ボイラー等運転管理業務処理要領

ボイラー等運転管理業務処理要領
要領2
ボイラー等運転管理業務については、委託契約書の定めによるほか、この要領の定めによるものと
する。
第1
業務の目的
夕張郡長沼町東6線北15号の農業研究本部中央農業試験場庁舎及び温室に係る別紙のボイラー
及びその関連装置(以下「ボイラー等」という。)の運転、監視及び日常点検、保守並びに適正
温度の保持を目的とする。
第2
業務の区分
業務処理の都合上、本委託契約書(以下「契約書」という。)第3条第1項に規定する委託期
間を、4月1日から5月6日まで及び10月20日から翌年3月31日まで(以下「冬期間」という。)
と5月7日から10月19日まで(以下「夏期間」という。)に区分する。
第3
業務の人員及び時間等
1
人員
2
時間
1名
業務時間は、次のとおりとする。ただし、甲が庁舎又は温室の維持管理上必要と認めるときは、
甲の指示により業務を行うものとする。
(1)冬期間
午前8時45分から翌日午前8時45分まで
(2)夏期間
ア
開庁日(「閉庁日を除いた日」をいう。以下同じ。)
午前8時45分から午前11時45分まで
イ
閉庁日(「日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する
休日及び12月29日から翌年1月3日まで」をいう。以下同じ。)
業務なし
3
警備業務への従事
ボイラ-等運転管理業務従事者は、冬期間、警備員が庁舎内外の巡回を行う時間において、警
備業務に従事することができる。ただし、当該警備業務に従事する場合は、ボイラー等運転管理
業務を行った上で、行わなければならない。
また、警備業務に従事している間においても、ボイラー等に誤作動、不具合等異常が発生した
場合は、状況により、調査、点検、修理等適切な措置をとらなければならい。
第4
1
業務の処理
一般事項
(1)業務の実施に当たっては、常に、この契約の対象となる施設及び設備に対し、善良な管理及
び適正な維持に注意を払い、最も経済的な効果が上がるよう努めるものとする。
(2)重油、電力、用水等の使用は、より効率的に行うものとし、常にこれらの使用量の節減に努
めるものとする。
2
業務の内容
乙は、第3の2に定める時間中、第3の1に定める人員を配置し、次に掲げる業務を行わなけ
ればならない。ただし、第3の3の定めにより、配置されたボイラー等運転管理業務従事者が警
備業務に従事する場合は、当該警備業務に従事する時間を除く。
(1)冬期間
ア
運転・監視及び日常点検・保守業務
(ア) 甲が使用中のボイラー等を甲から指示された状態を維持するよう運転し、必要な調節を
行う。
(イ) ボイラー等の取扱いに当たっては、労働安全衛生法、ボイラー及び圧力容器安全規則そ
の他関係法令の規定を遵守し、取扱いの細部は、甲から指示を受ける。
(ウ) (ア)に定める運転中、巡視その他必要な状態監視を行う。
(エ) 巡視その他状態監視は、機器等の種別に応じて、おおむね次に掲げる事項について確認
し、必要に応じ、各部の汚れの除去、調整、ねじの増し締め、注油その他これらに類する
措置を講じる。
a 庁舎ボイラー室
(a) ボイラーの圧力及び水位並びに燃焼状態の確認
(b) 給水装置及び自動水位制御装置の機能確認
(c) バーナーの自動停止動作確認
(d) 安全弁、逃がし弁及び逃がし管の状態確認
(e) 燃焼用空気及び燃焼ガスの状態確認
(f) 薬注装置の作動確認
(g) オイルサービスタンクの状態確認(月1回)
(h) 貯湯ストレージタンクの状態確認(月1回)
b 温室
(a)温度制御室
①
圧力、水位及び水温の確認
②
循環ポンプの作動確認
③
環水槽水位の確認
④
補給水圧力の確認
⑤
熱交換器の状態確認(月1回)
(b)温室棟施設
①
温室内温度の確認
②
ガラス損傷の有無の確認
③
通水の確認
④
暖房ラインの水漏れの確認
⑤
天窓、側窓の閉窓確認
c 浄水室
(a) 井戸水使用量の確認
(b) 受水槽の状態確認(月1回)
(c) 残留塩素の確認(週1回)
(d) 徐鉄装置その他の機器の動作確認
