ASJJF RULE BOOK 競技に関する規定、細則 第 1 稿(2015 年 10 月) www.asjjf.org 目次 2 得点方法と反則 勝敗の決定 得点方法 重大な反則 禁止技 マイナーファール、ストーリング、ペナルティポイント 場外 メディカルタイムアウト、負傷者への対応 サンドバッギング ※ページ右上のカッコ内数字は、SJJIF のルールブックのページ数と対応しています。ルールについて懸念等がある倍 は、SJJIF ルールブックのポルトガル語版、もしくは英語版をご確認ください。 (17) 勝敗の決定 「引き分け」による勝敗決定はない。勝敗は以下の場合に決定される。 ・ポイント判定 ・競技者の出場登録が 1 名のみの場合 ・サブミッション ・対戦相手が意識を失った場合 ・失格 ・試合が続行できない場合 ・「サドンデス」による決着 ・審判判定(競技者双方が負傷の場合のみ) スコアと反則 試合は、競技者が対戦相手にサブミッションを極めるか相手を無効化させるために、自らの技術力を活用する場である。 試合中は、特定のポジションやテクニックに応じて、ポイントが加算される。 ポイントを得たポジションから意図的に離れ、再度新たなポイントを得ようと同じポジションに戻っても、その競技者 にポイントは与えられない。 例:ニーオンベリーを取り、再度同じ体側からニーオンベリーを取った場合 サブミッションを仕掛けられている際に得点ポジションを得た競技者には、ポイントは与えられない。ポイントが与え られるのは、サブミッションを完全に防御できた場合のみである。 例:マウントを取った競技者がギロチンを仕掛けられている場合、ギロチンを解いてマウントの状態を維持できない限 り、マウントとしてのポイントは認められない ASJJF では、「アドバンテージ」を認めていない。レフェリー判定による勝敗決定はなく、サブミッション、ポイント、 そして引き分けの場合は「サドンデス」による決着とする。 得点方法 ポイントは、主審が競技者の以下のアクションを確認したときに決まる。 4 ポイント:マウント、バックコントロール 3 ポイント:パスガード 2 ポイント:テイクダウン、スイープ、ニーオンザベリー 1 ポイント:ペナルティ 2 (18) テイクダウン:2 ポイント 競技者が立った状態から対戦相手を横向き、尻、背中から倒した場合、または対戦相手の膝を床に着かせてバッククリ ンチを取った場合は、その競技者にテイクダウンの 2 ポイントが与えられる。 テイクダウンの例 茶帯・黒帯のみに許されているテイクダウンの例(かにばさみによるテイクダウン) 競技者が対戦相手を対戦エリアから外側のセキュリティエリアに倒した場合は、テイクダウンを仕掛けた競技者の両足 が、テイクダウンの動作を始めた時点で対戦エリア内に残っていれば有効となる。 競技者が対戦相手の足を掴むか、テイクダウンを試みて(すなわちダブルレッグ)、対戦相手がガードに引き込んだ場合、 テイクダウンを仕掛けた競技者にテイクダウンの 2 ポイントが与えられる。 対戦相手が片膝を床についている場合、テイクダウンを仕掛けた競技者の両足が床に着いていれば、その競技者にテイ クダウンのポイントが与えられる。 競技者がシングルレッグかダブルレッグテイクダウンを試みたところ、対戦相手がガードに引き込んで同時にスイープ を取った場合や、競技者がテイクダウンを試みた際、対戦相手がカウンターのテイクダウンを取ってトップポジション を奪った場合は、以下の形でポイントが与えられる。 1. どちらの競技者も床に倒れなかった場合は、トップポジションを維持した競技者に 2 ポイントが与えられる。 2. テイクダウンを試みた競技者がガードに入ってしまい、そのままスイープされた場合は、その競技者にテイクダウ ンの 2 ポイントが与えられ、対戦相手にはトップポジションを 3 秒間維持した上でスイープの 2 ポイントが与えられる。 3. 対戦相手がサイドコントロールかマウントポジションを取られ、直ちにそれを返した場合、テイクダウンを試みた 競技者にはテイクダウンの 2 ポイントが与えられ、対戦相手にはポイントは与えられない。 