KPN 社は、優れたアプリケーショ ンと費用対効果の

お客様事例
| 2014 年 1 月
KPN 社は、優れたアプリケーショ
ンと費用対効果の高い開発によっ
4,400 万人のお客様サービスを
保証
お客様プロフィール
CUSTOMER LOGO HERE
業種 : 通信
会社 : KPN
社員数 : 31,000
収益 : 131 億ユーロ
ビジネス
課題
ソリューション
メリット
KPN は高い基準を満たす新規
KPN は CA Service
Virtualization を使用して、本
KPN は以前より短期間でより
アプリケーションをより迅速に
市場投入する必要に迫られて
番環境と同等に応答する仮想
り、その結果アプリケーション
います。しかし、適切なテスト
開発プラットフォームを構築し
の品質も向上しました。 さら
ンダ最大の電気通信プロバイ
環境が整っていないため、ア
ました。 その結果、KPN の一
に、テスト用物理プラットフォー
ダであり、消費者市場と法人
プリケーションのテストが高コ
部のテスト・プラットフォーム
ムへの投資が減り、大きな不
向け市場の両方にサービスを
ストの複雑なプロセスになって
では、可用性が 90 パーセン
具合を早期に検出できるよう
提供しています。
います。
ト近く向上しました。
になったため、コストも削減で
KPN 社 は、 インタ ー ネット、
電話、テレビ、ICT の各サー
ビスを 4,400 万人のお客様に
提供しています。 KPN はオラ
多くの開発をこなせるようにな
きました。
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ca.com/jp
ビジネス
いつでもどこでも可能な情報と娯楽へのアクセス
KPN は 4,400 万人以上の個人顧客にインターネット、電話、およびテレビ・サービスを提供しています。オラ
ンダに本拠を置く同社は、国内最大の電気通信プロバイダです。
同社は KPN コーポレート・マーケット部門を通じて、ベネルクス全域で企業顧客に ICT インフラストラクチャ・サー
ビスとネットワーク関連ソリューションも提供しています。
KPN は、モバイル・サービスの提供、ネットワーク・サービスの卸売り、グローバルな IP ベース・インフラス
トラクチャの運用を行う複数のブランド(E-Plus、 BASE、 iBasis など)をドイツとベルギーで展開しています。
グループ全体の従業員は 31,000 人を数え、そのうち 19,000 人はオランダ在住です。グループの目標は、
あらゆる場所、あらゆるデバイス(携帯電話やタブレットからコンピュータ、そしてテレビまで)から顧客が情
報やエンターテイメントにアクセスできるようにして、いつでもどこでも通信を可能にすることです。
課題
新しい顧客サービスの予定どおりの発売
KPN が最も重視するのは同社のビジネスの成長です。このように動的で競争の激しい業界において企業が成
功を収めるには、技術革新と機敏性が求められ、並外れた顧客サービスを提供する必要があります。
「新規アプリケーションやアップデートを市
場投入するときには、それらが確実に弊
社の高い基準を満たすようにする必要が
あります」
Robin Bleeker
KPN 社イノベーション・ツーリング担当プロセス・チェーン・マネージャ
したがって、KPN は新しいサービスを短期間で開発し、その高可用性を維持する必要があります。さもないと、
顧客を競合他社に奪われる可能性があります。
KPN のイノベーション・ツーリング担当プロセス・チェーン・マネージャ Robin Bleeker 氏は、「新規のアプリケー
ションやアップデートを市場投入するときには、タイミングよくリリースするだけでなく、それらが確実に弊社の
高い基準を満たすようにする必要もあります」と述べています。
KPN は、アプリケーション開発要件を外部のプロバイダにアウトソーシングしています。これらの仮想チームは
一貫性を確保するために、アジャイル開発技法のメリットを活用して KPN が開発した統一手法を使用していま
す。
グループの主要システムでは通常、年に 4 回のリリースがあります。これは、KPN が膨大な量のアプリケーショ
ン・テストをこなせる機能を必要としていることを意味しています。Bleeker 氏は次のように説明しています。
「弊
社では、新しいアプリケーション・リリースが本番環境で予想どおりに機能するように膨大なテストを実施してい
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ます。たとえば、弊社のお客様やエンジニアが固定ブロードバンド回線を注文するために使用している弊社の
オンライン・ファイバ注文システムは、階層化された複数のアプリケーションで構成されています。これらのア
プリケーションが正しく連携しなくなると、サプライ・チェーンが乱れてお客様が指定時間内にサービスを受け
取れなくなる可能性があります。」
膨大なアプリケーション開発要件のサポート
システムの統合を効果的に検証するために、 KPN はその本番インフラストラクチャを正確にレプリケートしたテ
スト環境を作成する必要がありました。最初の実装と継続的な保守には多くのハードウェア・リソースと IT スタッ
フが必要なため、このようなテスト環境の作成は非常に高コストなものでした。コストの問題に加えて、テスト
環境の可用性に限界があったため、アプリケーションの品質に悪影響がありました。
Bleeker 氏は次のように説明しています。「テスト環境は複数のチーム間で共有されるため、各チームが必要な
テスト設備にアクセスできるのはテスト期間全体の約 20 パーセントの間だけでした。したがって、テストを注
意深くスケジュールしてハードな時間枠に押し込める必要がありました。その結果、テストの幅広さと詳細さを
十分に確保できない場合がありました。」
このような制約はリリース日の延期にもつながりかねず、コスト管理と競争力の両方に深刻な影響をもたらしま
す。 Bleeker 氏は、「弊社はアプリケーションのテストに関連するコストと複雑さを削減する方法をずっと探し求
めていました」と述べています。
ソリューション
仮想テスト環境の作成
KPN はオランダの IT イノベーションのスペシャリストである Systemation 社とパートナー関係を結び、2010
