17.1MB - 独立行政法人環境再生保全機構

NGO・NPOの環境保全活動を支援します。
March 2016
環境再生保全機構
No.
40
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●巻頭インタビュー:杉良太郎さん・
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●特集:世界で活躍する日本の環境NGO・NPO・
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●助成団体レポート:メタセコイアの森の仲間たち・
●サポーターインタビュー:
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三井住友海上火災保険株式会社・
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●地球環境基金のサポーター・
サンタフェ ナチュラルタバコ ジャパンとテラサイクルジャパンの取り組み
タバコの吸い殻リサイクルで
地球環境基金に寄付
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●新評価制度について・
「吸い殻ブリゲード」をご存じですか。2014年4月にサンタフェ ナ
チュラルタバコ ジャパン株式会社とテラサイクルジャパン合同会社
が協働で始めたプログラムで、吸い殻を回収して携帯灰皿や堆肥、紙
などにリサイクルする取り組みです。参加者には回収した吸い殻の量に
合わせてポイントが付与され、地球環境基金をはじめ環境NPOに寄付で
きるというもの。2015年11月から三菱地所・サイモン株式会社が商業施
設として初めてこのプログラムに参加し、同社が展開する全国9カ所のプレ
ミアム・アウトレットの指定喫煙場所からの吸い殻によるポイントを全額、当基
金にご寄付いただくことになりました。リサイクルの仕組みづくりに取り組むテ
ラサイクルジャパンの西島加奈さんは「吸い殻が資源として生かされると同時
に、環境保全に役立つことを喫煙者に知ってほしい」と話されました。
吸い殻も資源であることを
呼び掛けるステッカー
お話を伺った 西島加奈さん
特集
地球環境基金とは
世界で活躍する
日本の環境NGO・NPO
環境再生保全機構は、国の出資金と民間からの寄付金により「地球環境基金」を設け、その運用益と国からの運営費交付金により、
国内外の民間団体(NGO・NPO)が行う環境保全活動へ支援を行っています。
寄付者の貢献が目に見えるしくみ
広く社会にPR
地球環境基金企業協働プロジェクト
環境再生保全機構
環境保全活動の
実施
地球環境基金
企業協働プロジェクト助成
寄付金
企業・団体・個人などからの寄付を原資に、地球
環境基金が寄付者名を明らかにして、国内外の
民間団体(NGO・NPO)が行う環境保全活動へ
直接助成を行います。
基金組入れ
(一部)
企業・団体・個人など
地球環境基金
(寄付者)
NGO・NPO
(助成)
*助成対象は、助成事業に
おける11の活動分野
詳細は、http://www.erca.go.jp/jfge/kigyou/gaiyo.html
表紙写真
編集後記
NPO法人シャンティ山口(6ページ参照)は、タイ北部で主にモン族を中心と
した山岳民族の自立支援を行っていますが、公的機関の彼らへの支援は必ず
しも万全でありません。そこで、同団体は活動の一環として、地元公的機関に
対し粘り強い交渉を重ね、モン族の子どもたちが通う施設内で、タイ人医師・
専門家による定期的な健康診断や衛生環境指導を実現させました。
40号では「世界で活躍する日本の環
境NGO・NPO」をテーマに、現地の
ニーズに合った支援などさまざまな
取組みをご紹介しています。現地に行
ったからこそ知り得た先祖伝来の伝
統文化から学ぶことの重要性など、
生の声をお伝えできれば幸いです。
保育所での環境衛生指導
第
タイ・パヤオ県セーンサイ村
40
号
2016年3月1日号
発行/独立行政法人 環境再生保全機構 地球環境基金部 基金管理課 URL:http://www.erca.go.jp/jfge/ E-mail:[email protected]
〒212
‐
8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310番 ミューザ川崎セントラルタワー8F TEL
:
044
(520)
9606 FAX
:
044
(520)
2192 編集協力/廣告社株式会社
独立行政法人
環境再生保全機構
に﹁妄想﹂というとネガティブな印象がありますが、私が
頭の中で描いているのは人が喜ぶ顔であり、
より良い社会
ず、気が付いたら行 動していま す 。誰から頼 まれたわけ
ものは何?﹂ということです 。正直、自分でもよく分から
そこまで一生 懸 命やれるのか﹂
﹁ あなたを駆り立てている
芸能活動と並行して長年、福祉やボランティア活動を
行ってき ましたが、人からよく 聞かれるのが﹁ どう して
るのなら、海 外でチャリティ公 演を開 くために、億 単 位の
ティアにはお金がかかります 。でも、
余裕があってやってい
あるから﹂と思う人がいるかもしれません。確かにボラン
方がいい﹂と答 えました。また、﹁ 芸 能 人はお金の余 裕が
かつて、私の活 動 を﹁ 売 名 行 為 だ ﹂と非 難 されたこと
がありましたが、﹁売名でいいじゃないか。売名でもやった
の姿なのです。
でもないのに、﹁こうすれば、
役に立てる。相手が喜んでく
借 金を個 人で背 負ったりするでしょうか。寝る間を惜し
福祉活動は
﹁妄想﹂
のたまもの
れるんじゃないか﹂と考 えてしまう 。あえて言 うなら、私
んで、
あちこちの施設を訪ね歩いたりしますか? 私がよ
私はもともと自 然が好 きで、青 森 県の下 北 半 島に
軒の家 を 建てました。 年 前はアブやブヨなどの虫はお
地球の環境を良くするには
人間教育が必要
とではありません。
にでもできます 。誰か特別に余裕のある人だけがするこ
を、
時間のない人は理解を﹂ということ。ボランティアは誰
く言うのは﹁お金のある人はお金を、
お金のない人は時間
を突 き 動かしているのは、
そんな﹁ 妄 想 ﹂でしょうか。
一般
福祉活動歴 年
具体的な行動こそ大切です
テレビ時代劇﹃ 大江戸捜査網 ﹄や﹃ 遠山の金さん ﹄で主役を務め、
明治座や新歌舞伎座の座長公演でも絶大な人気を誇った杉良太郎さん。
2016年、
