線路@だより14号 鉄道残存敷利活用デザイン協議会 線路跡からはじまる 第2回 社会実験研究会(サマースクール)の開催 てつあとフェスタ 【日 時】平成27年8月29日(土) ~8月30日(日) 【会 場】大分県立芸術文化短期大学 人文棟205講義室 【参加者】1日目:27名、2日目:26名 (社会実験の愛称決定!) これまでの研究成果を踏まえ、実際に線路跡を使った社会実験を今秋行う 予定としています。 それに向けて、今回「サマースクール」と題し、社会実験のプログラムや 広報、運営の方法など、2日間にわたってワークを行いました。 1日目 社会実験での試行に向けてチームごとにワーク開始! ・これまでの流れや社会実験に向けてメンバー内で共有すべきことを確認 した上で、社会実験を進めるにあたっては「プログラム」と「マネジメント」 それぞれの担い手・役回りが両立し、相互に連携・サポートし合う体制の 確立が重要であることを学びました。 ・「プログラム」「広報」「運営事務局」の3チームに分かれ、ワークを行いま した。さらに、プログラムチームは社会実験を行うAブロック(県立図 書館付近)、Eブロック(大道BP沿い)に分かれ、対象エリアで試したい プログラムを考えました。 社会実験で取り組むべき活動・役割 チーム プログラム チーム ワークの目標 1日目のプログラム(10:00~18:00) ○【説明】これまでの流れ/本日のプログラム ○【共有】みんなで共有しておきたいこと ○【ワーク】チームごとにワーク開始 ○~ランチタイム~ ○【ワーク&中間発表】 ○【トークセッション】山崎先生&長谷川先生 ○【まとめ】アンケート記入、2日目の案内 まずは輪になってニックネームで自己紹介 チームに分かれてのワーク風景 ワークの内容 社会実験で試してみたい ①前回ワークで出たアイデアの中から、社会実験で試したいアイデアを抽出 アイデアを決め、内容を ②アイデアを試したいエリア(Aブロック or Eブロック)や配置を考え、プログラムとして整理 詰めていこう! ③エリア及びプログラムごとに検討(時期、ターゲット、取り組みたい仲間、企画ポイント等) 広報チーム 社会実験に向けて、活 ①昨年度のワークで出た告知アイデアを「狭い範囲の告知」or「広い範囲の告知」に分類 動を周知させる方法を検 ②新しいアイデアも含めて、それぞれの告知アイデアに優先順位付け 討し、整理しよう! ③優先順位に従い「いつ」「どんな」告知を「誰に」「何の」媒体で「どのように」伝えるか検討 運営事務局 社会実験を運営する上 で必要なことを整理し、 内容を詰めていこう! ①メンバー間の情報交流ツール(facebookグループ)の作成 ②社会実験を運営するにあたり、自分たちでやれること、やらなければならないことを抽出 ③抽出した項目(運営課題)をひとつひとつ詳細に検討 ・1日目のワークは昼食をはさみ、約4時間にわたって行いました。プログラ ムチームは2つのエリア別に社会実験で試したいプログラムの骨子(時期・ 場所・概要等)を、広報チームは範囲(地区レベルor県域レベル)に応じた告 知の手段やスケジュールを、運営事務局は社会実験の運営に向けて取り組 むべき内容とその対応に向けた大まかなスケジュールを、それぞれ模造紙 に整理し、その日の中間成果を発表しました。 ・最後に、長谷川浩己先生(ランドスケープデザイナー)と山崎亮先生(コミュニ ティデザイナー)によるトークセッションがありました。長谷川先生は「線路跡 は小さな日常のつながりという感覚」「特定多数が集うゾーンをつくること が大事」「まちを変えていく可能性を社会実験の評価と考えるべき」、山崎 長谷川先生(左)と山崎先生(右)によるトーク 先生は「能動的な楽しさを生み出すことが人生を豊かにする」「学びの質や そこで新しい友達が増えたという公園の質を問う社会実験であってほしい」など貴重なアドバイスをいただきました。 大分県 土木建築部 都市計画課(TEL: 097-506-4652 Mail: [email protected]) 鉄道残存敷利活用デザイン協議会 線路跡からはじまる 2日目 社会実験での試行に向けたワークの成果を発表! ・プログラムチームは1日目のワークで抽出した試行プログラムを具現化 するため、当日のタイムスケジュールを考え、プログラム実施時の空間 イメージを模型で表現する作業を行いました。 ・広報チームは実験前及び当日に必要な広報活動をヒト・モノ・情報発信の 分類で整理しました。 ・運営事務局は社会実験の運営に必要な対策のスケジュールを考えるとと もに、実験の心得(理念)と運営の方針(マニュアル)を整理しました。 試行プログラムの空間イメージ(Aブロック) 試行プログラムの空間イメージ(Eブロック) 2日目のプログラム(9:00~16:00) ○【ワーク】1日目ワークの具現化・模型づくり ○~ランチタイム~ ○【発表】チームごとに発表・ 協議会委員の方からコメント ○【レクチャー】エリアマネジメント(清水先生) ○【共有】これからの進め方など 社会実験に向けて情報共有 ○【まとめ】アンケート記入、閉会 メンバー合意で“てつあとフェスタ”に決定! ・昼食後、協議会委員の方々が同席のもと、2日間のワークの成果をチームごとに発表しました。 プログラム チーム(A) 「学びのエリア」として「ブックピクニック」をコンセプトに、「学び」を「読み聞かせ」「読書会」「オープンライブラリー」「一箱 古本市」「地域の人が主役のワークショップ会場」「線路跡ウォーク(スタンプラリー)」の6つのプログラムを企画。 プログラム チーム(E) 「賑わいのエリア」としてエリア内で行う活動をそれぞれ「ステーション」に見立て、「光(キャンドル)」「ダンボールハウ ス」「インフォメーション」「ファミリー(憩い)」「マルシェ」「ライブ」「ペット」「スポーツ」の8つのプログラムを企画。 「てつあとフェスタ」の愛称のもと、facebookでの情報発信、広報紙掲載、自治会への依頼、周辺施設(図書館や学 広報チーム 校)との連携、ケーブルTV出演を企画。 「自らが楽しむ」ことを「社会実験の心得」とし、運営マニュアル案に則って社会実験を実施することを提案。また社会 運営事務局 実験に向けて必要な項目とそのスケジュールを提示。 プログラムチーム(A)による発表 佐藤委員長 運営事務局による発表 プログラムチーム(E)による発表 八坂委員 長谷川委員 姫野委員 講師の清水先生 ・発表後、協議会委員の方々、清水義次先生(東洋大学客員教授・アフタヌーンソサエティ代表)よりワークの成果に対する賞賛 や激励のコメント、今後の進め方に関するアドバイスなど貴重なお言葉を多数頂戴しました。 ・最後に、エリアマネジメントに造詣の深い清水先生を講師に「公共資産を活用してまちに変化を生み出す秘訣」について レクチャーいただきました。パブリックマネジメントを行うにあたっては「土地所有者も受益者であると気付かせること」 「民間型公共施設がまちを楽しくする」「高い志とともに民間力でお金をまわす工夫を考えること」など大変重要なご指 摘やアドバイスをいただき、盛況なうちに閉会となりました。 大分県 土木建築部 都市計画課(TEL: 097-506-4652 Mail: [email protected])
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