銀染色(タンパク質染色)

銀染色(タンパク質染色)
ポリアクリルアミド電気泳動により分離されたタンパク質や DNA の高感度検出に用い
る。CBB よりも感度がよく、タンパク質が微量である場合に適している。
シルバーステインキット(アトー株式会社 AE-1350)
A 液:チオ硫酸ナトリウム
B 液:硝酸銀
C 液:水酸化ナトリウム
D 液:ホルマリン、チオ硫酸ナトリウム
試薬調整
①液 : H2O 40ml, 50%Met-OH 50ml, 10%Acetic acid 10ml, A 液 1ml
②液 : H2O 100ml, B 液 1ml
③液 : H2O 200ml, C 液 1ml, D 液 1ml
④液 : H2O 100ml, 10%Acetic acid 1ml
染色操作
1.
ゲルよりも底が数センチ広い清潔なトレイに①液を 100ml 用意し、電気泳動後のゲル
を浸し、10 分間振とうする。
2.
①液を捨て、蒸留水 100ml を注ぎ 10 分間振とうする。ゲルが水を弾くので強めに振と
うし、しっかりと沈める。
3.
2.の動作を計 3 回繰り返す。
4.
蒸留水を捨て、②液を 100ml 注ぎ 5 分間振とうする。
5.
②液を廃液容器に移す。
6.
トレイを手に持ち、蒸留水 100ml を注ぎ 30sec すすぐ。
7.
蒸留水を捨て、③液 100ml を注ぎ 30sec すすぐ。
8.
③液を捨て、残りの③液を注ぎ適度な染色像が得られるまで振とうする(5~10 分)
9.
③液を捨て、④液を 100ml 注ぎ 10 分間振とうする。
10. ④液を捨て、蒸留水を注ぎ 5 分間振とうする。
11. 10.をもう一度繰り返す。
※ 今回は付属のプロトコール通りで行ったが、液量は半分に節約できる。
※ 写真を撮るのみの場合は 9.は 5 分ほどでよく、
その後蒸留水で軽くすすぐのみでよい。
保存する場合は 11.まで行う。
※ CBB 染色後の二重染色も可能。
(kDa)
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