芸能活動 年目を迎えた杉さんですが、
デビュー5年前から始めた刑務所への慰問や、
それ以上に長いのが福祉活動歴で、
今年で何と 年。
56
らず、夏でもクーラーがいらなかった。川には魚がたくさ
んいて、入れ食い状 態でした 。ところが、現 在はサクラの
さん
忙しい仕事の合間を縫い、
文字通り身銭を切って活動を続けてこられた
う一歩踏み込んでいただけたらと思います。
いよう、
もったいない人生だったねと後悔しないように、
も
い。あのとき、もっと目や耳を使 えばよかったねとならな
る目を養っていない。聞こえていながら、聞 く 耳を持たな
人 生は短い。若い人には自 分にタガをはめず、思いっき
り 生 きてもらいたいですね。見 える目 を 持 ちながら、見
良くならない。私は、
そう思います。
部分、
つまり人づくりがおろそかになっている間は環境は
するのではなく、汚さないことが大 事でしょう 。根っこの
す。これは水や空気の汚染と同じで、
汚れてからきれいに
教 えるという 責 任 を 放 棄 するから、曲がってしま うので
注ぎ、
やっていいことと悪いことをしっかり教える。大人が
かかります 。そうなる前に、小さいうちから親が愛 情を
どもたちを立ち 直らせるには気が遠 くなるほど時 間が
も う一つ大 切なのが家 庭 教 育 。私は現 在、法 務 省 特 別
矯 正 監を務めていますが、少 年 院に入ってくるような子
は議論ではなく、
具体的な行動です。
取り返しのつかないことになってしまいます 。今必 要なの
人が手 をこまねいているう ちに環 境はどんどん悪 化し、
いう 機 会があれば、ものすごく 効 果があるでしょう 。大
考 えさせるプログラムを実 施 すること。月1回でもそ う
す 。例えば、小中学校のときに、
もっと環境のことを深く
け止める、
つまり一人一人の意識革命が不可欠だと思いま
決 するには、
ひとごとではな く﹁ 明日は我が身 ﹂だと受
環境を破壊したのは人間で、環境のためには人間なん
ていない方がいい⋮⋮ 。環境という待ったなしの問題を解
となっています。
﹁ 地 球に大 変なことが起 きている!﹂と実 感できる場 所
ても、
もはやそれがかないません。下北の家は、
私にとって
れない。自然の中でその豊かさを感じながら暮らしたく
良太郎
開花は早まるし、
虫も多く、
クーラーなしでは暑くていら
杉
杉さんに、
福祉活動と環境問題についてお話を伺いました。
準備期間も含め 年にわたって続けてきたベトナムへの支援活動。
1
56
2
3
S u g i
R y o t a r o
51
千葉県成田市にある杉良太郎農園で、
スイカを収穫する杉さん
1989年、ベトナム・ハノイ市のバックラー孤児院を訪問。
子どもたちと一緒に
2007年、杉良太郎さんのプロデュースで始まった
「アジア国際子ども映画祭」。
第9回の2015年は北海道北見市で開催された
29
20
杉 良太郎(すぎ・
りょうたろう)
1944年兵庫県生まれ。歌手・俳優。65年、歌
手としてデビュー。6 7 年 N H Kテレビの時 代
劇『 文五捕物絵図 』で脚光を浴びる。以降、
『大江戸捜査網』
『 遠山の金さん』
などのテレ
ビ時代劇に主演する他、明治座、新歌舞伎座
に連続出演するなど舞台でも活躍。歌手とし
てはミリオンセラーとなったヒット曲「すきま風」
がある。社会貢献活動として、法務省特別矯
正監、
日本とベトナム両国の特別大使、厚生労
働省肝炎総合対策推進国民運動特別参与
などを務める。緑綬褒章、紫綬褒章受章。
●[ 巻 頭 インタビュー ]
I n t e r v i e w
*写真提供:株式会社杉友
ふるさとづくり
人と自然が共生する
「ふるさと」づくりのための、
人材育成、
農村開発、
環境保全、
普及啓発活動。
2000年代∼
1970年代
NPO
・
O
NG
アジア各地に研修センターを設け、
農業実習を中心に人材育成活動を展開。
GRASS ROOTS
i
Activit
1980年代
森林減少による洪水や干ばつを受け、
植林プロジェクトに本格的に着手。
LOVE GREEN
ひとごとではない!
それがオイスカの原点
オ イ スカ が 農 業 開 発 団 と し て
初 めて 海 外 に 人 を 派 遣 し たのは 、
1966年 。当 時 、インド を 大 干 ば
つが襲い、何 千 人 という 餓 死 者が出
ていました。
﹁アジアの同 胞を救いた
名が農 業 改
い﹂という創立者・中野與之助の呼び
掛 けに応 え 、篤 農 家
良・食 糧 増 産のために現 地に入りま
した。前会長︵中野良子氏︶
が﹁お腹
がすいたのとひもじいのは違う﹂とよ
く言いますが、
彼らは戦中戦後の
〝ひ
もじさ〟を知っている世代で、
インドの
飢 餓 をひとごととは思 えなかったの
でしょう 。この﹁ 困っている人 を 助 け
たい﹂という思いは今もオイスカのD
NAとして受 け 継がれており、国 際
協 力や開 発 支 援を出 発 点とする現
より公益財団法人オイスカ会長、
および公益財団法人
国際文化交友会顧問に就任し現在に至る。
N a k a n o
れるところまできました。また最 近
もが先生になり、赴任先で広げてく
﹁ 子 供の森 ﹂計 画はもう 年にな
るので、昔この活 動に参 加した子 ど
躍しています。
り、村づく りの中 心 人 物 となって活
森 ﹂計 画のコーディネーターとなった
るさとと思う 研修生OBが﹁子供の
では、
ゴミの分別を始める学校や、学
それから、﹁支援﹂の考え方として
大切なのは助けたり、助けられたり
げで国が良くなった﹂と言ってもらえ
ればうれしいし、それが私たちが子
や孫に残していける財 産ではないで
しょうか。
長期的な支援のために
顔の見える工夫を
うこと。日 本 人は指 導 者であっても
﹁ 日 本で学んだのは 頑 張 る 心 ﹂とい
国前に彼らが口をそろえて言うのが、
するようになり ま す 。それから、帰
自 分が国を背 負っていくのだと自 覚
研修生たちは寝食を共にする中で、
えていま す 。
いろいろな 国 から 来 た
現 地の青 年 を 招いて農 業 技 術 を 教
そんな活動の担い手を育てるため
に設けたのが研修センターで、
ここに
は側面支援です。
くださる方もいるので、
いかに顔の見
個 人では現 場で頑 張っている日本
人の姿に胸を打たれたと寄付をして
でいるのかなとは感じています。
もありますし、少しずつ理解も進ん
ミットすると宣言してくださる企業
ただ、
マングローブ植 林に100年コ
