AIB屋内プログラム企画 【入社2年目研修事例】 2015年6月 株式会社ディ・フォース・インターナショナル 代表取締役 福島 章 (元気を出す営業開発コンサルタント) 1 (C) D Force International Inc. All Rights Reserved. プログラム設計の前提条件 ◆ 「入社2年目研修」のプログラム設計に際し Ø 研修テーマ :2014年度定時入社 Ø 対象者 :***名 Ø 実施時期 :①******* ②開講回数:****** ③開催会場:都内研修施設 Ø 目的 :①入社動機を思い出し、日常業務への姿勢や想いを比較することにより、経営理念やミッションを問い直す契機とする ②①を通じて、社会人の基本姿勢(=当社のあるべき人財像)である、自らが「気づき」「行動する」ことの重要性を理解し、基本姿 勢と自身のギャップを認識する Ø 解決すべき課題 :①経営理念やミッションに基づいて「なぜ」を考える習慣を身に付け、指示待ちや作業員化の状況から脱却する(自分の意志を持つ) ②社会人としての基本姿勢の重要性を理解し、自身とのギャップに気づくことができる Ø 設計のポイント :①経営理念、ミッションの確認と思考習慣の改善による「人格形成」を主軸とする ②「1年目」で学んだ内容を振り返り、理解に留まっていないかを内省する機会を持つ ③「入社3年目」への効果的な連動を意識する Ø ご提示頂きました当該研修の上記基本方針に加え、以下のようなポイントでプログラムの構成を検討させて頂きました。 ・2014年度入社社員に集合研修で求めた「主体性開発の視点」の学びの継続性に配慮すること ・2014年度入社社員に感じた気になる傾向(課題)へのアプローチであること ・2年目社員の職場状況のバラツキや対象者の多様性(ダイバシティ)への対応が可能なメニューであること ・経営理念やミッションの体現レベル及び社会人2年目として基本姿勢の見直しの学習機会となること ・自分の行動・言動、周囲との協働の中で起こる様々な現象に対する、「感度(感じる、気づく)」や「深掘り(なぜ)」の習慣化に繋がるメ ニューであること 以上のことを踏まえ、次ページ以降に、研修企画の詳細をまとめさせていただきました。 2 (C) D Force International Inc. All Rights Reserved. プログラム提案の方向性付け 学びの方向性(狙い) 概説 学びの継続性の視点 ↓ 「主体性開発」から「主体性強化」へ ・「主体性」を共通キーワードに学びの継続を狙う ・まだ受け身の部分が多いであろう対象社員を「セルフスタート」させる契 機とする 対象社員に感じた気になる傾向(課題)の視点 ↓ コミュニケーション力の強化 ・気になる傾向(課題)は、コミュニケーション力全般。上司先輩やパートさ んなどとのタテ、ナナメの効果的な関係構築手法を体験的に習得する ・関係者との相互期待・相互信頼の構築について効果的に学ぶ 個性と環境の多様性(ダイバシティ)の視点 ↓ 個々の成長に合った学び方の多様性 ・成長度合いの差、職場環境や状況の差、個性の差(外国籍など)を前提 とした学びやすさ材料を提供 ・「分かる」から「できる(ようになる)」ための課題解決方法を提供する 組織の一員としての成果追求の視点 ↓ 成果最大化のためのプロセス理解 「感度(感じる、気づく)」 「深掘り(なぜ)」の習慣化の視点 ↓ 行動レベルでの「トライアンドエラー」の実践 ・組織、チームの一員として、より高い成果を追求するために必要なこと (プロセスやコミュニケーション方法)を学ぶ ・高い成果を産み出すためにチームに必要な要素を習得する ・失敗をしたがらない世代だからこその「トライアンドエラー」の大切さを学 ぶ契機を提供する ・「感度(感じる、気づく)」「深掘り(なぜ)」の習慣化のための「トライアンドエ ラー」の仕方を学ぶ チームパフォーマンス最大化の要素を効果的に学ぶための学習エンジン 「Adventure In Business」(※)プログラムを核にカリキュラムを構成 (※ 「Adventure In Business」について巻末の企画書参照ください ) 3 (C) D Force International Inc. All Rights Reserved. プログラム展開の概要 基本設計 (1開催 30名前後 2日間で開催) 【プログラム展開上の留意点】 p 1会合の人数は30名 2チーム 2~3トレーナーで実施を想定 全体でのオリエンテーション 学びの方向付けの実施 チームに分かれて課題解決活動 (1チーム15名程度 2チームに分かれて活動) 学びは都度、模造紙にポストイットで オープンにしながら進める 1日目のチーム別の学びを統合し 2日目の活動へ接続 2日目 チームに分かれて活動 難易度やチャレンジレベルを上げて 課題解決活動を継続 3チーム合同での課題解決活動 p 大きめの会議室を活用した展開を想定 (イスやテーブルはなし) p 参加者は動きやすい服装での参加を想定 p いわゆる「体験型プログラム」のため、インプット(知識)重心で はなく、実践重視であるため、事前に「学びの方向性」をしっか りと決めておく必要がある p 体と頭と感情に同時にアプローチしていくプログラム p 個々人の気づき・学びをチームに、チームの学びを全体へと 展開していく。