―25 年にわたる市民運動の記録と資料― 鎌倉広町緑地保全運動史発刊！ 25 年にわたる市民運動により保全された鎌倉広町緑地は、２０１５年４月１日に開園されました。「鎌倉の自然を守る連合会」は、その運動の経緯・意義をドキュメンタリー風に伝えた著作「鎌倉広町の森はかくて守られた」に続き、この開園の時期に 25 年にわたった市民運動の客観的な記録と資料をまとめた「鎌倉広町緑保全運動史」を編纂・発行しました。 2008 年 12 月発行の前作「鎌倉広町の森はかくて守られた」は、開発の危機にさらされた広町緑地の保全運動の緊迫の歴史を、物語風に、どなたにも読みやすく書かれており、いわば普及版・一般市民向けといえる書物で、港の人社から出版されました。この本は、現在も市販されています。今回、2015 年 5 月発行の「鎌倉広町緑保全運動史―２５年にわたる市民運動の記録と資料―」は、この市民運動の歴史を、より具体的で詳細に記述しており、更に運動の過程で作成した諸資料や記録、具体的には陳情書・要請書、署名運動・トラスト運動等で実際に使用した資料、連合会ニュース、新聞記事、「緑保全調査報告書」等々の資料をＣＤに収録し、巻末に添付しています。私たちは、広町緑地の保全運動は、地域住民はもとより、県内外の多くの市民の方々の支援を受けてきたことに感謝すると共に、この本を、全国の自然保護・環境保全運動に携わって居る人々、あるいは環境問題や市民運動を研究している人達に、具体的、実践的な助力にもなりうる参考資料として提供することを考えて編纂いたしました。環境経済学の福岡克也博士の講評によれば、「鎌倉広町の森はかくて守られた」は普及啓蒙的なメディア版の役割を持っており、今回発行の「鎌倉広町緑地保全運動史」は運動を単に理念としてとらえるのではなく、歴史の証明として、事実を明らかにしたサイエンス版であると云われています。上記のような思いから、私たち連合会は、この本を日本全国のこうした人たちに利用していただけるよう、４７都道府県の県立図書館や環境問題を研究している全国の主な大学の図書館等に寄贈することにしています。２０１５年の秋には上記図書館でご覧いただけるようにする予定ですので、少しでもご活用いただければ幸いです。以上〔付記〕今回の「鎌倉広町緑地保全運動史」は、限定発行のため、上述の通り全国の各県立図書館と主な大学等に寄贈しますので、一般販売する在庫はありませんので、ご了解の程お願いいたします。鎌倉広町保全運動史発刊と鎌倉市への贈呈を伝える地元紙タウンニュース鎌倉版 2015 年 6 月１9 日鎌倉朝日 2015 年 7 月１日