援 者の皆さんにご理 解いただくか。
を得ない⋮⋮、そのあたりをどう 支
も、実際には
ことがあ り ま す 。 年 計 画 といって
ちもかつて期 間を見 誤って苦 労した
森づくりや村づくりは、す ぐに成
果が出るわけではありません。私た
トイレ掃 除もするし、
とにかく 真 面
える活動にしていくか、
広報も含め、
年
目に頑 張る。そんな姿 を 見て、自 分
工夫しているところです。
同 じ 目 線 に 立 つ。そ れ が 、 オ イ ス カ 流
はまだまだだったと。日本を第二のふ
あ く まで現 地の人であ り、
オイスカ
トの成否の鍵を握っています。主役は
体的に取り組むか、
それがプロジェク
話しましたが、
当事者がどれだけ主
先ほど、最 初のころは村 人が植 林
活 動に本 気になってくれなかったと
国に持ち帰るのは
﹁頑張る心﹂
校 菜 園にハーブを 植 え、それを 村 人
財団法人国際文化交友会理事。1996年10月にオイス
の関 係 を 築 くこと。お互いさまであ
カ・インターナショナル副総裁に就任。
また、2015年6月
に配るなど、現 在のオイスカの活 動
校卒業。1971年中野学園天文地学専門学校卒業後
り、
日本だっていつ助けてもらうかも
オイスカ・インターナショナル総裁秘書。1990∼2011年
テーマである﹁ふるさとづく り ﹂
へと
公益財団法人オイスカ 会長
しれません。遠い将 来、﹁日本のおか
E t s u k o
17
発展しているケースもあります。
25
es
インドやフィリピンへ篤農家を派遣し、
農業改良と食糧増産に寄与。
seas
er
Ov
在のNGO・NPOとは少し違うかも
しれませんね。
インドでの活動がフィリピンやタイ
など他の国々に波及していく中で聞
こえてきたのが、﹁ 雨 季になっても雨
が降らない、降ったと思ったら大 雨で
土砂崩れが起きる﹂といった声です。
私 もフィジーで見たのですが、﹁これ
が山?﹂というほど見 事なはげ 山で
した。農業に欠かせない水を確保す
るには森が必要と、
1980年からス
タートしたのが植林活動です。
植林は大規模緑化と
﹁子供の森﹂計画を併用
最初の 年は日本か
植林活動は、
らのボランティアと現地の村人が一緒
に植 えるといったスタイルでした。し
子どもたちが取り組む森づくり活動
「子供の森」計画を開始。
1950年福岡県生まれ。1969年福岡県立八女高等学
年と関わらざる
30 10
かし当 時、村 人に木 を 育てるという
意識は低く、
植林の日当さえもらえ
れば、木が枯れてもお構いなし。とい
年後に恩恵を被る活
うのも、
貧困という差し迫った課題が
あり、 年後
動に本気になれなかったからです。
そこで、大 規 模 緑 化 とは別に、少
し 遠 回 りでも 環 境 意 識 を 持った 人
を 育 てよ う と 始 めたのが﹁ 子 供の
森﹂計画です。子どもが主役になって
取り組むと、
親や地域の人も感化さ
れる。子 どもが﹁ 野 生 動 物に木の芽
が食べられちゃう﹂と言うと、
親は柵
を作りますからね。
1990年代
アジアを中心に世界各地で活動する日本の環境NGO・NPO。地球環境基金はこれ
までに、国内外のNGO・NPOが海外で展開する1,285件のプロジェクトに対し、
総額約66億円の支援を行ってきました。本号では、こうした活動の中から最新の6
事例を紹介します。また、総括インタビューとして、NGOや国際協力といった言葉も
ない時代にいち早く団体を設立し、長年にわたり海外での農村開発や環境保全活
動を展開している公益財団法人オイスカの中野悦子会長にお話を伺いました。
CHILDREN'S FOREST PROGRAM
中野悦子さん
総括
インタビュー
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10
4
5
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FOOD FIRST
1960年代
1991年にスタートした「子供の森」計画は、現在、世界35の
国と地域・4,692校で展開。応援したい国を選ぶことができ、
支援者には毎年、子どもたちから手書きのカードが届く
1960年代、派遣した篤農家による日本式の稲作指導
世界で活躍する 特集
日本の
環境NGO・NPO
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オイスカの年代別活動テーマ
のか? そこをまず 理 解して もらいま
ることに。シャンティ山口は地元村民の
ものの、結果的には多くの問題を抱え
限 り の サ ポ ー ト を 約 束 。学 部 の 学 生
さ ん の 行 動 力 に 感 銘 を 受 け 、で き る
を 兼 務 ︶と 出 会い ま す 。2 人 は 、窪 木
教 授︵ 現 在 、同 学 部 附 属 小 学 校 校 長
教 材 作 成に当 たっては、まず インド
ネシア側の委員を富山大学に招き、教
と考えました。
の事情を反映しなければ効果は薄い﹂
形になり がちで す が、同 団 体は﹁ 現 地
建設し運営していますが、地球環境基
インドネシア教 育 振 興 会は、ジャワ
島・南タンゲラン市にヒカリ小 学 校 を
ば、このよう な教 材はで き なかったで
も認められます。基金の助成がなけれ
だけるし、インドネシアからの渡 航 費
es
す 。そして 、設 置 工 事 も自 分 たちの手
モン族と共にこの問題に取り組んでい
たち もインドネシアへの研修ツアーに
育 現 場 の視 察 や 子 ど もへの指 導 方 法
その後 、窪 木 さ ん は 、盟 友ハシム氏
か らのアドバイ スも あ り 、
﹁ 教 育 につ
金の助成を受けた活動でもいくつかの
しょう ﹂。現 在 、この活 動は2014年
Ov
で 。工 事 し な が ら 仕 組 み を 理 解 す れ
ます が、理 想 論 を 振 り かざして 、彼 ら
水源枯渇などの問題が起きています。
ば、自 身で 補 修で き ます からね。こ ち
に転作を強要することはありません。
んでこその支 援で す 。例えばエコトイ
1993年に設 立され たシャンティ
山口。以 来 、タ イ 北 部のラ オス国 境に
らで 設 置 して﹃ はい、ど う ぞ ﹄で は、
い
決めるのはあくまで村民なので、希望
トウモロコシの収穫量アップを望んだ
接 し たパヤ オ 県 セーンサ イ 村 を 拠 点
つまで 経って も自 立で き ません。自 ら
者にラムヤイやマンゴーなどの苗を支