年に CA Service Virtualization を採用して仮想サービスを実装しました。
「あらゆる複合アプリケーションをシーム
レスに統合できるテスト環境を作成でき
ます。」
Robin Bleeker
KPN 社イノベーション・ツーリング担当プロセス・チェーン・マネージャ
Bleeker 氏 は、「 弊 社 に 必 要 な 機 能 を 備 え た ツ ー ル は CA Technologies の ソリュー ション だ け でした。
Systemation 社は、弊社のニーズを分析し、適切なソリューションの特定と実装を支援してくれました」と説明
しています。
CA Service Virtualization は、KPN の本番インフラストラクチャをレプリケートした仮想サービス環境を作成す
るために使用されました。このソリューションは、複合アプリケーション環境の動作、データ、およびパフォー
マンスの特性を取得して、本物の本番環境と同じように反応 / 応答するプラットフォームを作成します。
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高度に自動化されているため、このような環境の作成に必要な管理者は 1 人だけです。 30 人ほどのテスト担
当者と品質保証担当者がこれらの環境を使用して、新規アプリケーションやアップグレードされたアプリケーショ
ンが予想どおりに本番環境に統合され動作することを確認します。
このソリューションは、 KPN の重要なファイバ注文システムを担当するチームなど、複数のテスト・チームが使
用しています。Bleeker 氏は、
「CA Service Virtualization を使用することで、あらゆる複合アプリケーション
(フ
ロントエンド Web ポータルからバックエンド・データベースまで)がシームレスに統合される、テスト担当者に
最良のエクスペリエンスを提供するテスト環境を作成できました」と述べています。
CA Technologies のソリューションを採用した結果、一部のテスト・チームは特定のエンドツーエンド環境およ
び従来のテスト環境に 90 パーセントの時間アクセスできるようになったため、ビジネス・ニーズに合わせたス
ケジュール設定がはるかに容易になりました。
メリット
より高品質のアプリケーションをより短期間かつ低コストで提供
開発設備へのアクセスの向上は、 KPN がより多くのテストをより徹底的に実施できることを意味します。
Bleeker 氏は次のように述べています。「弊社では、以前は適切にテストする時間がないため実施できなかっ
た多数のシナリオをテストできるようになりました。 その結果、これまで弊社の品質保証管理者が指摘してき
たリリースの品質も向上しました。」
KPN では、アプリケーションの品質が向上しただけでなく、コストも大幅に削減できました。 その理由は以下
のとおりです。
• 新しい物理テスト環境を作成する必要性の減少
• テスト環境の可用性向上により開発の生産性が向上
• アプリケーションの設計と構築におけるエラーの早期発見により、修正が容易になり修正コストが低減
• リリースごとに大きな不具合を少なくとも 1 つ削減できると予測(その結果として予測されるコストの削減額
は年間 200,000 ユーロ)
• テスト環境の数とスタッフの深夜残業の減少によりさらにコストが削減され、コスト削減額が上記の 2 倍に上
る可能性
KPN は、CA Service Virtualization の実装から 2 ∼ 3 年以内に投資利益を達成できると予測していますが、
このソリューションの使用により得られるメリットの多くは目に見えません。 Bleeker 氏が説明するように、「開
発機能の強化によって KPN はより革新的かつ俊敏になりました。アプリケーションが予定どおりにリリースされ
て、より優れた顧客エクスペリエンスを提供する確率が高まったことで、加入者を惹き付けて定着させること
が可能となり、競争力が増大しました。」
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Systemation 社は、企業顧客の技術革新プロセスに価値を付加して IT 戦略
による収益増大を実現するソフトウェア・ソリューションを提供しています。
このオランダの企業はベネルクス諸国において、 CA Technologies などいく
つかの大手ソフトウェア会社の独占販売代理店および再販業者としての役割
を果たしています。また、実装、現地でのテクニカル・サポート、ソフトウェ
アの保守などを含む包括的な専門サービス・スイートも提供しています。
Systemation が重点を置いている主な分野は、プロセス、データ、統合です。
選択されたソリューションは、あらゆる業界での使用に適します。柔軟で使い
やすいこれらのソリューションは、最大の投資利益(ROI)をもたらします。
Systemation は継続的な市場調査により、企業の技術革新を推進する新た
なベンダや際だった製品を取り入れています。
ca.com/jp/でCA Technologiesにアクセスしてください
CA Technologiesは、アパレルからエネルギー産業まであらゆるビジネスがソフトウェアによって書
き換えられる将来の環境で、お客様が成功を収められるよう支援します。IT戦略の中心にCAのソフト
ウェアを据えれば、企業はデータセンタからモバイル・デバイスまでこれまでの在り方を変えるテク
ノロジを活用することができます。CAのソフトウェアとソリューションはアプリケーションとインフ
ラストラクチャを導入、監視、保護する方法を提供し、新たなアプリケーション・エコノミーにおけ
るお客様の発展をサポートします。お客様を成功に導くプログラムの詳細については、ca.com/jp/
customer-successをご覧ください。CA Technologiesの詳細については、ca.com/jpをご覧ください。
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る種類の保証も行いません。お客様事例はユーザの実体験に基づいていますが、製品の説明にはすべての環境における使用を反映することはできないため、実際の結果は異なる可能性がありま
す。