(オ) 温室の巡視その他状態監視は、おおむね次の時刻に別紙2-1に定める経路に従い、巡
回時計を携行して、巡回鍵によりその時刻を記録する。
巡回開始時刻~午前10時、午後4時、午後6時、午後8時、午後10時及び翌日午前7時
30分
イ 庁舎暖房業務
(ア) 通気時間
a 開庁日における通気開始時刻は、おおむね次のとおりとする。ただし、気温が相当低
い場合は時間を早めるなど、状況に応じ変更できるものとする。
(a) 4月1日から5月6日まで
午前8時
(b) 10月20日から11月30日まで
午前8時
(c) 12月1日から翌年2月末日まで
午前7時
(d) 翌年3月1日から3月31日まで
午前8時
b 閉庁日において、午後9時の外気温がマイナス10℃以下になった場合は、その時点か
ら最長90分間、通気を行う。
(イ) 開庁日の午前8時30分には、別紙2-2に定める経路に従って各室の室温を点検、記録
するとともに、ボイラー室制御盤温度調節計により室温調整を行う。
(ウ)(イ)に定める点検の他、次に掲げる業務を行う。
a
開庁日において、午前8時45分から午後5時30分までの間、必要に応じて各室を巡回
し、適度な室温を保持するよう努めるものとする。ただし、この場合の巡回経路は、別
紙2-2に定める経路に限定しない。
b
各会議室及び講堂等( 以下「会議室等」という。)については、総務課に備付けの会
議室使用予定表により、使用予定の会議室等名及び使用予定時間を確認し、暖房する。
当該会議室等の暖房開始時刻、温度設定等は、業務担当員の指示により行うものする。
また、暖房開始後は、随時、その室温について点検、調整する。
(2)夏期間
3
ア
給湯用ストレージタンクの稼働
イ
蒸留器(蒸留水採水装置)の稼働
ウ
(1)のアの(エ)のc の業務
エ
その他上記の業務に必要なボイラー等の運転管理(温室を除く。)
オ
オイルサービスタンク、貯湯ストレージタンクの状態確認(月1回)
業務の報告
(1)冬期間
第3の2の(1)に定める業務時間終了後、当該業務の内容についてボイラー等運転管理業
務日誌(ボ第1号様式)に記載し、原則として、毎日午前9時までに甲又は業務担当員に報告
する。
なお、閉庁日における報告については、開庁日に行うものとする。
(2)夏期間
第3の2の(2)のアに定める業務時間終了後、当該業務の内容についてボイラー等運転管
理業務日誌(ボ第2号様式)に記載し、速やかに甲又は業務担当員に報告する。
第5
緊急時の措置
故障、停電その他緊急事態の発生時は、直ちに必要な措置を講じるとともに、甲又は業務担当
員に連絡し、指示を受けるものとする。
第6
業務を処理するための室の指定
契約書第11条第1項に基づく乙が委託業務(ボイラー等運転業務)を処理するために要する室
は、別紙2-2のとおりとする。
ボイラー及び関連装置一覧
名
称
仕
様
台数
備
考
(庁舎ボイラー室)
貫流ボイラー
使用圧力
0.98MPa
伝熱面積 9.96㎡
最大蒸発量 1,500kg/hr
3
最高使用圧 10㎏/㎠
還水槽
容量 4,300ℓ
1
自動軟水装置
最大流量 4㎥/h
1
真空給水ポンプ
複式 1,800㎡
1
蒸気ヘッダー
250φ×2,250ℓ
1
蒸気ヘッダー
350φ×2,700ℓ
1
ストレージタンク 500ℓ
蒸留器
750φ×1,200ℓ
採水量 70ℓ/h
1 第1種圧力容器
蒸気使用量 140㎏/h
1
(温室)
熱交換器
蒸気→温水
加熱量
140,000kcℓ/h
1 第1種圧力容器
蒸気圧 2.0㎏/㎠
還水槽
容量 700ℓ
1
温水ヘッダー
200φ×1,500h
1
温水循環ポンプ
ライン型
40A×140ℓ/min×6m
4
温水循環ポンプ
ライン型
50A×300ℓ/min×19m
1
還水ポンプ
ライン型
32A×60ℓ/min×12m
1
密閉式膨張タンク タンク容量 120ℓ
初期圧 0.6㎏/㎠
最高使
1
用圧0.6㎏/㎠
(浄水室)
受水槽
54㎥
徐鉄沪過装置
最大処理水量 24㎥/h
その他
1
処理水量
192㎥/回
オイルサービスタンク、ポンプ、配管、制御盤等を含む
1