レなら、設置するとどう生活が変わる
に 、モン 族 を 中 心 と し た 山 岳 少 数 民
の 問 題 と し て 取 り 組 むのが 何 よ り 重
支援の基本方針は住民の
自立心を育てること
族 の 自 立 に 向 け た 支 援 を 続 け てい ま
給し、
果樹への転作を支援しています。
に残し海外へ出稼ぎに行くのが現実だ
格 的 な 収 穫 がで き る ま で は 家 族 を 村
佐伯さんによれば、転作を完了した
村民は自らは満足しているものの、本
ただし、
本格的な収穫は数年先⋮⋮。
要﹂と強調します。
収穫までの数年はガマン
明日を信じた転作
※ 植 林し、その樹 間で家 畜・農 作 物 を飼 育・栽 培
する農林複合経営
す 。彼 ら は ラ オ スか ら の 難 民 で 生 活
基 盤 も乏しく 、
いまだ困難な生活を強
いら れ ていま す 。こ う し た 状 況の下 、
地 球 環 境 基 金のプロジェクトとして 、
2005年からエコトイレの設 置やア
グロフォレストリー※の導入などを実
ン豆 や 落 花 生 な ど で 現 金 収 入 を 得 て
そうです。残された家族は苗木を管理
今 、セーンサイ 村 近 くのホイ プム村
では、遺 伝 子 組み換 えトウモロコシの
います。こうした厳しい現実を覚悟し
施してき ましたが、注 目 すべきはその
過剰な栽培地拡大により、森林消滅や
ての、
希望に満ちた転作なのです。
するとともに、果樹間に植えたインゲ
佐 伯 昭 夫 事 務 局 長 は﹁ 支 援 す る 側
が全 て お膳 立 て して は 意 味 があ り ま
農 薬 散 布による健 康 被 害 、農 地 荒 廃 、
参加するようになり、富山とインドネ
について 意 見 交 換 。そ し て 、この研 修
支援方針です。
せ ん 。自 分 た ち の 問 題 と し て 取 り 組
2000年 、観 光で 訪 れ たインドネ
シア・バリ島で、雨の中をはだしでモノ
シアの 教 育 現 場 が ダ イ レク ト につな
に 参 加 し た イ ンド ネ シアの大 学 の先
大学の資源をフル活用し
活動を拡大
売 り する子 ど も たち を目 撃 し た窪 木
がるようになりました。
生 な どが共 同 で 教 材 を 執 筆 し たので
す。完成したオリジナル教材は5千部
印刷し、南タンゲラン市の3地域・ 校
に約220冊 ずつ配 布され 、授 業で 使
わ れています 。窪 木さんいわ く﹁ 基 金
いて もっと勉強しよう﹂と富山大学教
成 果 を 上 げていま す 。その一つが環 境
1月に始まったJICAのプロジェクト
インドネシアの
教育者による
教材作成をサポート
靖信さん︵代表理事︶。その光景に心を
打 たれ 、地 元 富 山に戻 る と 、インドネ
シアに詳しい留学生を紹介してほしい
と富山大学に連絡を取ります。そのと
き紹介された同大大学院生のファディ
ラ・ハシム氏と2人で立ち上げたのが、
育 学 部︵ 現・人 間 発 達 学 部 ︶に 社 会 人
教 育 用 の教 材 作 成 。
一般に教 材 という
へと発展しています。
の場合、先駆的な活動を理解していた
入 学 し 、さ らに大 学 院へ進 学 。野 平 慎
と 、日 本 語の教 材 を 翻 訳・配 布 という
インドネシア教育振興会です。
二教 授︵ 現・愛 知 教 育 大 学 ︶、根 岸 秀 行
強 い 絆 が 希 望を生 む
seas
er
i
2 つの事 例
20
Activit
山口と北タイ
富山とジャワ島
村民総出で行われた栽培地に続く
作業道の補修
イタイイタイ病資料館を訪れた
インドネシアからの研修一行
世界で活躍する NGO・NPO
日本の
環境NGO・NPO
当事者主義で成功した
果樹への転作で緑がよみがえってきた
山の斜面
教材は子どもたちの
反応を確かめながら作成
2016年2月に20周年を迎えたシャンティ
学生寮。これまでに270人が巣立っている
富山市立寒江小学校(ユネスコスクール)にある
コンポストの説明を受ける
不法伐採した山の斜面に植えられた
遺伝子組み換えのトウモロコシ
子どもたちが読んでいるのは、地球環境基金の
助成を受けて作成された教材
タイ北部・山岳少数民族の
自立を支援して23年
活動地域:南タンゲラン市
http://www.shanti-yamaguchi.com/
http://www.baliwind.com/
6
7
ージャワ島・南タンゲラン市における
社会起業型総合環境教育プログラムの開発ー
活動地域:パヤオ県
セーンサイ村
草の根の活動がつないだ
富山とインドネシアの教育現場
ータイ国・北タイ地域「トウモロコシ栽培で荒廃した農地を果樹林に」
森林再生と農村開発ー
1
2
タイ
インドネシア
特定非営利活動法人 シャンティ山口
事例
一般社団法人 インドネシア教育振興会
事例
1,285
イ案件:国内民間団体による開発途上地域の環境保全のための活動
ロ案件:海外民間団体による開発途上地域の環境保全のための活動
ハ案件:国内民間団体による国内の環境保全のための活動
ハ案件
イ案件とロ案件の合計が、開発途上地域での環境保全活動に
2,844
助成採択件数
合計
4,419(件)
イ案件
助成金額
合計
ハ案件
ロ案件
8,306
5,586
14,969
(百万円)
290
対する支援実績です。9ページに掲載した2団体はロ案件で
ロ案件
1,077
あり、助成に際しては国内の団体や個人の代理人が窓口とな
伝統文化の再発見から気候変動への対応まで
現地のニーズに合った支援を展開
海外支援の場合、そのバックグラウンドは国内以上に千差万別であり、
誰をメインターゲットに、どのようなプログラムを展開すれば
有効なのかを見極めることが重要となります。
ここでは、4事例から海外で成功するプロジェクトの鍵を探ります。
り、プロジェクトの進行を管理しています。
er
seas
世界で活躍する NGO・NPO
日本の
環境NGO・NPO
es
イ案件
Ov
地球環境基金の海外での活動に対する支援実績
(1993∼2015年)
Activit
i
*開発途上地域のNGOにも助成を行っています。
有機農法によって、経費削減&地力回復!
2年目も20村を対象に研修を実施予定
South Asian Network for Social &
Agricultural Development(SANSAD)
体験型ワークショップによって再発見した
伝統文化と自然の大切さ
Cordillera Green Network Inc.