3 (19) ニーオンベリー:2 ポイント トップポジションの競技者がサイドコントロールを維持し、対戦相手の腹部に膝を乗せ、襟、袖、もしくは帯を掴み、 もう一方の足は膝を床に付けずに斜めに伸ばした状態を 3 秒間維持する。 下になっている対戦相手が腹部に競技者の膝を乗せることを許さず、トップポジションの競技者が 3 秒間ポジションを 維持できない場合は、その競技者にポイントは与えられない。 ニーオンベリーの例 スイープ:2 ポイント 下になっている競技者が対戦相手にガードをかけた状態で、ポジションの上下を入れ替えて、トップポジションを 3 秒 間維持する。 ガードの例 スイープの例 4 (20) エスケープ・リバーサルの例(スイープとは認められない) 競技者がスイープのポイントを得るためには、必ずガードを取らなくてはならない。ガードとは、競技者が片足か両足 を使って、対戦相手と距離を取るか、相手に制されるのを防ぐ行為である。 スイープは腕か足を使って行われるものである。 スイープのポイントは、ガードを取っている競技者がポジションの上下を入れ替えて上になり、その状態で対戦相手を 3 秒間維持することで有効となる。 スイープを狙う競技者がトップポジションを取って、さらに対戦相手の背後を取った場合、それぞれのその競技者には スイープの 2 ポイントとバックコントロールの 4 ポイントが与えられる。ただし、競技者が両方の行為で、ポイントと なる基準を満たしている場合に限る。 下になっている競技者がスイープを試みた際に双方が立ち上がった場合、スイープを試みた競技者がテイクダウンを取 ることができれば、その競技者にポイントが与えられる。 競技者が立った状態から、同時にお互いがガードに引き込んだ場合、先にトップポジションを取った競技者にスイープ の 2 ポイントが与えられる。ただし、その競技者はトップポジションを 3 秒間維持しなければならない。 ガードを取られているトップポジションの競技者が、サブミッションを対戦相手に仕掛けている間にスイープされた場 合、その対戦相手にスイープの 2 ポイントが与えられる。ただし、対戦相手はトップポジションを 3 秒間維持しなけれ ばならない。 下になっている競技者がガードをかけた状態でサブミッションを狙い、さらにポジションの上下を入れ替えて上になり、 その状態を 3 秒間維持すれば、その競技者にスイープの 2 ポイントが与えられる。 競技者がパスガードを仕掛けて、レフェリーがパスガードかマウントポジションのカウントを取っている間に、下にな っている対戦相手がトップポジションを取ることができれば、その対戦相手にスイープの 2 ポイントが与えられる。た だし、対戦相手はトップポジションを 3 秒間維持しなければならない。 ガードを取っている競技者がアームドラッグを用いて、四つん這いになった対戦相手の背後を取った場合は、そのポジ ションを 3 秒間維持した上でスイープの 2 ポイントが与えられる。 5 (21) サブミッションを仕掛けられている間に、故意ではなく場外に出る行為:2 ポイント 競技者がサブミッションから逃げている間、故意ではなく場外に出た場合は、レフェリーは試合を中断し、試合場の中 央で立技から再開させる。なお、故意ではなく場外に出てしまった際に、サブミッションを仕掛けていた競技者には 2 ポイントが与えられる。 パスガード:3 ポイント 競技者が対戦相手のガードから抜け出して、サイドコントロールまたはノースサウスポジションで対戦相手を制する。 または、対戦相手に足で制されることなく、対戦相手に体重をかけて、エスケープ等の動きができるスペースを作らせ ないポジションに移行した場合、パスガードと認められる。 競技者がパスガードのポイントを得るためには、対戦相手がガードを取っていなければならない。ガードとは、競技者 が片足か両足を使って、対戦相手と距離を取るか、相手に制されるのを防ぐ行為である。 パスガードの例 パスガードのポイントは、ガードを超えた競技者がサイドコントロールまたはノースサウスポジションで対戦相手を制 した状態を 3 秒間維持した場合にのみ認められる。 下になっている競技者が、パスガードを仕掛けた対戦相手をガードに戻すか、対戦相手と競技者の間に膝を入れる、ま たは立ち上がってパスガードを回避した場合、その対戦相手のパスガードは認められない。 