おぎの・九条の会 9 周年記念講演会 「平和憲法をどう守っていくか」 ―イラク自衛隊派兵差止め訴訟、実質、完全勝訴から学ぶこと― 70 年前の悲惨な敗戦、310 万人の日本の戦争犠牲者、2000 万人を超えるアジア諸国民へ の殺戮という事実から今日の日本国平和憲法は生まれています。安倍政権は、そうした歴史 と「戦争は二度とごめんだ」という国民世論を押し切って、与党の数の論理で平和憲法の空 洞化、日米軍事同盟の強化を図り、特定秘密保護法制定、武器輸出緩和、集団的自衛権行使 の憲法解釈変更閣議決定、安保法案強行採決を行ってきています。 こうした「戦争への道筋整備」の方向を「武力や戦争によらない『平和憲法の理念』」の 方向へとどう変えていくか、7 年前に名古屋高裁のイラク自衛隊派兵差止め訴訟で、違憲判 決(*裏面)を勝ち取った原告団代表・池住義憲さんを迎えて、一緒に考えてみましょう。 講師:池住 義憲さん **詳細プロフィールは裏 1944 年東京生まれ。2008 年 4 月 17 日、国を訴えた名古屋高裁 控訴審で違憲判決を勝ち取った「自衛隊イラク派兵差止訴訟の 会」原告団代表。 日 時:2015 年 11 月 28 日(土) 場 14 時 30 分~16 時 30 分 所:厚木 YMCA401 教室 厚木市中町 4-16-19 入場料:500 円(学生、障がい者は無料) 主 催:おぎの・九条の会 おぎの・九条の会は、特定の宗教・政党に所属していません。 平和・福祉・人権・教育等の問題を地域の皆さんと学習する、 草の根の市民運動です。 問合せ先:おぎの・九条の会 事務局 重沢明彦 代表 星野宗吾(まつかげ台) TEL:046-243-1558 *名古屋高裁のイラク自衛隊派兵差止め訴訟での違憲判決について (2008年4月18日の毎日新聞朝刊より転載) 原告は航空自衛隊派遣により平和的生存権が侵害されると訴えていたが、判決は平和的生存 権を「憲法上の法的な権利」と認定。 「憲法 9 条に違反する国の行為により個人の声明が侵害さ れるような場合には、裁判所に違憲行為の差止めを請求するなどの具体的権利性がある」と判 断した。原告の控訴棄却によりこの違憲判決は確定する。 *池住義憲さんのプロフィール 立教大学卒業後、東京 YMCA 勤務。1975 年 3 月~6 月、世界 YMCA ヴェトナム難民救済・復興協力 事業に従事。1980 年からアジア保健研修財団に 17 年間勤務。1984 年、フィリピン国立大学大学院「地 域開発」修士課程修了。1997 年から国際民衆保健協議会(IPHC)日本連絡事務所代表。 南山大学・南山短期大学・愛知県立看護大学大学院等の講師を経て、昨年 3 月までは立教大学大学院 客員専任教授を勤めた。2008 年 4 月 17 日、国を訴えた控訴審で違憲判決を勝ち取った「自衛隊イラク 派兵差止訴訟の会」代表。主な著書として、 『平和・人権・NGO』 (新評論、2004 年、編著)、 『いのち・ 開発・NGO-子どもの健康が地球社会を変える』(新評論、1998 年、監訳)等。 おぎの・九条の会 7月定例集会 「被爆の実相」~報告 7月26日八王子市在住の上田紘治さんをお招きして広島での被爆についてお聞きしました。 上田さんの本籍は広島市元柳町、平和公園の爆心地から400m。原爆投下時は3歳6か月の2号被爆者。稼業 が取り潰され母の実家に近い可部町に疎開(可部町は爆心地より約10km山陰方面へ)、ここで家族3人が被爆。 18歳で上京し、58歳で活動を開始。 2003年には、アメリカでも講演を行った。2010年核不拡散防止 条約再検討会議、同年8月ロスアラモスを訪問。渡米では、教会、中 高校、大学、ラジオ局に出演し、被爆の実相を語る。 現在は日本各地の講演、被爆証言本の翻訳を進めている。 原爆の被害は熱線、爆風、放射線からなる。熱線(火の玉)、爆発1 秒後直径26~28mの火玉 表面温度7000~8000℃ 地表温 度は3000~4000℃(太陽6000℃)。 原爆が他の兵器と最も違うところは ①瞬間放射線 ②人体への影響 爆心地より半径1km以内は半数死亡 ③残留放射線 内部被爆は口、鼻、皮膚から体内にとどまりがん、白血病を引き起こす。 45年末までの死亡者は広島14万、長崎7万人。 被爆者としての願いとして「ふたたび被爆者をつくらせないこと」「核兵器を1日も早くなくすこと」 ・現在世界に1万6300発の核兵器が存在 1800発は発射態勢 威力は広島の24万倍 ・核兵器保有国 アメリカ7315発、ロシア8000発、イギリス225発、フランス300発、中国250発他 「ノーモア ヒロシマ ナガサキ ノーモア ヒバクシャ」 自由や民主主義と同じ普遍的価値として世界の共通の財 産に 1. 報復を拒否する思想 2. 死者をいつまでも忘れないという決意 3. 世界のどこにも第2、第3の広島をつくらないという友愛と連帯の思想
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