一般社団法人 イクレイ日本
子どもたちから地域住民へ、そして
他地域にも広がった苗木育成・植林活動
特定非営利活動法人 日本ハビタット協会
●プロジェクト概要
インド・ウッタル・ブラデーシュ州における気候に配慮した
持続可能な農法の採用による、少数派コミュニティーの
食料安全保障強化活動(2014年∼)
●プロジェクト概要
フィリピン・ルソン島北部山岳地方マウンテン州における
教職員を対象とした環境指導者養成事業(2013年∼)
●プロジェクト概要
フィリピンにおける気候変動対策のための
コミュニティー活動と都市間協力事業(2013年∼)
●プロジェクト概要
ラオス国における学校を中心とした持続可能な
植林活動による環境保全(2012∼2014年)
森林伐採や鉱山開発により環境破壊が進むルソン島北部山岳地
異常気象被害や急速な経済発展によるCO2 排出量の増加などの
学校を中心に、地域住民や自治体、農業局、森林局と協力して苗
化学肥料や殺虫剤の大量使用により、生産コストが上昇。さらに、
域。ここに住む先住民の環境意識を高めるため、教師を対象に環境
課題に直面するフィリピンのトゥビゴン市において、全地区から約
木を育て、
3年間で108.1ha・4万1,812本の植林を実施しました。
土地が疲弊し収益が頭打ちとなっています。この問題を解決するた
教育の指導者育成講座を開催。ここで学んだ教師が、それぞれの学
50名の女性リーダーをワークショップに招集。防災活動や再生可能
また、ワークショップには3年間で延べ3,908人が参加。こうした活
めに、有機農業の講師を25名養成。彼らが20村で農民を対象に研
校で野外教室やアート、演劇などを活用した体験型ワークショップを
エネルギー利用などの実習を行い、活動計画づくりを支援しました。
動の結果、自主的に校内緑化やゴミ分別に取り組む学校が現れ、さ
修を実施しました。200名以上が参加し、受講者の3∼4割が自分の
実施しました。今後は州の教育委員会へも働きかけていきます。
今後、女性向け冊子を作成し、他地域への普及を目指しています。
らに植林活動は他地区や隣県にまで広がりました。
土地で早速有機農法を実践するなどの成果が出ています。
●活動にかける思い
●活動にかける思い
●活動にかける思い
●活動にかける思い
先進国での環境問題が地球規模の広がりを見せている現在、一
フィリピンは、世界で最も自然災害が多発する国の1つ。気候変動
人々の暮らしと自然環境が守られた地域社会をつくり、ラオスの
人口の6割が農民のインドでは、化学肥料の導入で農業コストが
見、
「遅れている」と思われがちな先住民族の先祖伝来の伝統や暮
の激化に伴い、その備えもさらに必要になっています。女性たちが
発展に寄与したい。本事業の主役は地域の人々です。地域の人々が
上昇し、困窮した農民の自殺が頻発。有機農法による低コストで健全
らしにはむしろ学ぶところが多くあります。
「学び合う」というスタン
今必要な知識と活動は何か、日本の経験も交えて現地の人たちと考
自分たちの力でより良い未来と持続可能な社会を築いていけるよう
な農業の普及はSANSADの夢でしたが、世界的不況で多くのドナ
スで、事業終了後も活動の成果を広げていきたいと思います。また、
え、女性たちのコミュニティー活動を支援していきます。
(シニア・プ
支えていきたいと思います。
(プロジェクト担当:篠原大作さん)
ーが支援から撤退。地球環境基金の支援を得て、夢の実現に向けて
日本側の代理人が助成活動の進捗管理や、指導・協力してくれるの
ログラムアドバイザー:岸上みち枝さん)。
動いています。
(事務局長:Anil K.Singhさん)
で感謝しています。
(代表理事:反町眞理子さん)
Q:現地での活動後継者は育っていますか?
Q:窓口であるNGO・シャプラニールに期待することは?
Q:ファンドレイジングで工夫している点は?
Q:ワークショップで大切にしていることは?
また、担当者を明確にすることで責任感も養われています。農業局
や教育局からのサポート体制も進んでいます。
先住民コミュニティーでの生計向上事業で栽培しているフェアト
ちが大勢います。現地の女性たちの意見や必要性を理解すること
業実施への助言です。事実、シャプラニールはたくさんインプットし
レード・コーヒーの日本への販売収益や、先住民の暮らしを体験する
が、事業を行う上で重要なことだと思います。
てくれるし、基金とのパイプ役にもなってくれています。
スタディーツアーの参加費を活動費に充てています。また、企業の
※現地で活動するSANSADの日本側窓口がシャプラニールという日本のNGOで、
ここが事業全体の進行を管理します。
CSR活動のパートナーとして植林や環境教育を行っています。
地理的・社会的・文化的状況によって異なります。事業地のような
田舎では壁画メッセージや村芝居、ビデオ上映、会議・展示会などが
有効です。一方、昨今の都会ではSNSが非常に有効です。
Q:活動成果を計る指標、検証方法は?
Q:活動の成果を支援者にどう伝えていますか?
ホームページや広報誌だけでなく、国際協力イベント、そして月2
Q:先住民族との関わりで大事なことは?
ワークショップ後に、活動のフォローアップやアドバイスを行い、
回開催している外貨コイン仕分けボランティア活動の際に写真など
その過程で理解度を確認。また、フィリピン側で現地専門家たちと作
で活動状況をお知らせしています。
古来、自然と共に生きてきたはずの先住民族が失いかけている伝
る教材の質を、事業成果を計るための指標としています。
統や知恵に焦点を当てたプログラムを行っています。何よりも彼ら
の文化に対する尊敬の気持ちを大切にしています。
アートを活用した環境教育ワ
ークショップ(2014年、マウン
テン州バーリグ町開催)
学校でのワークショップ
どんな災害の危険性が高いか
話し合う
演劇を活用した環境教育ワー
クショップ(2015年、マウンテ
ン州バウコ町開催)
自分の農地で有機野菜を育て
る研修受講生
壁画メッセージ「大地は化学肥
料のない農業を求めている」
各活動を通して各地区の担当者の事業運営能力が向上しました。
被災する危険性のある、環境の悪い場所に住まざるを得ない人た
基金の規定に沿った申請書作成や資金管理に対する指導と、事
Q:啓発活動で効果のあったツールは?
9
女性がリーダーとなって、異常気象被害に
強いコミュニティーをつくる
エネルギーの仕組みを考える
植えた木の周りで陸稲を栽培
8
獣害対策の技術研修会
﹁けもの塾﹂
2015年 月 ・ 日の2日間 、
岐 阜 県 郡 上 市の母 袋スキー場ロッジ
塾﹂を運営するのは、
4団体で構成さ
れ た﹁一般 社 団 法 人 ふ る さ と け も の
ネット ワ ー ク ﹂。
﹁アカルイミライ﹂は
メタセコイアの森
の仲 間 たちの一部 地域にある。
門・獣 害 対 策 専 門 狩猟を6次産業化して
里山で生きていく!
れ た 。当 日 は 、北 海 道∼愛 媛 県 の 各
催 す る 第4回﹁ け もの塾 ﹂が 開 催 さ
る。ち なみに、他の3団 体はNPO法
り 、事 務 局 も 同 団 体 内 に置 かれ てい
が そ の一員 で あ
チ ー ム﹁ 猪 鹿 庁 ﹂
地 か ら 、林 業 支 援 団 体・地 域 お こ し
人 新 潟 ワ イルドラ イ フリ サーチ︵ 新
協 力 隊・学 生・NPO関 係 者 など
名 が参 加
そして特定非営利活動法人甲斐けも
と、
﹁ け も の 塾 ﹂関 係 者
し、
﹁ 猪 鹿 庁 の作 り 方 ﹂
﹁獣害対策支
の社中︵山梨県︶。
学 ﹂をメニュー と す る 研 修 が 行 わ れ
た 。過 去 3 回 は 、座 学 で﹁ 野 生 動 物
柵﹂
﹁捕獲技術﹂
﹁ICT︵情報通信技
たちの代表理事であり猪鹿庁長官の
初日の座学﹁猪鹿庁の作り方﹂を担
当したのは、
メタセコイアの森の仲間
狩猟↓製造加工↓販売・サービスとい
守る﹂こ とで 、獣 害 対 策・里 山 保 全 ↓
生態概論﹂
﹁ 被 害 防 止 計 画 立 案 ﹂な
術︶活用による被害対策手法﹂などを
興膳健太さん。猪鹿庁のミッションは
獲 数にとらわ れ ず 、地 元の捕 獲 体 制
を 入 れ ているのは 、地 元 農 家 集 落 に
行ってみました!
