Press Release 平成 28 年 3 月 2 日 〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台 79-1 日本の研究機関では初の試み Industrial Internet Consortium に参加 横浜国立大学(学長:長谷部 勇一)は、2016 年 2 月 27 日から、Industrial Internet Consortium (略称 IIC)にアカデミック会員として参加し、活動を開始いたしました。なお、日本の研究機 関としては本学が初めての IIC への参加となります。 今後は、ビジネス・モデルの研究/構築などの分野で、世界の企業や研究機関と共同作業を進 めて参ります。また、2016 年 6 月に日本で開催される定例メンバー・ミーテイングに併せて、 自治体などと協力して関連のイベントの企画運営も検討しています。 【IIC 概要】 「モノのインダストリアル・インターネット(IIoT)」 、ビッグデータ解析、サイバー・フィジカ ル・システム(CPS)などを利用し製造業、ヘルスケア、農業などの産業の高度化、革新を追求す るコンソーシアムである IIC は、国内外問わず多くの民間企業や研究機関により構成されていま すが、国内研究機関としては本学が初めての参加となります。 【本学における今後の方針】 ・ビジネスモデルの研究から始め、幅広く活動 今後は IIC 参加団体として、製造業のビジネスモデルの進化について世界レベルでの調査や研究 からスタートし、順次、ネットワーク・セキュリティ、ロボティクス、エネルギー分野、農業分 野などの関連領域に活動領域を拡大する予定です。さらに、国内外の研究機関や自治体と共同し て、ビジネス・エコシステムの構築の中核的な役割を担う活動も展開して参ります。 ・IIC に、日本の研究機関として関与 特に、IIC とドイツ発のプロジェクト「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」との協力関係が深 まる中、双方の試みに日本の強みや視点を注入することにより、国内製造業のみならず、世界レ ベルでのビジネスモデルの進化を促進して参ります。 ・IIC 例会との連携と、日本におけるビジネス・エコシステムの成立を支援 また、IIC が予定している、2016 年 6 月の定例メンバー・ミーティングの開催(詳細別紙)に併 せ、中堅企業やスタートアップ企業とのワークショップ等の活動立ち上げを試み、日本でのビジ ネス・エコシステムの構築に結びつけて参ります。 本件に関するお問い合わせ先 横浜国立大学成長戦略研究センター 連携研究員 浅井龍男 TEL: 045-339-3593 e-mail: [email protected] 横浜国立大学環境情報研究院 教授(成長戦略研究センター運営委員会委員) 安本雅典 TEL: 045-339-3793 e-mail: [email protected] (別紙) 【IIC とは】 IIC は、2014 年 3 月に、IBM、General Electric、CISCO、INRTEL、AT&T の 5 社を中心に発足し た民間企業と研究機関を中心とするコンソーシアムです(その後、SAP(ドイツ)、 Schneider Electric(フランス)の2社を加え、7 社を中心とする体制に発展しています)。 IIC は、低成長経済からの脱出や雇用の増加、あるいは、高齢化社会への対応といった社会的課 題の解決のために、 「モノのインターネット(IoT)」 、ビッグデータ解析、サイバー・フィジカル・ システム(CPS)といった最新の情報通信技術を活用して製造業、ヘルスケア、農業、などの産業 セクターのビジネスモデルを進化させることを試みています。 IIC の活動原則は、メンバー間のオープン・イノベーションによる、探索的でありながら実効的 なビジネスモデルとアーキテクチャ開発を行うことです。具体的には、テストベッドと呼ばれる 実証プロジェクトの中で、ビジネスモデルの検討と評価、国際標準の評価と改善提案を行い、実 ビジネスへとつなげてゆきます。 また、IIC は、オブジェクト技術の標準化団体である OMG(Object Management Group)と強い関係 を持ち、テストベッドなどで得られた経験を基に、標準化に向けた提案なども行います。 なお、国内の参加企業は、オリンパス、東芝、トヨタ自動車(但し、米国法人)、日本電気、日立 製作所、富士通、富士電機、富士フィルム、三菱電機、リコーです。 IIC ウェブサイト: 国内連絡先: http://www.iiconsortium.org 一般社団法人日本 OMG http://omg.or.jp/ 【本学参加の経緯】 国内研究機関では、横浜国立大学が初めての参加となります。 昨今のビジネス変革を生み出している情報通信技術の研究と実用化の中心地が米国であるとの 認識と、IIC によるダイナミックで実際的なアーキテクチャ定義が国際標準に与える影響を評価 し国内の各産業領域に還元する必要があると考え、今回の参加に至りました。 【今後の活動について】 IIC は、2016 年 6 月 8 日から 10 日にかけて定例メンバー・ミーティングを日本で開催します。 本学は、これに併せ、各級自治体と連携する形で、日本企業との交流の場などを持つことを企画 しています。
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