パスガードを仕掛けた競技者がマウントポジションを取った場合、その競技者にはパスガードとマウントポジションの ポイントが与えられる。 6 (22) マウント:4 ポイント 競技者が対戦相手の胴体、背中、側部、もしくは腹部の上に座った状態で、体の正面が対戦相手の頭部に向けられてい る。この際、競技者は片膝か片足を床に着いている必要がある。なお、競技者が両足で対戦相手の両腕を捕らえている 場合はマウントと認められない。 マウントポジションの例 マウントポジションとは認められない例 マウントのポイントは、競技者がそのポジションを 3 秒間維持した場合に認められる。競技者の足か膝が対戦相手の足 で捕らえられている場合は、マウントとは認められない。また、競技者がガードの状態から三角絞めを仕掛けて上にな った場合、スイープのポイントは与えられるが、三角絞めを解いてマウントの状態を取るまで、マウントとしてのポイ ントは認められない。 バックコントロール:4 ポイント 競技者が対戦相手の背中に胸を当て、対戦相手の首、肩、または胴体を腕で捕らえ、腰もしくは胴体を足で捕らえる。 バックコントロールの例 バックコントロールとは認められない例 バックコントロールのポイントは、競技者がそのポジションを 3 秒間維持した場合に認められる。競技者が対戦相手を 腕や足を使ってコントロールできない場合は、バックコントロールのポイントは認められない。また、競技者の膝は対 戦相手の腰部分にあり、足首は対戦相手の太腿に触れていなければならない。なお、競技者が対戦相手の背中に胸を当 て、対戦相手の首、肩、または胴体を腕で捕らえ、対戦相手の片方の太腿と片腕を捕らえている場合にも認められる。 7 (23) 重大な反則 重大な反則を犯した競技者は、レフェリーによって直ちに失格とされる。重大な反則は以下となる。 ・競技者が冒涜的な言葉を吐いたり、敬意を欠く行動を取った場合 ・競技者が噛み付きを行った場合 ・競技者が試合中に嘔吐した場合 ・競技者が試合中に排泄した場合 ・競技者が髪を引っ張った場合 ・競技者が対戦相手の目や鼻に指を入れた場合 ・競技者が故意に性器へ攻撃した場合 ・拳、足、膝、肘、もしくは頭で故意に攻撃した場合(パンチやキック) ・サブミッションが極まるのを避けるために、競技者が故意に場外へ逃げた場合 禁止技 禁止技は年齢や帯色に応じて定められており、禁止技を使用した場合は即刻失格となる。 8 (24) マイナーファール、ストーリング、ペナルティポイント マイナーファール 以下の行動は、マイナーファールと見なされる。 ・競技者が対戦相手との接触がない状態で、ひざまずく、座る、または床に横たわった場合。 ・競技者が対戦エリア外に逃げた場合や、寝技の攻防下で競技者が這う、または転がって対戦エリア外に逃げた場合。 さらに、対戦相手との闘いを回避するために立ち上がり、故意に対戦エリア外に出て時間稼ぎをした場合。 ・競技者が対戦相手との闘いを回避したり、休息を取るために、自分の道着を脱ぐ、または対戦相手に自分の道着を 脱がせた場合。 ・競技者が対戦相手の袖口、裾口に指を入れた場合。 マイナーファールに対するペナルティは、以下の手順で与えられる。 ・1 度目の反則:反則を犯した競技者に、口頭で警告が与えられる。 ・2 度目の反則:反則を犯した競技者に、ペナルティポイントが与えられる。 ・3 度目の反則:反則を犯した競技者に、2 つ目のペナルティポイントが与えられる。レフェリーは試合を中断し、試 合場の中央で立技から再開させる。 ・4 度目の反則:反則を犯した競技者は失格となる。 ストーリング ストーリング(戦意の欠如)は、競技者があらゆるポジションで、ポジションの進展を 15 秒以上図らない場合に見なさ れる。 ストーリングを示した競技者に対して、レフェリーはジェスチャーと、“Ação(アクション)”などの口頭で警告を与え る。 ストーリングに対するペナルティは、以下の手順で与えられる。 ・1 度目のストーリング:ストーリングを示した競技者に、口頭で警告が与えられる。 ・2 度目のストーリング:ストーリングを示した競技者に、ペナルティポイントが与えられる。 ・3 度目のストーリング:ストーリングを示した競技者に、2 つ目のペナルティポイントが与えられる。