対 する獣 害 対 策 自 立 支 援で す 。被 害
猪鹿庁のマーク
ど 、実 習では﹁ 集 落 環 境 診 断 ﹂
﹁電気
実施。
う一連の流 れ︵ 下 段 フロー 図 参 照 ︶を
と 、ど う し て も
庁の活 動 により 、集 落 で 新 規 に狩 猟
をいかに強化していくか、
そこが重要
ふ る さ と け も の ネット ワ ー ク は
現 在4団 体 で 構 成 さ れ ている が、今
﹂を 立
後 は、全 国で 志 を 同 じ く す る 団 体 を
ネットワーク 化 し 、
﹁FKN
ち上げることを目指している。
視野に入れて活動している。
﹁特に力
﹁ 猟 師 と し て 生 き 、猟 師 と し て 山 を
ント﹂と興膳さん。
きがちで すが、
いわく、
﹁ 皆 さん
集落を対
猪鹿庁は2009年より、
象 に講 習 会 や 捕 獲 支 援 、猟 具レンタ
生 息 環 境の変 化
を 受 けている 方 々に、自 分 た ち の問
ル、捕 獲 後の処 理 支 援 な ど を 実 施 し
な どで 数 が多い
獣 害 対 策 という
てきた。開発した捕獲檻﹁肉の畑﹂は
年 も あ れ ば少 な
題として取り組んで もらうのがポイ
実 用 新 案 特 許 を 取 得 し 、現 在8集 落
い 年 も あ る 。捕
免 許 を 取 得 し た 人 が8名 、捕 獲 補 助
だと思います ﹂。タイトルは﹁ 猪 鹿 庁
捕 獲 数 に目 が 向
に 基が導入されている。また、猪鹿
員︵郡上市の研修を受け、檻の設置補
の作り方﹂だが、内容はズバリ地域に
助・見 回 り・餌 ま き を す る 人 ︶が
となったのも大きな成果だ。興膳さん
目指すネットワークは
FKN
おける獣害対策のノウハウであった。
名
猪鹿庁が支援する集落の人が仕掛けた
「くくりわな」の現場を視察
この獣 害 対 策 技 術 研 修 会﹁ け もの
示唆に富む座学
﹁猪鹿庁﹂の作り方
援 現 場 の視 察 ﹂
﹁ 解 体 処 理 施 設 の見
潟 県 ︶、合 同 会 社AMAC︵ 千 葉 県 ︶、
名
人メタセコイアの森の仲 間 たち が主
をメイン会 場 に、特 定 非 営 利 活 動 法
11
んのこと、適したわ なの
い 。自 然 環 境 は も ち ろ
地 域 特 有 の要 因 が 大 き
いう ものではなく 、その
対 策は全 国一律でいいと
動 を し て い ま す 。獣 害
り 地 元 に こ だ わって 活
私 たちはふるさと、
つま
〟のエフ。
Furusato
全国展開が大いに期待される。
各団体のノウハウを蓄積・公開して
いる﹁けもの塾﹂。今後の活躍、
そして
●
したいですね﹂
有・活 用 する﹃FKN
ワーク化し、
それぞれのノウハウを共
す 。各 地 域 で 活 動 す る 団 体 を ネット
など、検討すべきことは実に多いので
柵か、猟友会との関係、行政との連携
﹄を、ぜひ実 現
種 類 、防 護 ネットか電 気
10
11
「くくりわな」の近くに設置された
センサーカメラ
研修会初日の朝「くくりわな」でシカを捕獲。
夕方、解体の体験会が開催された
●イベント販売
●会員制度
●狩猟学校
●エコツアー
●食肉処理業
●食肉加工業
●食品衛生管理
●解体技術
●実猟
●プロ化
●猟友会活動
●狩猟システム開発
●農家集落自立支援活動
●林業者支援活動
●植樹、海岸清掃
●漁師との交流
47
販売・サービス
製造加工
狩猟
獣害対策・里山保全
猪鹿庁のメンバー。前列中央で猟銃を
構えているのが長官の興膳健太さん
19
20
11
17
スキー場ロッジの大広間で開催された座学の様子
78
郡上漁業協同組合の「長良川源流の森」植樹現場を
視察。猪鹿庁が獣害対策を支援している
「けもの塾」の
現場
農林水産省によると、
2013年度の「全国の野生鳥獣による 農作物被害」は約199億円で、このうちシカが約76億円、
イノシシが約55億円。この問題にどう取り組むべき か、獣害対策の最前線「けもの塾」の現場を訪ねた。
獣害対策で地 域を元気にする!
