IMG BOLLETTIERI TENNIS ACADEMY BASIC TECHNIC

IMG BOLLETTIERI TENNIS ACADEMY
BASIC TECHNIC
2008年 IMG Bollettieri
Tennis Academy によるクリニック(in 彦根)から、
基本的なテクニックをまとめました。
来日コーチ
Gabriel Jaramillo
(アカデミー ヘッドコーチ)
Dominique
Jaramillo
Reginaldo Moralejo
Juan Herrera
(シャラポワ・バイディソワ等ヒッティングパートナー) (分析の専門家)
Satohiro
Nakajima
(元 WTA200 位台プレーヤー) (フロリダでは錦織のお世話をされている)
クリニックの特徴
◉初日午後:フォアハンドストローク、2日目午前:バックハンドストローク、2日目午後
ボレー、3日目午前:サーブ(2nd)、3日目午後:雨のため講義、4日目午前:スマッ
シュを含むコンビネーション、総合練習。また、アングルショット・スイングボレーとい
った応用的なテクニック、フォアハンドアタック・サーブの練習は常に組み込まれる。
◉指導理論が徹底されており、ドリルを止めてでも小まめにテクニックをチェックする。
◉「ニシコリ!」
「シャポワ!」
「アガシ!」などトップ選手の名前を多く出し、受講者をう
なずかせるとともに興味を引かせるのが上手い。Acadmy 最大の強みでもある。
◉デモンストレーションを非常に上手く取り入れる。また、デモンストレーターのフォーム
が華麗かつポイントを強調して実践している。
(技術が高い)
レディーポジション
グリップ:セミウェスタン
背筋を伸ばし胸を張る。
膝とつま先はまっすぐ前を向け、膝・股
間節・足首を曲げる。
このときに膝がつま先よりも出ないよ
うに注意する。
ラケットを身体の前にしっかりと出す。
バックスイング
左手でラケットを押すように引く。
肩・腰(コア)を回してバックスイング。
手のひらは外側を向き、ラケットが身体
より前に来るように注意する。
(女性は骨格上男性に比べてやや大き
くなる)
上体は両足の中心。
ロッキングポジション
グリップエンドがボールに向く。
この位置からラケットを引き出すよう
にスイング。(左手を引くことにより右
肩を出していく)
ロッキングポジションが長いほどパワ
ーがうまれる。
コンタクトポイント
身体より前でボールを捉える。
グリップの握りによってコンタクトポ
イントは異なる。
フィニッシュ(パームアウト)
手のひらが外側に向くようにフィニッ
シュ。
右肘が方の高さまで上がり、左手でラケ
ットをキャッチする。
フロント・フット・ピボット
インパクトからフォロースルーにかけ、
前足を軸に後ろ足が外側へ出る。
この時、ラケットが足の間に入るほど広
いスタンスを取る。
レディーポジション
フォアハンド同様。
バックスイング
グリップ:右手 コンチネンタル
左手 イースタン
肩のターンを利用し、コンパクトにバッ
クスイング。
ラケットが身体から少し離れるように
注意する。
上体は両足の中心にくる。
ロッキングポジション
グリップエンドのマークがボールに向
く。
この位置からラケットを引き出すよう
にスイング。
コンタクトポイント
身体より前でボールを捉える。
また、グリップの握りにより腕の形が変
わってくる。
(他に 5 角形・3 角形)
フィニッシュ(パームアウト)
左手の手のひら(右利き)が外側を向く。
グリップエンド・おへそが打球方向を向
き、両肘が肩の高さまであがる。
身体の軸が一直線。
フロント・フット・ピボット
インパクトからフォロースルーにかけ、
前足を軸に後ろ足が外側へ出る。
この時、ラケットが足の間に入るほど広
いスタンスを取る。
レディーポジション
フォアハンド同様。
バックスイング
グリップ:バックハンドイースタン
左手でラケットを引っ張るようにバッ
クスイング。右肩が入り、ラケットは身
体より前にセット。(両手に比べ後ろへ
きても良い)
ロッキングポジション
