SOLIDWORKS TolAnalyst 説明

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TolAnalyst
概要
 SolidWorks Premiumで利用可能なアドイン機能
 手軽な公差計算(積み上げ計算とRSS計算)ツール
 DimXpertの使用が前提
メリット
 角度など寸法や拘束は、いつでも編集可能
 公差の累積に最も影響を及ぼす公差を自動認識
 ワーストケース及びRSSの最大値、最小値の計算
 ミスの起こりやすい手作業による計算作業を排除
 適切な公差設定による製造コストの削減
TolAnalyst (公差計算: 積み上げ計算手法)
 積み上げ計算手法(互換性の方法)
 単純なプラスマイナス計算
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設計仕様 ;
すき間 = 2±0.5
内に収めること
部品A
8±0.4 部品B
部品D,E,Fの公差値 Tの算出
部品D
2±T
部品E
2±T
部品F
2±T
2±0.5
部品C
0.4 - ( -T -T -T) = 0.5
T = (0.5 - 0.4) / 3
すき間が一番
T = 0.033・・・
長くなるケース
つまり、部品D,E,Fを2±0.033の寸法で
加工すれば、確実にすき間を設計仕様の
範囲内に収めることができる
この計算方法は厳密だが、公差がきつく出るため加工コストが高くなる
TolAnalyst (公差計算: RSS計算手法)
 RSS計算手法(不完全互換性の手法)
 統計学的な計算手法
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RSSでの
部品A
8±0.4 部品B
部品D,E,Fの公差値 Tの算出
部品D
2±T
部品E
2±T
部品F
2±T
2±0.5
部品C
2
2
2
0.4 + 3T = 0.5
T = ( 0.52 - 0.42 ) / 3
T = 0.173
前項の約5倍
緩くなる!
最悪のケースでは、すき間に求められる
公差値0.5を超えてしまうが、その発生率
は非常に低い。
統計的な計算手法で、公差値を現実的に抑え加工コストを下げることが出来る!