取材協力
NPO法人メタセコイアの森の仲間たち
http://metamori.org/
猪鹿庁
http://inoshika.jp/
47
興膳さんは、その意義をこう語る。
﹁FKNのFは〝
解体処理施設で年間100頭のシカやイノシシ
をさばく猪鹿庁のメンバーから説明を受ける
助成団体レポート
47
19
里山保全と猟師の6次産業化
三井住友海上
「インドネシア熱帯林再生プロジェクト」を中心に
同社には、これまでに寄付を通じて地球環境基金を支援していただいています。
緯 を 踏 ま え 、第2 期 は、不 法 伐 採の
した現 地 視 察ツアーを 実 施 。初 年 度
2014年 度から社 員などを 対 象と
名
再発を防ぐためには地元農民の経済
名、 回 目となる今 年 度 も
は
みを加速化させ、
2015年2月には
合 を 設 立 するなど、自 立 化の取 り 組
結 果 、収 入 が 大 幅に向 上 。彼 らは組
マーケティングのノウハウを 習 得 した
の住 民が参 加し、
トウガラシの栽 培や
体 験 を 職 場に持 ち 帰 り、同 僚に伝 え
想 が 寄 せられていま す 。そ れ ぞ れが
り 組みの大 切さを 知った﹂といった感
たからこそ理解できた﹂
﹁長期的な取
しました。参 加 者からは﹁ 現 地に行っ
業、植 林 地のトレッキングなどを 体 験
が参加し、
関係者との交流や植林、
農
正 式に県の協同 組合として認 可され
ることも大切な啓発活動の一つです。
対象を小学生から小学校の教師に変
更。教師への環境教育により教育効果
の広がりが期 待でき ま す 。産 官 学が
連携した本プロジェクトは、﹁森林修復
のお手本﹂と高い評価を得ています。
三 井 住 友 海 上 は 、NPO を 支 援
する際には、資 金 援 助だけではなく、
取 り 組 みなのに、知 られておら ず 残
る課 題ですが、
同 社でも﹁ 素 晴らしい
自社の活動を社員がどこまで理解
しているか。これは多くの企業が抱え
サポーターズ﹂を 展 開 していま すが、
環 境 保 全 活 動﹁MS&ADラムサール
ンスグループは全 国 エリアで水 辺の
ば、
同社が属するMS&ADインシュラ
﹁ 協 働 ﹂を 前 提 にしていま す 。例 え
念 ﹂との声が上がり ました 。そこで、
今後の課題は社員への啓発
地元NPOとの協働で
地域の環境保全に貢献
ています 。また、第2期は環 境 教 育の
業 技 術 指 導 を 実 施していま す 。 名
的 自 立 を 図ることが重 要 と考 え、農
環 境への 取 り 組 み は
損 害 保 険 会 社 の ミッション
日本を代表する損保会社の一つ、三井住友海上火災保険株式会社。
家 族1600名 余 り が 参
加 。各エリアで地 元NPO
の指 導 を 仰 ぎ 、
オオアワダ
サポーターインタビュー
N P O を 支 え る 方 々
植林後(2015年1月)
三井住友海上の
環境に対する取り組み
プロジェクト開始までの経緯
2004年、植 村 裕 之 社 長︵ 当 時 ︶
の﹁ 当 社は紙 を 大 量に消 費 する 。紙
し地元住民が果実を利用できるよう
にしています 。また、
ガジャマダ大学と
連携して生態系の回復を確認するモ
ニタリングを実 施 するとともに、地 元
小 学 生に森の大 切さを 知ってもらえ
るよう環境教育も行っています。
森林再生と地域社会の持続的な
形成の第2期
︵2011年4月∼2016年3月︶
不法伐採により荒廃したという経
アトリエ﹂や﹁生きものさがし自然塾﹂
などのイベントが定期的に開催されて
います 。また、本 社がある駿 河 台ビル
の低 層 階には、生 物 多 様 性に配 慮 し
た屋 上 庭 園があり、皇 居と上 野 公 園
をつなぐエコロジカル・ネットワークを形
成。
ここには近隣住民に貸し出されて
いる菜園コーナーもあり、企業の施設
ながらユニークな存在となっています。
地球環境基金に望むこと
﹁ Green Power
サ
保険でできるエコ
ポーター﹂をご存じですか。これは紙
の使用量を削減する﹁eco保険証券・
Web約款﹂
﹁電子契約手続き﹂、
環境
にやさしい自 動 車 修 理 を 行 う﹁リサ
イクル部品活用﹂、
CO 2や有害物質の
排 出を削 減 する﹁エコ整 備・エコ車 検 ﹂
の達成度に応じて環境保全活動など
へ寄 付 する同 社の制 度です 。契 約 者
がこれらを利用すれば、
その分が寄付
され、地球環境保全につながります 。
地球環境基金へのご寄付も、
こうした
取り組みの成果とのこと。
湖︶、
アオサの除去︵和 白干
干 潟 ︶、外 来 魚 釣 り︵ 琵 琶
やヨシ刈 り︵ 蕪 栗 沼・谷 津
した 。ここでは、環 境NPOとの共 催
ペース﹁ECOM駿 河 台 ﹂が誕 生しま
域に開かれた環境コミュニケーションス
2012年5月 、三 井 住 友 海 上 駿
河台新館オープンに伴い、
敷地内に地
て活 躍 されることを 期 待 しま す ﹂と
POが持 続 可 能な社 会づくりに向け
基金などの基盤づくりに生かされ、
N
げていきたいですね。それが地球環境
秋 葉 勝 敏さんは﹁お客さまの協 力
を得て、﹃ 保険でできるエコ﹄
の輪を広
潟 ︶といったボランティア活
動に汗を流しました。
ジョグジャカルタ
ジャカルタ
の元になる木を植 えて地 球に恩 返し
をしよう﹂という掛け声の下、熱帯林
の再 生を検 討 。住 友 林 業 株 式 会 社か
ら、
インドネシア政 府︵ 林 業 省 ︶
が﹁ 森
林回復の国民運動﹂を展開していると
の情報を得て、
インドネシア政府と共
同で、
パリヤン野生動物保護林の再生
を行うことを決めました。
約 万本を植樹した第1期
︵2005年5月∼2011年3月︶
ジャワ島ジョグジャカルタ特 別 州に
あるパリヤン野 生 動 物 保 護 林は、地
元 住 民の不 法 伐 採により 荒 廃 。そこ
で、第1期は350 ︵ 東 京ドーム
万 本の苗 木 を 植
70
樹しました。果 樹なども 併せて植 樹
個分︶
に、 種・約
ha
30
パリヤン野生動物保護林は、ジョグジャカルタ市内から
車で約1時間のところにある
パリヤン野生動物保護林の目指す姿
トウガラシの栽培を中心に農業指導
30
話されました。
都心の環境情報発信拠点
ECOM駿河台
三井住友海上の環境への取り組みについてご紹介します。
で、小学生を対象とした﹁緑のこども
チソウの除去︵ウトナイ湖︶
緑がよみがえったパリヤン野生動物保護林
30
植林地をトレッキング。写真はパリヤン
野生動物保護林にある展望台で、後ろ
にプロジェクトを示す看板が見える
21
2014年度は社員とその
10
小学校教師に対する環境教育
2
12
13
秋葉勝敏さん
ツアーメンバーと三井住友海上の現地法人が
小学校を訪問し、交流会を開催
環境コミュニケーションスペース「ECOM駿河台」
31
三井住友海上火災保険株式会社
総務部地球環境・社会貢献室 次長
お話を伺った
植林前(2005年10月)
40
*写真提供:三井住友海上火災保険株式会社
インドネシア
改善のための
評価を目指して
施し評 価していましたが、新 制 度で
は助成団体の内定時から助成期間が
終了するまで、状況に合わせて計画
を改 善 していく﹁ 寄 り 添 う 評 価 ﹂を
し ていき ま す︵ 現 地 訪 問 は 、助 成 終
了 の翌 年 度 ︶
。評 価 制 度 の仕 組 み 図
から分かるように、
PDCAサイクル
︵ Plan-Do-Check-Act cycle
︶の
手 法 を取 り 入 れ た評 価 方 法 は助 成
活 動の成 果 を向 上させるための﹁ア
ドバイス﹂に近く、評価専門委員が一
緒になって改善内容をより具体的に
検討していくものです。
活用してほしい新制度
新評価制度はいわゆる通信簿のよ
うに、結 果のみを評 価 する ものでは
ありません。対象となった団体は、プ
ロジェクトが抱える問題点を積極的
に相 談し、評 価 専 門 委 員からの適 切
なアドバイスを受 けるためのツール
として活用していただきたいと思い
ます。
新評価制度本格始動!
