平成27年度 大田区立多摩川学校 自己評価 報告書

平成27年度 大田区立多摩川学校 自己評価 報告書
○ 本校の概要
教育目標
・正しく ・強く ・やさしく
本校は今年度開校60周年を迎えた。児童数も年々増加し、今年度は30年ぶりに1年生が4学級になった。また昨年度から校庭が全面芝生になり、子供たちは緑の芝生の上で存分に遊んだり、運動したりしている。
開校60周年の機会を生かし、子供たちは学校の歩みや地域の変遷を学習し、愛校心や郷土愛を深められるようにしていきたい。また開校以来多摩川に隣接する本校はこの立地環境を生かした学習に積極的に取り
組んできている。生活科や総合的な学習の時間だけでなく、他の教科や特別活動などを通して、子どもたちはいろいろな場面で多摩川の自然に体全体でかかわっている。その中で多くの命のあることに気づき、互い
に支え合って生きていることを理解したり、自分たちの住んでいる地域は昔から多摩川と深くかかわって生活してきた事実を知ったりすることで、自他の命を大切にする、地域に愛着をもつ児童に育ってほしいと願って
いる。
○ 自己評価及び学校関係者評価の結果の概要と改善策
大項目
目標
取組内容
目標に対する成果指標
これまでの取組
及び今後の改善策
4
生活科、総合的な学習を中心とした多摩
川学びのプログラムに基づき、活動を繰り
返すことによる学びの深まり、活動を通し
た課題設定・追究を行うことができた。他
教科でも多摩川を活用した学習を効果的
に取り入れていく。
学習効果測定の結果をもとに4年生以上
で前年度までの学習を振り返り、自分の
課題を知り、長期休業中を中心に苦手な
分野の学習を計画する。また、算数では
東京ベーシックドリルの活用により、各児
童の1~4年までの基礎的・基本的な学力
の定着を把握し、指導法や教材の工夫を
図ることで、児童の確かな学力を身に付
けさせていきたい。
外国語活動では、地域や保護者のボラン
ティアも授業に加わっている。
学校公開、小中一貫教育の会での公開
授業では、授業改善推進プランに基づい
た指導案を作成し、授業を行っている。
多摩川学びのプログラムは多摩川小の立地
条件を活用して自然とのふれあいや多摩川
と地域のつながりについて理解を深めること
ができる有意義な取組である。今後ともぜひ
継続してほしい。外国人とのコミュニケーショ
ン能力は幼少期からのふれあいにより向上し
ていく。地域もこの取組を応援することで、将
来的には「国際都市おおた」の実現に向けた
人材育成につながっていくことを期待する。
学力向上が第一、多摩川での学習を通じ、
自然環境の大切さをこれからもずっと続けて
もらいたい。
ステップ学習による学力向上と達成する喜び
が生じていると思う。
補習の取組みも素晴らしい。
3
挨拶・返事・きまり等、規範意識向上に向
けて、各学級で教員が日常的に指導をす
ると共に、全校朝会の校長講話での指導
や生活指導主任が話をすることで、児童
の意識を高めてきた。また、毎週金曜日
の生活指導の会では、週目標の反省を児
童の姿を通して行い、またその週に起こっ
た問題について全教員で考えることで共
通理解を図ってきた。児童の生活指導に
ついては、「多摩川小学校のきまり」や「学
習のきまり」を作成し、教室に掲示し、全て
の教員が同じ指導ができるようにしてい
る。
4年以上の学校生活調査実施学年に加え
1~3年においても、全児童に対して年に
1回以上、担任との個別面談を行い、児
童の悩みや相談に対応している。
いじめの未然防止に向け、全学年で「楽し
い学校アンケート」を実施している。いじめ
に関する情報を得た場合、いじめ対策委
員会を行っている。
明るい児童が多く、好感がもてる。登校時に
積極的に自分から先に挨拶する児童が増え
ている。
校長先生をはじめ、先生方の子供達と一緒
になって行動している姿は是非続けてほし
い。
今、一番心配しているいじめ問題、継続的に
取組んで減少に努力していただきたいと思
う。
決まりを守ることはとても重要な課題、基礎と
なる心を身に付けるよう指導してほしい。
基本的な生活習慣の定着と規範意識の向上
のため様々な取組をしているが、すぐに効果
を表す訳ではないので、苦労が絶えないと思
う。ある程度の厳しさをもって根気強く取り組
むことを望む。
決まりを守っているという成果指標はやや漠
然としている。少しでも決まりを守らなかった
場合、自己評価が低くなる児童もいるのでは
ないかという話もあった。この指標の設定に
は工夫の余地があると考える。
4
校庭が芝生になり、週に1度裸足デ―を
設定し、中休み、児童は芝の感触を楽し