ポストイットと模造紙を活用した見える化を予定 p 2日目の最後は、チーム全体で象徴的な課題解決プログラム にチャレンジしアンカーとする p 研修での気づき・学びと現場実践接続方法についても従来の 研修と違ったアプローチを検討する余地あり 2日間のチームでの学びを統合し 各自の気づきと学びの現場接続 4 (C) D Force International Inc. All Rights Reserved. プログラム・シーケンス(案) 時間 D a y プログラム・シーケンス(案) 主な活動(※) 1 9:00 【オリエンテーション】 (全体) ・オリエンテーション ・研修目的の狙いの確認(学びの方向付け) ・ペン回し ・大縄 ・フルバリューカード ・研修のねらい、進行について ・研修という学びの場の環境を構成、整えていく ・PDCA(体験学習)サイクルについて 2 9:30 | 12:00 【セッション1】 場の形成と学習環境の醸成 ・アイスブレイク&ウォーミングアップ ・相互関係作りのアクティビティ ・ネームトス ・ラインナップ ・前後左右 ・サイコロ ・研修環境を設定していく(エラーから学ぶ、雰囲気作り) ・グループの初期段階におけるコミュニケーションの活性化を図る 3 13:00 | 15:00 【セッション2】 チームビルディングの基礎作り ・チームビルディングの基礎作り ・課題解決のアクティビティ① ・ヘリウムフープ ・フープリレー ・チェンジマンボウ ・初期段階での課題解決を通し、コミュニケーションやチームについて意識付けを行う ・チームが成立していく過程を体感する ・学び方を学ぶ ・PDCA(体験学習)サイクルを実践する 4 15:00 | 17:00 【セッション3】 チームチャレンジ① ・チームワークとチャレンジ ・課題解決のアクティビティ② ・サイクルタイム ・キーパンチ ・人間知恵の輪 ・ズームリズーム ・トライ アンド エラー、体験から学ぶ ・他者と関わることで、お互いについて知る、自分を知る ・チャレンジするということは ・チームのシナジー効果を体感する ・チームとして機能するために必要な要素について 5 17:00 | 18:00 【セッション4】 振り返り(チーム→全体→個人) ・チーム活動での気づき・学びの整理 ・あるべき姿とのギャップの確認 ・Gディスカッション ・振り返りシート記入 ・1日の気づき、学びの整理(体験を学びへ) ・2日目に向けて目標の設定(具体的な行動レベル) ・チーム環境について 1 9:00 | 12:00 【セッション5】 チームチャレンジ② ・チームワークと課題解決① ・課題解決のアクティビティ③ ・サイクルタイム ・キーパンチ ・ズームリズーム ・エッグシェルター ・前日設定した目標、チーム環境の確認 ・「意識」から「行動」へ ・目標設定について ・チームとしてより高い目標にチャレンジする 2 13:00 | 15:00 【セッション6】 チームチャレンジ③(全体) ・チームワークと課題解決② ・課題解決のアクティビティ④ ・パイプライン ・シットアップ ・シットダウン ・全体でのチャレンジの準備 ・本研修での気づき、学びを生かし、パフォーマンスにつなげる ・ハイパフォーマンス(成果)を発揮するということについて 3 15:00 | 16:00 【セッション7】 活動の振り返り(全体) ・企業理念、ミッション、主体的行動との再接続 ・職場実践(行動変容)決意表明 Gディスカッション 振り返りシート記入 ・本研修の気づき、学びについて ・現場へのブリッジング(方法は要検討) 1 D a y 狙いと概要 2 (※ 「主な活動」について学びの方向性とチーム状況に応じて選択していきます ) 5 (C) D Force International Inc. All Rights Reserved. ご提案プログラム(体験学習型)の土台となる考え方 「知識付与型インプット重視」から「体験学習型アウトプット重視」へ 個と組織の「主体性強化」(感じる、気づく、考え、動く)への効果的な刺激と継続的な学習効果を期待できる ◆CBCコンセプトに基づく課題設定(目標や難易度) ◆Challenge by choice(チャレンジバイチョイス) チャレンジをしないという選択肢はありませんが、各人及びチームがチャレンジレベルを自ら選択することをチャレンジバイチョイスと呼びます。 「チャレンジしている」と感じる領域は、人によって異なります。結果より挑戦に意義があると考え、チャレンジレベルを個人が選択することを尊重しています。 ◆ストレッチゾーンを意識させた課題解決 ◆体験学習サイクル(「決め」と「振り返り」の実践) 6 (C) D Force International Inc. All Rights Reserved. プログラム・シーケンス(案)「主な活動」の例 ・ボール回し (ウォームアップ系) タイムトライアル ・フープリレー (ウォームアップ系) タイムトライアル 課題設定による難易度変更 ・パイプスライダー (コラボレーション系) タイムトライアル 4つの異なるパイプと様々なボールをゴールへ運ぶ ・ZOOM RE-ZOOM (コミュニケーション系) タイムトライアル 30枚の絵でストーリーを創る ・シットアップ、シットダウン (一体感、達成感系) 達成感を醸成する象徴的課題解決 全員参加でのトライアルが可能 7 ・サイクルタイムパズル (チームトライアル系) 設計図に基づいて14枚の板を組み立てる タイムトライアル ・学びの共有 体験型研修ならではの学びのダイバシティ 自ら「気づき、感じ、動く、学ぶ」オープンな機会を提供 その場で自ら気づき、次の活動へ活かす (C) D Force International Inc. All Rights Reserved.
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