グリップエンドのマークがボールに向
く。
この位置からラケットを引き出すよう
にスイング。
コンタクトポイント
ダブルハンドに比べ、さらに前でボール
を捉える。
この時に左手でバランスを保ち、顔をし
っかり残す。
フィニッシュ(パームアウト)
胸を張り、左手は後ろに残しバランスを
保つ。
右肘は伸び、グリップエンドが地面を向
く。
手のひらが前を向くようにパームアウ
ト。
フロント・フット・ピボット
インパクトからフォロースルーにかけ、
前足を軸に後ろ足が外側へ出る。
この時、ラケットが足の間に入るほど広
いスタンスを取る。
レディーポジション
ストローク同様。
ラケットを身体から前に離すように注
意する。
また、ラケットと腕の角度を作ってお
く。
バックスイング
肩のターンによるラケットセット。
右肘が身体の前にきて、ラケットと腕の
角度を保つ。
左手と右手はほぼ同じ高さ。
コンタクト~フォロースルー
面をオープンに保ち、下のフレームが前
にでるようにラケットを操作。
フォロースルーでラケットは落とさず、
前にしっかり出す。(デモンストレーシ
ョンで強調)
レディーポジション
ストローク同様。
ラケットを身体から前に離すように注
意する。
また、ラケットと腕の角度を作ってお
く。
バックスイング
肩のターンによるラケットセット。
右肘が身体の前にきて、ラケットと腕の
角度を保つ。
左手でラケットを支える(片手の場合)
。
コンタクト~フォロースルー
面をオープンに保ち、下のフレームが前
にでるようにラケットを操作。(片手の
場合、両手を開く)
フォロースルーでラケットは落とさず、
前にしっかり出す。(デモンストレーシ
ョンで強調)
レディーポジション
グリップ:コンチネンタル
リラックスした状態で立ち、ラケットと
腕の角度を保つ。
(長方形)
トロフィーポーズ
膝が曲がり、左腰がコートの内側に入り
体側にカーブが出来る。
右肘から左手を結ぶラインがボールに
向く。
またこのときラケットは立てるように
注意する。
フォワードスイング
トロフィーポジションから上へ向かっ
て運動連鎖(膝⇒腰⇒肩⇒肘⇒手首⇒ラ
ケット)
。
アクションをおこす。
プロネーション
フレームからラケットが入り、インパク
トで面が開く、その結果ラケット面は外
側を向く。
スイングスピードを高めるための自然
な動作。
フィニッシュ
左足がベースラインの内側に着地。
フォワードスイングでアクションを起
こした結果、右足が高く蹴り上げる。
その後、相手のリターンに対する準備を
する。
テクニックに関する主な注意点(in フロリダ)
レディーポジション
Academy では、最初の構えをチェックすることが多い。
最近日本では構え=パワーポジションと呼ばれている。
①足首・膝・股関節を曲げる。
②ラケットを立て、身体から前に離す。
③グリップは、おへその前あたりにくる。
フォアハンドストローク
①グリップはセミウェスタンで握る。
⇒ウェスタンで握り、右肘が右わき腹にくっついて窮屈な子がいる。
②バックスイングの大きい選手が多い。
⇒図1の左では、正面からみてラケットが身体の後ろにきているのに比べ、右の図ではラ
ケットが身体の前で立っている。
図1
×
○
③オープンスタンスを利用した時に、腰が高い。
⇒図2の右の図の様な膝の角度がもっとも下半身が安定する。
図2
×
○
バックハンドストローク
①フォアハンド同様にバックスイングが大きい
⇒図1の逆になる(右肩が入りすぎて、左肘が身体の後ろにきてしまう選手がいる。)
②片手バックハンドのフィニッシュ
⇒図3の右図のようにラケットは立ててフィニッシュ
図3
×
○
サーブ
①トロフィーポーズでの腕のライン・ラケットの位置
⇒図4の左の様にラケットが後ろへ倒れたり、左手が落ちすぎて
いると打点に向かってスムーズにラケットが出ない。
図4
②インパクトで腰が折れない
⇒インパクトでは身体をまっすぐにすることでボールに力が加わる。
ボレー
①ラケットを立てとにかく早くセットする。
②斜め前にしっかり詰める。
③フォローするを前へとる。