(2)静岡市城北公園内蒸気機関車(D51-146号)の譲り受け

2月9日(月)市長定例記者会見要旨
(2)静岡市城北公園内蒸気機関車(D51-146号)の譲り受けについて
現在、静岡市葵区の城北公園内に設置されている静岡市所有の蒸気機関車、
通称D51(でごいち)を本市が譲り受け、「SLキューロク館」の敷地内に静
態展示することとしたものであります。
このD51は、長年にわたり静岡市民に親しまれてきたものでありますが、
静岡市が平成25年度から譲渡先を探しておりました。
そのような中、D51を産業遺産として保存・活用してもらいたいという趣
旨に応じられる団体として、本市が譲渡先の候補として、打診を受けたもので
あります。
皆様、ご存知のとおり、平成6年3月から真岡線において、沿線市町の広域
的な観光振興とイメージアップを推進するため、SLを通年運行しており、運
行開始から20年以上が経過し、昨年11月には乗客が80万人に達しました。
また、市民意向調査からも分かる とおり、多くの市民が、真岡市を「SLの
走るまち」、とイメージしているところでもあります。
このような中、本市では平成25年4月に、真岡駅東口に新たな観光拠点と
して「SLキューロク館」を開館しました。開館以来、地元の自治会や商店会、
真岡鐵道株式会社などと連携して、イベント等を開催し、平成25年度の入館
者数は17万人を超えました。これは、「SLの走るまち」というイメージが市
外にも浸透している結果であると感じるところで もあります。
今回、静岡市からD51の譲渡の打診を受け、庁内で検討した結果、譲り受
けるべきである と判断し、昨年12月に、譲り受けの希望申出書と事業計画書
を提出しました。
譲り受けを決定した理由につきましては、
一つとして、静岡市の「長年市民に愛され続けたD51が原形保存され、日本
の経済を支えてきた産業遺産として後世に伝えていくためにも、再び多くの
方々に見ていただけるよう展示に供されるのであれば、当市としても非常に有
益であると考えます。」という譲渡の趣旨に賛同したこと。
二つとして、蒸気機関車の中でも人気のあるD51を「SLキューロク館」
に展示することで、同館への集客力の向上を図れること。さらに、今ま でイベ
ント時に並んでいた、本線を運行している「C11」と「C12」、圧縮空気を
動力源として走行している「9600形」、SLの形を模した「真岡駅舎」と「キ
ューロク館」の5台のSLに、D51が加わり、6台が揃うことで、「キューロ
ク館」の魅力が高まること。
三つとして、現在展示している「キューロク」と「客車スハフ」が、昭和3
0年代から40年代に、ともに同じ北の大地で活躍しており、静岡市のD51
も同じ時代に、函館本線や室蘭本線を走っていたこともあり、これら3両が数
十年の時を超えて、本市で奇跡的に再会を果たすこと。
1
2月9日(月)市長定例記者会見要旨
このような点から、D51を譲り受けることとしました。
移設等にかかる経費につきましては、静岡市から本市への運搬費、設置にかか
る費用、展示するために必要な整備費用等、
総額2,953万2千円を平成27年度当初予算に計上したところであります。
今後、3月末を目途に譲渡契約を締結し、本年、秋頃までには設置をしたい
と考えております。
D51の展示方法ですが、「キューロク」同様、来館者の皆様に見て触れてい
ただけるよう展示する予定であります。
また、解体・撤去ではなく、保存して欲しいと望んでいる全国の鉄道ファン
や多くの方々の期待に応えられるよう、有効活用したいと考えております。
(3)まちなか保健室の利用状況について
まちなか保健室「ほっとステーション駅前館」は、市民が健康に関する意識
を高め、心身の健康づくりに主体的に取り組んでいただくことを目的に、訪れ
た方が、気軽に健康チェックや保健師等による健康相談が受けられるとともに、
お茶を飲みながら、訪れた方同士が交流できる場として、昨年10 月2日に、
真岡駅東口に面した空き店舗を借り上げて開設したもの で、 4か月が経過した
ところです。
保健室の日常的な管理は、地元台町区に委託し、日曜日・水曜日・金曜日の
健康相談日には、経験豊かな保健師や看護師を配置して運営しております。
これまでの利用状況は、台風による休館日1日と年末年始の6日間を除いて
毎日開所しており、1月末現在までの利用延べ人数は、853人です。
この間、週3日の健康相談の利用者数は、372人であり、血圧測定や血管
年齢測定の結果について相談したり、健康診断の結果書を持参して生活習慣改
善の相談をするなど、日々の健康管理について気軽に利用していただ いており
ます。
利用者から、「元 気だと思っていたから、血圧を 測る習慣が無かったけ れど 、
意外と高いことが分かったので、気を付けるようにしています。」
「病気ではないので、医者には聞けないが 、健康診断の結果 をみてもらえてよ
かった。気軽に来られるのがいいね。」
「ウォーキングした帰りに寄りました。駅前だから真岡線で帰ります。」
「気軽にお茶のみできるのもうれしいです。」などの感想が寄せられております。
今後も、多くの市民の方に利用していただけるよう、健康相談に 加え、毎月
1回定期的に開催している、市の保健師や外部講師による 健康講話を継続して
開催してまいります。さらには、地元台町区などの協力を得て、簡単な運動や
まちなか保健室を拠点とした市内のウォーキングなどを実施してまいりたいと
考えております。
2