んでいる。また、2学期から体育の授業の
始めに5分間走等を取り入れると共に、持
久走大会を挟んで3か月間、中休みにも
走り、体力向上を図ってきた。
芝生の校庭で走っている児童が多く、活発で
見ていて楽しい。
日頃より元気に校庭を走り、持久走の成果が
出た時の子供達の喜びは次の体力づくりに
つながる。
校庭の芝生を利用した取組は児童にとっても
楽しい体験であると思う。ぜひ続けてほしい。
児童の持久力の向上は体力向上を図る際の
課題の一つと聞いている。たくましく意欲的な
児童の育成のため、引き続き努力してほし
い。
高齢化社会、健康な生きる元をつくるのは大
切なこと、普段拝見する機会は少ないが、元
気が一番である。
3
教育推進校研究発表会、区教研各部会
等の参加に加え、校内研究では算数を中
心に各学年、専科で講師を招き、研究授
業を行い指導力の向上を図ってきた。さら
に、若手を中心とした授業研究、OJT研修
(主幹教諭、主任教諭が講師を務めグ
ループでの意見交換を中心に互いに学び
合う)を行い、互いの職責を高めている。
年3回、略案を作成した授業観察を互いに
公開し合い、研鑽に励み、授業に活かし
ている。ICT機器の活用では、電子黒板が
3台のみで融通をつけながら使用してい
る。
先生方の努力に頭が下がる。できるだけ頑
張ってほしい。
授業公開日に見学していると各々の先生方
が工夫しているのが見受けられる。成果評価
は4でもいいのではないか。
授業観察をお互いに公開し合うという取組は
自分の授業を客観的に振り返るよい機会で
ある。時間的な制約がある中、でスキルアッ
プを図ることは簡単なことではないが、児童
の成長のためにご尽力いただきたい。
ベテランの先生方と若い先生方との研修、問
題点を共有しての指導は是非これからも進
めてほしい。
4:「多摩川学習のめあてに
学習カルテを基に児童・生徒と面談し、一人ひと 向けて進んで学習できた。」
りの学習のつまずきや学習方法について、指導 とアンケートで回答した児
する。
童の割合が90%以上
学
力
向
上
算数・数学到達度をステップ学習チェックシートで
児童・生徒、保護者に知らせる。
3:「多摩川学習のめあてに
向けて進んで学習できた。」
とアンケートで回答した児
童の割合が80%以上
学習指導講師等による算数・数学・英語の補習
を実施する。
児童・生徒
一人ひとりの
学ぶ意欲を高
め、確かな学
力を定着させ 外国語教育指導員を効果的に活用し、外国の
方々とのコミュニケーション能力の育成等を図っ
ます。
ている。
授業改善推進プランを、授業に生かす。
多摩川を活用した学習を継続的に実施し、学ぶ
意欲を育てる。
2:「多摩川学習のめあてに
向けて進んで学習できた。」
とアンケートで回答した児
童の割合が70%以上
学校関係者記入欄
成果
評価
1:「多摩川学習のめあてに
向けて進んで学習できた。」
とアンケートで回答した児
童の割合が60%未満
評価 人数
コメント
4:「自分は決まりを守って
小中一貫による教育の視点に立った生活指導の いる。」とアンケートで回答
充実により、社会のルールや学校のきまりなどを した児童の割合が90%以
守ろうとする意識を高める。
上
豊
か
な
心
を
育
む
道徳教育推進教師を講師とした研修や、国、都
及び区の資料を活用した授業等を行う等道徳指
3:「自分は決まりを守って
導充実のための取組を行う。
いる。」とアンケートで回答
した児童の割合が80%以
学校生活調査(メンタルヘルスチェック)の結果よ 上
りストレス症状のみられる児童・生徒に対して組
織的に対応する。
子ども一人ひ
とりの健全な
自己肯定感・
自己決定力を
2:「自分は決まりを守って
高め、未来へ
の希望に満ち 学校いじめ防止基本方針に沿って、いじめの未 いる。」とアンケートで回答
した児童の割合が70%以
た豊かな人間 然防止、早期発見等のための取組を実施する。 上
性を育みま
す。
問題行動・不登校問題等にかかわる児童・生徒
1:「自分は決まりを守って
に関するケース会議等を実施する。
いる。」とアンケートで回答
した児童の割合が70%未
満
あいさつ、返事をする習慣、きまりを守る大切さ
を身に付けるための指導を日常的に行う。
4:自分は持久走大会に向
新体力テストの結果を踏まえ体力向上全体計画 けて努力をした」とアンケー
を作成し、計画に基づいた体育指導や「一校一 トで回答した児童の割合が
取組」運動や「一学級一実践」運動を実践する。 85%以上
体
力
向
上
「早寝・早起き・朝ごはん」月間の取組等を通し 3:自分は持久走大会に向
て、児童・生徒や保護者に対し、望ましい生活習 けて努力をした」とアンケー
