平 成 28年 2月 29日 国土交通省大阪航空局 ~美ら島の未来を拓く~ 沖 縄 総 合 事 務 局 「訪日外国人旅行者数 2,000 万人の受入に向けた地方ブロック別連絡会」の 取組状況と今後の進め方について 観光庁では増加する訪日外国人旅行者を受け入れる体制を迅速に講じるべく、国土交通省の地方 運輸局、地方整備局、地方航空局や都道府県、関係事業者等を構成員とした「訪日外国人旅行者数 2,000 万人の受入に向けた地方ブロック別連絡会」を平成 27 年 3 月に各ブロックに設置しました。 当地沖縄では、「(注)沖縄観光推進戦略会議」を同連絡会とみなしております。 このたび戦略会議における訪日外国人対応に係る取組状況と今後の進め方についてまとめまし た。なお、平成 28 年についても引き続き、課題の解決に取り組むこととしています。 (参考) ブロック別連絡会について 主な構成員 地方運輸局、地方整備局(沖縄においては、沖縄総合事務局運輸部、開発建設部)、地方航空局、都道府 県・政令市、関係事業・団体(交通、旅行、宿泊等)、日本観光振興協会(各支部) 等 主な課題 ・空港・港の CIQ 体制の整備 ・空港容量、貸切バス、宿泊施設等の供給の確保 ・観光バス駐車場スペースの確保 ・無料 Wi-Fi 環境、多言語案内表示の整備 ・観光案内所、道の駅、みなとオアシス等の観光案内機能の向上 (注) 「沖縄観光推進戦略会議」とは、第5次沖縄県観光振興計画の目標フレーム(観光収入1兆円、 入域観光客数 1,000 万人)の達成を目指し各種施策を官民一体となって推進するとして、沖縄県 文化観光スポーツ部が平成 27 年 5 月に再設置(設置は 26 年 8 月)した協議機関 ブロック別連絡会の趣旨、メンバー等、類似、重複する面が多いことから、平成 27 年 3 月に 同会議を連絡会とみなすことにした また、平成 28 年度には同会議の構成等の見直しを予定 添付資料 ・「沖縄における主な取組状況等」 【お問い合わせ先】 ○空港関係 大阪航空局空港部管理課 ○上記以外 沖縄総合事務局運輸部企画室 南、廣野 宮里、久高 電話:06-6949-6213 FAX:06-6949-6218 電話:098-866-1812 FAX:098-860-2369 沖縄における主な取組状況等 平成28年2月29日 空港容量の確保に係る課題と取組の成果 【概要】 那覇空港における航空機の発着回数は、旺盛な需要の伸びにより増加しているため、駐機施設 を含め将来対応⽅策についての検討が必要である。 課題 市町村・地域:沖縄本島地区 取組の成果 ・平成32年3⽉末供⽤開始をめどに滑⾛路増設整備 ・平成28年度末供⽤開始をめどにスポット増設整備 時期:平成27年度〜平成31年度 • 那覇空港においては、旺盛な需要の 伸びにより航空機の発着回数が増加 しているため、駐機施設を含め将来 対応⽅策についての検討が必要。 取組⽅法 解決主体:⼤阪航空局 沖縄総合事務局 調整対象:空港関係者 開始時期:H27年度〜 増設スポット • 那覇空港の国際地区スポットは、空 港内に存在する排⽔路(開渠)等の 影響から、⼀部が限定運⽤となって いる。また、ピーク時には、同時に 4機の発着があり、今後の需要の増 加により国際地区のスポット増設に ついて対応が必要である。 今後の⽅針: 継続して滑⾛路増設整備、スポット増設整備に取り組むとともに、関係機関と協⼒の上沖縄観光推進ロードマップに⽰された ⽬標を達成するためにどのような整備を⾏っていく必要があるか検討を⾏う。 