2014 年 度 よ り 導 入 さ れ た 新 評
価 制 度 が 、1 年 間 の 試 行 期 間 を 経
て 2 01 5 年 度 よ り 本 格 的 に ス タ
ー ト し ま し た 。対 象 と な る の は 3
年 間 にわ た り 助 成 を 受 ける 団 体 で
す が 、その狙いと 仕 組みについてご
紹 介しま す 。
評価制度とは
2006年 か
地 球 環 境 基 金で は、
ら 第 三 者 の専 門 家 か ら 構 成 さ れ る
地球環境基金評価専門委員会︵松下
和夫主査︶において、
助成団体の中か
ら毎年分野を絞り、現場を訪問して
﹁ 計 画の妥 当 性 ﹂や﹁ 実 施 プロセス﹂
などの観点から評価を実施。その成
果 を助 成 金 交 付 要 領 や 審 査 方 針に
反映してきました。
新制度の狙いと仕組み
従 来の評 価 制 度では、活 動3年 目
に評価専門委員による現地調査を実
新評価制度の
仕組み
評価制度仕組み図
ベストプラクティスの共有
■ 事後評価(現地訪問) 対象:6団体
4年目
(助成終了後)
助成が終了した団体から6団体を抽出。プロジェクトのそ
の後の活動を現場で確認。成果と問題点を明確にし、以後
の活動に反映してもらいます。
事後評価(現地訪問)
評価専門委員が現地を訪れ、活動の状況を団
体職員から聞き取り評価に反映させます
3年目
(最終年)
2年目
(中間年)
■ 書面評価の検証 対象:約50団体
団体が提出する実績報告書(自己評価)を評価専門委員
が評価します。
■ 中間評価(面談) 対象:約50団体
地球環境基金(川崎)にて評価専門委員と面談。プロジェク
トの進捗状況を検討し、団体に対してアドバイスをします。
個人
秋元 良一 飯田 浩二 石井 宏作 石田 知子 伊藤 忠良 伊藤 嘉尊 井上 雅晴 井本 敦幸 今井 博人 今川 捷子 上村 俊之 碓井 彊 大町 宏志 岡野 香代子 岡野 義幸 岡本 昇 小野澤 亮二 笠井 洋 片岡 真一 唐澤 竜一郎 草薙 智紀 組谷 雅一 藏重 徹雄 倉嶋 江実 栗山 俊勝 黒澤 光恵 小西 みゆき 小林 大 小山 裕美 櫻井 啓之 佐藤 元基 佐野 郁夫 篠原 泰 嶋元 誠 杉本 光史 鈴木 みえ子 鈴木 康夫 タイラ マキコ 高橋 浩二 多賀 洋輔 武井 沙織 田坂 英樹 企業
タテイシ パウラナオミカワバタ 田中 健三 千葉 英子 鳥海 峰子 中込 昭 中野 明子 中村 亨 中村 典男 荷方 利幸 西久保 裕彦 西山 哲夫 猫ジャンヌダルクオグラ
原田 祐佳 日向 重友 日比野 静男 福井 光彦 福島 桃子 藤田 周一 藤田 潤子 福原 未来 堀江 正義 本田 聡 牧 美穂 松木 正幸 圓井 悟 丸山 慎介 湊 亮策 宮崎 孝雄 村瀬 岳男 矢野 孝雄 横川 拓郎 吉田 一博 吉田 実
吉田 寧 リネットジャパン
グループ株式会社 お客様 和久井 孝洋 渡辺 康男
株式会社アクチュアル アーク引越センター株式会社 イーパートナーズ株式会社 有限会社インターリンク 株式会社内田洋行 九州支店
NTTGPエコ株式会社 株式会社カワサキ電通 キリン株式会社 五島冷熱株式会社 株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット 株式会社ジャパンクリエイト ジャパンベストレスキューシステム株式会社 株式会社そごう・西武 ソニー銀行株式会社 有限会社第一環境 株式会社橘フィナンシャルグループ 千代田工商株式会社 有志
株式会社トーカイ 株式会社引越一番 日本リライアンス株式会社 能勢電鉄株式会社 美容室エムウェーブ ファミリーマート八王子甲州街道店 ファミリーマート 美濃上条店
ブックオフコーポレーション株式会社 ブックサービス株式会社 株式会社VOYAGE GROUP 三井住友海上火災保険株式会社 三井住友カード株式会社 東京法人営業部
三菱UFJニコス株式会社
リネットジャパングループ株式会社
国・地方公共団体
明石市 環境部環境総務課 石巻市 生活環境部 環境課
斑鳩町役場 環境対策課 いちき串木野市役所 生活環境課 田舎館村役場 厚生課 大牟田市役所 越知町役場 環境水道課 尾鷲市役所 環境課 開成町役場 町民サービス部 環境防災課 環境省 自然環境局 総務課 環境省 総合環境政策局 総務課 環境省 総合環境政策局 環境経済課 環境省 大臣官房 大臣室 環境省 大臣官房 秘書課 北秋田市役所 合川総合窓口センター 九州環境パートナーシップオフィス 九十九里町役場 まちづくり課 環境係 草津市役所 環境経済部 環境課 五泉市役所 環境保全課
小平市ごみ減量推進実行委員会 佐賀市役所 久保田支所環境課 佐野市役所 市民生活部 クリーン推進課 白鷹町役場 町民課 上越市役所 自治・市民環境部 環境保全課
都留市役所 中津川市役所 蛭川総合事務所
那須塩原市役所 生活環境部 環境管理課 浜中町役場 町民課
広尾町役場 住民課 環境衛生係 富士市役所 美作市市民部 くらし安全課 安来市環境政策課
その他
あ!渡辺飼育センター 伊丹市エコロジーマーケット実行委員会 いばらき環境フェア2015 梅花女子大学 茶道部 岩倉市環境フェア実行委員会 ジェラテリア・スミヤ 認定NPO法人環境文明21 一般社団法人全国燃料協会 日経WOMANフォーラムプレミアム2015 日本大学高等学校生徒会 公益社団法人日本フィランソロピー協会 公益財団法人西日本産業貿易コンベンション協会 一般社団法人年輪クラブ事務局 公益財団法人フォーリン・プレスセンター
(五十音順・敬称略)
*このリストは、地球環境基金への振込通知書等に記載され
た名称・氏名に基づき作成しておりますので、個人および企
業・団体等の区別につきまして必ずしも正確ではない場合があ
ります。また、紙面の都合により、ご寄付・ご支援くださったす
べての方々のお名前を掲載できない場合もございますので、
ご了承ください。
事後評価(現地訪問)
海外の活動についても、評価専門委員が現地
を訪れます
■ 事業目標の共有(面談) 対象:約50団体
1年目
(内定時)
15
評価専門委員が助成要望書に示された事業目標を検証
し、内定団体説明会において地球環境基金から団体に対
してフィードバック。場合によっては内容を再構築し、助成
団体・評価専門委員・地球環境基金の三者間で事業目標を
共有します。
中間評価
評価専門委員と面談し、直接アドバイスを受け
ます
14