慣についての意識啓発を行う。
トで回答した児童の割合が
70%以上
子ども一人ひ
とりの身体活
動量を増加さ 給食指導及び教科等における指導を通して、食
せて意欲や気 生活の充実・改善をねらいとした「食育」を推進す
2:自分は持久走大会に向
力の元となる る。
けて努力をした」とアンケー
総合的な体力
トで回答した児童の割合が
を育みます。
60%以上
体育的行事、部活動、休み時間など様々な機会
を通して運動習慣の確立を推進する。
1:自分は持久走大会に向
けて努力をした」とアンケー
トで回答した児童の割合が
持久走大会に向け、計画的に指導を実施する。 60%未満
4:「授業は子どもたちに分
授業公開日の授業評価を、その後の授業改善に かりやすい」とアンケートで
回答した保護者の割合が
生かす。
90%以上
教
育
環
境
向
上
教員の指導
力向上、施設
の整備や講
師・支援員の
配置などの学
校サポート体
制の充実に
取り組み、学
習環境の向
上を図りま
す。
授業改善セミナー等の研修成果を生かし、主任
教諭が助言・支援を行う校内研修等を実施し
3:「授業は子どもたちに分
OJTを充実させる。
かりやすい」とアンケートで
回答した保護者の割合が8
0%以上
各種研究発表会等の研究・研修の成果を、自身
の授業改善に生かす。
学力の定着と学ぶ意欲の伸長を目指し、ICT機
器を活用した授業を実施する。
2:「授業は子どもたちに分
かりやすい」とアンケートで
回答した保護者の割合が7
0%以上
校内委員会等を確実に実施し、学校における特
別支援教育を推進する。
1:「授業は子どもたちに分
かりやすい」とアンケートで
回答した保護者の割合が7
0%未満
校内研究、研修を生かし、児童に分かりやすい
授業を行う。
家
庭
・
地
域
の
教
育
力
向
上
学校・家庭・
地域の果たす
べき役割や責
任を明らかに
するとともに
相互の連携を
深め、地域と
ともに子ども
を育てる仕組
みをつくりま
す。
教育目標・学校経営方針・学校評価等の基本情
報、児童・生徒の活動情報等をホームページ等
で公開及び更新することにより、積極的に情報を
発信する。
地域教育連絡協議会において、児童・生徒の変
容等の具体的な資料を作成して、評価に必要な
学校の情報を適切に提供し、適正な評価を受け
るよう努める。
学校支援地域本部と連携するなどして、地域力
を生かした特色ある教育活動を実践する。
4:「地域やPTAの活動や
行事によく協力している」と
アンケートで回答した保護
者が85%以上
3:「地域やPTAの活動や
行事によく協力している」と
アンケートで回答した保護
者が70%以上
2:「地域やPTAの活動や
行事によく協力している」と
アンケートで回答した保護
地域やPTA等が主催する行事に参加し、子供た 者が60%以上
ちの活動を見守る。
1:「地域やPTAの活動や
行事によく協力している」と
アンケートで回答した保護
者が60%未満
○「成果評価」は、各校が4段階で定めた成果指標によって行う。
4
今年度は開校60周年を迎え、地域の方に
この地域の歴史や流鏑馬等についてお話
をしていただいた。授業においても地域の
方々にゲストティーチャーとして、またサ
マースクールの講師として児童に関わっ
ていただいた。教員では説明できない専
門的技術など、児童にとって大変勉強に
なるものばかりだった。また多摩川小の教
育活動を広報する意味で、ホームページ
を活用してきた。各教員が教育活動を外
部に伝えようと意欲的になっている。
今年度は開校60周年ということもあり、通常
年とは異なる取組が続き、苦労も多かったこ
とと察するが、一方で周年記念関連行事流
鏑馬等をきっかけに、地域の方々とも、より
一層絆が深まったのではないかと思う。今後
とも益々、地域との関係が深まり、地域全体
で学校を見守っていく活動が盛んになるよ
う、協力していきたいと思う。開校60周年記
念行事はPTA,地域も巻き込み、充分に達成
できた。児童にも良い思い出になったと思う。
地域として協力しますので、遠慮なく言ってく
ださい。開校60周年はとてもよかった。
今年は学校外でのイベントもたくさんあり、大
変だったと思う。無事終われる事に、先生方
の努力に感謝いたします。
○記入にあたっては、各学校で取り組んでいる自己評価項目に照らし、該当する項目を取りまとめて行う。
○学校関係者評価の「評価」は、A:自己評価は適切である B:自己評価はおおむね適切である C:改善が必要である D:評価は不可能である の4点について、 評価してください。