外航クルーズ船の受⼊体制の構築と寄港回数の急増 【概要】 宮古島のクルーズ船寄港は過去は年間2〜3回であったが、平良港の貨物岸壁を利⽤し4万トン級の外航クルーズ船が 2015年7⽉より10⽉まで毎週寄港しており、既存施設のストック効果が地域振興に寄与。 港湾管理者である宮古島市や国等の出先機関が協議会を通じて⺠間の取組みを調整し受⼊体制の構築を⾏った結果、宮 古島のクルーズ寄港は好評を得、2016年は70回程度の寄港が⾒込まれている。 課題 市町村・地域:宮古島市 時期:平成27年7〜9⽉ 【クルーズ船寄港以前、受⼊体制 に不⾜していた事項の例】 ①港湾における⼤型外航クルーズ 船に対応した保安体制 ②千⼈規模の外国客の受⼊れの ノウハウ ③バス・タクシーの台数 取組の成果 【⾏政・⺠間の連携による取組みの例】 ①SOLAS条約対応のため港湾の設備配置を⾒直 しCIQ配備を調整 ②トイレ・駐⾞場等の状況を提供し、旅⾏代理店が 観光ルートを多数⽤意して旅⾏客を分散化 クルーズ船・外国⼈の来島をマスコミを通じ市⺠に 周知、商習慣の違い・対応等を商店等に周知 ③旅⾏代理店とタクシー協会が協⼒し観光タクシー ツアーをクルーズ船内で販売 <解決主体> 宮古島クルーズ客船誘致連絡協議会 <参画主体> ・宮古島市(幹事) ・沖縄総合事務局平良港湾事務所 ・沖縄県宮古事務所 ・宮古島観光協会、宮古島商⼯会議所、 宮古⻘年会議所 ・タクシー協会、バス会社 ほか ○3ヵ⽉間に協議会1回、幹事会4回を開催 ○CIQや県警等と連携し、受⼊れを円滑化 ④外国語会話表を作りタクシー・バス会社等に配布 ④タクシー・商店等の多⾔語対応 ⑤Wi-Fiや銀聯カードの使⽤可能施設を掲載した地 図・リストを作り案内所で観光客やクルーへ配布 ⑤Wi-Fi、銀聯カードの使⽤可能 施設など観光・買い物環境 ⑥多⾔語対応の案内所の連絡先を商店に周知する とともに、夜間の連絡体制を船舶代理店と構築 ⑥夜間の案内・トラブルへの対応 取組⽅法 平良港下崎ふ頭地区岸壁に寄港するスーパースター・リブラ 【平良港のクルーズ船の寄港回数】 3回(2014年) → 13回(2015年) → 70回程度(2016年⾒込み) 今後の⽅針: ○貨物(砂利)を扱う岸壁での受⼊れは利便性が悪いことから、受⼊れの利便向上に資する港湾整備に向け検討する。 ○来年もクルーズ船の寄港増が⾒込まれ、船舶乗降の円滑化等の受⼊体制を強化する。また、CIQ体制強化を要請する。 貸切バスの確保に係る課題と取組の成果 【概要】 修学旅⾏、⼀般団体旅⾏及びクルーズ船の受⼊が短期的に集中する時期(9⽉後半〜12⽉中旬)に貸切 バスの供給が切迫しており、インバウンド観光客が貸切バスサービスを受けられない可能性がある。 課題 予約 貸切バス 会社 B 貸切バス 会社 C 主要旅行会社 貸切バス 会社 D ・個⼈客の多い時期(7〜8⽉)は貸切 バスの需要が極端に低いため、事業者 は台数を増やすことを躊躇。 ・修学旅⾏等⼤⼝需要を扱う旅⾏会社 が必要以上に貸切バスを確保すること があると聞いており、貸切バスの供給 が逼迫する場合がある。 そのため、訪⽇外国⼈旅⾏者等の予約 に応じられない可能性がある。 バス協会にて各旅行会社に旅行行程表の提出 を求めるも、各社の対応に差 時期:9⽉後半〜12⽉中旬 取組⽅法 各旅行会社が必要以上に貸切バスを確保す ることがあると聞いており、予約が取れない 状況が発生 【現状】 貸切バス 会社 A 市町村・地域:沖縄本島地区 取組の成果 解決主体: 沖縄県、沖縄総合事務局 調整対象: 旅⾏業者、貸切バス会社 【成果】 開始時期: H27.9〜 ・沖縄総合事務局にバス協会、主要旅行社 及び沖縄県等を集め意見交換を行い、これ を通して予約手続のルールを定め、平成27 年12月16日から運用開始。 ・このルールにより、所定の期限までに旅行 行程表等を提出することで、二重予約の解消 やかみ合わせ作業等が容易となり、バスの 効率的配車が可能。 今後の⽅針: ・予約⼿続のルール化運⽤開始に伴い、今後はルールを注視し、必要に応じて適切な対応が図られる よう努める。 路線バス対策に係る課題と取組の成果 【概要】 県内で運⾏されている路線バスは路線バス網のわかりにくさや乗り継ぎの不便さ等、観光客が利⽤する には複雑でわかりにくく利⽤が進んでいない。バス⾞両の路線表⽰の改善、主要なバス停標識等のグレー ドアップや路線図と⼀体となった分かりやすい時刻表、ルートマップ等の多⾔語化に取り組む。 課題 市町村・地域:沖縄本島地区 時期:平成27年度現在 ・路線バス網のわかりにくさや 乗り継ぎの不便さ等、観光客 が利⽤するには複雑でわかり にくい ・ルートマップや切符等が多⾔ 語化されていない 取組の成果 ・バス⾞両の路線表⽰の改善:導⼊台数115台 (系統別フルカラー⾏先電光表⽰器 27年10⽉末時点) ・路線図と⼀体となった分かりやすい時刻表:29年度末 までにバス停88箇所で対応予定 ・時刻表の⼤型化に伴い、主要なバス停のグレードアッ プ(表⽰板の機能改善・⼤型化):導⼊割合35.2% (バス停留所88箇所中31箇所グレードアップ 27年10⽉ 末時点) ・ルートマップの多⾔語化:本年度中に完成予定 系統別カラーリング イメージ 今後の⽅針: ・平成29年度までに、これらの取り組みを完了させる。 取組⽅法 解決主体:沖縄県 調整対象:バス事業者 開始時期:平成24年度 バス停のグレードアップ 引き続き検討していく主な課題 課 題 主な内容 :スーツケースやお土産品等の手荷物の配送及び預かり機能強化 :大きな荷物を持たずに県内移動ができる「手ぶら観光」が実現できる仕組みを検討・導 入し、観光客の移動及び購買環境の快適化につなげる。 解決の主体 :宅配業者等 解決の方向性 :既存の宅配サービス(空港~宿泊所等)に加え、ショッピングセンターや観光施設~空 港間の新たなサービスも提供できるよう、体制を整え、国土交通省の「手ぶら観光」の 承認を得るなどにより、これらサービスを海外に発信する。 解決の時期 :平成33年度までに 今後の進め⽅等 これまで H27年3⽉ 地⽅ブロック別連絡会の ⽴ち上げ これから 地⽅ブロック別連絡会を 継続運営 課題の整理、対応策の検討 H27年6⽉ ブロック別に 中間とりまとめ 随時、フォローアップ 深掘り項⽬を中 ⼼に対策を実施 H28年2⽉ 観光庁とりまとめ 年内に解決したもの 年度内に解決の⾒込みがあるもの 新たな課題の把握、既存の 課題整理は適宜実施 引き続き検討していく主 な課題をはじめ深掘り項 ⽬を中⼼に対策を実施 H27年12⽉ 各ブロックとりまとめ (各ブロックから最低 3つの成果) H28年6⽉(予定) ブロック別に 中間とりまとめ 年内 各ブロックとりまとめ (各ブロックから最低 3つの成果) H29年1⽉(予定) 観光庁とりまとめ ※連絡会や連絡会の下に設置されるWGの設置・運営(構成員の⾒直し含む)については各ブロックにおける実情を勘案し、適切かつ柔軟に ⾏うものとする。また、必要に応じて本省による⽀援を⾏う。
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