1月18日放送 SMAP×SMAP で ただいま字幕放送を休止しております。 ご了承ください と 出さざるを得なかった事情と カンテレ社屋 判断の根拠、 決断のすべて 関西テレビ放送 編成局編成部と放送技術局放送部に聞く 「国民的な関心事」となったSMAP解散騒動は、1月18日22時15分から放送された番組『SMAP×SMAP』が一つのピー クとなった。SMAPの5人が った冒頭約3分間の生放送が瞬間最高37.2%、平均31.8% (関東地区、ビデオリサーチ調べ) という高い視聴率を記した。 翌日、本誌編集部に一通のメールが届いた。その内容は「SMAPは国民的アイドルと言われ、聴覚障害者にも多くのファン がいます。今回の件はNHKも報道するくらい注目されているので、ファンでなくても知りたいと思うニュースです。字幕が付 かなければ、聴覚障害者や難聴者には伝わりません。後になればネットや新聞で分かるニュースですが、リアルタイムで知 りたいと思うからテレビを見るのです」という嘆きと落胆、なぜという疑問が寄せられたのである。この内容を多くの方に知ら せると、5日間連続してさまざまな意見が寄せられた。 そこで関西テレビ放送で字幕放送を担当する編成局編成部長の竹内伸幸氏、同部の毛利千保氏、放送技術局放送部長 の松尾成泰氏へ、なぜ字幕放送を休止したのかを聞いた。 (構成:吉井 勇・本誌編集長) 『SMAP×SMAP』について 対応もシビアというかつてない状況の中で事 態は進んでいった。 ・ 「一部生放送」という番組構成を公表。 ・ただし、生放送の構成内容はわからず。 〈14時18分〉 『SMAP × SMAP』 (スマスマ)は毎週月 曜22時からの番組で、1996(平成8)年4 18日当日を時系列で振り返る テレビ放送(カンテレ)とフジテレビジョン して内容はわからない状況が続く。 ・この時点(番組フォーマットが決定)で、 月から放送されている長寿番組である。関西 (フジ)による共同制作の番組として続いて ・番組のフォーマットは決定したが、依然と 番組の放送形態が決まったのは 当日の14時すぎ 字幕放送について検討することができるよ うになった。 ・通常は完パケ編集番組として字幕も事前に きた。 今回の 1・18放送では SMAP が異例とも 言えるほどの世間の関心を集める中で、カン 〈10時頃〉 ・放送当日に番組内容を変更し「一部生放送 付与しているが、一部生放送があるという ことで、編成部と放送部の字幕担当者の検 テレとフジは関係者と緊密に連絡を取り合い、 がある」という情報が編成部に伝えられる。 討協議を本格化する。 当日の放送準備を進めていくことになった。 この時点では放送内容の詳細がわからず、 ※社内外の関係者からの問い合わせ、対応に 過熱する報道の最中にある SMAP は「生放 生放送の場合は字幕放送にも影響が出ると 編成部スタッフは忙殺される。 送」でどのような言動を見せるのか ? 放送 予測。 ※広報対応として文言の一言一句まで慎重に 前から他媒体からの取材攻勢も激しく、広報 60 4-2016 〈13時55分〉 関係各所に確認を取り合うなど、 「これま
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