減少傾向にあり、人手不足感が強まっています。
労働市場への参入増加と労働需給ひっ迫が並存する良好な雇用環境
ま た 、 今 回 、 労 働 参 加率 ( 季 節 調 整 後
ベース)が 60.2%と、約 7 年ぶりの高水準
となりました。女性の就業増加が要因で
す。労働参加率とは、働いているか働く意
志のある人(労働力人口)の人口全体(15
歳以上)に対する割合をいいます。
(%)
労働参加率
85
80
75
全体
男
女
70
65
60
55
この率が高いほど労働市場での人材供 50
※ここでは、労働参加率は以下のように計算
45
給が多く、労働需給を緩和させる要因とな
労働力人口(就業者+失業者、季節調整値)÷15歳以上人口
40
ります。しかし、求人倍率の上昇に見られ
75
80
85
90
95
00
05
10
15
(年)
出所:総務省のデータよりアムンディ・ジャパン作成
るように、同時に労働需給のひっ迫も進
行しており、それだけ日本の雇用環境が良好であることを示しています。賃金の増加は明確には表
れていませんが、企業業績次第では賃金増加が加速しうる状況になってきたと思われます。
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