初 度 適 用 時 の 免 除 規 定 の 選 択 状 況

初度適用時の免除規定の
選択状況
・複合金融商品
(IFRS1号D18項)
・共同支配の取決め
(IFRS1号D31項)
・露天掘り鉱山の生産フェーズにおける剥土コスト
(IFRS1号D32項)
・非金融商品項目の売買契約の指定
(IFRS1号D33項)
社の免除規
33
・激しい超インフレ
(IFRS1号D26項~ D30項)
18
を参照されたい。
・資本性金融商品による金融負債の消滅
(IFRS1号D25項)
本 稿 で は、 前 回 分 析 に 引 き 続 き、
・借入コスト
(IFRS1号D23項)
33
社 に つ い て 分 析 を 行 っ た。 以 下、
・IFRIC12号
「サービス委譲契約」
に従って会計処理される金融資産
または無形資産
(IFRS1号D22項)
33
社の選択状況が明確な免除規
・金融資産または金融負債の当初認識時の公正価値測定
(IFRS1号
D20項)
・有形固定資産の原価に算入される廃棄負債
(IFRS1号D21項およ
びD21A項)
今回新たにIFRSを任意適用した
・過去に認識した金融商品の指定
(IFRS1号D19項~ D19C項)
・収益
(IFRS1号D34項および35項)
資産除去債務
1
(3%)
1
(6%)
1
(3%)
複合金融商品
1
(6%)
0
(―)
33
社につ
2
(13%)
子会社、関連会社および
共同支配企業の資産お
よび負債
企業結合、換算差額累計額、みなし
2
(6%)
原価、株式に基づく報酬取引および
3
(9%)
1
(6%)
過去に認識した金融商品の指定につ
1
(6%)
いて記載した。今回対象の
借入コスト
リース
いてもやはり同様の免除規定を選択
5
(15%)
していた企業が多かったが、今回は
7
(21%)
6
(38%)
「過去に認識した金融商品の指定」
を
8
(50%)
株式に基づく報酬取引
選 択 し た 企 業 が 増 え て い る 一 方 で、
みなし原価
「株式に基づく報酬取引」を選択した
15
(45%)
19
企 業 は 減 っ て い た。 前 者 に つ い て
6
(38%)
定の選択状況は、図表 を参照され
過去に認識した金融商
品の指定
は、IFRS9号が整備され、IF
30
(91%)
23
とが、後者については該当事項が時
31
(94%)
14
(88%)
間の経過とともに減少したことがそ
14
(88%)
企業結合
の理由と考えられる。
換算差額累計額
18
たい。また、初度適用に関する実際
今回選択社数
(前回分析以後
2015年3月期まで
にIFRS任意適用を
行った会社
(33社)
)
RS9号を適用する企業が増えたこ
前回選択社数
(前回分析対象会
社
(16社)
)
における免
免除規定
を参照
(図表19) 免除規定の選択状況
の開示については、開示例
・投資企業
(IFRS1号E6項およびE7項)
されたい。
・従業員給付
(IFRS1号E5項)
前回分析では、図表
・金融商品に関する開示
(IFRS1号E3項~ E4A項)
除規定のうち、選択企業の多かった
・IFRS9号のための比較情報を修正再表示する要求の免除
(IFRS1
号E1項およびE2項)
企業結合、
換算差額累計額、
みなし原価など
・子会社、関連会社および共同支配企業の資産および負債
(IFRS1
号D16項およびD17項)
Ⅳ
IFRSはIFRSの初度適用企
・子会社、共同支配企業および関連会社に対する投資
(IFRS1号
D14項およびD15項)
業に対して、任意の免除規定を設け
・換算差額累計額
(IFRS1号D12項およびD13項)
ており、初度適用企業の作業負担を
・リース
(IFRS1号D9項およびD9A項)
軽減するように考慮している。IF
・みなし原価
(IFRS1号D5項~ D8B項)
対象
・保険契約
(IFRS1号D4項)
RS1号
「国際財務報告基準の初度
・株式に基づく報酬取引
(IFRS1号D2項およびD3項)
定について記載する。
・企業結合
(IFRS1号付録C)
適 用 」が 規 定 す る 免 除 規 定 は、 図 表
(図表18) IFRSが認める免除規定
経理情報●2015.9.20(No.1424)
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