レフェリーは 試合を中断し、試合場の中央で立技から再開させる。 ・4 度目のストーリング:ストーリングを示した競技者は失格となる。 ペナルティポイント(ネガティブポイント) 競技者に累積されたペナルティポイントは、その競技者の最終的なスコアから 1 ポイントずつ減点される。ペナルティ ポイントの累積は 3 ポイントを上限とする。4 ポイント目のペナルティで、競技者は失格となる。 9 (25) 場外 試合の間、競技者を試合場中央に誘導するのはレフェリーの役割である。対戦エリア外に競技者が出た場合、レフェリ ーは“stop”もしくは“parou”の掛け声とジェスチャーで試合を中断し、競技者は中断寸前に取っていたポジションを 変えてはならない。場外は、競技者のどちらかの身体が 2/3 以上対戦エリアを越えた場合に認められる。 試合中断後、レフェリーはタイムキーパーの助けを借りて競技者を対戦エリア中央に戻す場合もあれば、競技者に歩い て対戦エリア中央まで戻るよう指示する場合もある。レフェリーは試合中断の寸前に取っていた体勢、もしくは立技か ら試合を再開させる。レフェリーの“stop”もしくは“parou”の掛け声から試合再開まで、時計は止めておかなくては ならない。 レフェリーの“stop”もしくは“parou”の掛け声の後にポジションを取っても、ポイントは認められない。 メディカルタイムアウト、負傷者への対応 試合中に競技者が出血した場合、レフェリーは直ちに試合を中断させる。怪我をしていない競技者をマットに膝を付い た状態で待機させ、医療班に合図を送り、しかるべき治療を施させるのもレフェリーの役割である。出血が止まった場 合は試合を再開できるが、傷口が深かったり著しい出血がみられ、テープ等で対処できない場合は、レフェリーと医療 班の判断により試合を終了させる。 試合中に競技者が身体的ダメージを訴えた場合、レフェリーは試合を中断し、医療班に負傷者の対応をさせる。なお、 競技者の訴えは、口頭でのタップアウトと見なされる。 競技者の身体的ダメージがぜんそく等の持病によるものでない場合、その競技者は敗者と見なされる。 競技者の身体的ダメージが対戦者のペナルティによるものでない場合、その競技者は敗者と見なされる。 競技者の身体的ダメージが本ルールブックで禁止した反則行為によるもので試合続行が不可能な場合、その競技者は勝 者と見なされる。 競技者双方が身体的ダメージにより試合を続行できない場合、より多くのポイントを持つ競技者が勝者と見なされる。 もしスコアが同点の場合は、レフェリーは競技者の戦意や戦術、技術の優劣を元に判定を下す。 ユニフォームやマットに付着した血について、医療班は塩素系の殺菌剤を用いて直ちに清掃する必要がある。 これらのルールは修正されない限り、すべての SJJIF 公認大会で適用しなければならない。 ポイントによる勝利 規定の試合時間に達した時点で試合を終了するのはレフェリーの役割である。サブミッションによる勝敗決定がない場 合、より多くのポイントを持つ競技者が勝者となる。 競技者の出場登録が 1 名のみの場合の勝利 トーナメントの出場登録が 1 名のみの場合、その競技者にはゴールドメダルが与えられるが、チームポイントには見な されない。 10 (26) サブミッションによる勝利 サブミッションを仕掛けられた競技者が自分の手や足でタップするか、口頭で試合の中止を求めた場合、レフェリーは 試合を終了し、ポイントに関わらず、サブミッションを仕掛けた競技者を勝者と見なす。 サブミッションを仕掛けられた競技者に深刻な身体的ダメージが与えられる危険がある場合、レフェリーは試合を中断 する必要がある。特にジュブナイル以下の試合では、競技者が身体的危険にさらされたら、レフェリーは直ちに試合を 中断する必要がある。ただし、アダルト以上の試合で試合を中断する場合は、レフェリーは慎重に判断しなければなら ない。アダルト以上の多くの試合では、サブミッションを仕掛けられた競技者がタップしたり、口頭で試合中止を求め るまで、サブミッションを仕掛け続けることが許される。 以下の行為は、サブミッションが完遂されたと見なされる。 ・目に見える形で、競技者が自分の手で対戦者、床、自分自身などをタップした場合。 ・競技者が腕を動かせない場合、足を使ってタップした場合。 ・競技者がレフェリーに口頭で試合の中止を求めた場合。 ・競技者のコーチがレフェリーに試合の中止を求めた場合。対戦エリアへのタオル投入でも認められる。 ・サブミッションを仕掛けられている競技者が、叫び声をあげたり痛みを言葉にした場合。 すべての帯色・年齢で許されているサブミッションの例 ジュニアティーン以上のすべての帯色で許されているサブミッションの例 11 (27) ジュブナイル以上のすべての帯色で許されているサブミッションの例 茶帯・黒帯のみに許されているサブミッションの例 すべての帯色・年齢で禁止されているテクニック 一方の競技者の負傷による勝利 競技者の一方が負傷するか、医療班による診断で試合が継続できないと判断された場合、レフェリーは試合を終了させ る必要がある。これが対戦者の反則行為によるものではない限り、対戦者が勝者と見なされる。また、競技者の一方が 足をつったり痙攣を起こしたと訴えた場合、その対戦者が勝者と見なされる。 サドンデス(オーバータイム) 試合終了時にポイントが同点の場合、レフェリーは「サドンデス」を宣言する。レフェリーは競技者を対戦エリアの中 央に誘導し、競技を再開させる。サドンデスでは、規定の試合時間は定められていない。 競技者の双方がポジションの進展を図らないストーリング(戦意の欠如)を行った場合、レフェリーは競技者双方にペ ナルティポイントを与え、対戦エリアの中央で立技から再開させる。立った状態から進展が見られない場合は、対戦エ リアの中央でマットに膝を付いた状態で試合を再開させる。 サドンデスで競技者の一方がポイントを得たりサブミッションを極めた場合、レフェリーは直ちに試合終了を宣言する。 初めにポイントを得る、もしくはサブミッションを完遂した競技者が勝者となる。なお、サドンデスで競技者の一方に ペナルティポイントが与えられた場合は、その対戦者が勝者となる。 競技者双方が負傷した場合 トーナメント決勝か 3 位決定戦で、競技者双方が負傷し試合続行が不可能な場合、試合終了時点のポイントで勝者が決 められる。ポイントが同点の場合は、レフェリー判定で勝敗を決定する。 12 (28) 失格 重大な反則や禁止行為を行った場合、競技者は失格となる。 マイナーファールを 3 度重ねた競技者が再びマイナーファールを犯した場合、その競技者は失格となる(4 度目の反則)。 競技者が対戦エリアに現れなかった場合、対戦エリアで待機しているその対戦者が勝者となる。対戦エリアに現れなか った競技者には、メダルの授与や順位付けも行われない。 対戦のない競技者や、しかるべき資格を持たない観客が選手の待機エリアに入った場合、レフェリーはその競技者や観 客と関係する選手を失格とする権限を持つ。 準決勝で重大な反則を犯した競技者は、3 位決定戦に進めことはできない。また、決勝で重大な反則を犯した競技者に はメダルは授与されず、チームポイントも与えられない。 競技者がウォームアップエリアや対戦エリアに現れなかった場合、呼び出しは 3 度まで行う。3 度目、最終呼び出しか ら 5 分経っても競技者が現れなかった場合は、その競技者は失格となる。 準決勝と決勝で競技者が失格となった場合、その競技者にメダルの授与は行われない。また、チームポイントも与えら れない。 サンドバッギング サンドバッギングとは、競技者が自分の実力や帯色とは異なるトーナメントに申請することである。SJJIF 公認大会で は、サンドバッギングは認められていない。すべての競技者の帯色は、所属道場やコーチ、過去の大会結果などから調 査される。 SJJIF では、柔道の黒帯とブラジリアン柔術の白帯との対戦を許可していない。 サンドバッギングを避けるため、SJJIF 公認の同名大会で 2 度優勝した競技者は、同じ大会に再度出場することはでき ない。なお、黒帯は除く。 身体に障害のある競技者 視覚障害のある競技者は、対戦者をグリップした状態、対戦者に触れた状態、もしくは対戦者と離れた状態のいずれか から、試合を開始する権利がある。その他すべての身体に障害のある競技者の試合は、通常通り開始される。 13
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